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第5章 生きるためにかえす
63話 フィナーレ
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「この度はモブモブのサポートご尽力感謝する」
「もう全てにおいて俺の活躍っす!」
「これほど大輪の花を咲かせた六花の結晶を見たことが無い」
「俺の最高のチョイスっす!」
「これで真紅のダイヤも今まで以上に燦然と輝くだろう!」
「まるで、俺のようにっす!」
ここまで堂々と人の手柄を奪えるモブモブにはきっと貴族の才能があるだろう。まあこちらも仕事だし仕方がない。
「それよりも驚きなのは塔の守護者・・・ふむ、私もおとぎ話の中の存在と思っていたが」
「俺がぼこったっす!」
「我が息子モブモブよ、それ以上嘘で塗り固めるのなら今すぐ称号を奪い、この家から叩き出すぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いや、守護者に勝てたものは選ばれし勇者のみといいますが、さすがショウ殿、私が見込んだ男ですな」
「使える奴っす!」
「生命の指輪か…国宝級の価値でしょうな。モブ美の結婚指輪にしたいところだが」
「ここは、売って夜のお店でウッ!!?やめるっす!モブ美!もう喋らないっす!頼むっす!ハルバートは止めてほしいっ…」
「モブ美、半殺しにしておきなさい。いざとなればまた洗脳魔法をかければいい」
ポットデも相変わらず苦労しているな。まあ育てたのはこいつだし仕方ないか。
「結婚式には是非お越しください。お二人を仲人に出来ない仕来りが申し訳ないのですが」
「いえっ貴族のその辺の難しさはなんとなく解るので、当日はモブモブを監視させていただきます」
「何とお優しい、感謝いたしますぞ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
「結婚式かぁ。いいなぁ。そういうの。ウチも上げる?」
僕とヨーコは夜の南街を2人で歩いている。
「貴族じゃないんだから。それにお金が全くないわ。借金返済終えたばかりでいくらなんでも気が早いわよ」
「ははっ確かに・・・えっ借金返したの?1400万イエン?」
「ボロい商売だったわ」
怖い!えっ3か月で1400万イエンってもうどういう感覚?
「でもこの運送ってしょせんはブームだから。いつまでも長くは続かないと思うの」
「まぁ、確かに、これから寒い季節になると避暑地に行く貴族もいなくなりそうだしね」
「さからっそのっ・・・また2人で、食堂がやりたいわ…」
僕はヨーコの顔を見る。顔が赤い。
「いいの?食堂は儲からないよ?運送会社は?」
「いいの。もう借金も返せたし、運送会社の実権はタンゴじゃなくて私が持ってるから、ほら彼女、私に一生かかっても払いきれない借金が存在するから」
「何その理由!すごく怖いっっ!タンゴどんな利率で借金してるの?十一なの?」
「それにね、ほらっ、この国の人間全員をモンスター食の共犯者にするって計画が、まだ途中でしょ?次はもっと上手くやれると思うの。この国の食糧難、前より進んでるし」ニコッ
「ニコッじゃないよ!怖い、妻の計画性が怖い!」
「それにっ…食堂の方が…2人でずっと一緒にいられるし///」
あぁだめだ。これで可愛いと思ってしまう僕は、もう毒されているのだろう。でもしょうがない。毒を食らわば皿までだ。
「えっ?///」
僕はヨーコの手を握って歩きはじめた。体温が上がるのがわかる。こういう感じの方が、セッ〇スよりも恥ずかしいのは何でだろう。
「もうヤケだよ。国民どころか国王にもスライム食わせてやる。ヨーコ、オレンジスライムの色を肉っぽくする研究だ!早く行こう///」
「うっうん///」
2人は国家を騙す計画を立てる為、まだ差し押さえられている食堂へと向かう。ラブストーリーっぽい感じを出しているが、ぶっちゃけそんな生易しいものじゃない。でも、
2人の心は間違いなく、昨日までより強く、堅く…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「もう全てにおいて俺の活躍っす!」
「これほど大輪の花を咲かせた六花の結晶を見たことが無い」
「俺の最高のチョイスっす!」
「これで真紅のダイヤも今まで以上に燦然と輝くだろう!」
「まるで、俺のようにっす!」
ここまで堂々と人の手柄を奪えるモブモブにはきっと貴族の才能があるだろう。まあこちらも仕事だし仕方がない。
「それよりも驚きなのは塔の守護者・・・ふむ、私もおとぎ話の中の存在と思っていたが」
「俺がぼこったっす!」
「我が息子モブモブよ、それ以上嘘で塗り固めるのなら今すぐ称号を奪い、この家から叩き出すぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いや、守護者に勝てたものは選ばれし勇者のみといいますが、さすがショウ殿、私が見込んだ男ですな」
「使える奴っす!」
「生命の指輪か…国宝級の価値でしょうな。モブ美の結婚指輪にしたいところだが」
「ここは、売って夜のお店でウッ!!?やめるっす!モブ美!もう喋らないっす!頼むっす!ハルバートは止めてほしいっ…」
「モブ美、半殺しにしておきなさい。いざとなればまた洗脳魔法をかければいい」
ポットデも相変わらず苦労しているな。まあ育てたのはこいつだし仕方ないか。
「結婚式には是非お越しください。お二人を仲人に出来ない仕来りが申し訳ないのですが」
「いえっ貴族のその辺の難しさはなんとなく解るので、当日はモブモブを監視させていただきます」
「何とお優しい、感謝いたしますぞ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「結婚式かぁ。いいなぁ。そういうの。ウチも上げる?」
僕とヨーコは夜の南街を2人で歩いている。
「貴族じゃないんだから。それにお金が全くないわ。借金返済終えたばかりでいくらなんでも気が早いわよ」
「ははっ確かに・・・えっ借金返したの?1400万イエン?」
「ボロい商売だったわ」
怖い!えっ3か月で1400万イエンってもうどういう感覚?
「でもこの運送ってしょせんはブームだから。いつまでも長くは続かないと思うの」
「まぁ、確かに、これから寒い季節になると避暑地に行く貴族もいなくなりそうだしね」
「さからっそのっ・・・また2人で、食堂がやりたいわ…」
僕はヨーコの顔を見る。顔が赤い。
「いいの?食堂は儲からないよ?運送会社は?」
「いいの。もう借金も返せたし、運送会社の実権はタンゴじゃなくて私が持ってるから、ほら彼女、私に一生かかっても払いきれない借金が存在するから」
「何その理由!すごく怖いっっ!タンゴどんな利率で借金してるの?十一なの?」
「それにね、ほらっ、この国の人間全員をモンスター食の共犯者にするって計画が、まだ途中でしょ?次はもっと上手くやれると思うの。この国の食糧難、前より進んでるし」ニコッ
「ニコッじゃないよ!怖い、妻の計画性が怖い!」
「それにっ…食堂の方が…2人でずっと一緒にいられるし///」
あぁだめだ。これで可愛いと思ってしまう僕は、もう毒されているのだろう。でもしょうがない。毒を食らわば皿までだ。
「えっ?///」
僕はヨーコの手を握って歩きはじめた。体温が上がるのがわかる。こういう感じの方が、セッ〇スよりも恥ずかしいのは何でだろう。
「もうヤケだよ。国民どころか国王にもスライム食わせてやる。ヨーコ、オレンジスライムの色を肉っぽくする研究だ!早く行こう///」
「うっうん///」
2人は国家を騙す計画を立てる為、まだ差し押さえられている食堂へと向かう。ラブストーリーっぽい感じを出しているが、ぶっちゃけそんな生易しいものじゃない。でも、
2人の心は間違いなく、昨日までより強く、堅く…
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