現世で平凡だった俺が異世界転生したら平凡じゃない新たな人生が始まりました。

Zcelia(ゼシリア)

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〜第二章〜 ギルド冒険者編

エルフの国に行くことになりました⑦

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 少しジーノと話しすぎたからか、何だか頭がボーっとするのを感じ、露天風呂から出る。露天風呂から出た後は、身体と頭を洗いに行き今度は露天ではなく、普通に中の風呂に入り、しっかり温まった後、風呂場を出る。

 服を着替えジーノと二人で脱衣所を出るがユリアとミアはまだ上がっていなかった。

「なぁ、この温泉って誰が造ったんだ?」

 俺はこの温泉が日本のものと凄く似ている事に疑問を持っていたので、実際に誰が造ったか気になっていた。

「名前は知らないが、とある人間の爺さんが俺達の国を再建するときに、この建物の事とか爺さんがいた国の事とかを教えてくれたんだ」

「その国の名前は?」

「んー、確か日本とかって言う国だった気がする。その国にあったこの温泉をこっちの世界にも造りたいとかって言ってたような・・・・・・」

 ジーノの話を聞いて俺は驚く。まさかこの世界に俺と同じように転生か転移して来ている人間がいるとは思っていなかった。

「あれ?二人とも上がるの早いね」

 ジーノと話していると、お風呂上がりのミアとユリアが姿を現す。

「お前が遅いだけだ。全く・・・・・・」

「ユリアちゃーん。ジーノが冷たいよー」

 ミアは嘘泣きを装い隣にいたユリアにわざと抱きつく。
 抱きつかれたユリアはどうすればいいのか分からず少し困惑していた。

「わ、悪かった!別に泣く必要ねぇだろ!」

「じゃあ、罰としてジーノが私にご飯奢ってね」

「はぁぁ!?お前今の嘘泣きかよ!」

「あんたがああ言う事言うから!後騙される方が悪いんだからね!」

 ジーノはミアの嘘泣きに騙された挙句、ご飯を奢らされる事に不服だったのか、ミアと言い合いになる。
 側から見ていると二人はちょっとだけヒートアップした痴話喧嘩をしているようにしか見えなかった。

「お兄様・・・・・・。大丈夫でしょうか・・・・・・」

 ユリアは二人のヒートアップした喧嘩を見て少し心配する。

「じゃあ俺が止めて来るよ」

 大切な妹にここまで心配させるのは、俺もあまり気分が良く無いので喧嘩を止めに行く。

「まぁまぁ二人とも痴話喧嘩はそこまでにしてくれ。ご飯は俺が奢るから」

「え?本当に?」
「え?マジで?」

 俺がご飯を奢ると言った途端、二人の喧嘩は一瞬で収まる。
 ここまでは息ぴったりに言われると、本当は仕組んでいたんじゃ無いかと勘繰ってしまいそうだった。

「あ、ああ、別にいいよ」

 何だかこの喧嘩の収まり方に納得できない自分がいるが、今は我慢する事にする。

 俺の奢りが決定し、四人で食堂に向かい席に座る。テーブルを見ると、割り箸や見慣れたメニュー表が置いてあり、そこから品を選ぶ仕組みになっていた。

「ユリアは何食べたい?」

「えーと、ここに書いてある品がどれも見慣れなくて・・・・・・」

 俺はこのメニュー表を見て大体の料理が日本の料理だと言う事に気付く。

「ならこのラーメンを食べてみないか?とても美味しいよ」

「ならそれをお願いします」

 みんなが選ぶ品を決め終わり、店員を呼んで注文する。注文してから数分経つと、それぞれの前に品が運ばれる。

 俺とユリアは塩ラーメンを頼み、ジーノはカツ丼、ミアはチャーハンだった。
 どの料理も俺が元いた世界の料理で何だか今この時間だけ日本に帰って来ているかのような感覚だった。

「お兄様、私こんな美味しい料理初めて食べました!」

「そうか、それは良かった」

 ユリアは初めて食べるラーメンにとても満足していた。俺も久しぶりにラーメンを食べれて今とても幸せだった。

「カイン君、ラーメン食べるの本当に初めて?ユリアちゃんはフォークで食べてるのに、カイン君は普通に箸で食べてるよね?」

「確かに、俺らよりも使うのに慣れてるみたいだな」

 ラーメンを食べれる嬉しさですっかりと気を許してしまっていた。
 ジーノやミアから見る俺は、この世界の住人であり、異世界の文化である箸を使いこなしている事に疑問を持つのは当たり前だった。
 
「まぁ、実は俺もこの温泉を建てた爺さんと同じく、日本から来たんだ。箸は日本でも多く使われてるから慣れてるんだよ」

 別に隠していても特に意味もないので自分が異世界人だと言う事を二人にカミングアウトする事にする。

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