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37「赤い骨と白い騎士」
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ダンスクレイズの夜、ダミアンは腹心の部下に裏切られた。
ハクレンのと決闘で、愛しい婚約者はシュヴァリエとペアを組んで踊っていた。
その時は全く不安には感じていなかった。
シュヴァリエは恋愛ごとに興味などない。あるのは、俺の奴隷でいるという境遇への執着だけ。
美しく生まれ、清く正しく生きていた男のキャリアを穢すその境遇だけが、シュヴァリエの望むものだったはずなのに。
「んっ――!!」
奴は俺の最も愛する女を、見せつけるように奪い取った。
◇ ◇ ◇
そんな狂乱の夜が明け、何事もなかったかのように朝はやってきた。
鳥の鳴き声とカーテン越しにもわかる陽の光が、朝の訪れを教えてくれる。
なんとなく目を開けずにそのまま横になっていると、隣の部屋の扉が開く音が聞こえた。
(シュヴァリエか……)
この家にいるのはあいつだけだ。
俺を煩わせないよう音を立てずに生活しているせいで、あいつの動向はもう聞こえてこない。
だが毎日のルーティーンは決まっている。
あいつはシンプルな服を着てコーヒーを用意し、俺が起きるのを待つ。
その後は俺の指示した服に着替え、指示した髪型に整え、指示した場所へ車を出し、指示通りに動く……あいつが来てから毎日決まっている。
(それをあいつも望んでいただろう)
俺はいつも通り卓上時計が6時45分を示したら寝室を抜けてダイニングへ移動する。
そこにはいつも通りシュヴァリエがコーヒーを淹れていて、俺は言葉を交わすこともなくそれを飲む。
「……いや、なんでいつも通りなんだよ!」
あまりにも日常過ぎる状況に、たまらず、ダン、とコーヒーカップをテーブルに叩きつける。
この場に別の人間がいれば恐れ戦いて場が凍り付くところだが、シュヴァリエは眉ひとつ動かさず、静かに俺を見るだけだった。
「……冷静だな」
「それはボスの方では?」
呆れた、マフィアのボスが怒りをあらわにしているのに、恐れも動揺も感じさせない。
皮肉たっぷりにシュヴァリエに話しかけると、シュヴァリエも鏡のように皮肉で返してきた。
「今の俺が冷静に見えるのか?」
「ええ。あなたは私を殺していません」
まるで殺してくれと言わんばかりの言葉に言葉が詰まる。
だが本心が読めない、奴が何を考えているのかわからない。
それもそのはず、シュヴァリエから自我を奪ったのは俺なのだから。
◇ ◇ ◇
【“堕ちた英雄”をあなたの傍らに。国家の遺産、今宵限りの贖罪!】
3年前、あいつを闇オークションで見つけた。
下劣なマーケットにもかかわらず、参加者はいずれも金も地位もある国のVIPたち。
「何か拾いモノでもあれば」という軽い気持ちで参加したことを後悔するほど、会場は好奇と欲望で饐えた臭いが充満している。
紅いベルベットのカーテン、黒光りする大理石の床……虚栄を絵にかいたステージに奴は飾られていた。
「身長190cm、インディゴブルーの瞳にプラチナブロンドの髪。氷の海軍大尉――命令を“聞く”訓練は済んでいるとご理解ください」
極上の商品に観客がざわめく。
その反応に呼応するように、売主は興奮しながら奴の長ったらしい本名――ミシェル・フランソワ・ローラン・イスという名前や、海軍将校であった経歴をまくしたてた。
「彼の舌からこぼれるのは、柔らかく、冷たい、フランスの影が混じった声。まるで、“命令”すら囁きになるような音色――」
売主は彼のフランス系の出自や、それによる洒落たフランスなまりを強調する。
場にいる女性たちのうっとりとした吐息が聞こえ、それを聞いた男たちから「何か喋らせろ!」とヤジが飛ぶ。
肝心の”商品”は無感情を貫こうとしているが、宝石のような瞳の奥に憎しみの赤が混じっているのが目に見えてわかる。
プラチナブロンドの短髪に、青白い肌。
鍛え上げられた彫像のような美しい体は、将校というブランドを誇示するために軍服で飾り立てられている。
清廉な海の騎士が地獄に落ちた姿は、確かにぞっとするほど美しかった。
――だが、鑑賞はもう十分だ。
「それは俺のものだ。言い値で買う」
俺が声を出すと喋り声がぴたりと止まり、あたりは水を打ったように静かになる。
「これは……レッド・ボーン殿……、皆さま入札が入りました……」
レッド・ボーンは、ギャングからマフィアまでのし上がった俺の通り名だ。
赤い肌の俺がハイエナのように屍を食らって生きていることへの蔑称――だが、通り名はネイティブアメリカンの文化でもあるため、皮肉めいたその名を俺は気に入っていた。
「他の方は……?」
「いない。そいつは俺のものだ。値段はお前がつけろ」
「それは……こんな男はもう二度と堕ちてきませんよ……皆さま……」
売主は俺の言うことを聞かず、周りに助けを求める。
「野蛮人にはふさわしくない」と伝えたいことは明らかだったが、だからこそ俺に必要だった。
「俺が、そのシュヴァリエを買うんだ」
周りにいるのが権力者ばかりであっても、俺の組織の暴力にかなう者はいない。
何より権力があるからこそ、こんな場で 野蛮人と口論するなんて醜聞をさらしたくはないのだろう。
にらみを利かせてやると、誰も俺と俺を目を合わさず、ここには誰もいないふりをして場をやり過ごす。
しばらくの沈黙の後、この男は正式に俺のものになった。
「……野蛮人がこんなところに」
椅子に縛りつけられた男の前に立つと、男は深い青い瞳を見開いて驚いていた。
「時代は変わったんだよ」
「……そのようだ」
男――シュヴァリエは俺のような赤い肌の男がこの場にいることに驚いていた。
典型的な金持ち白人の反応、求めていた姿に俺は笑みが止まらなかった。
この男に倫理観など求めていない。
過去の栄光も、家柄も、金も必要ない。
俺に必要なのは「美しい白人男性」であることだけ――赤い肌の野蛮人に従う白騎士でいることだけだ。
「よろしく、シュヴァリエ」
俺は奴の名を聞くこともなく、一方的に通り名を与えて家に持ち帰る。
それ以降、衣食住全てを与え、自我を奪い、俺を飾る人形として支配している。
◇ ◇ ◇
――支配している、はずだった。
「朝十時、ドック・エリアの取引相手と会合です。十一時、ジョージ・ハンセンとの連絡会議。例の警官隊の買収進捗報告。昼食は十二時半、ミスター・コルトン主催のパワーランチ。イタリアンです――」
シュヴァリエはつらつらと今日の予定を読み上げる。
まるで何事もなかったかのように、いつもの日常を演じている。
(……こいつは待ってるんだ。俺がどうするかを)
ボスの女に手を出して、無事で済むと思っているわけがない。
だが奴はあれだけの裏切りをしておきながら、逃げるでもなく俺のアクションを待ち続けている。
俺に”全てを決めろ”と、無言の態度で命じている。
(その手には乗るか……)
殺すのは簡単だ、理由もある。
だがそんなことをすれば、俺はこいつのことを知らないまま、こいつの思うままに道化を演じてお別れだ。
「――深夜二時、レディと埠頭で待ち合わせです。私も同席する様仰せつかっております」
シュヴァリエは今日の予定を伝えきり、再び無言になる。
俺が何もアクションしなかったことにさえ無反応だった。
「わかった。今日もよろしく」
「…………はい」
織歌じゃないが、俺もこいつのことを知りたくなった。
俺は何も言わず、織歌の行動を待つことにした。
ハクレンのと決闘で、愛しい婚約者はシュヴァリエとペアを組んで踊っていた。
その時は全く不安には感じていなかった。
シュヴァリエは恋愛ごとに興味などない。あるのは、俺の奴隷でいるという境遇への執着だけ。
美しく生まれ、清く正しく生きていた男のキャリアを穢すその境遇だけが、シュヴァリエの望むものだったはずなのに。
「んっ――!!」
奴は俺の最も愛する女を、見せつけるように奪い取った。
◇ ◇ ◇
そんな狂乱の夜が明け、何事もなかったかのように朝はやってきた。
鳥の鳴き声とカーテン越しにもわかる陽の光が、朝の訪れを教えてくれる。
なんとなく目を開けずにそのまま横になっていると、隣の部屋の扉が開く音が聞こえた。
(シュヴァリエか……)
この家にいるのはあいつだけだ。
俺を煩わせないよう音を立てずに生活しているせいで、あいつの動向はもう聞こえてこない。
だが毎日のルーティーンは決まっている。
あいつはシンプルな服を着てコーヒーを用意し、俺が起きるのを待つ。
その後は俺の指示した服に着替え、指示した髪型に整え、指示した場所へ車を出し、指示通りに動く……あいつが来てから毎日決まっている。
(それをあいつも望んでいただろう)
俺はいつも通り卓上時計が6時45分を示したら寝室を抜けてダイニングへ移動する。
そこにはいつも通りシュヴァリエがコーヒーを淹れていて、俺は言葉を交わすこともなくそれを飲む。
「……いや、なんでいつも通りなんだよ!」
あまりにも日常過ぎる状況に、たまらず、ダン、とコーヒーカップをテーブルに叩きつける。
この場に別の人間がいれば恐れ戦いて場が凍り付くところだが、シュヴァリエは眉ひとつ動かさず、静かに俺を見るだけだった。
「……冷静だな」
「それはボスの方では?」
呆れた、マフィアのボスが怒りをあらわにしているのに、恐れも動揺も感じさせない。
皮肉たっぷりにシュヴァリエに話しかけると、シュヴァリエも鏡のように皮肉で返してきた。
「今の俺が冷静に見えるのか?」
「ええ。あなたは私を殺していません」
まるで殺してくれと言わんばかりの言葉に言葉が詰まる。
だが本心が読めない、奴が何を考えているのかわからない。
それもそのはず、シュヴァリエから自我を奪ったのは俺なのだから。
◇ ◇ ◇
【“堕ちた英雄”をあなたの傍らに。国家の遺産、今宵限りの贖罪!】
3年前、あいつを闇オークションで見つけた。
下劣なマーケットにもかかわらず、参加者はいずれも金も地位もある国のVIPたち。
「何か拾いモノでもあれば」という軽い気持ちで参加したことを後悔するほど、会場は好奇と欲望で饐えた臭いが充満している。
紅いベルベットのカーテン、黒光りする大理石の床……虚栄を絵にかいたステージに奴は飾られていた。
「身長190cm、インディゴブルーの瞳にプラチナブロンドの髪。氷の海軍大尉――命令を“聞く”訓練は済んでいるとご理解ください」
極上の商品に観客がざわめく。
その反応に呼応するように、売主は興奮しながら奴の長ったらしい本名――ミシェル・フランソワ・ローラン・イスという名前や、海軍将校であった経歴をまくしたてた。
「彼の舌からこぼれるのは、柔らかく、冷たい、フランスの影が混じった声。まるで、“命令”すら囁きになるような音色――」
売主は彼のフランス系の出自や、それによる洒落たフランスなまりを強調する。
場にいる女性たちのうっとりとした吐息が聞こえ、それを聞いた男たちから「何か喋らせろ!」とヤジが飛ぶ。
肝心の”商品”は無感情を貫こうとしているが、宝石のような瞳の奥に憎しみの赤が混じっているのが目に見えてわかる。
プラチナブロンドの短髪に、青白い肌。
鍛え上げられた彫像のような美しい体は、将校というブランドを誇示するために軍服で飾り立てられている。
清廉な海の騎士が地獄に落ちた姿は、確かにぞっとするほど美しかった。
――だが、鑑賞はもう十分だ。
「それは俺のものだ。言い値で買う」
俺が声を出すと喋り声がぴたりと止まり、あたりは水を打ったように静かになる。
「これは……レッド・ボーン殿……、皆さま入札が入りました……」
レッド・ボーンは、ギャングからマフィアまでのし上がった俺の通り名だ。
赤い肌の俺がハイエナのように屍を食らって生きていることへの蔑称――だが、通り名はネイティブアメリカンの文化でもあるため、皮肉めいたその名を俺は気に入っていた。
「他の方は……?」
「いない。そいつは俺のものだ。値段はお前がつけろ」
「それは……こんな男はもう二度と堕ちてきませんよ……皆さま……」
売主は俺の言うことを聞かず、周りに助けを求める。
「野蛮人にはふさわしくない」と伝えたいことは明らかだったが、だからこそ俺に必要だった。
「俺が、そのシュヴァリエを買うんだ」
周りにいるのが権力者ばかりであっても、俺の組織の暴力にかなう者はいない。
何より権力があるからこそ、こんな場で 野蛮人と口論するなんて醜聞をさらしたくはないのだろう。
にらみを利かせてやると、誰も俺と俺を目を合わさず、ここには誰もいないふりをして場をやり過ごす。
しばらくの沈黙の後、この男は正式に俺のものになった。
「……野蛮人がこんなところに」
椅子に縛りつけられた男の前に立つと、男は深い青い瞳を見開いて驚いていた。
「時代は変わったんだよ」
「……そのようだ」
男――シュヴァリエは俺のような赤い肌の男がこの場にいることに驚いていた。
典型的な金持ち白人の反応、求めていた姿に俺は笑みが止まらなかった。
この男に倫理観など求めていない。
過去の栄光も、家柄も、金も必要ない。
俺に必要なのは「美しい白人男性」であることだけ――赤い肌の野蛮人に従う白騎士でいることだけだ。
「よろしく、シュヴァリエ」
俺は奴の名を聞くこともなく、一方的に通り名を与えて家に持ち帰る。
それ以降、衣食住全てを与え、自我を奪い、俺を飾る人形として支配している。
◇ ◇ ◇
――支配している、はずだった。
「朝十時、ドック・エリアの取引相手と会合です。十一時、ジョージ・ハンセンとの連絡会議。例の警官隊の買収進捗報告。昼食は十二時半、ミスター・コルトン主催のパワーランチ。イタリアンです――」
シュヴァリエはつらつらと今日の予定を読み上げる。
まるで何事もなかったかのように、いつもの日常を演じている。
(……こいつは待ってるんだ。俺がどうするかを)
ボスの女に手を出して、無事で済むと思っているわけがない。
だが奴はあれだけの裏切りをしておきながら、逃げるでもなく俺のアクションを待ち続けている。
俺に”全てを決めろ”と、無言の態度で命じている。
(その手には乗るか……)
殺すのは簡単だ、理由もある。
だがそんなことをすれば、俺はこいつのことを知らないまま、こいつの思うままに道化を演じてお別れだ。
「――深夜二時、レディと埠頭で待ち合わせです。私も同席する様仰せつかっております」
シュヴァリエは今日の予定を伝えきり、再び無言になる。
俺が何もアクションしなかったことにさえ無反応だった。
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