最速レベルアップはダンジョン飯バフで!~ハズレスキル《料理強化》が実は経験値取得量増加のバフが可能な最強スキルでした!~

ある中管理職

文字の大きさ
22 / 53

22話 特訓開始

「光栄って……。因みに今の段階は――」
「『抑圧解放:フェーズ1』。お前たちの条件達成にまずはあと4段階後私にギアを上げさせないと駄目ってことだ」
「いくらなんでもそれはハードルが高いわよ!」
「んー?とか言いつつ、お前、亜人の方はこの殺気にあてられても普通にしていられるじゃないか?お前たち、昨日から今までダンジョンにいなかったってのに、どれだけレベルを上げたんだ?」
「それは……」
「ははは!もったいぶるねえ!でも戦えば一発だ!」
「ちょっと!いきなりって、そんなっ!?条件、3階層に行くための条件はともかく、報酬をもらう条件をっ――」

 ミークの言葉を無視して突っ込んでくる荒井さんは最早モンスターよりモンスター。

 ただ単純に正面から向かってくるのではなく、俺たちの視線を左右に揺らせて気持ちを逸らせながらというのが、強者のそれを余計に感じさせる。

「へぇ。目は付いてきてるな。じゃあ今度は防御面だ」

 荒井さんはあっという間に距離を詰めると、ジャブを数発。

 ジャブといえどもその威力は高い。
 それなのに大きく振りかぶってくるわけではないから避けることはできず、とにかく両腕でガード。

 ここに来るまでにスライムの死体を使って防御力強化小と防御力強化中のバフを付与させておいたのが功を奏した。

 とはいえ、このままじゃ反撃の隙がないが……。

「当然だけど昨日よりも硬い!私の実力を察してるから、受け方もいくらかマシ!でも、その体勢を維持してるだけじゃただのサンドバッグ――」
「がああああああぁあぁああっ!!」

 殴られた腕に早くも腫れを感じた始めたころ、戦闘に参加してこれないでいたミークがスキル『怒号』を発動させ、辺りに振動による衝撃波を生み出した。

 ダメージはないのかもしれないけど、流石に大きな音には驚いたのか、一瞬たじろいだその瞬間に 俺は指刃で左手の人差し指を刃に変え、脇腹を刺した、はずだった。

「惜しいな。知能の低いモンスターだったらそれでダメージは入ってた。でも、あくまで『知能の低い』場合だけだ。覚えておけ、敵の攻撃ってのは防御力がある程度高く、視力強化が活きていれば、こうしていなすこともできるし、ノーダメージのまま身を引くこともできるってな」

 攻撃の当たる直前、一瞬腹を後ろに下げた荒井さんはそのまま敢えて俺の指を肌に沿わせて先端を空に逃がしたのだ。

 到底人間の技とは思えないけど、それを可能にするのがダンジョン。
 それを思い知らせてくれるような達人芸だが……。

 そんなのを俺たちにも強要するのはちょっと違いやありませんか?

「おい呆気にとられてないで、次の攻撃をすぐに出さないと駄目だろ。とはいえ、少しばかり驚かされたからな……あーなんだっけ、報酬?その話聞いてやらなくもないぞ」
「じゃあその段階ごとに私たちにモンスターの素材を譲ってもらってもいいかしら。それがどれくらいで引き上げられるかは分からないけど」
「なんだそんなことでいいのか?それなら構わないぞ。昨日と同じ素材はまだあるし、他にも結構貯まってるからな」
「やった!」
「ただ今のレベルじゃそれは無理だと思うぞ。お前たちも一頻り戦ったらその辺に転がってる奴らと同じでモンスターとの戦闘も詰んでもらいながらレベル上げだ。安心しろ、お前たちなら殺気で動きの鈍ってるモンスターたちで手こずったりはしない。ただ私と戦ったことは活かせ。相手を観察して攻撃の予測。それに対応できる動きを学べ 」

 昨日は気づかなかったけど、やっぱりこの人も上に立ってる人なんだな。

 戦闘を教えるとなると、途端に教師っぽさが出てきた。

 口の悪さに反して優しさを感じるかも。

「さて、きっともうモンスターとの戦闘に切り替えてもいいのかもしれないが……。それだと私の気が収まらない。ずっと我慢してたんだ、もっともっと楽しませてくれ!」

 前言撤回。
 この人の性格本当にたちが悪いわ。
感想 0

あなたにおすすめの小説

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

俺のレベルが常人では到達不可の領域にある件について ~全ユーザーレベル上限999の中俺だけレベル100億いった~

仮実谷 望
ファンタジー
ダンジョンが当たり前のようにある世界になって3年の月日が流れてずっとダンジョンに入りたいと願っていた青年が自宅にダンジョンが出現する。自宅の押し入れにダンジョンが出現する中、冷静に青年はダンジョンを攻略する。そして自分だけがレベル上限を突破してレベルが無尽蔵に上がり続けてしまう。そうしていづれは最強への探索者として覚醒する青年なのであった。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。