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第一部・一章 コモレヴィの森
第七話
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コドールの村に住み着いてから、早くも二週間が経った。
午前中は与えられた薪割りの仕事をこなし、昼食を挟み、午後からセレナと二時間魔術の講義に費やす。講義を終えると、子供たちと一緒に、シスターに頼まれた夕飯の買い出しに赴いた。
二週間の講義の甲斐あって、初歩的な魔術を全て習得し、順次吸収構文無しでも一分間ほど魔術を空間に留めることが出来た。
空間魔素を順次吸収する構文も半分まで暗記しており、近いうちに憶えることが出来そうだった。
薪割りも、初めての時は五十本に四時間掛けていたが、今では二時間で終わるほどに上達した。斧の扱いも大分上達し、今では他の家庭の薪割りを手伝う始末だ。
時間と仕事の関係上、村人と接触する機会が増えた。
そこで俺は、まだこの世界のほんのわずかなことしか理解していなかったことを痛感した。
村長は、毎日村人全員に農作物である飴色大根をプレゼントしている。
雑貨屋のバルバロッサさんは、昔サランの街で武器屋を営んでいたらしい。
衛士さん曰く、衛士になるには中都に存在する魔術剣修道学園を十二主席で卒業し、一年に五回行われる魔術剣士大会で優勝した者しか入隊出来ない衛士隊を卒業しなければなれない。
ペックは、一年後に魔術剣修道学園に入学することなど、知らなかったことを村人は丁寧に教えてくれた。
ここの村人は全員優しい人だ。余所者の俺に優しく接してくれ、分からないことも一から丁寧に説明してくれる。
ペックも、最初はめんどくさい奴だと思っていたが、今では普通の友人としてよく会っている。──と言っても、薪割りの最中に勝手に入ってくるだけなのだが。
まぁ、ペックも何かと気が回るいい奴で、コモレヴィの森について色々と教えてくれている。
村長も、行き場のない俺のことを、本当の息子のように可愛がってくれている。
この村の人達と暮らせることを誇りに思うのと同時に、僅かな罪悪感がこみ上げてきた。
だって俺は、コドールの村人達を騙しており、近い将来村を出て行くからだ。
俺の目的は、自分が元いた世界に帰ることだ。そのためにも、元の世界に帰れる可能性が秘められている創世神に出会い、事情を話して帰してもらう他ない。
創世神は中都の祭壇に眠っているらしく、天界の騎士を通してでないと拝むことすら出来ない。
中都に行くまでも大変な道のりだ。この世界について何一つ知らない俺が、中都までの道のりを知ってるわけもないし、薪割りなどの仕事でシスターから資金を頂いているが、正直心許ない。
ペックに頼んで俺も魔術剣修道学園に入学させてくれと頼もうか考えたが、初歩の魔術しか使えない俺が首席で卒業出来るなんて到底思えないし、彼は許してくれないだろう。俺とセレナが仲良いから嫌ってるし。
最後の文章を書き終えると、俺は日記帳を静かに閉じ、光素のランプを解除する。真っ暗な部屋の中、木製のベッドに倒れ込み、傍らで眠るムーンラビットを弱い力で抱擁する。
コドールの村に来てから、俺は日記を書くことにした。理由は三つある。
一つは現状を確認のため。脳だけで考えるのが難しくなりつつあるし、紙に書いた方がまとめやすい。
二つ目は記録を残すため。これも脳だけでは限界があるため、何か重要な発見があっても忘れてしまっては意味がない。日記帳に記しておけばいつでも確認出来るから、毎日欠かさず記入することにした。
三つ目。これは完全に私情を挟んでいるが、この世界での思い出を残すため。
この世界に来てから、毎日が衝撃的だった。しかも、驚きの全てが元いた世界では味わえない新鮮なものばかりだ。それらの記憶を残したくなるのは当然であり、もし元の世界に帰れても一生忘れないためのものである。
毛布を口許まで覆い被せ、人形のように抱きしめたムーンラビットの頭に顎を置き、二週間目の夜を終えようとする。
そして次の日、この二週間の衝撃を軽々超える出来事が、コドールの村に訪れた。
からーん、と五時半の鐘が鳴ると同時に目を醒ました俺は、染み付いた生活習慣に感心しながら潔くベッドから降りた。
東側の窓を開け放つと、暁色に染まった冷たい空気を胸いっぱいに吸い込む。深呼吸を繰り返しているうちに、後頭部あたりに残っていた眠気の残り滓は跡形もなく消え失せていた。
耳を澄ませると、廊下の向かいの部屋でも子供たちが起き始めているようだ。一足先に井戸で顔を洗おうと、手早く服を着替える。
この世界に来てから毎日着ている標準装備である服には、まだ目立った汚れはない。
毎日シスターとセレナが洗濯してくれており、本当に感謝してもしきれない──などと考えながら裏口から外へ出て、井戸へと向かう。
桶に数杯ぶんの水をタライに移し、顔をつけてばしゃばしゃやっていると、後ろから誰かが足早に近づいてくる気配がする。
セレナかな、と思いながら水を払い、両手の水を切りながら振り向く。
「あっ……おはようございます、シスター」
そこに立っていたのは、余所者である俺の境遇を追求せず雇ってくれた、すでに一分の隙もなく修道服を身につけたシスター・マムだった。
俺が慌てて頭を下げると、向こうも会釈しながら「おはよう」と答える。その厳格そうな口許が、いつも以上にきつく引き締められているのを見て、内心で少しばかり竦み上がる。
「あの……俺、何かしました?」
恐る恐るそう訊くと、シスターは少し迷うように瞬きをしてから、短く言った。
「──セレナの姿が見えないのです」
「えっ……」
「カズヤ君、何かご存知ではないですか? 最近あの子、あなたに懐いているようでしたし……」
周りからそう見られていたのかと思うもすぐに、これはもしや、俺がセレナをどうこうしたと疑われているのか? と一瞬周章狼狽したが、すぐにそんなわけないと思い直す。
確かに、セレナとは仲が良いし、一日の大半は彼女と一緒に過ごしてる。だがそんな少女をかどわかすなどという大罪に及んだ覚えは、創世神に誓ってない。
つまり彼女は、セレナの不在は本人の意思によるものと思っており、純粋にその行き先について。俺が情報を持っていないかと問うているのだ。
「特に何も聞いていません。もしかしたら、朝食の買い出しに行ったのでは?」
「忘れたのですか? 昨日の夕方にあなたと子供たちが買ってきたじゃないですか」
「ああ……そっか」
それでもう、俺の乏しい想像力は種切れだった。
「……きっと大丈夫ですよ。すぐに帰ってきますよ」
「……だといいのですが……」
シスターはなおも心配そうに眉をひそめていたが、やがて短いため息をついて言った。
「なら、お昼までに帰ってこなかったら、村役場に相談に行くことにします。お邪魔してごめんなさい」
「いえ……。俺も、あとで村の人達に聞いてみます」
会釈して去っていくシスターを見おくり、タライの水を捨てる間にも、胸にかすかな不安感がこみ上げてくる。
何故セレナが朝からいないんだ? 朝の買い出しは既に済ましているのにも関わらず。今日は休息日だから、朝早くからコモレヴィの森に行っているのか?。そうだとしても、彼女が無断で外出するとは考えにくい。
胸騒ぎを抑えられないまま朝の礼拝を済ませ、セレナ姉はどこ行ったの? と口々に訊ねる子供たちをなだめながらの朝食を終えても、彼女は帰ってくることはなかった。
俺は食事の後片付けを終えると、胸の内をかき乱す不安を消し去るために、教会の正門に向かった。その時俺は、一日も欠かさずに行っていた薪割りをやらずに。
コドールの村では、八時の鐘が鳴ると同時に村人は仕事を始めるために、中央広場に集まる。各々が所有する露店を開き、朝から騒々しい呼び声が響き渡る。
客はその呼び声に引き寄せられるように中央広場に赴き、お目当ての商品を購入していく。
つまり、この時間帯は人が一番集まる時間である。
「やぁカズヤ君。今日は朝から買い出しかい?」
張りのある良い声で呼びかけてきたのは、雑貨屋の店主・バルバロッサさんだった。過去にサランの街で武器屋を営んでいただけあって、最近では薪割りに使っていた斧の修理を頼んだことがある。斧を修理している間は、街に置いてある武器について教えてもらってる。
呼び声に引き寄せられるように小走りし、息の切れた嗄れ声で返事をした。
「おはようございます。今日は買い出しに来たわけではなく、村の人達に聞きたいことがあって参りました」
自分でも驚きの腰の低さと丁寧な口調に内心唖然とする。
「聞きたいこと?」
不思議そうにこちらを見つつ、こちらの言葉を待っている。まだ頼んでないのに、話だけでも聞いてくれるなんて優しい人だなぁ、と思いながら言った。
「セレナを、見ませんでしたか?」
率直な質問を投げかけると、しばらく黙り込んだ後に、申し訳なさそうな顔でかぶりを振り、言った。
「今日は見てないな」
「そうですか……お仕事の邪魔してすいません」
頭を下げながら謝罪すると、陽気な声が返ってきた。
「まだお客さんも来てないから大丈夫さ。こっちこそ、力になれなくてごめんな」
「バルバロッサさんは悪くありませんよ。……それじゃ、俺はこれで」
「おう。セレナちゃんを見かけたら、カズヤ君が探してたって伝えておくよ」
「助かります」
ありがたい申し立てのお礼を言い、会釈してから立ち去る。予想はしていたが、やはり村の人達もセレナを見ていないようだ。
それから買い物に来た人や各店の店主に訊ねるも、誰一人としてめぼしい情報を持っていなかった。
何の情報を得られず落胆しながら天を仰ぐと、太陽は天高く昇っていた。このまま何の手掛かりも掴めなければ、シスターが村役場にセレナの捜索願いを提出して大事になってしまう。
村人全員に多大な迷惑を掛けたとなれば、村での立場も危うくなるし、シスター見習いから解雇されてしまう可能性すらある。
そうなる前に、なんとしてもセレナを見つけ出さねば。コドールの村に来てから、セレナには何度も助けられている。コモレヴィの森で目覚めた俺を村まで案内し、教会に住み込みで働けるようにしてくれた。村での生活でも助言してくれたし、魔術についても一から丁寧に教えてくれた。
それに俺は、彼女が毎晩遅くまで魔術の勉強とシスターの心得を復習しているのを知っている。
シスターになるために努力する彼女の夢を、破綻させるわけにはいかない。
そんな彼女に恩返し出来る数少ない機会を、無駄にするわけにはいかない。
顔を元の位置に戻し、情報収集を再開するため立ち上がり、広場にいる人間を見渡す。ここにいるほとんどの人間からは情報を聞いているので、ここにセレナの居場所を知っている人はいないだろう。
「……仕方ないか」
小声を呟き、俺は中央広場から左に出て、畑や田が連なる農作エリアに入った。すでに農作業を終えた村人が順次休憩を挟んでおり、俺はその中からある人物を探し回った。
「いた!!」
目的の人を見つけ、思わず喜びの声を上げ駆け寄ると、向こうもこちらに気付き、笑顔で出迎えてくれた。
「カズヤ君。君がこっちに来るなんて、珍しいな」
厳格な声でそう言うのは、この村の村長だ。毎日畑で取れた飴色大根を村人全員にお裾分けし、村人一人一人の相談にも耳を傾け、どんな些細な悩みも解決してくれる人望の厚い村長は、余所者である俺にも優しく接してくれている。
「休憩の最中にすいません。少しお尋ねしたいことがございまして」
「君からお願いとは。だが、君も大切な村人の一人だからね。どんな相談も聞いてあげよう」
懐の大きさに感服しながら、これでダメなら万事休すだ、と考えながら言った。
「セレナを見ませんでしたか?」
これまた率直な質問をすると、村長は顎に生えた髭をさすりながら黙り込んだ。
そして次に、他の村人と違う答えを返してきた。
「セレナちゃんなら、早朝にペックと一緒に村を出て行ってたぞ」
「ペックと?」
村長の息子と一緒と聞いた途端、胸の内で一瞬何か不快なものが疼いたが、それは瞬間的なものですぐに消え去った。
「今日は休息日だからね。村の子供たちはいつも通りコモレヴィの森に行って、魔術の修練でもしているんだろ」
「そっか……確かに今日は、休息日でしたね」
休息日とは、一週間の中にある休みのようなもので、その日だけは村人は自由に過ごしていい。中には休息日にもかかわらず働く者もいるが。
とりあえず、誘拐等の犯罪じゃなかったことに安堵するも、やはりまだ懸念が残る。
休息日にコモレヴィの森で魔術の修練をしているのはセレナから聞いている。
だがあのセレナが、毎日欠かさずしている朝の礼拝をしないなんておかしい? しかも、ペックのことが苦手なはずなのに、何故ペックと早朝から森に向かうんだ。
解答の不明な疑問に頭を悩ませていると、村長はこちらの思考を読んだように、的確な助言を遣してくれた。
「気になるなら、衛士殿を尋ねてみてはどうだ? 村の正門から見ていたかもしれんぞ」
そうか。この村は塀によって囲まれていて、正門以外からは出れないようになっている。正門近くには衛士の詰め所が設けられているから、外出する時は必ず詰め所前を通る必要がある。
俺はしばらく考えた後、顔を上げ、村長の目を真っ直ぐに見つめながら、口を開いた。
「……そうですね。それじゃ、試しに行ってみます。貴重なお時間を割いてしまい、申し訳ありませんでした」
貴重な助言をくれたことに感謝し頭を下げると、軽快な笑い声が頭上から響いてきた。
「大丈夫だよ。その代わり、明日うちの薪割り頼んだぞ」
「任せてください。三日分ぐらいまで割ります」
冗談半分の捨て台詞を言い残し、俺は来た道を戻った。中央広場に出るとすぐに北から出て、衛士が待機している詰め所に立ち寄った。
扉を数回ノックすると、ガチガチの鎧装備に身を包んだ、一人の屈強な男が出てきた。
「カズヤか。何かようか」
「衛士さん。セレナが早朝にペックと一緒に村を出たらしいけど、本当なんですか?」
村長の話を付け加えながら質問すると、衛士はこくりと頷いた。
「本当だ。注意しようと外に出た頃には、二人は朝霧の中に姿を消していた」
「そうですか……」
「ったく、森の中は今危険だっていうのに、何考えてるんだ、あの子たちは」
髪の毛をかき乱しながら呻いた台詞を、俺は聞き逃さなかった。
「森の中が危険って、どうゆう意味ですか」
台詞の中で聞き取れた意味深な単語について訊ねると、衛士は一瞬まずそうに表情を崩し、しばらく口を紡ぎ答えようとしなかった。
だがしかし、俺の眼差しに根負けしたのかため息をつき、仕方なさそうに答えた。
「最近森の中で、亜人が出るって噂があるんだ」
「亜人? 亜人ってまさか、魔界の民ですか?」
声を荒げながら訊ねると、衛士は無言で頷いた。その反応を見た瞬間、背筋に悪寒が虫のように這ってくるのを感じ取れた。
「でも、おかしいですよ……。魔界と人界には、分断の壁が隔てられています。創世神様が再構築してから、魔界の民は壁を超えて人界に侵攻出来ていないのに、どうして」
「分からん。だが村の人が、川の水汲みに行ってる時、緑色の肌をした小さな人間を見たと行っていた」
「そんなの……見間違いの可能性だってあります」
「私もそう思い、後日調査した。そしたら」
そこまで言うと、衛士はまたもや口を紡いだ。そして周りを注意深く見渡してから、ギリギリ聞き取れるほどの声量で続きを口にした。
「村人の言う小人とは遭遇しなかった。だが、人族や獣人族のものとは思えない異形な足跡が、森のあちこちにあった」
証拠を突きつけられた瞬間、俺の足は不意に、コモレヴィの森へ行こうと動き出そうとしていた。
だが寸前で衛士に肩を掴まれ、無理矢理止められた。
「待てカズヤ。行くならこれを持って行け」
呼び止めた衛士の方に振り返ると、鞘に収まった一本の剣を放り投げてきた。ずしりとした重量に一瞬すくんだが、すぐに体勢を立て直す。
「亜人と遭遇したらそれで戦え。私も一緒に行きたいが、村を放置して行くわけにはいかない」
「……わかりました。セレナとペックを見つけたら、すぐに戻ります」
早口で告げると、剣を片手に持ちながら、この世界で目覚めたコモレヴィの森へと、全速力で向かった。
午前中は与えられた薪割りの仕事をこなし、昼食を挟み、午後からセレナと二時間魔術の講義に費やす。講義を終えると、子供たちと一緒に、シスターに頼まれた夕飯の買い出しに赴いた。
二週間の講義の甲斐あって、初歩的な魔術を全て習得し、順次吸収構文無しでも一分間ほど魔術を空間に留めることが出来た。
空間魔素を順次吸収する構文も半分まで暗記しており、近いうちに憶えることが出来そうだった。
薪割りも、初めての時は五十本に四時間掛けていたが、今では二時間で終わるほどに上達した。斧の扱いも大分上達し、今では他の家庭の薪割りを手伝う始末だ。
時間と仕事の関係上、村人と接触する機会が増えた。
そこで俺は、まだこの世界のほんのわずかなことしか理解していなかったことを痛感した。
村長は、毎日村人全員に農作物である飴色大根をプレゼントしている。
雑貨屋のバルバロッサさんは、昔サランの街で武器屋を営んでいたらしい。
衛士さん曰く、衛士になるには中都に存在する魔術剣修道学園を十二主席で卒業し、一年に五回行われる魔術剣士大会で優勝した者しか入隊出来ない衛士隊を卒業しなければなれない。
ペックは、一年後に魔術剣修道学園に入学することなど、知らなかったことを村人は丁寧に教えてくれた。
ここの村人は全員優しい人だ。余所者の俺に優しく接してくれ、分からないことも一から丁寧に説明してくれる。
ペックも、最初はめんどくさい奴だと思っていたが、今では普通の友人としてよく会っている。──と言っても、薪割りの最中に勝手に入ってくるだけなのだが。
まぁ、ペックも何かと気が回るいい奴で、コモレヴィの森について色々と教えてくれている。
村長も、行き場のない俺のことを、本当の息子のように可愛がってくれている。
この村の人達と暮らせることを誇りに思うのと同時に、僅かな罪悪感がこみ上げてきた。
だって俺は、コドールの村人達を騙しており、近い将来村を出て行くからだ。
俺の目的は、自分が元いた世界に帰ることだ。そのためにも、元の世界に帰れる可能性が秘められている創世神に出会い、事情を話して帰してもらう他ない。
創世神は中都の祭壇に眠っているらしく、天界の騎士を通してでないと拝むことすら出来ない。
中都に行くまでも大変な道のりだ。この世界について何一つ知らない俺が、中都までの道のりを知ってるわけもないし、薪割りなどの仕事でシスターから資金を頂いているが、正直心許ない。
ペックに頼んで俺も魔術剣修道学園に入学させてくれと頼もうか考えたが、初歩の魔術しか使えない俺が首席で卒業出来るなんて到底思えないし、彼は許してくれないだろう。俺とセレナが仲良いから嫌ってるし。
最後の文章を書き終えると、俺は日記帳を静かに閉じ、光素のランプを解除する。真っ暗な部屋の中、木製のベッドに倒れ込み、傍らで眠るムーンラビットを弱い力で抱擁する。
コドールの村に来てから、俺は日記を書くことにした。理由は三つある。
一つは現状を確認のため。脳だけで考えるのが難しくなりつつあるし、紙に書いた方がまとめやすい。
二つ目は記録を残すため。これも脳だけでは限界があるため、何か重要な発見があっても忘れてしまっては意味がない。日記帳に記しておけばいつでも確認出来るから、毎日欠かさず記入することにした。
三つ目。これは完全に私情を挟んでいるが、この世界での思い出を残すため。
この世界に来てから、毎日が衝撃的だった。しかも、驚きの全てが元いた世界では味わえない新鮮なものばかりだ。それらの記憶を残したくなるのは当然であり、もし元の世界に帰れても一生忘れないためのものである。
毛布を口許まで覆い被せ、人形のように抱きしめたムーンラビットの頭に顎を置き、二週間目の夜を終えようとする。
そして次の日、この二週間の衝撃を軽々超える出来事が、コドールの村に訪れた。
からーん、と五時半の鐘が鳴ると同時に目を醒ました俺は、染み付いた生活習慣に感心しながら潔くベッドから降りた。
東側の窓を開け放つと、暁色に染まった冷たい空気を胸いっぱいに吸い込む。深呼吸を繰り返しているうちに、後頭部あたりに残っていた眠気の残り滓は跡形もなく消え失せていた。
耳を澄ませると、廊下の向かいの部屋でも子供たちが起き始めているようだ。一足先に井戸で顔を洗おうと、手早く服を着替える。
この世界に来てから毎日着ている標準装備である服には、まだ目立った汚れはない。
毎日シスターとセレナが洗濯してくれており、本当に感謝してもしきれない──などと考えながら裏口から外へ出て、井戸へと向かう。
桶に数杯ぶんの水をタライに移し、顔をつけてばしゃばしゃやっていると、後ろから誰かが足早に近づいてくる気配がする。
セレナかな、と思いながら水を払い、両手の水を切りながら振り向く。
「あっ……おはようございます、シスター」
そこに立っていたのは、余所者である俺の境遇を追求せず雇ってくれた、すでに一分の隙もなく修道服を身につけたシスター・マムだった。
俺が慌てて頭を下げると、向こうも会釈しながら「おはよう」と答える。その厳格そうな口許が、いつも以上にきつく引き締められているのを見て、内心で少しばかり竦み上がる。
「あの……俺、何かしました?」
恐る恐るそう訊くと、シスターは少し迷うように瞬きをしてから、短く言った。
「──セレナの姿が見えないのです」
「えっ……」
「カズヤ君、何かご存知ではないですか? 最近あの子、あなたに懐いているようでしたし……」
周りからそう見られていたのかと思うもすぐに、これはもしや、俺がセレナをどうこうしたと疑われているのか? と一瞬周章狼狽したが、すぐにそんなわけないと思い直す。
確かに、セレナとは仲が良いし、一日の大半は彼女と一緒に過ごしてる。だがそんな少女をかどわかすなどという大罪に及んだ覚えは、創世神に誓ってない。
つまり彼女は、セレナの不在は本人の意思によるものと思っており、純粋にその行き先について。俺が情報を持っていないかと問うているのだ。
「特に何も聞いていません。もしかしたら、朝食の買い出しに行ったのでは?」
「忘れたのですか? 昨日の夕方にあなたと子供たちが買ってきたじゃないですか」
「ああ……そっか」
それでもう、俺の乏しい想像力は種切れだった。
「……きっと大丈夫ですよ。すぐに帰ってきますよ」
「……だといいのですが……」
シスターはなおも心配そうに眉をひそめていたが、やがて短いため息をついて言った。
「なら、お昼までに帰ってこなかったら、村役場に相談に行くことにします。お邪魔してごめんなさい」
「いえ……。俺も、あとで村の人達に聞いてみます」
会釈して去っていくシスターを見おくり、タライの水を捨てる間にも、胸にかすかな不安感がこみ上げてくる。
何故セレナが朝からいないんだ? 朝の買い出しは既に済ましているのにも関わらず。今日は休息日だから、朝早くからコモレヴィの森に行っているのか?。そうだとしても、彼女が無断で外出するとは考えにくい。
胸騒ぎを抑えられないまま朝の礼拝を済ませ、セレナ姉はどこ行ったの? と口々に訊ねる子供たちをなだめながらの朝食を終えても、彼女は帰ってくることはなかった。
俺は食事の後片付けを終えると、胸の内をかき乱す不安を消し去るために、教会の正門に向かった。その時俺は、一日も欠かさずに行っていた薪割りをやらずに。
コドールの村では、八時の鐘が鳴ると同時に村人は仕事を始めるために、中央広場に集まる。各々が所有する露店を開き、朝から騒々しい呼び声が響き渡る。
客はその呼び声に引き寄せられるように中央広場に赴き、お目当ての商品を購入していく。
つまり、この時間帯は人が一番集まる時間である。
「やぁカズヤ君。今日は朝から買い出しかい?」
張りのある良い声で呼びかけてきたのは、雑貨屋の店主・バルバロッサさんだった。過去にサランの街で武器屋を営んでいただけあって、最近では薪割りに使っていた斧の修理を頼んだことがある。斧を修理している間は、街に置いてある武器について教えてもらってる。
呼び声に引き寄せられるように小走りし、息の切れた嗄れ声で返事をした。
「おはようございます。今日は買い出しに来たわけではなく、村の人達に聞きたいことがあって参りました」
自分でも驚きの腰の低さと丁寧な口調に内心唖然とする。
「聞きたいこと?」
不思議そうにこちらを見つつ、こちらの言葉を待っている。まだ頼んでないのに、話だけでも聞いてくれるなんて優しい人だなぁ、と思いながら言った。
「セレナを、見ませんでしたか?」
率直な質問を投げかけると、しばらく黙り込んだ後に、申し訳なさそうな顔でかぶりを振り、言った。
「今日は見てないな」
「そうですか……お仕事の邪魔してすいません」
頭を下げながら謝罪すると、陽気な声が返ってきた。
「まだお客さんも来てないから大丈夫さ。こっちこそ、力になれなくてごめんな」
「バルバロッサさんは悪くありませんよ。……それじゃ、俺はこれで」
「おう。セレナちゃんを見かけたら、カズヤ君が探してたって伝えておくよ」
「助かります」
ありがたい申し立てのお礼を言い、会釈してから立ち去る。予想はしていたが、やはり村の人達もセレナを見ていないようだ。
それから買い物に来た人や各店の店主に訊ねるも、誰一人としてめぼしい情報を持っていなかった。
何の情報を得られず落胆しながら天を仰ぐと、太陽は天高く昇っていた。このまま何の手掛かりも掴めなければ、シスターが村役場にセレナの捜索願いを提出して大事になってしまう。
村人全員に多大な迷惑を掛けたとなれば、村での立場も危うくなるし、シスター見習いから解雇されてしまう可能性すらある。
そうなる前に、なんとしてもセレナを見つけ出さねば。コドールの村に来てから、セレナには何度も助けられている。コモレヴィの森で目覚めた俺を村まで案内し、教会に住み込みで働けるようにしてくれた。村での生活でも助言してくれたし、魔術についても一から丁寧に教えてくれた。
それに俺は、彼女が毎晩遅くまで魔術の勉強とシスターの心得を復習しているのを知っている。
シスターになるために努力する彼女の夢を、破綻させるわけにはいかない。
そんな彼女に恩返し出来る数少ない機会を、無駄にするわけにはいかない。
顔を元の位置に戻し、情報収集を再開するため立ち上がり、広場にいる人間を見渡す。ここにいるほとんどの人間からは情報を聞いているので、ここにセレナの居場所を知っている人はいないだろう。
「……仕方ないか」
小声を呟き、俺は中央広場から左に出て、畑や田が連なる農作エリアに入った。すでに農作業を終えた村人が順次休憩を挟んでおり、俺はその中からある人物を探し回った。
「いた!!」
目的の人を見つけ、思わず喜びの声を上げ駆け寄ると、向こうもこちらに気付き、笑顔で出迎えてくれた。
「カズヤ君。君がこっちに来るなんて、珍しいな」
厳格な声でそう言うのは、この村の村長だ。毎日畑で取れた飴色大根を村人全員にお裾分けし、村人一人一人の相談にも耳を傾け、どんな些細な悩みも解決してくれる人望の厚い村長は、余所者である俺にも優しく接してくれている。
「休憩の最中にすいません。少しお尋ねしたいことがございまして」
「君からお願いとは。だが、君も大切な村人の一人だからね。どんな相談も聞いてあげよう」
懐の大きさに感服しながら、これでダメなら万事休すだ、と考えながら言った。
「セレナを見ませんでしたか?」
これまた率直な質問をすると、村長は顎に生えた髭をさすりながら黙り込んだ。
そして次に、他の村人と違う答えを返してきた。
「セレナちゃんなら、早朝にペックと一緒に村を出て行ってたぞ」
「ペックと?」
村長の息子と一緒と聞いた途端、胸の内で一瞬何か不快なものが疼いたが、それは瞬間的なものですぐに消え去った。
「今日は休息日だからね。村の子供たちはいつも通りコモレヴィの森に行って、魔術の修練でもしているんだろ」
「そっか……確かに今日は、休息日でしたね」
休息日とは、一週間の中にある休みのようなもので、その日だけは村人は自由に過ごしていい。中には休息日にもかかわらず働く者もいるが。
とりあえず、誘拐等の犯罪じゃなかったことに安堵するも、やはりまだ懸念が残る。
休息日にコモレヴィの森で魔術の修練をしているのはセレナから聞いている。
だがあのセレナが、毎日欠かさずしている朝の礼拝をしないなんておかしい? しかも、ペックのことが苦手なはずなのに、何故ペックと早朝から森に向かうんだ。
解答の不明な疑問に頭を悩ませていると、村長はこちらの思考を読んだように、的確な助言を遣してくれた。
「気になるなら、衛士殿を尋ねてみてはどうだ? 村の正門から見ていたかもしれんぞ」
そうか。この村は塀によって囲まれていて、正門以外からは出れないようになっている。正門近くには衛士の詰め所が設けられているから、外出する時は必ず詰め所前を通る必要がある。
俺はしばらく考えた後、顔を上げ、村長の目を真っ直ぐに見つめながら、口を開いた。
「……そうですね。それじゃ、試しに行ってみます。貴重なお時間を割いてしまい、申し訳ありませんでした」
貴重な助言をくれたことに感謝し頭を下げると、軽快な笑い声が頭上から響いてきた。
「大丈夫だよ。その代わり、明日うちの薪割り頼んだぞ」
「任せてください。三日分ぐらいまで割ります」
冗談半分の捨て台詞を言い残し、俺は来た道を戻った。中央広場に出るとすぐに北から出て、衛士が待機している詰め所に立ち寄った。
扉を数回ノックすると、ガチガチの鎧装備に身を包んだ、一人の屈強な男が出てきた。
「カズヤか。何かようか」
「衛士さん。セレナが早朝にペックと一緒に村を出たらしいけど、本当なんですか?」
村長の話を付け加えながら質問すると、衛士はこくりと頷いた。
「本当だ。注意しようと外に出た頃には、二人は朝霧の中に姿を消していた」
「そうですか……」
「ったく、森の中は今危険だっていうのに、何考えてるんだ、あの子たちは」
髪の毛をかき乱しながら呻いた台詞を、俺は聞き逃さなかった。
「森の中が危険って、どうゆう意味ですか」
台詞の中で聞き取れた意味深な単語について訊ねると、衛士は一瞬まずそうに表情を崩し、しばらく口を紡ぎ答えようとしなかった。
だがしかし、俺の眼差しに根負けしたのかため息をつき、仕方なさそうに答えた。
「最近森の中で、亜人が出るって噂があるんだ」
「亜人? 亜人ってまさか、魔界の民ですか?」
声を荒げながら訊ねると、衛士は無言で頷いた。その反応を見た瞬間、背筋に悪寒が虫のように這ってくるのを感じ取れた。
「でも、おかしいですよ……。魔界と人界には、分断の壁が隔てられています。創世神様が再構築してから、魔界の民は壁を超えて人界に侵攻出来ていないのに、どうして」
「分からん。だが村の人が、川の水汲みに行ってる時、緑色の肌をした小さな人間を見たと行っていた」
「そんなの……見間違いの可能性だってあります」
「私もそう思い、後日調査した。そしたら」
そこまで言うと、衛士はまたもや口を紡いだ。そして周りを注意深く見渡してから、ギリギリ聞き取れるほどの声量で続きを口にした。
「村人の言う小人とは遭遇しなかった。だが、人族や獣人族のものとは思えない異形な足跡が、森のあちこちにあった」
証拠を突きつけられた瞬間、俺の足は不意に、コモレヴィの森へ行こうと動き出そうとしていた。
だが寸前で衛士に肩を掴まれ、無理矢理止められた。
「待てカズヤ。行くならこれを持って行け」
呼び止めた衛士の方に振り返ると、鞘に収まった一本の剣を放り投げてきた。ずしりとした重量に一瞬すくんだが、すぐに体勢を立て直す。
「亜人と遭遇したらそれで戦え。私も一緒に行きたいが、村を放置して行くわけにはいかない」
「……わかりました。セレナとペックを見つけたら、すぐに戻ります」
早口で告げると、剣を片手に持ちながら、この世界で目覚めたコモレヴィの森へと、全速力で向かった。
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