境界線の知識者

篠崎流

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南方の雄

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カハルから川を渡って真西へひたすら行く、途中間の検問のきつくない地域、国などを抜けて、地図上の「世界」の南の中間点に辿り着いた

この地域は東西南北の其々国があり、丁度十字架の先端に4国がある、クロスする南に大きな軍事国がある様な形だ、ただ、先の情報とは少し違い、実質的な争いは殆ど無い

どこも軍備をしているが南の「バルクスト」という長く続く王政国が一強に成っており。また、周りの国とも牽制と協調を図って軍事行動等は起こされていない、一行はその中央国に入りとりあえず落ち着いた

「中々いい国だな」
「物々しいが、治世は安定しているの」

フォレスとローラは交して何時もどおり、馬車隊と別に宿を取って其々行動した、そして情報収集である

ここバルクストは兵も将も揃っている「折れぬ心」と評される伝統的な騎士の国で、武芸者も多い、兵自体は3万程度でどこの国とも左程差が無いのだが、それらあって周囲の押えが利くという事情がある、所謂三竦み状態になっている

人口も街の規模も大きく予備隊員制度などもあり緊急時には軽く2万は上乗せ出来るだろう

そして豊かでかと云ってカチカチの固い国でもない、ヘッジホッグが簡単に入国できたのもその為である

「ただ‥王がな‥」
「何か問題が?」
「かなり高齢だな、既に寝たきりだとか」
「後継者は?」
「孫、と言っていい年齢の子が一人居るだけ、まだ10だ、後は親戚の類からとなるが」
「なんか荒れそうだな」
「同感じゃな、どうせ揉めると思う」

ある程度街を回って情報収集して商人隊とも話したがやはり安定は一定量あるが、火薬庫に等しい現状だとも思った

が現在の王もそれ程稀有な人物ではない、それでも安定があるのは、既に長きに渡って維持してきた「システム」があるからでもある、まずそこにエミリアも興味を持った

「それだけの維持があるならさぞ周りの者が優秀なんだろうなぁ」と云う事だ

「そうだなぁ、こう云っては失礼だが凡庸な君主でも国が回らないという事はない、逆では困るが、君主が周りの意見にYESと言うだけなら寧ろ周りの者を固めたほうが上手く行く事もある」
「その意味代替わりしても問題無い可能性もあるか」
「なんとも云えんなぁ、やはり「ロベルタ」の様に担ぎ出しでの権力闘争はあるかもしれんし、担ぎ出した後ろ盾もマトモならいいがな、単なる権力志向者なら悲惨な事にも成りかねん」
「難しいもんだなぁ‥」

「そうだなぁ、まあ、物事の良し悪しなんて実際は単純なんだが難しく考える奴が多いからな それも混乱の元だが」
「どういう事だ?」
「それが「人々の生活を良くするかしないか」が国の基本的な基準でいい、理論だの理屈なんてのは大して意味が無い」
「?」
「例えば、年貢を上げたり、税を上げたら先ず困るのは誰だ、そして国とは誰の為の物かだ、無論為政者の物ではないし、そこに住む民の物だ、そう思えるかどうか?という事だな、政治家の資質なんてのもそこに集約されている」
「ふむ、王政なら王の物と考えるだろうな」
「そうだな、そういう君主も多い、が、それは同時に衰退の道でしかない、民無くして国も有り得んし、だが、逆に王等居なくても国は成り立つ」
「確かにな、結局飯とか家とか服とか作ってるのは民衆だもんな」
「そうな、だからどちらかと言えば民主制は正しいて事になる」
「国家の主役はどっちかて、考えたらそうだな、だから主権は王でなく民て事か」
「そういう手法もある、てだけだな、ダメトップが出てくる可能性は左程変わらんよ」
「むう」

「権力を得て一変する例も歴史には多いからな。その繰り返しではある、だから安定した平和等無いのかもしれないな」
「結局の所、運任せなんだな」
「そうとも云えるな、まあ、こういう時期なら名君が出る可能性は高まるけどな、それにこの世界は「ペンタグラム」があるしな」
「だが、現状は動いていない様だが」
「さてねぇ、向こうが何考えてるか判らんが‥システムとしては間違ってないだろう、どこにも属さぬ「神騎士団」という中立軍、みたいのはな」
「パパ~それなあに?」

「天魔戦争の時、神界について戦った人間の一族だよ、その貢献から「象徴」として世界の中心にある、この様な乱世の時代には、その力と権限を持って争いの平定や仲裁等を行う国だな」
「へー」
「中立軍、とかに近いな、それのお陰で中央では動きが略無い多分抑えているのだろう、とは云え、もう随分昔の話だからなぁ‥今も機能しているのか謎だが」
「あれも一族継承ではないか?」
「そうだな、が、少し事情が異なる、何しろ100年以上続く「象徴」だからな、ヘタな事をして評価が落ちると「神の使徒」という名声も失われる、それだけに判断は遅いし、強引な真似も出来ない、「権威」があるだけにな」
「なるほど」
「そういう話は兎も角、今後だが」

「パパ!図書館!」
「‥ほんと好きだなソレ」
「なら私が連れて行こう、私も人間の本を読むのもいい」
「頼めるか?ティア」
「ああ」
「オレは街を回って掘り出し物でも探してる」
「私も行こう」

一晩休んでの翌日ティアらは図書館へフォレスらは街を回った、が、エミリアは早々に飽きた

「ほんとに買い物だけだな」
「そらそうだ、オレの場合商売半々だからな」
「むう」
「暇ならエミリアは好きにしていいぞ、無理に付き合う必要も無い」
「そうだな‥そうしよう、正直お前に護衛なんざ要らんしな」
「大抵魔法で片付くしなぁ‥」

そんな流れで二人は分かれて行動した、エミリアは先の話から軍に興味を持った、そのまま人伝いに聞いて城前まで来て、近くにある軍施設を見学する

官舎の前には広い庭があり、騎士や兵士等が剣術の稽古等を行っている、官舎と云っても結構デカイ、何しろ、数万の兵を抱える国の軍であるし、それだけの予算をつけている

「流石に活気があるなぁ」

と外から見学してエミリアも思った、そこで軍の騎士と思われる男性に声を掛けられた

「見学ですか?良かったら中へどうぞ」と

ただ声を掛けてきた「騎士」ではない、見た目は軟派そうな若い男性だが、着けている勲章からそれなりの立場だと直ぐ判った

「私の様な冒険者の類が入っていいのか?」
「武芸に興が深いんでしょう?構わないですよ、ささ」

と結構強引に庭に連れて行かれた

「どう思われますか?冒険者さん」
「エミリアだ」
「ではエミリアさん」
「統制が行き届いているな、錬度も高いし、意気も高い、皆剣に対する思いが強い、強軍と言っていいだろう」
「貴女はどこの剣を?見たところ純粋剣士の様ですが」
「‥ベリオールで少し、後は我流だな」
「ベリオール?‥随分遠い所ですね‥」
「アチコチ旅をしてここへ」

余計な事を追求されても適わんな、と思って動こうとしたが、ほぼ同時に促された

「宜しければ手合わせしてみますか?結構出来るんでしょ?」と

やむなく練習剣を取って、軽く、志願して前に出た騎士らと手合わせをする、が、3人、連続で戦って何れも3合以内に剣を叩いて落させ終わらせた

正直、彼女からすれば相手になるレベルに無い、余りにも余裕だったので軍の面々も驚きであった、そして更に「彼」も剣を取って歩み出る

「これほどのお相手とは、これはボクがやらないと失礼ですね」そうして対峙した
「悪いが私はもう十分だよ、それに貴方はそれなりの立場の方でしょ?」
「いえ、個人的な興味です、試してみたいんですが?ダメですか?」

そう云われると断れない、この状況だと断っても返って悪印象を残す

「判った、では」
「宜しくお願いします」

両者構えて歩み寄った。
無論刃引きした剣での練習手合わせに近い物だが、それでも「彼」は十分に体感する事が出来た、10度剣を合わせて、「彼」は攻め手が無くなったのである

エミリアは防御主体、隙を見つけて打ち込もうとするがそもそも「隙」がない、それは当人にも驚きだが、最も驚きなのは周囲だ

「彼」はここでは一番の剣士である、それが「すべき事」が無いという事に、幸運にもそこで声が掛かって止められる

「何をしているアドニス」と、大柄な鎧武者、制服、勲章から彼も上の人間だろう、一団の間に歩み、割り込み、停止させた

「や、やあ、アトロス、ちょっと冒険者さんと練習試合を‥」
「呼び出しだ、さっさと来い、貴様も責任者だろう」
「お、おう」

と剣を納めて離れた、アトロスと呼ばれた彼は謝してエミリアに言った

「中断させて申し訳ない、任務が入ったのでこのナンパ男は連れて行きます、ご容赦ください」

そう、丁寧に頭を下げる

「いえ、別に不快な事はありません、そちらを優先してください」
「お名前を聞いても?」
「エミリアです」
「エミリアさん、この続きはまたという事で」
「ええ」

と短く云ってアドニスの襟首を掴んで彼も去った

「ふう」と一息ついてエミリアも剣を周囲の兵に返し、そのまま戻った

「いや~、助かったよアトロス」
「だろうと思って割って入った、貴様も一応近衛筆頭だ、負ける訳にはいくまい?」
「ほんと驚いたよ‥野にはまだああいう人が居るんだねぇ」
「人材なんてのはいくらでも居るさ、ただ使われないだけでな」
「ウチに勧誘しようか?」
「貴様がやると逆効果だ」
「にしても、勿体無いなぁ、多分ボクより強いよ、捨て身でもどうにか成る気がしない」
「それ程か‥」
「それ程よ」

彼らは其々、王国の指揮官と近衛筆頭騎士で腐れ縁の悪友である、同時に国家武芸者としても4強と称される、特にエミリアと手を合わせたアドニスはその筆頭だ、そう驚くのも無理からぬ事情である

が、エミリアが強いのは当然だ、何しろ「ソウルオブリメンバー」の剣士と互角なのだ「天界に召し上げられた強者の魂」と

つまり現時点でも、直ぐ天界に召し上げられるだけの力を有すると云ってもいい、世界でもこの武力を有する剣士は幾人もいないだろう

一方、翌日にはローラらと合流して酒場で食事を取りながら今後を話し合った

「南方の地図が手に入ったのじゃが、ここから暫くは街だ国だのは無いらしい」

まずローラは情報を示した

「ふむ、ではどうする?、ここはまあまあ、過ごし易いが安定ともいかぬ感もあるが」
「そうじゃの、まあ、2,3日でよかろう、もう商売の方は買い付けして、物は集めたし そもそも国家情勢的には危うい」
「同感だな、とは云え、次はどうするかね」
「ここから南西に暫く行くと結構落ち着いた土地ですよ!」
「エルザは知ってるのか?」
「はい!あちしは西生まれですから」
「具体的にどんな地勢なんだ?」

「えーと、南西に山、北西に海、周囲は川とかあって平地と牧草地半々で森もありますねぇ、領主制が多いですね。けど、結構バラバラです、其々の国と地域で、勝手にやってるような」
「成るほど、んで、南だが」
「私が聞いた所によると、距離もあれだが規制もあるらしい、行きたい奴は止めないというスタンスだが、逆に向こうからコッチへ来るのは規制、調査に掛かる」
「どういう?」
「あんな所に行きたいやつはいないし、危険だろう、と云われた」
「なんじゃそりゃ‥」
「どうも色々な種や族で分かれて争っているらしいが」
「しかし「種」じゃと?」
「ああ、多分私の様な「種」も居るのだろう、人間世界から逃れた者も居るんだろうな、それが唯一「世界」で居れる場所、となるのだろう、図書館でも調べたが、未踏とか不踏の地という扱いらしい、一応、地図には載ってるが実質別世界だろうな」

「ここから西は大体判ったが南はそんな感じか‥どうするかねぇ‥」
「いけるのかどうかもマズ謎じゃな、まあ、面白そうではあるが」
「ローラにとってはあまり得は無いんでは?」
「一概には云えん、安定してれば、無論商売上だが「敵」も必然的に多いとも云えるし、逆に不穏な場所ならそれが居ないとも云える、売りまくるには悪くないがな」
「1から展開するには悪くない、と」
「そうじゃな、ただ、治安もだが、大きな戦があるのも困るが」
「そうだなぁ、興味があるのは事実だな、見るだけ見るか?」
「うむ、構わんと思う、定住の地には出来んだろうが」
「とりあえず、地図があるならそこまで悲惨な事にも成らんだろう、ダメならダメで帰ればいいしな」
「そうじゃな、ただ、暫く待ってくれ、荒れているなら売る方で儲かりそうじゃ、仕入れを限界までしておく」
「了解」

そこからローラらはありったけの仕入れ商売を展開、他の一行はフォレスを除いて特にやる事もなく街を回った、フォレスはイザという時の為に触媒などを確保する、魔法の粉の製作と骨集めだ

魔法の粉の原料自体は過去の事件でかなりある、いわゆる魔力石の原石の類だ、骨の類もそれ程苦労しない、墓場の類に行って調達すればいい、そもそも大量に必要な訳でもない

だが、公共墓地の類に行ってひっそり掘って貰うという訳にもいかない、その為、無縁の類や近隣の森や丘等に埋められる物から持ってくる、大抵どこにでもあるものだ。そして「カケラ」でもいい

街から出て少し距離があるが西にある森まで行き一人、その作業を行う、掘り返す必要も無い場合もある、歩き回っているだけで集まる事もある

「うーむ、意外に無いな‥」

問題はそこで、決まりごとのある国と地域だと現実には埋葬場所も固定な事が多いのである

「どうすっかなぁ‥ま、無くてもそれ程困らないか‥」

と数時間で見切って街に戻ったが、森から出る所で声を掛けられた「背後」から

「こんな所で何をお探しかしら?術士様」と

ソチラを振り返って見ると「術士様」と云われる理由も直ぐに判る、相手も魔石を付けた薄着の衣装を着た女、長い黒髪に切れ長の細い眼、場にそぐわない姿だった

「‥同業者か」
「そうみたい、でも違うわ」

両者明らかに「術士」つまり軽装で魔法石の類をつけている、見た目からして異質な空気を放っている、そして魔力もだ

「違う、とは?」
「どちらかと云えば「学士」、研究者ね」
「ほう‥で、何の用だ?」
「同じ者を見かけたら声を掛けたくなる、違う?」
「ま、珍しいからな、が、後をつけていたのなら聞くまでもなかろう。触媒や原石探しだ」
「と、云うからには貴方精霊術も使うのね」

その言い草とトーンの違いでわかった、彼女は明らかに驚きと好奇を持った

「その手の触媒なら私もそれなりにあるわよ?お譲りしましょうか?」
「いや、オレの探している物とは違う、残念ながら必要ない」

それだけフォレスも云ってそのまま街に歩くが、彼女も付いてくる、やむなくフォレスも歩きながら名乗った

「フォレストだ、魔術士ではあるが、冒険者でもある、あちこち旅をしている」
「インファルよ」
「‥ふざけた名前だな」
「偽名じゃないわよ?」
「なら名づけた奴がふざけてるんだな」
「そーかもね」

そして街に戻った後も平然と付いてくる
フォレスのマントローブの裾を掴んだまま

「ねーねー、どこいくの?お茶しない?お茶、貴方のお話聞きたいわ」

ここで根負けして自分らの滞在する宿の酒場まで戻った
もちろんエミリア辺りに睨まれた

「なんだこの娼婦みたいな女は?」
「知らん、勝手について来た」
「これでも学者よ?インファルでーす」だった
「とても学者には見えんが‥」
「術士でもあるそうだ、森に行ったら絡まれてこの様な事に」

一体どういう事なのか、と事情を聞いてもさっぱり判らない

「フォレス君は精霊術も使う、て云うじゃない?そりゃ逃がす手は無いと思ったのよ」
「なんだそりゃ‥」
「精霊術なんて使う奴は滅多に、ま、魔術士もあまり居ないが、更に珍しいからな」
「知的好奇心てやつよ、ねーねー、どの系統使うの?それ教えて?何でここに来たの?どこで習ったの?師匠とか居るの?」

「なんてめんどくさいやつだ‥」とも思ったが、さっさと断わった

「悪いがイチイチ教えてる暇もないな、ここに居るのも2,3日だ」
「ふーん、じゃあ、私も同行しちゃう」
「はぁ!?」
「え!?」
「私も術士よ?結構役に立つと思うんだけど」
「いらん、帰れ」
「教えてくれるまで帰りません」

だが、実際お互いのこれまで経緯を聞くと事情はフォレスとあまり変わらない

一時師に付いて居たのだが故郷が戦争で無くなる、師も病死から彼女も一人、アテも無く放浪、その日ぐらししながら、知識と魔術の研究だそうだ

ただ「術士」という程魔法が使える訳ではない、どういう師に付くかで大分変わるのだが、彼女の場合、ほんとに基礎的なモノと、系統も火と土しか保持していない

早い話、「別の師が欲しい」という事でもあった、そしてかなりの変人である、まあ魔術師なんて大体そうだが

「要するに、帰る家等無い、と」
「ありません」
「つっても、オレも人に教える程、色々習得している訳ではないのだが」

そう言ってはぐらかしたがエミリアが余計な事を言った

「お前大体全部使えるだろ」
「マ、マジ?!」
(アホ‥余計な事を)

そうなると相手もテコでも動かないのである
結局「まあ、しかたないな」と成ってしまった

そしてそこから出立までの二日は完全に張り付かれる事になる、ただ、先の一件もあってフォレスも「中途半端なまま放置すると禄な事に成らんし」と思って受け入れた

魔術士、と言っても適正も要れば、知識も要る、たとえ少ない基礎だけといえど馬鹿では勤まらない、その為、インファルもそれなりには使えるだろうと思った

そして独自研究の類を始めて半端な魔術や技術を習得されると「カハル事件」の様にも成りかねない

何だかんだで師弟の関係に成るが、彼女の場合、術士らしく変人ではあるが困った人でも無い、基本的にフォレスのいう事は聞くし「先生」と分けて呼ぶ

特に基礎しか習っていない事もあり、逆に基礎部分はキッチリ習得している、いわゆる学問で言う「復習」だ。それしかやる事が無かったともいうが、その為そこからの教えに困る事は略なかった

「これ何が始まるの?」
「お前の資質を探る、何が得意かそうでないかを見ないと指導もし難い」

椅子に座らせて調査もしたが
偏りも殆ど無かった。

「ふむ、学者を自称するだけあってかなり知力は高いな、魔術系はムラ無く平均的だ、寧ろ、そのまま学者に成った方が幸せだろうな」
「そんなん判るの?」
「単なる資質探りならな」
「ねね、面白そうだから他も調べてよセンセ」

そして更に全体の調査を30分掛けて行った

「意外と武力も伸びるな‥」
「ええ?!」
「そこいらの剣士よりは資質は上だ」
「へ~、なんか私って凄い?」
「そーだな、だが、攻撃魔法は捨てた方がいい、残念ながら攻魔力が高くない、補助系だろう、許容量はかなりあるから、使い道は結構あるだろう、オレと違って魔力消費のデカイ術も安定して使えるハズだ」
「例えば?」
「飛行とか転移とか、召喚にしても結構大物を呼べるかもしれん」
「へー、面白いねぇ‥資質調査なんか初めてだよ」
「サーチなら使うやつはそこそこ居るだろうが、詳しくは判らんからな、オレのは色々深く調べられるし」
「この道具のお陰?」
「そうだな」
「これも見た事ないねぇ‥」
「そのうちな」

こうして日数を消費している間、エルザが宿に来て告知した

「ダンナ!準備できたそーです!」

一行は南へ出立したのである
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