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負け犬の言い訳
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言い訳というのは、さながら負け犬の遠吠えのようだ。
例えば、スポーツの試合、一対一の競技があったとしよう。
一対一ならば、確実に敗者と勝者が現れる。
敗者は勝者に言う。
「今のは少し手を抜いた」
「本気ならば勝てた」
勝者は敗者に言う。
「それ、言い訳だろ」
例え敗者の言っていたことが本当でも、それは全て言い訳だ。
その敗者が、今の俺だ。
———
「まったく、蓮はコンボが下手だね」
「これでも上手いだろ!美波が上手すぎるだけだ」
「また始めたね、言い訳」
「今のは言い訳じゃなくて褒めただけなんだがな......」
格闘ゲーム。
たかが格ゲー、されど格ゲー、しかし、格ゲーといえど勝負である。
一対一、勝者と敗者の生まれるこの現場。
俺は今、十二連敗を喫している。
美波とゲームをやり始めたのはいつ頃だったか。
確かアレは......そうだ、まだ9歳の頃の話だ。
———
まだ、ゲームなんかに興味もない子供時代の話だ。
サッカーとかバスケとか、運動に明け暮れてた日のこと。
「蓮ってゲームしないの?」
「げーむ?」
その頃から仲の良かった同級生、美波から聞かれたのが始まりだった。
その頃の俺と美波は、いわば正反対だった。
外でばっか遊ぶ俺と、家でお絵描きをする美波。
趣味は違えど、なんだか俺らは引き合うように遊んでいた。
時に美波とサッカーをし、時に美波とお絵描きをした。
そして上がってきたのが『ゲーム』だ。
誘われて美波の家に上がり、携帯ゲーム機を貸してもらった。
それは、スポーツしか知らない俺に衝撃を与えた。
死ぬほど面白かったのだ。
その時やったゲームはRPG。普通のRPGだったのにも関わらず、面白かった。
やめれなかった。
俺はサッカーやバスケをどんどんしなくなり、いつしか美波の家でゲームばかりするようになった。
しかし、美波の家でゲームをしていたのには、楽しいから以外にも理由はあった。
勝てなかったのだ。
対戦ゲーム全般、どれをとっても美波に負けた。
完膚なきまでに、まさにフルボッコだ。
時に「雑魚だね」だの「弱すぎ」だの、煽りを入れられることもあった。
ムカついた、それが余計に火をつけた。
その火が、高校生になった今も、絶えず受け継がれている。
そして今、敗北を認めず言い訳をしている。
「このキャラ弱すぎる!」
「蓮が弱いのよ」
十四連敗目だ。
勝てる未来がまだ見えない。
あの日からずっと、何を取ってもゲームだけは勝てない。
一度腹いせに、バスケをしたことがあったけれど、あの時は仕返しにと本気で煽りまくったら、マジで泣かせてしまった。
だからこそ、正面切っての相手の土俵。
敵陣で敢えて、俺は戦うのだ。
「ねえ、もうそろ勝てるようにならない?」
「こっちはずっと勝つ為に頑張ってるよ」
テレビゲームの画面に釘付けになる。
目を離さず、俺はボタンを押す。
真剣だ、いつになく、いつも通り真剣だ。
そんな時だった。
「蓮が勝ったら、なんでも言うこと聞いてあげるよ」
「......へっ?」
俺は思わず画面から目を離した。
隣にいる、美波に目を向けてしまった。
「隙ありっ!」
「あっ!?」
おかげで、十五連敗を喫した。
「あーあ、また勝っちゃった」
「今のは美波がそんなこと言うからだろ!」
「別に変な事言ってないじゃん、また言い訳?」
言い返せない。
歯軋りをするように、力を込めてコントローラーを握る。
「じゃあ、あともう一回チャンスをあげる」
そう言うと、美波は人差し指を一つ立てて、ニマニマと口角をあげた。
「次勝てたら、なんでも言うこと聞いてあげる」
この表情は、確実に俺が負けると思っていやがる......。
いや、そりゃそうだ。
俺はずっと、美波に勝ったことがないんだ。
負けなしと勝ちなし、差は歴然だ。
だが、言い訳ばかりしてきた俺でも、そんなことを言われれば、負けられないってものだろう!
『ready fight!』
モニターからゴングの声だ。
負けられない、負けてらんない。
「おっ、やるじゃん。でもまだまだ......」
小技でドンドンと美波のHPを削る。
「ちょ、ちょっと......」
焦る美波の声が、隣から聞こえてくる。
しかしそんな声も右から左、画面にしか俺は集中していない。
「あっ、やば!?」
『You win!』
勝鬨の声が聞こえた。
そして、負けて焦った美波の声も。
そして、心臓がどくどくと脈打つ音も。
「......い、今のはその、舐めプよ。本気じゃないから......その......」
「言い訳じゃない?それ」
「っ!!」
言ってやった。
言ったんだ。初めて、勝者に許されたこの言葉を。
俺は今、敗者を脱したんだ!
「そういえば、俺が勝てばなんでも言う事を聞くと言ったな美波」
「え、ええと......い、今まで散々負けてるんだから!もう一戦、もう一戦よ!」
「言い訳が上手いな」
「......何して欲しいのよ......」
言い訳。
この言葉は強い。
勝者が吐くだけで、相手は勝てないんだ。
ま、はなから勝者と敗者の構図なんだ、元々負けてはいるのだけれど。
「うーん、そうだなー」
なんでも、と言われると少し困った。
今までの屈辱を晴らすのには、なかなかいい案が思い浮かばないのだ。
考える。
ご飯を奢ってもらうとか、好きな漫画を買ってもらうとか、一発芸でもやらせたりとか......。
ダメだ、どれもチンケで幼稚だ。
この数年間を晴らせるものは一つもない。
なんだ、何があるんだ、
なにが——
「......キスとかでも......いいわよ......」
「......へ?」
突然に、それは唐突に放たれた。
もじもじとしながら、その上頬を赤らめながら、甘い言葉を吐いてきたのだ。
キス、そう、キスだ。
そう考えると、急に目の前にいる美波の姿が、いつもより色っぽく見えた。
艶のある黒い長髪、小柄な体、綺麗な瞳、赤らめた頬。
意識すると、意識してしまうと、それは異性として『好き』な女の子だった。
唐突にやってきたのは、甘い言葉だけじゃない。
己の、未熟でくだらない恋心だ。
「キ......キスはその、早いだろ......」
「なんでもしていいんだよ......?」
こいつはキスをして欲しいのか!?
して欲しいのかい!? エ″エ″!?
「してほしいのかよ」
「別にそーゆうわけじゃないわ......私のことが、その、好きなら......」
そう言われて気づいた。
もしかして、美波は俺のことが好きなのか?
俺がなんでもしていいはずなのに、こいつは負けたくせに、告白してきて欲しいのか?
でも、唐突な恋心だが、突風のように来た恋心だが、俺の胸のうちにあるものは、今は確かなものだ。
思えば、今まで気づかないふりをしていた。
気づかないようにしてきたんだ。
あの9歳の頃から。いや、それよりも前から、美波のそばを離れなかったのは、離れたくなかったのは、友達だからという理由以上に、美波が好きだったからなんだ。
負けても負けても、隣にいたかったのは、好きだったからなんだ。
ああ、そうなのか? 俺は。
「......好きだよ、美波」
なんでもしていいんだ。
絶好の機会だろ、負け犬の俺。
遠吠えの時間だ。
「付き合ってくれ」
恋心に気づかないように、言い訳を探して、心を隠して生きてきた。
でも、この言葉は言い訳じゃない。
本心の、真っ直ぐな心の真ん中の言葉だ。
「......うん、付き合おう。付き合おう......」
頬を赤らめている。
それは先ほどから相変わらずだ。
でも、その赤に透明が混じる。
綺麗な、雫だ。
「やっと、やっとだよ......やっと言える......!私、蓮が好き!
ずっと好き!」
綺麗な顔だ。
今頃気付いたフリをして、言い訳ばかりの俺の告白を、言い訳ひとつ零さず、美波は涙を零してくれた。
「美波、もう一ついいか」
「なぁに?蓮......」
「キス、しよう」
俺は、その小さな唇に、そっとキスをした。
「......なんだか、思ってたのと違うね」
「......すまん、その、俺も初めてで、よくわかんなくて......」
「へへ、言い訳でしょ?それも」
「......そうかもな」
こんな時でも、俺は敗者で、言い訳ばかりだ。
でも、この言い訳で、俺は美波と生きていきたい。
負け犬の言い訳だけど、もっと、幸せに生きていけるように——
例えば、スポーツの試合、一対一の競技があったとしよう。
一対一ならば、確実に敗者と勝者が現れる。
敗者は勝者に言う。
「今のは少し手を抜いた」
「本気ならば勝てた」
勝者は敗者に言う。
「それ、言い訳だろ」
例え敗者の言っていたことが本当でも、それは全て言い訳だ。
その敗者が、今の俺だ。
———
「まったく、蓮はコンボが下手だね」
「これでも上手いだろ!美波が上手すぎるだけだ」
「また始めたね、言い訳」
「今のは言い訳じゃなくて褒めただけなんだがな......」
格闘ゲーム。
たかが格ゲー、されど格ゲー、しかし、格ゲーといえど勝負である。
一対一、勝者と敗者の生まれるこの現場。
俺は今、十二連敗を喫している。
美波とゲームをやり始めたのはいつ頃だったか。
確かアレは......そうだ、まだ9歳の頃の話だ。
———
まだ、ゲームなんかに興味もない子供時代の話だ。
サッカーとかバスケとか、運動に明け暮れてた日のこと。
「蓮ってゲームしないの?」
「げーむ?」
その頃から仲の良かった同級生、美波から聞かれたのが始まりだった。
その頃の俺と美波は、いわば正反対だった。
外でばっか遊ぶ俺と、家でお絵描きをする美波。
趣味は違えど、なんだか俺らは引き合うように遊んでいた。
時に美波とサッカーをし、時に美波とお絵描きをした。
そして上がってきたのが『ゲーム』だ。
誘われて美波の家に上がり、携帯ゲーム機を貸してもらった。
それは、スポーツしか知らない俺に衝撃を与えた。
死ぬほど面白かったのだ。
その時やったゲームはRPG。普通のRPGだったのにも関わらず、面白かった。
やめれなかった。
俺はサッカーやバスケをどんどんしなくなり、いつしか美波の家でゲームばかりするようになった。
しかし、美波の家でゲームをしていたのには、楽しいから以外にも理由はあった。
勝てなかったのだ。
対戦ゲーム全般、どれをとっても美波に負けた。
完膚なきまでに、まさにフルボッコだ。
時に「雑魚だね」だの「弱すぎ」だの、煽りを入れられることもあった。
ムカついた、それが余計に火をつけた。
その火が、高校生になった今も、絶えず受け継がれている。
そして今、敗北を認めず言い訳をしている。
「このキャラ弱すぎる!」
「蓮が弱いのよ」
十四連敗目だ。
勝てる未来がまだ見えない。
あの日からずっと、何を取ってもゲームだけは勝てない。
一度腹いせに、バスケをしたことがあったけれど、あの時は仕返しにと本気で煽りまくったら、マジで泣かせてしまった。
だからこそ、正面切っての相手の土俵。
敵陣で敢えて、俺は戦うのだ。
「ねえ、もうそろ勝てるようにならない?」
「こっちはずっと勝つ為に頑張ってるよ」
テレビゲームの画面に釘付けになる。
目を離さず、俺はボタンを押す。
真剣だ、いつになく、いつも通り真剣だ。
そんな時だった。
「蓮が勝ったら、なんでも言うこと聞いてあげるよ」
「......へっ?」
俺は思わず画面から目を離した。
隣にいる、美波に目を向けてしまった。
「隙ありっ!」
「あっ!?」
おかげで、十五連敗を喫した。
「あーあ、また勝っちゃった」
「今のは美波がそんなこと言うからだろ!」
「別に変な事言ってないじゃん、また言い訳?」
言い返せない。
歯軋りをするように、力を込めてコントローラーを握る。
「じゃあ、あともう一回チャンスをあげる」
そう言うと、美波は人差し指を一つ立てて、ニマニマと口角をあげた。
「次勝てたら、なんでも言うこと聞いてあげる」
この表情は、確実に俺が負けると思っていやがる......。
いや、そりゃそうだ。
俺はずっと、美波に勝ったことがないんだ。
負けなしと勝ちなし、差は歴然だ。
だが、言い訳ばかりしてきた俺でも、そんなことを言われれば、負けられないってものだろう!
『ready fight!』
モニターからゴングの声だ。
負けられない、負けてらんない。
「おっ、やるじゃん。でもまだまだ......」
小技でドンドンと美波のHPを削る。
「ちょ、ちょっと......」
焦る美波の声が、隣から聞こえてくる。
しかしそんな声も右から左、画面にしか俺は集中していない。
「あっ、やば!?」
『You win!』
勝鬨の声が聞こえた。
そして、負けて焦った美波の声も。
そして、心臓がどくどくと脈打つ音も。
「......い、今のはその、舐めプよ。本気じゃないから......その......」
「言い訳じゃない?それ」
「っ!!」
言ってやった。
言ったんだ。初めて、勝者に許されたこの言葉を。
俺は今、敗者を脱したんだ!
「そういえば、俺が勝てばなんでも言う事を聞くと言ったな美波」
「え、ええと......い、今まで散々負けてるんだから!もう一戦、もう一戦よ!」
「言い訳が上手いな」
「......何して欲しいのよ......」
言い訳。
この言葉は強い。
勝者が吐くだけで、相手は勝てないんだ。
ま、はなから勝者と敗者の構図なんだ、元々負けてはいるのだけれど。
「うーん、そうだなー」
なんでも、と言われると少し困った。
今までの屈辱を晴らすのには、なかなかいい案が思い浮かばないのだ。
考える。
ご飯を奢ってもらうとか、好きな漫画を買ってもらうとか、一発芸でもやらせたりとか......。
ダメだ、どれもチンケで幼稚だ。
この数年間を晴らせるものは一つもない。
なんだ、何があるんだ、
なにが——
「......キスとかでも......いいわよ......」
「......へ?」
突然に、それは唐突に放たれた。
もじもじとしながら、その上頬を赤らめながら、甘い言葉を吐いてきたのだ。
キス、そう、キスだ。
そう考えると、急に目の前にいる美波の姿が、いつもより色っぽく見えた。
艶のある黒い長髪、小柄な体、綺麗な瞳、赤らめた頬。
意識すると、意識してしまうと、それは異性として『好き』な女の子だった。
唐突にやってきたのは、甘い言葉だけじゃない。
己の、未熟でくだらない恋心だ。
「キ......キスはその、早いだろ......」
「なんでもしていいんだよ......?」
こいつはキスをして欲しいのか!?
して欲しいのかい!? エ″エ″!?
「してほしいのかよ」
「別にそーゆうわけじゃないわ......私のことが、その、好きなら......」
そう言われて気づいた。
もしかして、美波は俺のことが好きなのか?
俺がなんでもしていいはずなのに、こいつは負けたくせに、告白してきて欲しいのか?
でも、唐突な恋心だが、突風のように来た恋心だが、俺の胸のうちにあるものは、今は確かなものだ。
思えば、今まで気づかないふりをしていた。
気づかないようにしてきたんだ。
あの9歳の頃から。いや、それよりも前から、美波のそばを離れなかったのは、離れたくなかったのは、友達だからという理由以上に、美波が好きだったからなんだ。
負けても負けても、隣にいたかったのは、好きだったからなんだ。
ああ、そうなのか? 俺は。
「......好きだよ、美波」
なんでもしていいんだ。
絶好の機会だろ、負け犬の俺。
遠吠えの時間だ。
「付き合ってくれ」
恋心に気づかないように、言い訳を探して、心を隠して生きてきた。
でも、この言葉は言い訳じゃない。
本心の、真っ直ぐな心の真ん中の言葉だ。
「......うん、付き合おう。付き合おう......」
頬を赤らめている。
それは先ほどから相変わらずだ。
でも、その赤に透明が混じる。
綺麗な、雫だ。
「やっと、やっとだよ......やっと言える......!私、蓮が好き!
ずっと好き!」
綺麗な顔だ。
今頃気付いたフリをして、言い訳ばかりの俺の告白を、言い訳ひとつ零さず、美波は涙を零してくれた。
「美波、もう一ついいか」
「なぁに?蓮......」
「キス、しよう」
俺は、その小さな唇に、そっとキスをした。
「......なんだか、思ってたのと違うね」
「......すまん、その、俺も初めてで、よくわかんなくて......」
「へへ、言い訳でしょ?それも」
「......そうかもな」
こんな時でも、俺は敗者で、言い訳ばかりだ。
でも、この言い訳で、俺は美波と生きていきたい。
負け犬の言い訳だけど、もっと、幸せに生きていけるように——
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