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異世界転生 24日目
第487話 女王様 サーシャ
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「まぁ、もうセーヤ様はお目覚めになられていたのでね! よかったですわ!」
「ああうん、ありがとうサーシャ……」
目覚めて良かったなどとサーシャは殊勝なことを言ってはいるが、俺としてはその女王様な新装備で寝ている俺に一体全体なにをするつもりだったのか――ナニをするつもりだったよね? という疑念と疑惑と恐怖でいっぱいなのだった。
「あのサーシャ、その格好なんだけど……」
あらかじめ知っていたのか、ウヅキと巫女エルフちゃんはサーシャの女王様コスチュームについて言及してくれないので、仕方なしに俺がこわごわと尋ねてみると、
「さすがセーヤ様は目利きですわね! この服の良さを一目で見抜いてしまうとは!」
「え? 服……? ……なのか、これ?」
「身に着けるのが服でなければなんですの?」
キョトンとするサーシャ。
「え、あ、うん。まぁ確かに……?」
「ふふっ、変なセーヤ様」
「それでその、服(?)の良さというより服(?)の奇抜さと今のシチュエーションについて聞きたいんだけど――」
言いかけた俺の言葉はしかし、
「実にすばらしい出来でしょう? わたくしが最近贔屓にしているココさんが一番信頼を置いているという、特殊な衣服・雑貨に精通した凄腕の服飾デザイナーの手によるものですわ。話によるとナイアの下着も用立ているのだとか」
がー!っと鼻息荒く説明を始めたサーシャによってかき消されてしまった。
サーシャはまるでお気に入りのおもちゃを見せびらかす小さな子供みたいに、マスカレードマスク越しにも分かるほどのどや顔で、そんなことを言っていた。
もはや俺の質問なんてまったく聞いちゃいなかった。
これまた熱しやすく熱しやすいいつものサーシャである――いやいつもより入れ込んでる感あるな……。
あ、補足しておくとココというのはナイアの親友で、東の辺境では珍しい獣人族のネコ耳科だ。
ネコ耳をピコピコ動かし、くりくりお目目で愛嬌を振りまく姿は、女子だけでなく男子とも仲のいい女の子(俺にはいなかったのであくまで想像です)って感じでものすごく可愛らしい。
でも同時に彼女は、城塞都市ディリンデンで自分のお店を切り盛りする野心家の商人という一面も持っていた。
商品の目利きが確かなだけでなく、打てば響くといった感じで、相手の漠然としたイメージや希望、要望といったものを実にうまくくみ上げて理想的な商品提案してくるのだ。
「上昇志向が強い子だとは思ってたけど、すげーなココ……《聖処女騎士団》団長ナイアに続いてトラヴィス商会次期当主のサーシャにも取り入るとか、もうこれ東の辺境の支配層に完全に入り込んでるじゃん……」
商品の目利きが確か&相手の気持ちを読み取るのが上手だったとはいえ、あまりに手際が良すぎてちょっと怖いぞ……。
あと俺ちょっと分かっちゃったんだけどさ?
「特殊な衣服に精通した凄腕の服飾デザイナー」ってナイアがこっそり買ってる「お尻に穴の開いたパンツ」を作っている人だよね、間違いなく。
どんな人なんだろう、ちょっと会ってみたいかも。
――なんにせよ。
「このタイミングで目覚めることができて良かった、ほんと良かった……! 俺の貞操は守られたんだ……!」
あとほんのわずか目覚めが遅かったら、俺は、俺は……。
「ああうん、ありがとうサーシャ……」
目覚めて良かったなどとサーシャは殊勝なことを言ってはいるが、俺としてはその女王様な新装備で寝ている俺に一体全体なにをするつもりだったのか――ナニをするつもりだったよね? という疑念と疑惑と恐怖でいっぱいなのだった。
「あのサーシャ、その格好なんだけど……」
あらかじめ知っていたのか、ウヅキと巫女エルフちゃんはサーシャの女王様コスチュームについて言及してくれないので、仕方なしに俺がこわごわと尋ねてみると、
「さすがセーヤ様は目利きですわね! この服の良さを一目で見抜いてしまうとは!」
「え? 服……? ……なのか、これ?」
「身に着けるのが服でなければなんですの?」
キョトンとするサーシャ。
「え、あ、うん。まぁ確かに……?」
「ふふっ、変なセーヤ様」
「それでその、服(?)の良さというより服(?)の奇抜さと今のシチュエーションについて聞きたいんだけど――」
言いかけた俺の言葉はしかし、
「実にすばらしい出来でしょう? わたくしが最近贔屓にしているココさんが一番信頼を置いているという、特殊な衣服・雑貨に精通した凄腕の服飾デザイナーの手によるものですわ。話によるとナイアの下着も用立ているのだとか」
がー!っと鼻息荒く説明を始めたサーシャによってかき消されてしまった。
サーシャはまるでお気に入りのおもちゃを見せびらかす小さな子供みたいに、マスカレードマスク越しにも分かるほどのどや顔で、そんなことを言っていた。
もはや俺の質問なんてまったく聞いちゃいなかった。
これまた熱しやすく熱しやすいいつものサーシャである――いやいつもより入れ込んでる感あるな……。
あ、補足しておくとココというのはナイアの親友で、東の辺境では珍しい獣人族のネコ耳科だ。
ネコ耳をピコピコ動かし、くりくりお目目で愛嬌を振りまく姿は、女子だけでなく男子とも仲のいい女の子(俺にはいなかったのであくまで想像です)って感じでものすごく可愛らしい。
でも同時に彼女は、城塞都市ディリンデンで自分のお店を切り盛りする野心家の商人という一面も持っていた。
商品の目利きが確かなだけでなく、打てば響くといった感じで、相手の漠然としたイメージや希望、要望といったものを実にうまくくみ上げて理想的な商品提案してくるのだ。
「上昇志向が強い子だとは思ってたけど、すげーなココ……《聖処女騎士団》団長ナイアに続いてトラヴィス商会次期当主のサーシャにも取り入るとか、もうこれ東の辺境の支配層に完全に入り込んでるじゃん……」
商品の目利きが確か&相手の気持ちを読み取るのが上手だったとはいえ、あまりに手際が良すぎてちょっと怖いぞ……。
あと俺ちょっと分かっちゃったんだけどさ?
「特殊な衣服に精通した凄腕の服飾デザイナー」ってナイアがこっそり買ってる「お尻に穴の開いたパンツ」を作っている人だよね、間違いなく。
どんな人なんだろう、ちょっと会ってみたいかも。
――なんにせよ。
「このタイミングで目覚めることができて良かった、ほんと良かった……! 俺の貞操は守られたんだ……!」
あとほんのわずか目覚めが遅かったら、俺は、俺は……。
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