血の奈落

思影

文字の大きさ
上 下
1 / 1
第一章

プロローグ

しおりを挟む
 ああ悔しい、、悔しくてたまらない
自分の首と体が切り離されるのを感じながらそんなことを考えていたんだ。
恐怖とか死にたくないとかそんな事すっ飛ばしてさ、頭の中それで支配されてた。   
負けたのは俺だけじゃない皆、皆だ、、
尊敬してた師匠も仲間もみーんな死んだ
辺り一面血の海でそりゃあもうさ 勿体ない って思うくらい

あいつは、、あの子は、、無事かな?無事だといいな、、

びちゃっ、なんて音を立てながら俺の首が落ちた。
誰の血の中に落ちたんだか
俺を斬ったこいつ、、笑ってやがる、腹立つくらい心底楽しいって顔してやがる。

目の前のお前、おれは別にお前に負けたから悔しいんじゃない。俺が悔しいのは

ふとあの子の顔が頭に浮かぶ、、そう、、俺が悔しいのはあの子の笑顔が見れないからだ。

「く、、、そ、、、」

死ぬほど悔しい、なんて思った。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

妖精の父親とその娘

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:8

よんでもいみない

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

狼の巫女 全国版

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...