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最終話
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「お兄ちゃんへ。
りさだよ!私のこと、ちゃんと覚えてる?
本当は直接、ありがとうを言いたかったんだけど、ダメみたいだから、お手紙を書くことにしたの!
最初は変な人かと思ったけど、本当はとっても優しい人なんだね☆
りさはお兄ちゃんと会えて良かったな~と思ってるよ!
最後に、ありがとうの気持ちを込めて作ったから、一緒にもらってくれると嬉しいな!大事にしてよね!」
「大事に…してね……だって?」
手紙を読み終えた僕は、急いで封筒の中をもう一度確認した。すると、中には銀色の折り紙で、作られたメダルが入っていた。
「金メダルじゃないんだ……」
嬉しいような、少し残念なような、複雑な気分を味わいながらも、消えかかりそうな夕日に、メダルをかざしてみる。金メダル程眩しくはないが、少しでも光が当たれば、キラキラと輝きを放ち出す。
「僕も、こうなれるのかな……」
問い掛けるように呟いてみる。もちろん、返事なんて聞こえてはこない。
改めて手紙を眺めてみた。やっぱり文字はあんまり上手くないけど、それが彼女の良さかもしれないな、と考えていた時。ハッと気付いた。夕日にすかされて若干文字が見えるのだ。クルッと手紙を裏向けると、何か書いてある。
「あとお兄ちゃん!
約束はちゃんと守ってよね!
お兄ちゃんが言ったんだからね!?
それじゃ、バイバイ!またね」
読み終えた僕は、昨日のりさとの別れ際の事を思い出していた。
「確かに、約束は守らないといけないな……」
濡れた頬をぐいっと袖で拭う。
もう2度と会えないだろう、と勝手に思っていた。だけど、もしかしたら、またいつか、どこかで会えるかもしれない。5年後、10年後……はたまた何十年後か……。もし、会えなかったとしても、その時が来なけりゃ結果は分からない。
つくづく、彼女は人の予定を壊すのが得意だな、と僕は思った。だけど、残念な気持ちはこれっぽっちも無かった。むしろ晴れ晴れしいくらいだ。まさか、あんな小さな女の子が、僕に明日を運んでくる事になるなんて、想像すらしなかったんだから。
きっと明日も明後日もこれからも、今日とは代わり映えしない日々が続くだろう。学校では陰口を言われるだろうし、両親とも会話はあまりはずまないかもしれない。それでも、僕は生きていく。たった1人の少女に会う為に。たった1つの約束を守る為に。
「馬鹿だな……」
自分でも小さく笑ってしまった。だけど案外、これくらい馬鹿な方が生きやすいのかもしれない。
「ただいま。」
どうやら母親が帰ってきたみたいだ。代わらない日々を、少しでも変える為、いつもと違う事をする。
「おかえりなさい!」
そう返事しながら、僕は引き出しを開けて、銀メダルを大事に大事に仕舞い、部屋を後にした。
いつか、もう一度会った時、自信満々に、大事にしたよ!って。
約束を守ったよ!って伝えられますように。
~終わり~
◎以上でこの作品は完結となります!
最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました!
りさだよ!私のこと、ちゃんと覚えてる?
本当は直接、ありがとうを言いたかったんだけど、ダメみたいだから、お手紙を書くことにしたの!
最初は変な人かと思ったけど、本当はとっても優しい人なんだね☆
りさはお兄ちゃんと会えて良かったな~と思ってるよ!
最後に、ありがとうの気持ちを込めて作ったから、一緒にもらってくれると嬉しいな!大事にしてよね!」
「大事に…してね……だって?」
手紙を読み終えた僕は、急いで封筒の中をもう一度確認した。すると、中には銀色の折り紙で、作られたメダルが入っていた。
「金メダルじゃないんだ……」
嬉しいような、少し残念なような、複雑な気分を味わいながらも、消えかかりそうな夕日に、メダルをかざしてみる。金メダル程眩しくはないが、少しでも光が当たれば、キラキラと輝きを放ち出す。
「僕も、こうなれるのかな……」
問い掛けるように呟いてみる。もちろん、返事なんて聞こえてはこない。
改めて手紙を眺めてみた。やっぱり文字はあんまり上手くないけど、それが彼女の良さかもしれないな、と考えていた時。ハッと気付いた。夕日にすかされて若干文字が見えるのだ。クルッと手紙を裏向けると、何か書いてある。
「あとお兄ちゃん!
約束はちゃんと守ってよね!
お兄ちゃんが言ったんだからね!?
それじゃ、バイバイ!またね」
読み終えた僕は、昨日のりさとの別れ際の事を思い出していた。
「確かに、約束は守らないといけないな……」
濡れた頬をぐいっと袖で拭う。
もう2度と会えないだろう、と勝手に思っていた。だけど、もしかしたら、またいつか、どこかで会えるかもしれない。5年後、10年後……はたまた何十年後か……。もし、会えなかったとしても、その時が来なけりゃ結果は分からない。
つくづく、彼女は人の予定を壊すのが得意だな、と僕は思った。だけど、残念な気持ちはこれっぽっちも無かった。むしろ晴れ晴れしいくらいだ。まさか、あんな小さな女の子が、僕に明日を運んでくる事になるなんて、想像すらしなかったんだから。
きっと明日も明後日もこれからも、今日とは代わり映えしない日々が続くだろう。学校では陰口を言われるだろうし、両親とも会話はあまりはずまないかもしれない。それでも、僕は生きていく。たった1人の少女に会う為に。たった1つの約束を守る為に。
「馬鹿だな……」
自分でも小さく笑ってしまった。だけど案外、これくらい馬鹿な方が生きやすいのかもしれない。
「ただいま。」
どうやら母親が帰ってきたみたいだ。代わらない日々を、少しでも変える為、いつもと違う事をする。
「おかえりなさい!」
そう返事しながら、僕は引き出しを開けて、銀メダルを大事に大事に仕舞い、部屋を後にした。
いつか、もう一度会った時、自信満々に、大事にしたよ!って。
約束を守ったよ!って伝えられますように。
~終わり~
◎以上でこの作品は完結となります!
最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました!
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