おね×ショタ=ビックエスト!~勇者ポルカは強くなりたいんです!~

抹茶バニラ

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大冒険②章 ディアゴ街の夜編

勇者商会×ルーア人形=冒険⑱

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「例の件、勇者商会が絡んでいるみたいです」

ルーアに渡した調査資料には先日、ポルカと共に遭遇した男の情報が載っていた。
男は人語を喋れるゴブリンと結託し初心者冒険者を罠に掛けていた。
ルーアに悪事を見抜かれラクーン裁判送りにされた男…
だが果たして一人でこんな事が出来るのだろうか?
その疑問の答えがメディルが調査した資料に記載されていた。

「なるほど…自白剤を飲ませた所”勇者商会の紹介”で行ったと答えたと…」

「えぇ…ただ勇者商会の誰に紹介されたのか?そこまでは答えませんでした。
恐らく仮面やフードなどで素性がバレないようにしていたのでしょう
残念ながらこの証言だけでば証拠になりませんね…
相変わらず足が付かない様巧みに工作を行っているようです」

「ルーア様…こちら…”勇者商会”に登録した冒険者のリストです」

と、ラベララが新しい資料を渡す。

ラクーン勇者商会…元々は国の命により勇者に合う冒険者を斡旋する組織であったが
ラクーンの勇者が中々変わらない安全的な国がらでもあり、現在ではディアゴの港町の貿易や
野良冒険者の雇用。ラクーン騎士団への斡旋など、様々な分野に手を出している。

だが、ラベララが渡した資料。
近日勇者商会に登録した野良冒険者リストには不可解な記述が記されていた。

「今月だけで死亡者10名以上…
死因は様々…魔物との戦闘。洞窟内での行方不明…
ゴッカ国ならありえなくもない話ですが
比較的魔物が少ないラクーンでこんな事故はありえません」

「えぇ、その中に先日のゴブリン男の罠も含まれているでしょう…
商会に登録した野良冒険者に都合のいい嘘を教えて罠にハメる…
ここからは私の憶測ですが、貿易を利用しての人身売買の可能性もあると思います」

「じ、人身売買!?ゆるせないっス!!」

「シャルルン…あくまで憶測…怒るの無駄…」

メディルの憶測に対し怒りを爆発させるシャルルン。
そしてそれを静止するラベララ。
だが、あながち間違いでは無さそうだ。

「恐らく…そうなんでしょう…報告書などいくらでも偽造できますし
証言者も死亡したか売られたか、紹介された詐欺男も証拠までは残さない…
このままではまた同じ被害者が増えていく一方です。
なんとか、しっぽを掴みたいところですが…」

ルーアが勇者商会に疑念を抱き始めたのは1年前…
ラクーン騎士団を率いて野生オークの砦を攻略した際
商会に冒険者の援助を依頼していたが結局来ず
後々事情を聞くと、援助途中で魔物に襲われ死亡したと報告が上がっていた。
しかし、独自に調査をしてみると援助要請を無視していた事がわかった…

つまり、騎士団がオークと共に潰し合うのを望んでいたと言う事だ…!

それから本格的にしっぽを掴もうと商会を調べ出したが
犠牲者は増えるばかり…証拠を掴むには何か新しい手が必要か…!

「ルーア様、やはり前におっしゃられていた通り
”潜入調査”を実行すべきかと…」

「そうですね…野良冒険者を装い商会に登録してしっぽを掴む…
ですが、危険な調査になります…」

「はい!ここは私、メディルが引き受けます…!
どうかルーア様…!私に潜入調査の命をお願いし…」

「はーい!!ボクが行くっスーーー!!」

メディルの話を遮りシャルルンが声高らかに志願する!

「ちょ!シャルルン…!」

「人身売買は許せないっス!女王様!ここはボクに任せて欲しいっス!
絶対に人身売買のシッポを掴んでやるっスヨ!!」

「シャルルン…だからそれ憶測…
それに君じゃちょと不安…」

「どうされます?ルーア様…?
確かにシャルルンはパワーだけなら最悪商会を破壊出来そうですが…」

少々、いやかなり抜けているシャルルンに潜入捜査が出来るか不安のラベララとメディル
しかしその戦闘力はかなりのもの…メディルの剣技でも正面から戦えば勝ち目が無いくらいだ…

「そうですね…確かにちょっと不安ですが…
シャルルンは侍女になってまだ幼いですから商会も把握していないでしょう…
シャルルン!潜入調査…!お願いできますか?」

「はい!女王様!任せて欲しいっス!」

「いや…もう任せられたんだって…」

「シャルルン…一応聞くけど…何をするかわかってる?」

「ん?勇者商会をぶっ潰せばいいんでショ?」

「違ーう!」
「違う…」

シャルルンの理解の乏しさに2人のツッコミが入る。
ルーアはいつも見ていた光景が久々に見れた事で少し嬉しくなったが

パンッ!と手を叩いて
エプロン姿に着替え直す。

「さぁ!細かい内容はこの後決めましょう!
その前に重大使命です!ポルカさんが買い物を終わられ
こちらに帰ってこられる前に…!絶品の夕食を用意しましょう!♪」

「承知いたしました!」
「はい…わかりました…」
「イエッサーっスー!」

と、各々手際よくキッチンへ移動し夕食の準備を始めた。
メディルは剣技で魚を次々と3枚おろしに。
ラベララは錬金術で最適な調味料を生成。
シャルルンは野菜を握りつぶしていた。

「~♪」

「やけに嬉しそうですね…ルーア様」

あっという間にメインの料理の仕込みが終わり
もうデザートの準備に取り掛かっているルーア

「わかりますメディル?♪うふふ♡今日ね!
私の手作り人形…♪ポルカさんが受け取ってくれたの♡
だから今日は記念日なの♡ポルカさんが人形を受け取ってくれた日♪
また”新しい記念日”が出来ちゃった♡ふふ♪うふふ♪」

ルーアはるんるんと上機嫌に料理を作る。
長年連れ添ってきた彼女の中々見せなかったその姿に
メディルは嬉しさも感じつつも少しだけジェラシーを感じていた

「へー…いいなぁ…私も…その人形欲しい…」

「ん?何か言いました?♪」

「い、いえ!何も!?」
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