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13‥人は見かけに騙される・・・
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■ザムイ地区樹海
「「「ギャー・・・グオーオオオオー・・・」」」
「「「グオーオオオー」」」
先輩とオレは狂化魔獣の上げた咆哮で耳を押え地面に突っ伏した。耳が痛い。
先輩に目をやると耳を押え唸っている。オレは自分に回復魔法をかけ立ち上がり先輩を回復させた。
魔王陛下は?ヤバイ。耳を押えよろけた!
離れた所に居たオレたちでさえキツかったんだ…あんな近くで・・・・・
狂化魔獣が動く右腕を大きく振り上げ魔王陛下を薙ぎ払った。
「・グルル・・・グオ・・」
「「「バキッー」」」
「「「ガーン」」」
「「「バキッーメキメキ」」」
「「「ドサッ」」」
魔王陛下が跳ばされ樹がへし折れた。
「「陛下ー」」
「「陛下ー」」
オレは先輩と叫んでいた。
赤毛の騎士が猛スピードで跳ぶように魔王陛下に駆け寄り狂化魔獣に向い手を振ったその瞬間『炎の壁』が出現し狂化魔獣を取り囲んだ。スゲー。
普通は詠唱か魔方陣が必要なのに・・・
赤髪の騎士が魔王陛下を抱き上げオレたちの所まで運ぶと「お前らさっさと回復させろ」それだけ言うと右手を上に上げ空に向かって火炎弾(集合合図)を放ち狂化魔獣に突撃して行った。
オレたちは耳から血を流す陛下に回復魔法を掛ける為に魔王陛下の兜を外し両手を頬にあてた。いいか決してやましい気持ちなんてナイゾ。傷の近くから魔法を掛けた方が治りが早いんだからな!
魔王陛下の黒い瞳がオレを見上げたドッキとした近くで見ると増々可愛いホッ本当に歳上?オレと同じぐらいの歳にしか見えないうえに小さくて可愛いいんですけど・・しかも肌すべすべ・・・
「ありがとう助かりました」
傷の治った魔王陛下にお礼を言われてオレはコクコクうなずき兜を差し出した。魔王陛下からは甘い匂いがした・・
・う・・可愛い・・・
立ち上がった魔王陛下は腕に魔力を集中させると狂化魔獣に近付いて行き剣で応戦していた騎士に叫んだ。
「「剣では切れません」」
「「腕を押さえなさい」」
なっなんてこと言うんだムリだろう!オレたちはビックリした。火炎弾(集合合図)を確認し駆け付けた騎士たちも驚いていたがガイ大隊長と赤毛の騎士は剣を手放し狂化魔獣に掴みがかり腕を押さえ込んだ。
2人が噛み付かれるとそう思ったが魔王陛下が狂化魔獣の背中に飛び付き後ろから首を締め上げているウソだろ狂化魔獣が白目を向き口から泡を吹いた・・・
「「「ゴキン」」」
辺りに鈍い音が響いた・・
・・・・・・・
「「ドオーン」」
狂化魔獣が倒れ縮んでいったそして普通のレッドベアーに換わった。
「マダいますね」
いつの間にか狂化魔獣の群れに囲まれていた。
☆☆☆
今、騎士たちが魔王陛下ともに狂化魔獣の群れと闘っているんだが魔王陛下が素手で狂化魔獣を殴り跳ばしているあんなに可愛いいのにあんなに小柄で可愛いのに・・・・・
ほとんど片付いた頃今まで見たことがないほど大きい狂化魔獣が現れた。
魔王陛下の魔力がグッと膨れ上がりバチバチと音がなり空気が震え出した。
全員が生きを飲んだ。
魔王陛下の口元が上がった笑ってる・・・オレはゴクリと唾をのみ込んだ。恐いと感じたけど目が離せなかったキレイだったんだ今まで見た誰よりナニよりも魔王陛下が・・・・・
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#ツタナイ文ですがヨロシクお願いします。
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