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淫魔くんは魔王のペットだ。 20230625
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淫魔くんは魔王のペットだ。働きたくないけどえっちは歓迎だから飼われる事に異論はない。適当に夜の相手をしてる。
だけどある日勇者が魔王を倒しに来た。
なんとか勇者を退けた魔王だけど、疲労と怪我で寝込んでしまった。付けられた呪いのせいで、体力も魔力も回復しない。
このままではニート生活が危ぶまれる事に気づいた淫魔は、薬効が高いという薬草を探しに旅に出た。箱入り淫魔には厳しく苦しい旅だったけどめっちゃがんばる。甲斐あって薬草を手に入れて城に戻るものの、魔王は別の手段で元気になった後だった。
ようやく帰ってきた淫魔に魔王はため息をつく。「俺が倒れてても遊び歩いてるのか」と。流石に傷つく淫魔だったけど、病み上がりの魔王と言い争うつもりはなかった。薬草を手に入れるためにボロボロになった手を隠しながら「まあねー」と笑う。
魔王が助かったならそれで良かった、と淫魔は初めて自分の恋心を自覚した。
だけど魔王は淫魔をペットとしか思ってないから、淫魔も今まで通りに接しようとする。恋心さえ隠しきれたら、魔王の傍にいられる。
だけど再び勇者がやってきて、魔王と激戦を繰り広げる。戦いでは能無しの淫魔は柱の影からハラハラと見守るしかない。
魔王はどうやら押され気味で、激闘の中隠れてた柱が壊されて、ぴょんと飛び出ちゃう淫魔。死んじゃう!?と思ったのもつかの間「結婚してくれ」と勇者が跪いた。淫魔の美貌に一目惚れしたらしい。
魔王を見逃してくれるなら結婚してもいいかな…と手を取りかける淫魔に魔王は「ダメだ!」とどちゃくそデカイ声を出す。一瞬場はシーンとなって、だけど戦いは再開される。淫魔は「???」ってなるけど魔王の方も「???」って自分で自分の発言の意味を理解してない。結局そんな状態の魔王は勇者に負けちゃってボロボロになる。
淫魔は「また死にかけるー」ってピーピー泣きつつ、連れて帰ろうとする勇者に「お前嫌い」ってクリティカルヒット。勝ったのに負けた気分になりながら「魔王領は制圧って事で…くっ」って半泣きで勇者は帰る。
城の中にいてた魔族もあらかた倒されたし人間たちが押し寄せてくるのも時間の問題だ。淫魔は死にかけてる魔王を引きずって、以前採取して捨てきれなかった薬草を与えた。
淫魔は働くのが大嫌いで魔王に可愛がられるだけのペット…だった。今の2人は小さな畑を耕して身を寄せあい、ご近所付き合いだってする。
「尻にしかれてるわねー」とからかわれる魔王だったが、自分のために変わった淫魔が可愛いのだから仕方ない。
ぐーたらだった淫魔もすっかり料理上手になり、今日も魔王を出迎えるのだ。
「おかえり!ダーリン!」
おわり
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