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異世界転生 24日目
第490話 湧き上がる創作意欲
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しかし混沌とした状況はこんなものでは終わらなかった。
もはや世界そのものが、更なるケイオスの到来を求めていたのだ――!
「ありのまま、かく」
目がきらーんと光った気がしたかと思うと、ハヅキはどこからかスケッチブックとえんぴつを取り出したのだ!
「ちょ、ハヅキ、まさかおまえ――」
そう。
そこにいたのはただの幼女ではなく――、
「そうさくいよく、わいてきた」
鋭いまなざしでもって、全裸で縛られて三角木馬に跨る俺を見つめる、一人の天才画伯であった。
「よせ、よすんだハヅキ、やめるんだ……」
「おうまさんにのる、まなしーを、かく」
「や、やめて!? 言葉だけ聞くととっても普通の光景だけど、今の状況を絵に残されたらお嫁に行けなくなっちゃうよ!?」
「だいじょうぶ、おねぇも、いっしょ。ふたりは、なかよし」
「もっとやめてっ!?」
そこへ、
「ハヅキちゃん! わ、わたくしも一緒に描いてほしいのですわ!」
さらに金髪ちびっ子お嬢さま女王様サーシャもご参戦あそばされた。
「サーシャはサーシャで、なにしれっとアホなこと言ってんの!?」
「だってわたくしたちは婚約者ですもの!」
ぺたんこの胸を大きく張ってどや顔のサーシャ。
「いやーそれはどうだろう……仲間でも分け隔てがあって然るべきところは、あっていいんじゃないかな?」
「だいじょぶ、まかせて、サシャねぇ。ありのまま、かく。ありのまま、ありのまま……」
「ちょ、やめて? ね、やめよう? やめて、やめてーーーーーー!!」
しかしハヅキはもの凄い速さでラフスケッチを描き始めてしまった。
一たび絵画という己の世界へと没頭した天才画伯に、もはや俺の声なぞ届きはしない。
シャッ、シャッ、シャシャシャッ。
一分の迷いもなく線を引いていく腕の動きはあまりに速すぎて。
俺はハヅキの芸術的才能の凄まじさを、ただただ三角木馬の上から全裸で縛られたまま見ているしかないのであった。
「ありのーままにー」
そしてその禁断のフレーズを止める気力は、今の俺にはもう残されてはいなかった……。
…………
……
「うにゅ、したがき、できた。いめーじ、どおり。のこり、あとで、かく」
ハヅキ画伯のその締めの言葉によって、約15分のデッサンモデルから解放された俺たち。
「今度こそ、今度こそ俺はこの三角木馬に緊縛全裸ライドという、時代の最先端をいきすぎた乗馬スタイルから解放されるんだ……」
俺のお尻と尊厳は助かったんだ……。
そう思ってた時期が俺にもありました。
「主様、目覚めたようで何よりなのじゃ」
色々凹みながらも一区切りついたと一安心していた俺のところに、《神焉竜》がやってきた。
《神焉竜》は部屋の中のカオスすぎる状況を一瞥すると、
「起きたばかりというのに、主様の周りはすこぶる賑やかなのじゃ」
特に気にした様子もなく、優しげな微笑みを向けてくる《神焉竜》。
「おお、《神焉竜》! お前は変な格好せずにいつも通りの対応をしてくれるんだな!」
幼女にありのままを描かれたりドン引きされた後なだけに、なにか変なことをするでもなく、変わらぬ俺への優しさを見せてくれたことが心に染みわたるよ……。
まさかお前が一番まっとうだったなんて、どうやら俺は考え違いをしていたようだ。
「なに、竜の王たる妾には特別な道具や衣装なんぞは必要ないからの。しかし残念なのじゃ。気付け用にと、新しい技を開発したのじゃが。試す前に主様が起きてしまわれたのじゃ」
「…………」
「まったくもって残念だったのじゃ」
もはや世界そのものが、更なるケイオスの到来を求めていたのだ――!
「ありのまま、かく」
目がきらーんと光った気がしたかと思うと、ハヅキはどこからかスケッチブックとえんぴつを取り出したのだ!
「ちょ、ハヅキ、まさかおまえ――」
そう。
そこにいたのはただの幼女ではなく――、
「そうさくいよく、わいてきた」
鋭いまなざしでもって、全裸で縛られて三角木馬に跨る俺を見つめる、一人の天才画伯であった。
「よせ、よすんだハヅキ、やめるんだ……」
「おうまさんにのる、まなしーを、かく」
「や、やめて!? 言葉だけ聞くととっても普通の光景だけど、今の状況を絵に残されたらお嫁に行けなくなっちゃうよ!?」
「だいじょうぶ、おねぇも、いっしょ。ふたりは、なかよし」
「もっとやめてっ!?」
そこへ、
「ハヅキちゃん! わ、わたくしも一緒に描いてほしいのですわ!」
さらに金髪ちびっ子お嬢さま女王様サーシャもご参戦あそばされた。
「サーシャはサーシャで、なにしれっとアホなこと言ってんの!?」
「だってわたくしたちは婚約者ですもの!」
ぺたんこの胸を大きく張ってどや顔のサーシャ。
「いやーそれはどうだろう……仲間でも分け隔てがあって然るべきところは、あっていいんじゃないかな?」
「だいじょぶ、まかせて、サシャねぇ。ありのまま、かく。ありのまま、ありのまま……」
「ちょ、やめて? ね、やめよう? やめて、やめてーーーーーー!!」
しかしハヅキはもの凄い速さでラフスケッチを描き始めてしまった。
一たび絵画という己の世界へと没頭した天才画伯に、もはや俺の声なぞ届きはしない。
シャッ、シャッ、シャシャシャッ。
一分の迷いもなく線を引いていく腕の動きはあまりに速すぎて。
俺はハヅキの芸術的才能の凄まじさを、ただただ三角木馬の上から全裸で縛られたまま見ているしかないのであった。
「ありのーままにー」
そしてその禁断のフレーズを止める気力は、今の俺にはもう残されてはいなかった……。
…………
……
「うにゅ、したがき、できた。いめーじ、どおり。のこり、あとで、かく」
ハヅキ画伯のその締めの言葉によって、約15分のデッサンモデルから解放された俺たち。
「今度こそ、今度こそ俺はこの三角木馬に緊縛全裸ライドという、時代の最先端をいきすぎた乗馬スタイルから解放されるんだ……」
俺のお尻と尊厳は助かったんだ……。
そう思ってた時期が俺にもありました。
「主様、目覚めたようで何よりなのじゃ」
色々凹みながらも一区切りついたと一安心していた俺のところに、《神焉竜》がやってきた。
《神焉竜》は部屋の中のカオスすぎる状況を一瞥すると、
「起きたばかりというのに、主様の周りはすこぶる賑やかなのじゃ」
特に気にした様子もなく、優しげな微笑みを向けてくる《神焉竜》。
「おお、《神焉竜》! お前は変な格好せずにいつも通りの対応をしてくれるんだな!」
幼女にありのままを描かれたりドン引きされた後なだけに、なにか変なことをするでもなく、変わらぬ俺への優しさを見せてくれたことが心に染みわたるよ……。
まさかお前が一番まっとうだったなんて、どうやら俺は考え違いをしていたようだ。
「なに、竜の王たる妾には特別な道具や衣装なんぞは必要ないからの。しかし残念なのじゃ。気付け用にと、新しい技を開発したのじゃが。試す前に主様が起きてしまわれたのじゃ」
「…………」
「まったくもって残念だったのじゃ」
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