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1節[第二章]
第二十話[エイム目線]『彼女の本質』
しおりを挟む私はエイム・プレント。プレント家で一番下の四男だ。
プレント家は国を支える家紋の一つ。王の統治する国を支える軍を代々率いり国の危機を救ってきた。そんな家紋のせいかある程度意思がはっきりしてきた頃になると必ず剣術を学ばされ、国を支える家紋として通常以上の学問を学ばされる。
これらは全て強制で自身の意志など関係なくプレント家に産まれたものは段々心を失い国を守るためだけに動く、機械のようになる。
兄達はそんな父の姿を見て憧れ父の地位をものにしたいと日々鍛錬をしプレント家のトップを目指すために蹴落としあっている。
俺はそんな姿を見て育った。兄達が蹴落としあい父が国の道具のように動く姿をこの目で何度も。そのせいかプレント家には全く興味がなくこの国にもなんの関心も湧かなかった。
しかし、プレント家に産まれたせいで色々着いてくるものはある。婚約者、剣術、学問、プレント家であるために必要なものがたくさんある。そのせいでプレント家に産まれたものは自由を奪われるのが普通だ。
だが俺は違った。産まれた時から才があり、剣術、学問、それら全てを完璧にこなした。そのせいか兄達にはかなり目をつけられたがそんなものは気にしない。
俺には目的がある。この国とは別に新しい国を起こすことだ。そのためならどんな努力も惜しまない。その目的を目指している中で賛同し着いてきてくれる同士もできた。
順調に目指していた中で唯一達成出来ていないものがあった。それが婚約者をつくるということ。正直女性は嫌いだし、興味を持ったことも無い。とりあえず周りを誤魔化すために適当な地位の令嬢と結べばいい、そう考えていた。
そんな中、四大家紋のひとつであるウィンター家の令嬢から婚約者の申し出があった。ちょうどいい、目的のカモフラージュに使わせてもらおう。そんな考えでウィンター家の令嬢、レイン・ウィンターと婚約した。
カモフラージュのために婚約した存在であるレインには全く感情はなかったし、たまに会えばいいだろうという感覚だった。今思えばかなりレインには失礼なことをしていた。
婚約した女性が果たさなければならない嫁ぎ先の家紋に従う習わしは体が弱い彼女にはきついものだった。私は何度か破棄しようと試みたが彼女が必死にやる姿を見て止めるに止めれなかった。何度も体調を崩す彼女にはいつも花を送るだけだった。
しかし、ある日レインが長い間目覚めなかった時があった。さすがに行かないのは婚約者としてどうなのだろうと思った私は彼女の見舞いに行った。
彼女は相変わらずで、珍しく目覚めている彼女を見て安堵した。少し話しそのまま帰ろうとした時だった。馬車が崩れ私は死を覚悟した。兄達が仕掛けたのはそうそうにわかったが助かる可能性はほぼゼロに近い。何とか体制は保ち最小限に抑えようとしていたその瞬間、彼女_レインがこちらに手を伸ばしていた。一体どうやってと考えたが今は助かる道を選ばざるおえなかった。
馬車から引っ張りだされた瞬間目に入ってきたのは純白の翼だった。レインから伸びた翼は光に反射しキラキラと輝いている。その時は思わず見とれていた。彼女の安堵した表情と共に純白の翼はその輝きを振りまいていた。その姿を見て俺は心の底から美しいと思った。翼ではなく、レインを世界で一番美しい存在だと認識した。初めての感覚、高揚感に近い何かだった。
お礼を言おうとしたその刹那、馬車を引いていた馬がこちらに向かってきていた。彼女が咄嗟に背中で受けた時、先程まで感じていた謎の高揚感が一瞬にして絶望へ変わった。
幸い命に別状はなかったが、彼女が眠っている間気が気でなかった。その気持ちを落ち着かせるため旧友であるレインの兄、スベイスと話をしていた。自分の事件にレインを巻き込んでしまった後悔と、卑怯な真似をしてまで地位を手に入れようとする兄達への怒りが収まらず私には珍しく愚痴をこぼしていた。
しばらく話しレインの顔を見てから帰ろうと彼女の眠る部屋によった。彼女が自分を守って倒れた瞬間、恐ろしいほどの不安が自分の中に溢れ出した。
その不安はこれまでに感じたことのない気持ちの気づきともなった。今までどんな女性を見ても感じなかった気持ち。
あぁ…俺は彼女が好きなのか。
その気持ちに気づいた時、彼女に伝えなければならないと思った。かたく目を閉じた彼女に自身の気持ちを伝えた。返事などいらない、ただ伝えたかった。これまでの気持ちと今の気持ちを全て…。
私が彼女に好きだと伝えた瞬間、彼女は目覚め返事をくれた。好きだという返事。心から満たされる感覚、私は初めて誰かを幸せにしたいと感じた。
それからは彼女に喜んでもらおうと出来るだけ彼女について調べた。その中で彼女のそばにいる従者について知った。シオン・ハーベスト、その名前を見て私はレインのもとに急いだ。
先日にハーベスト家長男であるジィーブ・ハーベストからレインについて問われ明日ウィンター家を尋ねると言っていたのを思い出したからだ。嫌な予感がしたというのが本音だが…。
案の定ハーベスト家の兄弟がウィンター家に来ていると言われた。私はその中に押し入りシオン・ハーベストについての資料をジィーブに見せ誤解を解いた。彼女は調べれば調べるほど優しく美しい存在だとわかった。
しかし鈍いところもあって、私の好意を気づかないことが多かった。それでも話しているだけで彼女がますます輝いて見える。昔の私からすればありえないことだろう。
彼女の誤解を解いたあとどうするか少し迷っていた。まさか彼女の誤解を解くためだけに来たなどと言えるわけがなく、誘おうか迷っていたパーティーに彼女を誘おうと考えた。
彼女は庭園が好きだと聞いたので庭園で話そうと言われた時は本当に好きなんだなと少し笑ってしまった。庭園でお茶を飲む彼女は私の知らない彼女だった。これもまた彼女の魅力だと思うと自然に笑みがこぼれた。
パーティーの話をすると彼女は嫌な顔はせず、むしろ自分では良くないのではないかと気にした。小耳に挟んだ話では、レインが四大家紋のひとつフィーダー家の令嬢をいじめていると聞いた。嘘が丸わかりな話だが、彼女は気にしているらしい。
彼女には遠回しに好意を伝えても伝わらないことがわかったのでストレートに言ってみることにした。
予想通り彼女は見せたことの無いような照れ顔をした。それが心から嬉しかった。少しでも自分に興味を示してくれたことがわかることがこれほど嬉しいと感じるのは恐らく彼女だけだろう。
来て欲しい気持ちを抑え、来てくれるなら待っていると伝え庭園を出る。
「君の照れ顔を見れただけで今日はいい日だな。」
そう伝えて。
その後スベイスと少しだけ話したが相変わらず妹に過激で、パーティーに誘ったと言えば鬼の形相になり、「レイン泣かしたらどうなるか分かっとるやろうな…」と凄まれた。正直泣かせる奴がいたらその場で細切れにしてやるが、レインが望まないだろう。「あぁ…わかってる」と返事をしてウィンター家を後にした。
パーティー当日、ウィンター家の前で待っていると玄関の扉が開いた。そこを見ればいつもより輝きが増したレインの姿があった。
珍しくドレスを選び送ってみたが見事に彼女を引き立てた。エスコートするために手を伸ばし、その手に彼女は優しく微笑みながら手を添えてくる。柔らかな手に少し緊張する。
階段をゆっくりと降りて行く彼女に見とれていると階段につまづいたのか前にフラっと彼女は倒れていく。咄嗟に下に潜り込み彼女の下敷きになる。気づいた彼女は私が怪我をしていないかかなり焦っていたが、彼女は驚く程に軽かったので怪我などするはずもなかった。
彼女に再び手を伸ばせば今度はしっかりと私の手を握り少し照れながら後ろを着いてきた。馬車に乗っている間はつい彼女ばかり見ていたが気づかれていなかったので良しとしよう。
ふと彼女が何か考え事をしていることに気づいた。少し声をかければまるで猫のように驚き顔を赤く染めた。相変わらず面白い反応をする。
大方予想が着いていたが、私の立場について考えていたらしい。彼女にはまだ話せないがいつか私の目的いや…夢が叶った時、彼女がそばにいればどれだけ嬉しいだろうか…。
会場に入る前、彼女が急に「ダンスで足踏んだらごめんなさい。」と言い出した。思わず笑ってしまったが、この天然な部分は彼女の長所なので安心した。
煌びやかなライトが照らす中二人で入場する。様子を伺うように彼女を見れば少し顔色が良くなかった。久しぶりのパーティーで気分が悪くなる令嬢も多い、少し話しかければ軽く微笑みながら「あっ大丈夫です。」と答えてくれた。
この会場で最も位の高い私は一番初めに踊り始めなければならないため、会場の中央に行く。中央にたどり着く頃には彼女の顔色も良くなっていた。音楽が始まろうかというその時、
「初めましてエイム・プレント様♡エミ・フィーダーと申します。」
見知らぬ女性が私たちの前に現れた。
フィーダー。その名を聞いて真っ先に思い浮かんだのはレインの根拠もない噂を流しているという令嬢だった。
レインもそれを分かったのか私の服を少し引っ張っていた。怖かっただろうに…。安心させるため軽く彼女の頭を撫でる。
私の大切な婚約者を震えさせるほど追い詰めるとは…。
「君は今、何をしているかわかってやっているのか??」
「なんのことですか♡??」
反応すら不愉快に感じる。
「君は王族である私の前に突然現れ道を塞ぎ、馴れ馴れしく私の名を呼んだ。普通に考えれば王族への不敬罪でわれてもおかしくないぞ。」
見れば見るほど浅ましい欲が見えてくる。気持ちの悪い女だ。
「えっ…でっでもエイム様は私のことが好きで…。」
「この女を捕らえろ。」
「はっ!」
「まっ待って!エイム様!!私はあなたのために!!」
しかし彼女の顔色が悪くなっていたのはあいつがいたからだと思うと無償で返していいものか考えどころでもあるな…。
そんな考えで何か罰則でも与えようかと思っていたが彼女の慈悲深い心で令嬢は解放した。次はないと忠告はもちろんした。あいつが守る気はしないが…。
レインはあれだけ震えていたのにその主犯すらいたわる慈悲深さを持っている素晴らしい令嬢だ。正直、彼女なら噂くらい軽く流しているだろうと思っていたのだが、かなり気にしていたようだった。
気づけなかった自分が情けない。少しでも不安を無くせないかと考えレインを軽く抱きしめる。
「レイン…すまなかった。パーティー会場に入るだけで顔色が悪くなるほど君が思い詰めていることに気づかなかった。今まで気にかけれへんくて、ごめん。」
言った後にレインの不安を無くそうと抱きついたが、自分が不安でレインに抱きついたことに気づいた。敬語も抜け思わず泣きそうになった。
もし彼女がいなくなってしまったらと考えるだけで目が潤んでくる。自分からパーティーに誘ったというのに彼女に頼ってしまうとは、我ながら恥ずかしい。
そんな中彼女は空気を察して微笑みかけてくれた。
「心配して頂いて嬉しいですエイム様。しかし、今はパーティー会場ですから楽しみましょう?私を誘ってくださいな。」(ニコッ
そんな彼女の笑顔につられて思わず普段のような崩れた笑顔が出た。
「そうだな、久しぶりに君と一緒に踊れるのだから楽しまないとな。」(ニコッ
この日私は彼女が私にとって、もう失えない存在になっていたことを改めて自覚した。
踊っている最中、彼女が私を呼んだ。そして、こう伝えた。
「私の婚約者になって下さって、ありがとうございます。」
「なんだ急に改まって。」
むしろ感謝しているのは私の方だと言うのに。
「いえ、ただ伝えたくなっただけです。」
「そうか。」
気になったことは心の内にとどめた。こういうものは深く聞かないのが礼儀だろう。
踊り終えたあと、バルコニーで二人っきりになった。
「エイム様、私といてパーティーは楽しまれていますか?」
彼女はまだ噂と私のことを気にしているらしい。
「私は君とパーティーに来れて幸せだぞ?それに…」
月の光に照らされる君はどんな人より美しい。
「私が送ったドレスを着てきてくれたことが私にとって何よりのご褒美だ。」
作った笑顔ではない、心からの笑顔で喜びを伝えた。
その時見た彼女の顔は、リンゴのように真っ赤だった。
可愛いと思ったのは私だけの秘密。
あぁ…今日も月が綺麗だ。
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