えぇー 俺が魔族しかも王族て???

腐りんご

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32‥城下街で・・・遊びます

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☆☆☆


「貴様!手を放せ」



 グーリドの剣が俺を抱き締めた人物の喉に食い込んでいた。わずかだが皮膚が切れ血が滲み始めていた。




 ぇぇぇええええーー




 い.いま剣が空中から顕れなかった。

 異空間収納だよね?
 
 あんな早く出せるの?

 俺を抱き締めていた手が放れた。


「グーリド!」


 グーリドの腰にしがみついた。
 振り返って自分を抱き締めた人物の顔を見た。驚き口をポカンと開けていた。

「陛下じゃない?そんな・・まさか同じ魔力だなんて…それに父上って彼の子供なのか」


「動くな」


 グーリドの剣がさらにくい込んだ。イーゼルさんが二人の間に割って入った。

「グーリド剣を降ろせ!彼は陛下の知り合いだ」

 グーリドはギロリと睨んだまま剣を降ろし俺を背中に隠した。

 イーゼルさんは彼の首の切り傷に手を宛て瞬く間に傷を消した。

「ありがとう。イーゼル‥赤い髪の彼は随分短気だね?」

 首に手を宛てながら肩をすくませた。

「殿下が絡むと暴走するから気を付けて下さい」



「あのお嬢ちゃんは陛下の子供かい?」



 「「俺は男だ!お嬢ちゃんじゃない!」」

 グーリドに抱き付いたままいい放った。毎回、女の子と間違えられる。ムッと唇を尖らしていたら頭をナデナデされた。グーリドの大きな手が心地よく思わずニヤケていた。


「男の子なのか?こんなに可愛いのに!」
    
 俺を指差しプルプルしている。

 グーリドの背から覗き視た。この世界の男にしては低い方だが俺よりはデカイ顔も整っている。髪は茶色で眼も茶色だ。
 
姿勢を低くし俺に話しかけて来た。

「陛下は元気か?最近会ってなかったので嬉しくて間違えてしまったんだ。オレはロードだ!皇子様許してくれ」

 俺は警戒したままグーリドの服を掴んでいた。

「初めましてマナトといいます」


「父上は元気です」


「オレは魔導具をこの店に納めに来たんだが見るかい皇子様」

 さっきはビックリしたが喋ると優しい人のようだ。彼は人族の人達をジーと視ていた。

「人間?魔都で珍しいな」

「父上のお客様です」

「ふんーなぁ皇子様いい加減隠れるのを止めてくれないかな?」


 それもそうだと思いグーリドの腰から離れ前に出た。
 ロードさんは俺を上から下まで眺め口を手で覆いうめいた。
 
「うっ可愛い」

「陛下も可愛いが親子揃ってここまで可愛いなんて・・・イーゼルこの親子どうなってるんだ?」

「はぁー私が聞きたいよ」




 そんなに可愛いのかな俺?


「「殿下ーーー」」

 んっんーあっ店長さんが転がるように走り出てきた。

キィーーー

 俺の手を握って膝を付いた。

「今日はナニをお求めですか?」

 ニッコリ笑う店長さんもイケメンだがナニか残念感がある。ナゼだ。

「空間収納の鞄を見せてください(笑)」
 
 店長さんが紅く頬を染めた。 

「それでしたら制作者のロードに説明していただくと良いですよ。殿下」

「ロード。殿下に鞄の説明を頼みます」


 そう言うと俺の手を取って案内してくれた。

「クラッシュ殿この部屋の中全部空間収納の付いた鞄だそうですよロードさん説明お願いします」


俺はペコリと頭を下げた。




 正直助かった。
 クラッシュ皇子とは気まずい。

 人族の人たちが鞄に食いついているので俺は隣の部屋を眺めていた。



☆☆☆


 数日前は色んなことが合ったがクラッシュ皇子たちも無事に国に帰ったし今は静かにグーリドとお茶を飲んでいるので幸せだ。

「グーリドお茶美味しいね 」

「はいマナト様」


あぁ~♡グーリドカッコいい。





   ☆

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#暑い中皆さん無事にお過ごしですか?
どうか熱中症にならないようご注意下さい。
今回もご覧いただきありがとう御座いました。

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