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三章 王都オリーブ編2 周辺地域道中
199 子供達との別れ
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カズに抱き付いたまま、なかなか離れようとしないキウイ。
「キウイ……?」
「ごめんにゃ。カズにゃんに無理なお願いばかりしてるのに、にゃちきは何もお返しができなくて……」
「そんなの気にしなくていいよ。俺に出来たことだからやったんだし、これも縁だからさ」
「ありがとう。カズにゃん」
キウイは名残惜しそうに、カズから離れる。
「じゃあもう行くよ。約束した日に、村の入口まで迎えに来るから」
「よろしくお願いするにゃ」
「じゃあねカズ。今度はぼくが強くなって、王都のギルドに行くよ」
「あたしも大人になったら、トレニアと受付で一緒に働くなの」
「トレニアさんに伝えておくよグレープ」
「なの!」
「ナツメが来ることを、フローラさんも待ってるから、鍛えて大きくなったら、会いに行くといい」
「うん!」
カズは四人見送られながら、馬車に乗り村を出発した。
道がふさがってた山を越えた辺りで【マップ】を今の最大限まで広げ、誰も居ないことを確認すると〈ゲート〉の魔法を使い、馬車ごと王都へ続く街道近くに移動した。
そのまま街道を進み、近くの町にある商業ギルドで、キウイ達の村に向かう山道が通れることを話した。
話の証拠となるものはないので、カズは自分のギルドカードを提示した。
Bランクの冒険者というだけあって、話を信用してもらえ。
報告を終えたカズは、町を出た辺りで、馬に身体強化をして、王都に向かい馬車を走らせた。
特にこれといった事は起きず、順調に街道を進んだ。
翌日の昼過ぎには王都に入り、日暮れ前には馬車を返しに行った。
フローラに約束の情報を聞くために、カズは第2ギルドに向かった。
ギルドの受付には、数名の冒険者が依頼の報告来ているだけで、とても空いていた。
その受付にはトレニアが一人で居たので、カズはグレープが言っていたことを伝えに行く。
「あらカズさん、もう戻られたんですか! 早いですね。子供達を送り届けたら、あちらで一緒に新年を過ごしてくるものだと」
「借りた馬車の返却もありましたし、フローラさんに用もあったので」
「フローラ様ならまだお帰りではないので、ギルドマスターの部屋に居ると思いますよ」
「そうですか分かりました。ちょっと行ってみます。それとトレニアさん」
「はい?」
「グレープが大きくなったら、トレニアさんと受付で一緒に働きたいって、言ってましたよ」
「嬉しいわ。帰っても忘れないでいてくれたのね。いつかグレープが大きくなって来ることを、楽しみにしてるわ」
「あと十年くらい先かも知れませんよ」
「ちょっとカズさん! その頃すでに私は、ギルドを辞めてると?」
「いやぁその……ほら、結婚退職とか」
「大丈夫です!」
トレニアは頬を膨らませ、ムスッとしている。
「あのぅ(怒っちゃった?)」
「どうせ私は彼氏なんていませんから、今日だって他の職員に代わって、仕事をしてるんです。明日も明後日も……」
「ごめんさい。美人で気立ての良いトレニアさんなら、彼氏がいてもおかしくないと思って(なんとかフォローしなければ)」
「美人というのは、フローラ様みたいな人のことです! 私に寄って来る人なんか、誰かれ構わず迷惑をかけるような、変な人ばかりなんだもん(それでカズさんにも迷惑かけたの、忘れたのかしら?)」
「そんなことないですよ。自信もってください。トレニアさんは十分に美人ですから」
「も、もうお世辞はいいですから。カズさんはフローラ様に用事があるんでしょ。早く行かないと、フローラ様帰っちゃいますよ」
「分かりました行きますよ。それとトレニアさんに一つ」
「なんですか?」
「トレニアさんは誰に対しても人当たり良いから、そういった連中が付け上がって寄って来るんですよ。例えば思いきって、Aランクの人でも彼氏にしたらどうですか? トレニアさんなら嫌と言う人は、滅多にいないと思いますよ」
「も、もう! からかわないで早く行って!」
「からかったつもりは…」
「早く行く!」
「は、はい。分かりました(トレニアさんに、彼氏うんぬんの話は禁句か)」
カズはトレニアに急かされ、フローラの居るギルドマスターの部屋に向かった。
扉をノックして開けると、目の前にはイキシアがカズを睨み付けて立っていた。
「いッ!」
「なんだカズ。今日がどういう日か、もちろん知ってるわよねぇ」
「イキシア何をしてるの。カズさんが来たなら、早く入れてあげて」
フローラに言われて、イキシアはカズを部屋に入れるが、その顔は苦虫を噛みつぶしたような、明らかに嫌な顔をしていた。
「そんな顔しなくても、用事が済んだら、すぐに出て行きますよ(本当に嫌われてるんだな俺)」
「イキシア、悪いけど少し席を外してくれるかしら」
「……」
「ハァー……そんな顔しないの。すぐに済むから」
「分かったわ……」
イキシアは、とぼとぼと部屋を出て行く。
「新年になるまで、来ない方が良かったですか?」
「冒険者に決まった休みは無いのだから、気にしなくて良いわ。私だってこうして、仕事をしているんだから」
「はぁ、そうですか」
「でもまぁ、余程の事がない限り、この時期(年末の三日間)に誰かを訪ねたりはしないわね」
「……すいません」
「良いわよ。カズさんにとっては、初めての事ですものね。それとも、大事な人と過ごす日の相手に、私を選んでくれたのかしら?」
「ち、違います。俺はナツメとグレープを無事に送ってきた報告と、約束の情報を教えてもらおうと来ただけです」
「それは残念」
「え……!?」
「冗談です」
「なッ……(俺に対してだんだんと、遠慮がなくなってきてないか)」
「本題に入りますよ。カズさんと約束したダンジョンの情報だけど、王都から東にずっと行くと、砂漠が広がってるわ。その砂漠のある場所に、人が殆ど入ってないダンジョンがあるの。そこなら、未発見の物や情報があるかもしれないわ」
「砂漠のある場所って、どこですか?」
「詳しく資料に記されてないの。一度砂嵐になると地形が変わってしまうから、ハッキリとした場所までは」
「何かその場所の手掛かりとかはないんですか?」
「記録によると、砂漠の中に大きな石や岩が多くある場所に、ダンジョンの入口があるらしいわ。ただ砂漠に行った人達は、少なくとも一度は砂嵐にあっているから、正確な位置が示されていないの」
「大きな石や岩がある場所ですね。とりあえず砂漠に行って、それらを探してみます。見つけても用事があるので、それが終わったら中に入ってみたいと思いますよ。情報ありがとうございました」
「用事って、何か依頼でも受けたの?」
「いいえ。ただキウイに迎えを頼まれたので、そのあとで行こうかと」
「そうなの。依頼でもないのに、そこまでしてあげるのね。偉いわ」
「最近盗賊の事がありましたし、それにもし知り合いが、危険な目にあったら嫌ですから」
「そうね。カズさんらしくて、とても良いと思うわ。でもいいの?」
「何がですか?」
「言ったでしょ。大事な人と一緒に過ごす日だって」
「大事な人ですか……俺のことを知っている人は何人か居ますが、王都に居るわけじゃないですし、俺がそういう風習があるのを知らないと思うので、今回は一人で過ごしますよ」
「そう。相手の方も、そう思ってくれたら良いわね。じゃないと、嫌われるかも知れないわよ」
「ぇ……(キッシュには母親のココットさんも居るし、クリスパも同じ町に居るから大丈夫。アレナリアは……だ、大丈夫…たぶん)」
「まぁ、カズさんの素性を知ってるなら、大丈夫でしょう」
「そ、そう大丈夫です(一人怪しいのがいるけど)」
「それじゃあ、ダンジョンで何か見つけたら報告してね。物によっては、ギルドで買い取らせてもらうから」
「俺の目的に関係のない物なら、別に構いません」
「ちなみに砂漠にあるダンジョンには、どんなモンスターがいるか分からないから気を付けて。砂漠に住む『猛毒サソリ』のように、毒を持つモンスターも多いから」
「分かりました」
「ギルドの転移水晶使って、王都の東にある第5ギルドから行け良いわ。そこから出発するのが一番近いから」
「はい。ありがとうございます(猛毒サソリか……どこかで聴いたことあるなぁ)」
「キウイ……?」
「ごめんにゃ。カズにゃんに無理なお願いばかりしてるのに、にゃちきは何もお返しができなくて……」
「そんなの気にしなくていいよ。俺に出来たことだからやったんだし、これも縁だからさ」
「ありがとう。カズにゃん」
キウイは名残惜しそうに、カズから離れる。
「じゃあもう行くよ。約束した日に、村の入口まで迎えに来るから」
「よろしくお願いするにゃ」
「じゃあねカズ。今度はぼくが強くなって、王都のギルドに行くよ」
「あたしも大人になったら、トレニアと受付で一緒に働くなの」
「トレニアさんに伝えておくよグレープ」
「なの!」
「ナツメが来ることを、フローラさんも待ってるから、鍛えて大きくなったら、会いに行くといい」
「うん!」
カズは四人見送られながら、馬車に乗り村を出発した。
道がふさがってた山を越えた辺りで【マップ】を今の最大限まで広げ、誰も居ないことを確認すると〈ゲート〉の魔法を使い、馬車ごと王都へ続く街道近くに移動した。
そのまま街道を進み、近くの町にある商業ギルドで、キウイ達の村に向かう山道が通れることを話した。
話の証拠となるものはないので、カズは自分のギルドカードを提示した。
Bランクの冒険者というだけあって、話を信用してもらえ。
報告を終えたカズは、町を出た辺りで、馬に身体強化をして、王都に向かい馬車を走らせた。
特にこれといった事は起きず、順調に街道を進んだ。
翌日の昼過ぎには王都に入り、日暮れ前には馬車を返しに行った。
フローラに約束の情報を聞くために、カズは第2ギルドに向かった。
ギルドの受付には、数名の冒険者が依頼の報告来ているだけで、とても空いていた。
その受付にはトレニアが一人で居たので、カズはグレープが言っていたことを伝えに行く。
「あらカズさん、もう戻られたんですか! 早いですね。子供達を送り届けたら、あちらで一緒に新年を過ごしてくるものだと」
「借りた馬車の返却もありましたし、フローラさんに用もあったので」
「フローラ様ならまだお帰りではないので、ギルドマスターの部屋に居ると思いますよ」
「そうですか分かりました。ちょっと行ってみます。それとトレニアさん」
「はい?」
「グレープが大きくなったら、トレニアさんと受付で一緒に働きたいって、言ってましたよ」
「嬉しいわ。帰っても忘れないでいてくれたのね。いつかグレープが大きくなって来ることを、楽しみにしてるわ」
「あと十年くらい先かも知れませんよ」
「ちょっとカズさん! その頃すでに私は、ギルドを辞めてると?」
「いやぁその……ほら、結婚退職とか」
「大丈夫です!」
トレニアは頬を膨らませ、ムスッとしている。
「あのぅ(怒っちゃった?)」
「どうせ私は彼氏なんていませんから、今日だって他の職員に代わって、仕事をしてるんです。明日も明後日も……」
「ごめんさい。美人で気立ての良いトレニアさんなら、彼氏がいてもおかしくないと思って(なんとかフォローしなければ)」
「美人というのは、フローラ様みたいな人のことです! 私に寄って来る人なんか、誰かれ構わず迷惑をかけるような、変な人ばかりなんだもん(それでカズさんにも迷惑かけたの、忘れたのかしら?)」
「そんなことないですよ。自信もってください。トレニアさんは十分に美人ですから」
「も、もうお世辞はいいですから。カズさんはフローラ様に用事があるんでしょ。早く行かないと、フローラ様帰っちゃいますよ」
「分かりました行きますよ。それとトレニアさんに一つ」
「なんですか?」
「トレニアさんは誰に対しても人当たり良いから、そういった連中が付け上がって寄って来るんですよ。例えば思いきって、Aランクの人でも彼氏にしたらどうですか? トレニアさんなら嫌と言う人は、滅多にいないと思いますよ」
「も、もう! からかわないで早く行って!」
「からかったつもりは…」
「早く行く!」
「は、はい。分かりました(トレニアさんに、彼氏うんぬんの話は禁句か)」
カズはトレニアに急かされ、フローラの居るギルドマスターの部屋に向かった。
扉をノックして開けると、目の前にはイキシアがカズを睨み付けて立っていた。
「いッ!」
「なんだカズ。今日がどういう日か、もちろん知ってるわよねぇ」
「イキシア何をしてるの。カズさんが来たなら、早く入れてあげて」
フローラに言われて、イキシアはカズを部屋に入れるが、その顔は苦虫を噛みつぶしたような、明らかに嫌な顔をしていた。
「そんな顔しなくても、用事が済んだら、すぐに出て行きますよ(本当に嫌われてるんだな俺)」
「イキシア、悪いけど少し席を外してくれるかしら」
「……」
「ハァー……そんな顔しないの。すぐに済むから」
「分かったわ……」
イキシアは、とぼとぼと部屋を出て行く。
「新年になるまで、来ない方が良かったですか?」
「冒険者に決まった休みは無いのだから、気にしなくて良いわ。私だってこうして、仕事をしているんだから」
「はぁ、そうですか」
「でもまぁ、余程の事がない限り、この時期(年末の三日間)に誰かを訪ねたりはしないわね」
「……すいません」
「良いわよ。カズさんにとっては、初めての事ですものね。それとも、大事な人と過ごす日の相手に、私を選んでくれたのかしら?」
「ち、違います。俺はナツメとグレープを無事に送ってきた報告と、約束の情報を教えてもらおうと来ただけです」
「それは残念」
「え……!?」
「冗談です」
「なッ……(俺に対してだんだんと、遠慮がなくなってきてないか)」
「本題に入りますよ。カズさんと約束したダンジョンの情報だけど、王都から東にずっと行くと、砂漠が広がってるわ。その砂漠のある場所に、人が殆ど入ってないダンジョンがあるの。そこなら、未発見の物や情報があるかもしれないわ」
「砂漠のある場所って、どこですか?」
「詳しく資料に記されてないの。一度砂嵐になると地形が変わってしまうから、ハッキリとした場所までは」
「何かその場所の手掛かりとかはないんですか?」
「記録によると、砂漠の中に大きな石や岩が多くある場所に、ダンジョンの入口があるらしいわ。ただ砂漠に行った人達は、少なくとも一度は砂嵐にあっているから、正確な位置が示されていないの」
「大きな石や岩がある場所ですね。とりあえず砂漠に行って、それらを探してみます。見つけても用事があるので、それが終わったら中に入ってみたいと思いますよ。情報ありがとうございました」
「用事って、何か依頼でも受けたの?」
「いいえ。ただキウイに迎えを頼まれたので、そのあとで行こうかと」
「そうなの。依頼でもないのに、そこまでしてあげるのね。偉いわ」
「最近盗賊の事がありましたし、それにもし知り合いが、危険な目にあったら嫌ですから」
「そうね。カズさんらしくて、とても良いと思うわ。でもいいの?」
「何がですか?」
「言ったでしょ。大事な人と一緒に過ごす日だって」
「大事な人ですか……俺のことを知っている人は何人か居ますが、王都に居るわけじゃないですし、俺がそういう風習があるのを知らないと思うので、今回は一人で過ごしますよ」
「そう。相手の方も、そう思ってくれたら良いわね。じゃないと、嫌われるかも知れないわよ」
「ぇ……(キッシュには母親のココットさんも居るし、クリスパも同じ町に居るから大丈夫。アレナリアは……だ、大丈夫…たぶん)」
「まぁ、カズさんの素性を知ってるなら、大丈夫でしょう」
「そ、そう大丈夫です(一人怪しいのがいるけど)」
「それじゃあ、ダンジョンで何か見つけたら報告してね。物によっては、ギルドで買い取らせてもらうから」
「俺の目的に関係のない物なら、別に構いません」
「ちなみに砂漠にあるダンジョンには、どんなモンスターがいるか分からないから気を付けて。砂漠に住む『猛毒サソリ』のように、毒を持つモンスターも多いから」
「分かりました」
「ギルドの転移水晶使って、王都の東にある第5ギルドから行け良いわ。そこから出発するのが一番近いから」
「はい。ありがとうございます(猛毒サソリか……どこかで聴いたことあるなぁ)」
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