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第六部「チート学園」  異世界転生 ??日目

第441話 ヤンデレ?

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「おお、やっと分かってくれたか」
「うん、よーくわかったよ」

 よかった。
 ま、なんだかんだでケンセーも俺のことが大好きなんだもんな。
 俺が一生懸命お願いすれば、こうやってちゃんと聞き入れてくれるのだ。

 まったくケンセーは俺を困らせたがりのいけない子なんだから。
 ふふっ、可愛いやつめ。

「ほっ……じゃあ早速、現実世界に帰ろう――」

「本当はしたくなかったけど、仕方ないよね」
「え? あ、うん、分かってくれて嬉しいよ――」

「じゃあまずはセーヤくんを軽く痛めつけるね。これは反抗できないようにするためです」
「え? なんだって?」

「なにって、ゆーこと聞かないセーヤくんにちょっとしつけをするの。教育的指導というやつです」
「学園だけに教育的指導ってか? ははは、上手いこと言ったな――じゃなくてしつけってどういう意味だよ」

 ケンセーが俺をしつける? 痛めつける? だって?

「文字通り、セーヤくんを力でねじ伏せて言うことを聞かせるの。だってセーヤくん、言うこと聞かない私とは今までみたいに仲良くしてくれないよね?」

「ケンセーが原因で現実世界に帰れなくなったら、そりゃ今まで通りの関係はちょっと難しいだろ……」

「それは嫌なんだもん。ぜんぜん意味ないんだもん。楽しくないとだめなんだもん。だからセーヤくんには力ずくで言うこと聞いてもらうの」

 「当然でしょ?」みたいな顔をして言うケンセーだけど、力ずくで俺に言うことを聞かせてケンセーは楽しめるのか……?
 なんだか思考がヤンデレっぽい気がしなくもないぞ……?

「でもちょっと待ってくれよ。そもそもチートたちはみんな、マスターである俺の言うことを何でも聞いてくれるんじゃなかったっけ?」

 チートの世界は上意下達じょういかたつ
 マスターである俺の意見が優先されるんだよな?

「うん、そうだよ」
「なら争う必要はないな。俺の言うことを聞いてくれケンセー。俺はウヅキたちのところに帰らないといけないんだ。悪いがこれはお願いじゃない、マスターとしての命令だ」

 上から一方的に命令して強制するのは好きじゃないんだけれど、分かりあえない以上、四の五の言ってはいられない。
 マスターとしての権限をここで行使させてもらうぞ。

 そういうわけで、これにて一件落着――のはずだったんだけど、

「うーん、みんなはそうなんだけどね? 私はちょっと、みんなとは違うんだよね」
「……どういう意味だよ? 俺の言葉をチートは聞かざるをえないって言ったのはケンセーだろ?」

「確かに言ったけど、でも私はこうも言ったよね? 『可愛いは正義』は唯一セーヤくんに使われない――セーヤくんが使えないチートだって」

「ああ、一人だけけ者にされたのが悲しかったんだよな?」

「それってね、裏を返せば私『可愛いは正義』だけはセーヤくんの支配下にない――つまりセーヤくんの命令に従わなくてもいい例外的なチートっ子ってことでもあるんだよ」

「――っ!」
 やられた、そういうことか――!

け者にされたがゆえに、ケンセー=『可愛いは正義』だけは俺の影響下にないんだ……!」

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