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第六部 異世界旅行 4 大陸の最東端へ
865 再び谷間の集落に
「すまない。約束から二日過ぎてしまった」
「約束が破られたんだと思い、探しに行くところだった」
「よそ者との約束なんて守る必要ないと意見が二分して、説得するのに時間が掛かった」
「二分したという事は、立場が悪くなったんじゃないのか?」
「元々立場がいいわけではないんだ。ここまで離れた集落の、長らく使ってなかった家々を、おれら家族だけで調べる事になったのが、それだ」
「だったら族長に話は聞いて来れなかったったのか?」
「族長は平等に扱ってくれる」
「なら…」
「ちょっと待ってくれ。順を追って話す」
少し急かし過ぎたと、カズは言われた通り少し待ち、カウが考えを纏める間に、精神干渉をして来ない事を自分の身で確かめた。
「今回は何もないようだな」
「何がだ?」
「いえ、こっちのことです。それでは族長からの話は中で聞こう。お茶くらいしかもてなしはできないが」
カズは小屋の扉を開けて、カウを招き入れる。
話し声が聞こえていたので、小屋に居る三人にもカウが着いた事が分かった。
何時も食事をするテーブルを囲んで座り、ビワに人数分の温かい麦茶を淹れて出してもらう。
「約束を守って来てくれた事には感謝するけど、五日と指定したのはあなたよね?」
話し合いの席に付き、開幕言葉を発したのはアレナリア。
「それについてはすまないと思ってる。おれが言えたことでもないが、考えていたよりも反対する声が多く、族長に話を聞くのに時間がかかった」
「仲間内で意見が割れてるのは、外で話してるのが聞こえたわ。急に現れたよそ者に肩入れすれば、嫌みを言われるでしょうね。でもそれをわかっていて、協力してくれたんでしょ? まぁ、協力的だったのは奥さんのイクカウさんで、あなたは気が乗らなかったみたいだけど」
「た、確かにそうだが、こうして来たんだ」
「二日遅れでね」
「小さなエルフ族は、こんなにも厳しいのか?」
「小さ…」
「それまでだ、アレナリア。このままだと、いつまでたっても話が進まないだろ」
流石に言い過ぎだと、カズはアレナリアの言葉を遮り注意する。
「ごめんなさい」
「アレナリアが失礼した」
「まったく…いや、おれがもう少し長く日数を言っておけば、こうはならなかったろう」
「五日でも長いわよ。十日以上待たせるつもりだったの?」
「アレナリア」
「…わかりました。私は黙ってる」
「重ね重ねアレナリアが失礼した。本題に入ってくれ」
再度アレナリアを注意して、カウに頼んだ案件を話してくれるようにカズは言う。
「では単刀直入に言うと、族長からの話は聞けてない」
「なんですって?」
「なにゅを! それはどういうことだい! こんにゃろめ!」
「アレナリアは少し黙ってる。レラは落ち着く」
約束の日数より二日も長く持たせておきながら、族長からの情報を持って来なかったと聞き、今度はレラが前に乗り出してカウに物申す。
「族長から話を聞けてないとは、会えなかったということで?」
「そうではなく、族長があんたらに会って直接話をしたい来ている」
「族長自ら来たと言うが、一緒に来てないようだが?」
カズは常にマップでカウ達の行動は確認していたので、誰かと一緒に来ていたのと、一人で小屋に来たのは知っている。
ただ一緒に来たのが族長だとは思わなかった。
まさか有り得ないと言っていた事が起きるとは。
「いや、ここではなく、おれら家族と会った家で休んでいる」
「なら明日来るのか?」
「それなんだが、あんたらに来てほしい」
「山には入ってほしくないんだろ? それにあの集落は、俺達に場所を知られたから使わないと言ってなかったか?」
「最終的に族長が決めればそうなる。もう知られているなら、ここよりあそこの方が話しやすいという事になった」
「そちらがいいなら行こう。それでビワに関係する情報が得られるのなら」
「そうか。ではおれはこれを報告に戻る。あんたらは明日来てくれ」
「わかった」
話を済ませたカウは、小屋を出て小川沿いを足早に歩いて山に入って行く。
カズはマップに移るカウの反応に注意して、何処にも寄らずに真っ直ぐ谷間の隠された集落に向かうか確かめる。
今までとは違う場所で反応が消えたり、おかしな動きをしたら、明日谷間の隠された集落で待ち伏せされている可能性があるとカズは考えた。
二日遅れたが、約束通りに来てくれたカウを、これ以上疑いたくないと考え、真っ直ぐ谷間の隠された集落に戻って来れと思う。
精神干渉に対抗する指輪を外させ、四人で少し遅めの昼食を取り、カウの話がどの程度真実味があるかを話し合う。
どんなに意見を出して話しても、現状でビワに関係ありそうな情報を得るには、昔の事を知っているという、山脈に隠れ住む妖狐族の族長から話を聞かなければならない。
それが本当か嘘かは、現状では判断できない。
悩んでいても結論は出ない。
明日谷間に隠された集落に行けば、何かしら進展がある筈だと、十分に警戒して行くことにする。
そもそも族長がよそ者に会いに、現在住んでる集落を離れて、わざわざ話をしに来るのだろうか?
それに本当に族長なら、もう一人は誰なのか?
これが十分に警戒をしなければならない理由だと、カズは大切な妻のアレナリアとビワとレラに話して、年の為に〈バリア・フィールド〉と〈アラーム〉を使用して、この日は早目に就寝する。
やっと自分のことが分かるかも知れないと、珍しくビワは中々眠りに付けなかった。
◇◆◇◆◇
年の為にと防壁と警報の魔法を使用したが、何事も起きず静かな朝を迎えた。
翌日の事を考え過ぎて、何時もよりも遅くに寝付いたビワだったが、起きる時間は変わらず、顔を洗い眠気を飛ばして朝食を用意する。
カズは目を覚ますと、マップを見て妖狐族の反応の有無を確認する。
カウが小屋を出て谷間に戻った後と変わらず、獣以外の反応は山脈に確認できない。
これだけの広範囲にモンスターの反応が無いのは、実に不思議なもの。
一体どの様にしてモンスター避けをしているのか? 実に興味深い。
目的はそこではないので、機会があれば妖狐族に聞くか、許可を得て調べてみてもいいかも。
モンスター避けの魔道具を使っているなら、似たものを作れるかも知れない。
教えてくれなければ、調べる許可も出ないのは分かってはいるが。
アレナリアとレラが起こして、四人でビワの作った朝食を取り、支度を整えて小屋を出る。
小川の下流に戻って来るかは分からないので、カズは小屋を【アイテムボックス】に収納して、感情が高ぶって漏れ出した場合の事を考え《隠蔽》を使い魔力を隠す。
移動は〈オールフライ〉を使い、木々の上を飛んで行く。
今回は魔力を温存しておくために、アレナリアとレラも効果を適用して上空を飛ん目的地に向かう。
高い所を飛ぶのはまだ慣れないビワは、寝不足から来る眠気が引く。
カズは視界の端に表示したままのマップを見つつ、周囲を警戒して先頭を飛び、アレナリアとレラがビワに付き添い一緒に飛ぶ。
山の天気は変わりやすいとはよく言ったもので、小川の下流に居た時は目的地方向の山は晴れていたのに、谷間の近くまで来ると曇り始めて、今にも雨が降り出しそう。
まだ湿った風は吹いては来ず、雨が降る前の独特の匂いもしない。
ただもっと奥の標高が高い付近では、時折ピカッと青白い光と、ゴロゴロと低い音が鳴っていた。
「約束が破られたんだと思い、探しに行くところだった」
「よそ者との約束なんて守る必要ないと意見が二分して、説得するのに時間が掛かった」
「二分したという事は、立場が悪くなったんじゃないのか?」
「元々立場がいいわけではないんだ。ここまで離れた集落の、長らく使ってなかった家々を、おれら家族だけで調べる事になったのが、それだ」
「だったら族長に話は聞いて来れなかったったのか?」
「族長は平等に扱ってくれる」
「なら…」
「ちょっと待ってくれ。順を追って話す」
少し急かし過ぎたと、カズは言われた通り少し待ち、カウが考えを纏める間に、精神干渉をして来ない事を自分の身で確かめた。
「今回は何もないようだな」
「何がだ?」
「いえ、こっちのことです。それでは族長からの話は中で聞こう。お茶くらいしかもてなしはできないが」
カズは小屋の扉を開けて、カウを招き入れる。
話し声が聞こえていたので、小屋に居る三人にもカウが着いた事が分かった。
何時も食事をするテーブルを囲んで座り、ビワに人数分の温かい麦茶を淹れて出してもらう。
「約束を守って来てくれた事には感謝するけど、五日と指定したのはあなたよね?」
話し合いの席に付き、開幕言葉を発したのはアレナリア。
「それについてはすまないと思ってる。おれが言えたことでもないが、考えていたよりも反対する声が多く、族長に話を聞くのに時間がかかった」
「仲間内で意見が割れてるのは、外で話してるのが聞こえたわ。急に現れたよそ者に肩入れすれば、嫌みを言われるでしょうね。でもそれをわかっていて、協力してくれたんでしょ? まぁ、協力的だったのは奥さんのイクカウさんで、あなたは気が乗らなかったみたいだけど」
「た、確かにそうだが、こうして来たんだ」
「二日遅れでね」
「小さなエルフ族は、こんなにも厳しいのか?」
「小さ…」
「それまでだ、アレナリア。このままだと、いつまでたっても話が進まないだろ」
流石に言い過ぎだと、カズはアレナリアの言葉を遮り注意する。
「ごめんなさい」
「アレナリアが失礼した」
「まったく…いや、おれがもう少し長く日数を言っておけば、こうはならなかったろう」
「五日でも長いわよ。十日以上待たせるつもりだったの?」
「アレナリア」
「…わかりました。私は黙ってる」
「重ね重ねアレナリアが失礼した。本題に入ってくれ」
再度アレナリアを注意して、カウに頼んだ案件を話してくれるようにカズは言う。
「では単刀直入に言うと、族長からの話は聞けてない」
「なんですって?」
「なにゅを! それはどういうことだい! こんにゃろめ!」
「アレナリアは少し黙ってる。レラは落ち着く」
約束の日数より二日も長く持たせておきながら、族長からの情報を持って来なかったと聞き、今度はレラが前に乗り出してカウに物申す。
「族長から話を聞けてないとは、会えなかったということで?」
「そうではなく、族長があんたらに会って直接話をしたい来ている」
「族長自ら来たと言うが、一緒に来てないようだが?」
カズは常にマップでカウ達の行動は確認していたので、誰かと一緒に来ていたのと、一人で小屋に来たのは知っている。
ただ一緒に来たのが族長だとは思わなかった。
まさか有り得ないと言っていた事が起きるとは。
「いや、ここではなく、おれら家族と会った家で休んでいる」
「なら明日来るのか?」
「それなんだが、あんたらに来てほしい」
「山には入ってほしくないんだろ? それにあの集落は、俺達に場所を知られたから使わないと言ってなかったか?」
「最終的に族長が決めればそうなる。もう知られているなら、ここよりあそこの方が話しやすいという事になった」
「そちらがいいなら行こう。それでビワに関係する情報が得られるのなら」
「そうか。ではおれはこれを報告に戻る。あんたらは明日来てくれ」
「わかった」
話を済ませたカウは、小屋を出て小川沿いを足早に歩いて山に入って行く。
カズはマップに移るカウの反応に注意して、何処にも寄らずに真っ直ぐ谷間の隠された集落に向かうか確かめる。
今までとは違う場所で反応が消えたり、おかしな動きをしたら、明日谷間の隠された集落で待ち伏せされている可能性があるとカズは考えた。
二日遅れたが、約束通りに来てくれたカウを、これ以上疑いたくないと考え、真っ直ぐ谷間の隠された集落に戻って来れと思う。
精神干渉に対抗する指輪を外させ、四人で少し遅めの昼食を取り、カウの話がどの程度真実味があるかを話し合う。
どんなに意見を出して話しても、現状でビワに関係ありそうな情報を得るには、昔の事を知っているという、山脈に隠れ住む妖狐族の族長から話を聞かなければならない。
それが本当か嘘かは、現状では判断できない。
悩んでいても結論は出ない。
明日谷間に隠された集落に行けば、何かしら進展がある筈だと、十分に警戒して行くことにする。
そもそも族長がよそ者に会いに、現在住んでる集落を離れて、わざわざ話をしに来るのだろうか?
それに本当に族長なら、もう一人は誰なのか?
これが十分に警戒をしなければならない理由だと、カズは大切な妻のアレナリアとビワとレラに話して、年の為に〈バリア・フィールド〉と〈アラーム〉を使用して、この日は早目に就寝する。
やっと自分のことが分かるかも知れないと、珍しくビワは中々眠りに付けなかった。
◇◆◇◆◇
年の為にと防壁と警報の魔法を使用したが、何事も起きず静かな朝を迎えた。
翌日の事を考え過ぎて、何時もよりも遅くに寝付いたビワだったが、起きる時間は変わらず、顔を洗い眠気を飛ばして朝食を用意する。
カズは目を覚ますと、マップを見て妖狐族の反応の有無を確認する。
カウが小屋を出て谷間に戻った後と変わらず、獣以外の反応は山脈に確認できない。
これだけの広範囲にモンスターの反応が無いのは、実に不思議なもの。
一体どの様にしてモンスター避けをしているのか? 実に興味深い。
目的はそこではないので、機会があれば妖狐族に聞くか、許可を得て調べてみてもいいかも。
モンスター避けの魔道具を使っているなら、似たものを作れるかも知れない。
教えてくれなければ、調べる許可も出ないのは分かってはいるが。
アレナリアとレラが起こして、四人でビワの作った朝食を取り、支度を整えて小屋を出る。
小川の下流に戻って来るかは分からないので、カズは小屋を【アイテムボックス】に収納して、感情が高ぶって漏れ出した場合の事を考え《隠蔽》を使い魔力を隠す。
移動は〈オールフライ〉を使い、木々の上を飛んで行く。
今回は魔力を温存しておくために、アレナリアとレラも効果を適用して上空を飛ん目的地に向かう。
高い所を飛ぶのはまだ慣れないビワは、寝不足から来る眠気が引く。
カズは視界の端に表示したままのマップを見つつ、周囲を警戒して先頭を飛び、アレナリアとレラがビワに付き添い一緒に飛ぶ。
山の天気は変わりやすいとはよく言ったもので、小川の下流に居た時は目的地方向の山は晴れていたのに、谷間の近くまで来ると曇り始めて、今にも雨が降り出しそう。
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2026.03.30 内容紹介一部修正