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第七部 東の島国 1 交流が途絶えた島
900 似た名前の村と街
島国出身者ではないと、言葉の訛りではなく、物や事柄の言い方の違いで気付かれると、ショウウは忠告してくれた。
「あんたらがこれから向かうのは、シラウメって村さね。ここには宿屋はないから泊まれないよ。寄らずに通り過ぎさね」
「村? 街があるんじゃ?」
「それはシラウメ村の先にある、アカウメって街さね。シラウメは孫のナタネとシュンリンが住んでる村さね」
「そこから来たんですか」
「ここアオウメ村とアカウメ街の中間にあるのがシラウメ村さね。アカウメ街は大きくはないが、宿は何件かあるはずさね。都から来てる商人もいるだろうから、話し方には気をつけさね」
「似た名前なんですね」
「昔からこの辺りは梅が名産で、そこから名前がつけられたんさね。花が咲く時期じゃないから、この辺りのもんでないと、わからないがね」
「確かにそうですね。木にも雪が積もってますし、その状態では見てもわかりません。ちなみに、この島国の名前って?」
「大陸と交流を絶ってからは、呼ばなくなったさね」
「そうですか……(何か理由がありそうだな)」
国の名前を聞くと、ショウウは淋しそうな表情をして山に視線を向けた。
言えないのか? 言いたくないか? それは分からないが、そんな表情をされては、無理に聞くことはできない。
「お待たせ。カズ」
ショウウから村や街の名前の由来を聞いたところで、呼びに行ったビワと共に、アレナリアとレラが外に出て来た。
ナタネとシュンリンも見送りに出てくると、ショウウが入れ替わるように家の中に。
これからナタネとシュンリンが住むシラウメ村を経由して、宿屋があるアカウメ街に行くと、アレナリアとレラに説明した。
「ほら、これは餞別さね。持って行きなさね」
何もなかったのような表情で戻って来たショウウは、小さな布に包んだ物と、小さな蓋付きの木桶を二つカズに渡した。
小さな布の中に金属製の何かが入っていると、カズは受け取った時に分かった。
小さな蓋付きの木桶からは、糠の匂いと味噌の匂いがした。
「これは?」
「片方は気に入ってもらった糠漬けさね。もう一方は、ワタシが作った味噌。そっちの袋は、どうしても必要になる物さね。大陸から来たばかりだとね」
小さな布を開くと、中には島国の通貨が入っていた。
「泊めてもらい食事も頂いて、お金までは(糠漬けと味噌もだけど)」
「あんたらが持ってんのは、大陸のお金だけだろ? それじゃあ、すぐに外から来たってわかっちまうさね。それくらいあれば、アカウメ街の宿に三日は泊まれるよ。その間に、お金を稼げばいいさね。あとは着る物を変えるんだね。そういった服が無いわけじゃないが、都でもなければ少し目立つさね」
変装して妖狐族に見えるようにしているのに、支払い時に大陸の貨幣を出してしまっては、自分が海を渡って来た他所者だと言っているようなもの。
似たような服もあるようだが、あまり一般的ではないらしく、着る物も変えた方が良いと、ショウウより助言を受けた。
流石にタダで受け取るのは気が引け、カズは【アイテムボックス】から魚と、イノボアの毛皮が二枚あったので、それをショウウに渡した。
「こっちは大切な孫を助けてもらった、お礼のつもりなんだがね。それで気が済むなら、ありがたく貰うさね。でも、毛皮は一枚でいいさね。イノボアは少し南に行けば生息してる獣だからね。これを街で売れば、お金になるさね」
そう言うとショウウは、イノボアの毛皮を一枚だけ受け取り、もう一枚をカズに返した。
「色々とありがとうございました」
「それはこっちさね。孫を救ってもらって感謝してるさね」
イノボアの毛皮一枚を【アイテムボックス】に入れ、別れの挨拶をすると、先ずは中間地点のシラウメ村を目指して、アオウメ村を出た。
気温は低いが天気は良く、たまに吹く風は弱く雪も降ってないので、シラウメ村に続く道の雪は浅く、森の中より断然歩きやすい。
馬車を出してゴーレムを作り出せば移動時間は短くなるが、馬車を走らせるには道は狭い。
浅い雪には足跡と二本の線があり、アオウメ村で見ることはなかったが、橇の跡だと思われる。
アカウメ街までの中間地点のシラウメ村を過ぎれば、道が広くなるかも知れないと考えた、シラウメ村までは楽をせず自分の足で歩いて向かう。
漁師から勧められた職人の防水ブーツは、見た目は無骨だが、かなり優秀。
化けムジナの皮で作られているので、強度は問題ない。
雪が溶けた水溜まりに入っても染み込んでこず、履いていると自身の体温で、常に中は温かい。
白い息を吐きながら、雪道を二十分程歩き、人通りは殆んどなく、誰にも会わない事を確認したアレナリアが、ナタネから頼まれた事を話し出す。
「ナタネとシュンリンが、この先のシラウメ村に住んでるのは聞いた?」
「聞いたが、それがどうしたんだ?」
「今年はシラウメ村にも山猿が頻繁に現れてるんだって。換気をするために開いてる窓や玄関から家に侵入して、食べ物を盗っているらしいのよ」
「ショウウさんも、山に食べ物が少ないとか言ってたからな。村に下りて来たんだろ」
「それが群れならわかるんだけど、数匹みたいなのよ」
「だとすると、はぐれか?」
「はぐれって、何?」
「群れを仕切る一番強い、今回だと猿を決める戦いで負けて、群れから離れた猿のこと。かな」
「負けて一匹になったのなら、村の大人の男が集まれば、やっつけられるっしょ」
「そんな考えでいると、いつか危険な目に遭うわよ。レラ」
「そなの?」
「群れを仕切っていた方か、挑んだ方が負けたのかはわからないけど、ただどちらも、群れの中では強いってことよね。カズ」
「ああ」
「あ! そうか。単体で行動してる山猿がそれなら、森でフジが追っ払った山猿より強いんだ」
「その群れの中にボスがいなければだけどね。だから本来群れで行動する獣やモンスターが、単体で行動してたら注意することを、忘れないようにすること」
「そうすると、フジもそれになるのかなぁ?」
島国に生息しているライジングホークが、群れて行動していると聞いたのを思い出したレラは、傍から見たらフジが注意すべき個体なのか? と、問う。
「フジは……ねぇカズ、ライジングホークの中で、フジの強さは平均的なの?」
「どうだろう? フジが三対一で、撤退する事を選んだわけだから、平均より少し上じゃないかな? でも、白真に戦い方を教わってたのなら、強い方になるか?」
「確かにそうかもね。よく考えれば、小さい頃からフロントドラゴンと戦闘訓練なんてしてたら、同じ年数生きてきた個体よりは強くなるわね」
「やっぱりフジは強い方なんだ」
「そうね。帝国で再会した時のフジは、冒険者ギルドの危険度ランクでは、Aランクになるかしら。大峡谷で私が倒したワイバーンがBランクだけど、ワイバーンはBランクの中の中か、中の下ってくらいよね? カズ」
「ワイバーンか……そんなとこかな。猛毒がなければ、ヘルバイパーはBランクの上の中か、上の上くらいだから、再会した時フジは、Aランクの下の中くらいかな(俺にはギルドの規定には詳しくないから、なんとなくなんだが)」
「だとすると、今のフジはAランクの中の中くらいかしら?」
「Sランクまでもうちょっとじゃん! フジにはこの辺のライジングホークを、バーンとやっつけて、レベルを上げてもやおう!」
「同格の相手を倒しても、そんな簡単にレベルは上がらないわよ。これ常識だから、今さらだけど覚えときなさい。レラ」
「そうなの? じゃあ、カズは?」
「常識にカズを入れてはダメ」
「だよね~」
「だよね~じゃ……いやいや、そうじゃなくて、フジの話じゃなかったろ。ナタネがどうとかって話じゃなかったか?」
「あんたらがこれから向かうのは、シラウメって村さね。ここには宿屋はないから泊まれないよ。寄らずに通り過ぎさね」
「村? 街があるんじゃ?」
「それはシラウメ村の先にある、アカウメって街さね。シラウメは孫のナタネとシュンリンが住んでる村さね」
「そこから来たんですか」
「ここアオウメ村とアカウメ街の中間にあるのがシラウメ村さね。アカウメ街は大きくはないが、宿は何件かあるはずさね。都から来てる商人もいるだろうから、話し方には気をつけさね」
「似た名前なんですね」
「昔からこの辺りは梅が名産で、そこから名前がつけられたんさね。花が咲く時期じゃないから、この辺りのもんでないと、わからないがね」
「確かにそうですね。木にも雪が積もってますし、その状態では見てもわかりません。ちなみに、この島国の名前って?」
「大陸と交流を絶ってからは、呼ばなくなったさね」
「そうですか……(何か理由がありそうだな)」
国の名前を聞くと、ショウウは淋しそうな表情をして山に視線を向けた。
言えないのか? 言いたくないか? それは分からないが、そんな表情をされては、無理に聞くことはできない。
「お待たせ。カズ」
ショウウから村や街の名前の由来を聞いたところで、呼びに行ったビワと共に、アレナリアとレラが外に出て来た。
ナタネとシュンリンも見送りに出てくると、ショウウが入れ替わるように家の中に。
これからナタネとシュンリンが住むシラウメ村を経由して、宿屋があるアカウメ街に行くと、アレナリアとレラに説明した。
「ほら、これは餞別さね。持って行きなさね」
何もなかったのような表情で戻って来たショウウは、小さな布に包んだ物と、小さな蓋付きの木桶を二つカズに渡した。
小さな布の中に金属製の何かが入っていると、カズは受け取った時に分かった。
小さな蓋付きの木桶からは、糠の匂いと味噌の匂いがした。
「これは?」
「片方は気に入ってもらった糠漬けさね。もう一方は、ワタシが作った味噌。そっちの袋は、どうしても必要になる物さね。大陸から来たばかりだとね」
小さな布を開くと、中には島国の通貨が入っていた。
「泊めてもらい食事も頂いて、お金までは(糠漬けと味噌もだけど)」
「あんたらが持ってんのは、大陸のお金だけだろ? それじゃあ、すぐに外から来たってわかっちまうさね。それくらいあれば、アカウメ街の宿に三日は泊まれるよ。その間に、お金を稼げばいいさね。あとは着る物を変えるんだね。そういった服が無いわけじゃないが、都でもなければ少し目立つさね」
変装して妖狐族に見えるようにしているのに、支払い時に大陸の貨幣を出してしまっては、自分が海を渡って来た他所者だと言っているようなもの。
似たような服もあるようだが、あまり一般的ではないらしく、着る物も変えた方が良いと、ショウウより助言を受けた。
流石にタダで受け取るのは気が引け、カズは【アイテムボックス】から魚と、イノボアの毛皮が二枚あったので、それをショウウに渡した。
「こっちは大切な孫を助けてもらった、お礼のつもりなんだがね。それで気が済むなら、ありがたく貰うさね。でも、毛皮は一枚でいいさね。イノボアは少し南に行けば生息してる獣だからね。これを街で売れば、お金になるさね」
そう言うとショウウは、イノボアの毛皮を一枚だけ受け取り、もう一枚をカズに返した。
「色々とありがとうございました」
「それはこっちさね。孫を救ってもらって感謝してるさね」
イノボアの毛皮一枚を【アイテムボックス】に入れ、別れの挨拶をすると、先ずは中間地点のシラウメ村を目指して、アオウメ村を出た。
気温は低いが天気は良く、たまに吹く風は弱く雪も降ってないので、シラウメ村に続く道の雪は浅く、森の中より断然歩きやすい。
馬車を出してゴーレムを作り出せば移動時間は短くなるが、馬車を走らせるには道は狭い。
浅い雪には足跡と二本の線があり、アオウメ村で見ることはなかったが、橇の跡だと思われる。
アカウメ街までの中間地点のシラウメ村を過ぎれば、道が広くなるかも知れないと考えた、シラウメ村までは楽をせず自分の足で歩いて向かう。
漁師から勧められた職人の防水ブーツは、見た目は無骨だが、かなり優秀。
化けムジナの皮で作られているので、強度は問題ない。
雪が溶けた水溜まりに入っても染み込んでこず、履いていると自身の体温で、常に中は温かい。
白い息を吐きながら、雪道を二十分程歩き、人通りは殆んどなく、誰にも会わない事を確認したアレナリアが、ナタネから頼まれた事を話し出す。
「ナタネとシュンリンが、この先のシラウメ村に住んでるのは聞いた?」
「聞いたが、それがどうしたんだ?」
「今年はシラウメ村にも山猿が頻繁に現れてるんだって。換気をするために開いてる窓や玄関から家に侵入して、食べ物を盗っているらしいのよ」
「ショウウさんも、山に食べ物が少ないとか言ってたからな。村に下りて来たんだろ」
「それが群れならわかるんだけど、数匹みたいなのよ」
「だとすると、はぐれか?」
「はぐれって、何?」
「群れを仕切る一番強い、今回だと猿を決める戦いで負けて、群れから離れた猿のこと。かな」
「負けて一匹になったのなら、村の大人の男が集まれば、やっつけられるっしょ」
「そんな考えでいると、いつか危険な目に遭うわよ。レラ」
「そなの?」
「群れを仕切っていた方か、挑んだ方が負けたのかはわからないけど、ただどちらも、群れの中では強いってことよね。カズ」
「ああ」
「あ! そうか。単体で行動してる山猿がそれなら、森でフジが追っ払った山猿より強いんだ」
「その群れの中にボスがいなければだけどね。だから本来群れで行動する獣やモンスターが、単体で行動してたら注意することを、忘れないようにすること」
「そうすると、フジもそれになるのかなぁ?」
島国に生息しているライジングホークが、群れて行動していると聞いたのを思い出したレラは、傍から見たらフジが注意すべき個体なのか? と、問う。
「フジは……ねぇカズ、ライジングホークの中で、フジの強さは平均的なの?」
「どうだろう? フジが三対一で、撤退する事を選んだわけだから、平均より少し上じゃないかな? でも、白真に戦い方を教わってたのなら、強い方になるか?」
「確かにそうかもね。よく考えれば、小さい頃からフロントドラゴンと戦闘訓練なんてしてたら、同じ年数生きてきた個体よりは強くなるわね」
「やっぱりフジは強い方なんだ」
「そうね。帝国で再会した時のフジは、冒険者ギルドの危険度ランクでは、Aランクになるかしら。大峡谷で私が倒したワイバーンがBランクだけど、ワイバーンはBランクの中の中か、中の下ってくらいよね? カズ」
「ワイバーンか……そんなとこかな。猛毒がなければ、ヘルバイパーはBランクの上の中か、上の上くらいだから、再会した時フジは、Aランクの下の中くらいかな(俺にはギルドの規定には詳しくないから、なんとなくなんだが)」
「だとすると、今のフジはAランクの中の中くらいかしら?」
「Sランクまでもうちょっとじゃん! フジにはこの辺のライジングホークを、バーンとやっつけて、レベルを上げてもやおう!」
「同格の相手を倒しても、そんな簡単にレベルは上がらないわよ。これ常識だから、今さらだけど覚えときなさい。レラ」
「そうなの? じゃあ、カズは?」
「常識にカズを入れてはダメ」
「だよね~」
「だよね~じゃ……いやいや、そうじゃなくて、フジの話じゃなかったろ。ナタネがどうとかって話じゃなかったか?」
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2026.03.30 内容紹介一部修正