えぇー 俺が魔族しかも王族て???

腐りんご

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2‥魔王城にて

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☆☆☆
   


「殿下、どうぞ」

とデッカイ扉の前で降ろされた。

 俺は叫び過ぎで息切れを起こし肩で息をしていた。俺を運んできた赤毛のイケメン野郎は息ひとつ乱れていない。
 その上、俺のようすを見てニヤリと笑いやがった。
 おかしいか、俺はどうせ体力ねえよ。
 くそ、どど・・どんな体力してんだよ。
 俺はハァハァいいながら赤毛野郎をジーと見つめた。
 赤毛野郎は30歳ぐらいだろうか?
 燃えるような赤い髪に赤い瞳に金の瞳孔。
 身長も高い、190センチはあるだろう。
 
 


「おじ・・お兄さんだれ?ここどこ??」

  すると、赤毛野郎は俺の左手を取り指にキスをした。その瞬間、指先から電気が走ったようなシビレが伝わってきた。

「ぐっ」
 
 今ナニされた?。酸欠で頭が回らない俺を引き寄せると、耳元でささやいた。

「殿下、ここは魔王城にございます。私のことはグーリドとお呼び下さい」

 
「ひっ」耳から響く低い声に俺の背中がゾクゾクした。
 この野郎なにしやがるんだ。離れようと押し返したがびくともしない。くそう何て力だ。睨んで見たがニヤリと笑い返されただけだった。


「うん?」

  今、魔王城て言わなかったか俺の耳がおかしのか?

「ま・・魔王城???」

「殿下、さぁ参りましょう陛下がお待ちです」

 
 陛下て魔王?俺、魔王に会うわけ?? 
 
俺は赤毛のイケメン野郎にがっちり掴まれたまま扉の中に引きずられるように入っていった。


 ☆ ☆ ☆


「陛下お連れしました」

「グーリドありがとう。呼ぶまで部屋の外で待機して待ってて下さい。」

「では失礼します」
 

中には大きなソファーに座った優しそうな普通のおじさんが座っていた。歳は三十ぐらいだろうか?俺と同じ日本人???
 俺と目が合うとニッコリ笑いながらソファーに座るように言われ、おじさんの前に座った。

 
「今晩は、私がここの責任者で伊藤次郎といいます」

「君、名前と年齢は?」

「山田真人、十七歳です、あのう貴方が魔王??」
 
  伊藤さんはコクリとうなずきながら小さく笑った。

「真人くん、大丈夫だったかい?今から説明するから落ち着いて聞いて欲しい」

 伊藤さん(魔王)は、ゆっくり説明してくれた。


          ♡
        
          ♡
   
          ♡

 
◎分かった事。

・ ここは異世界で帰れないらしい。
 
・神殿遺跡に伊藤さんも20年前に転移してきた。
 
・あの遺跡は輝きだすと人が転移してくる。

・ 異世界人は魔力が高く、長生きになる。
 
・魔族の王族は黒髪、黒目が多く存在する。昔から異世界人の血を王家にいれてきたため。

・この世界の人族には黒髪、黒目は存在しない。

・俺は魔王の子供と言うことになっている。

                
                 ◇
                 ◇
                 ◇

                 ◇ 
                 ◇

                 ◇



#読んで頂いてありがとうございます。
    お気に入りにして頂き嬉しくて泣きそうです。
    遅筆ですがどうか見捨てないで見守って下さい。


 
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