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第三部 王都オリーブ 3 王国に潜むの影
300 旅立つ前の駆け抜ける日々 5 所有者の変更 と 突然の訪問者
◇◆◇◆◇
翌日朝食を済ませたカズとレラは、旅で使う物と馬車の調達に向かった。
レラがあれこれと必要のない物まで欲しがったので、一旦買い物を中断して馬車を探しに歩き回った。
貸し出し用の馬車はあるのだが、すぐに使用可能な馬車は中々見つからない。
大抵は要望に添う馬車を作り上げるため、荷馬車でもない限り、即日に使える馬車を買えたりはしないようだ。
何軒か回った店で、貸し出し用に使っていた馬車を修理して販売している店があると聞き、カズは教えられた場所に向かった。
店に行き着くと倉庫に案内され、残っている中古の馬車三台を見せられた。
一台は貴族が使っていたような、黒塗りの高級感あふれる馬車。
他の二台は、荷馬車を改造して長距離の旅に適した作りの馬車だった。
カズは荷馬車を改造した馬車を一台選び購入した。
ただこの店に馬は居らず、引く車の部分だけの販売だと買ってから聞かされた。
更に話を聞くと、この中古馬車屋を利用する殆どの客は、買い換えてすぐに使うので、車を引く馬持ちだと。
希に車をモンスターに引かせて使う、冒険者のテイマーが来ることもあるそうだ。
車を引かせるモンスターがいないカズは、紹介された店に向かい、貸し出し馬車屋から払い下げられた馬を一頭買い、先程の店に車の部分を引き取りに戻った。
馬車探しに時間が掛かり、日も傾いてきてしまったので、カズは馬車に乗って家に戻ってフローラを待った。
「カズさん居るかしら?」
「あ、フローラだ。来るなんて珍しいね。どうしたの?」
「レラは聞いてないの? この家の所有者を変更するのよ」
「あっそうか。あちし達が居なくなったら、また汚くなっちゃうからね」
「そんなところ(達か……レラも一緒に行くことにしたのね)」
「では早速地下の部屋に」
「そうね」
カズと共に地下の部屋に転移したフローラ。
カズは台座の上にある水晶に触れて、溜められるだけの魔力を流し込み、当分は魔力を補給しなくても大丈夫なようにした。
次に所有者をカズからフローラに変更して作業は終了。
所有者が代わったので、今度はカズがフローラに触れて外に転移し出た。
「裏の倉庫も効果の範囲に?」
「ええ、トラちゃんが住む倉庫も効果の範囲に入ってます。フローラさんに言われて倉庫を改装した後に設定しました。なので多少の傷や汚れは、自動で修復してくれます。必要な魔力もトラちゃん自身から供給されます」
「その事をトラちゃんには?」
「もちろん話してあります。倉庫内に居るときは、小人への憧れの効果を解除して元の大きさに戻っているので、魔力もそっちに回せますし。半壊する程の傷が出来たりしなければ、それほど魔力を消費しませんから。もし何かあったら、これからはフローラさんの方でお願いします」
「分かってるわよ。まったく、ギルドマスターをいいように使ってくれるわね」
「ぅ……ま、まぁこれはルータさんからの頼みでもあるんですから」
「それもこれも元はカズさんが、でしょ」
「さ、さぁ夕食にしましょう。もちろんフローラさんの分も用意してあります」
「……そう。せっかくだから頂くわ。それに疲れたから、お風呂にも入りたいわね」
「どうぞどうぞ。寛いでってください」
「そうよね。もう私の家なんだから。今日は泊まってくわ」
「泊まられ…ますか」
「なんなら一緒に寝ましょうか。王都での最後の思い出に」
「そんな冗だ…」
庭先でドサッと何かが落ちる音がして、二人はそちらを向いた。
そこにはマントとフードで姿を隠した小柄の人物が居た。
「どういう事!? 王都に居る間に、フローラ様と、そういう関係に……」
現れた人物は、ゆっくりとフードを外し顔を見せた。
「アレナリア! なんでこんな所に?」
「どうやら間に合ったみたいね」
「間に合った? フローラさんは何か知ってるんですか?」
「少し前にアヴァランチェのギルドから連絡があって、アレナリアがサブ・ギルドマスターを辞職したって」
「辞職した!? どうしたんだアレナリア。本当にサブマス辞めたのか?」
「そんな事どうでもいい!」
「どうでもって」
「いつから、いつからフローラ様と……私がカズを忘れていたから? それとも……攻撃した私が許せなかったの?」
「何を言って…」
「うぅ……私、嫌われちゃったの……」
涙ぐむアレナリアの姿をよく見ると、マントは薄汚れて目の下には隈が出来、疲労が色濃く出ていた。
アヴァランチェにカズが来る前は、自宅とギルドを行き来きするくらいで、ギルドの職員とも仕事以外では関わりをもたないようにし、ギルドでも自室か人の来ない資料室にしか居らず、殆ど引きこもりに状態だった。
しかも常にイリュージョンの魔法を使い、自分自身の姿を偽って過ごしていた。
それがカズと出会い一緒の時間を過ごすようになると、偽るのをやめて本来の姿のまま外に出て、ギルドにも行けるようになった。
そしてカズがアヴァランチェを離れる頃には、ギルドの女性職員とも親しくなり、街をフードとマント無しで歩けるようになっていた。
そんなアレナリアがアヴァランチェを出て、一ヶ月弱かけて王都に一人でやって来た。
慣れた街を出て、一人で多くの人が行き来する街道を旅するのは、さぞ神経を使ったであろう。
カズはアレナリアが必死の思いで王都まで来た事を察し、泣きべそをかくアレナリアを家の中に連れて行った。
「あれ、アレナリアじゃないの。王都に来るなんて珍しいね。あ、もしかしてアレナリアも一緒に行くの?」
「……行くって?」
「旅にだよ。国を出て」
「国を…出る? どういう事よカズ!」
今まで泣きべそをかいていたアレナリアが、カズに掴みかかり理由を求めた。
「ちょ、アレナリア」
「落ち着きなさアレナリア。カズさんお風呂は?」
「入るつもりでしたから、汲んであります」
「来なさいアレナリア。一緒にお風呂入るわよ」
「え、一緒に? フローラ様と?」
「ええ、早くしなさい。その薄汚れて汗臭い格好のままで居るの? 魔法でキレイにしてもいいのだけど、せっかくだから入るわよ」
「でも……」
「中で色々と説明してあげるから」
「……はい」
「だったらあちしも一緒に入る。カズはごはんの支度しといてね」
「アレナリアも来たことだし、お酒も用意しておいてほしいわ」
「フローラさん飲むんですか?」
「たまには良いでしょ。それと覗かないでね」
「そんなことしません!」
「聞き耳もダメよ」
「そう思うなら、声を押さえて話してください」
フローラはアレナリアとレラと一緒に、風呂場へ向かった。
身体を洗い湯に浸かりながら、フローラは四ヶ月程前からの出来事と、今日ここに来ている訳、カズが国を離れて旅に出る理由をアレナリアに話した。
話しは少し長くなり、途中からは半身浴に切り替えてのぼせないようにしていた。
アレナリアとレラは、フローラのふくよかな胸と細い腰に、何度も目がいっていた。
フローラの話が終わると、レラはキッシュが新たに彼氏を作っていた事を話した。
アレナリアはそれを聞き、カズが自分だけを見てくれると考え、顔がほころびそうになっていた。
しかしレラがビワのことを話しだすと、その表情には怒りが表れていた。
アレナリアに会いに行った事をレラが話すと、表れていた怒りは、スッと消え去った。
三人が風呂に入ってから二時間が経とうかときしたとき、ようやく風呂から上がってきた。
「カズ、のど渇いたから冷たい麦シュワ出して」
「カズさん、私も欲しいわ」
「ならあちしも!」
「ハイハイ(風呂を出て一言目が麦シュワをくれかよ)」
麦シュワこと冷やしたビールのような酒を出すと、グビグビと美味しそうに三人は飲み干した。
カズがリビングのテーブルに料理を並べ、四人は少し遅めの夕食を取った。
王都に入ってから、殆どの食べ物を口にしてなかったのか、アレナリアは並べられた料理をどんどんと食べていった。
フローラとレラは果実酒を飲みながら、少しずつ料理を摘まんでいた。
アレナリアもお腹が満たされてくると、果実酒に手を伸ばし、満足げに飲み始めた。
四人で食事をして一時間程が経つと、レラとアレナリアの顔は赤くなり、完全に出来上がっていた。
フローラは頬に少しだけ赤みが差した程度だった。
レラは眠いからと言い、自分の部屋に行きベッドで寝てしまった。
アレナリアも眠そうにしていたので、お開きにしようと、カズはテーブルの上の物を片付け始めた。
しかし二人は、果実酒の入ったビンとコップだけは離さなかった。
「まらぁろむの」
「呂律が回ってないじゃないか。もう終わり」
「そうよ。アレナリアは終わりにしなさい。私はもう少し頂くわ。そのチーズも置いておいて」
「フローラはまはけふるい」
「カズさん、アレナリアに水を飲ませたら、寝かせてあげて」
「その方が良いですね。ほらアレナリア水飲んで。ベッドに連れて……あ、来客のベッドの準備してなかった」
「カズさんのベッドで良いじゃない」
「……まぁいいか(俺はソファーで寝れば)」
カズは自分の使っているベッドにアレナリアを連れて行き寝かせた。
翌日朝食を済ませたカズとレラは、旅で使う物と馬車の調達に向かった。
レラがあれこれと必要のない物まで欲しがったので、一旦買い物を中断して馬車を探しに歩き回った。
貸し出し用の馬車はあるのだが、すぐに使用可能な馬車は中々見つからない。
大抵は要望に添う馬車を作り上げるため、荷馬車でもない限り、即日に使える馬車を買えたりはしないようだ。
何軒か回った店で、貸し出し用に使っていた馬車を修理して販売している店があると聞き、カズは教えられた場所に向かった。
店に行き着くと倉庫に案内され、残っている中古の馬車三台を見せられた。
一台は貴族が使っていたような、黒塗りの高級感あふれる馬車。
他の二台は、荷馬車を改造して長距離の旅に適した作りの馬車だった。
カズは荷馬車を改造した馬車を一台選び購入した。
ただこの店に馬は居らず、引く車の部分だけの販売だと買ってから聞かされた。
更に話を聞くと、この中古馬車屋を利用する殆どの客は、買い換えてすぐに使うので、車を引く馬持ちだと。
希に車をモンスターに引かせて使う、冒険者のテイマーが来ることもあるそうだ。
車を引かせるモンスターがいないカズは、紹介された店に向かい、貸し出し馬車屋から払い下げられた馬を一頭買い、先程の店に車の部分を引き取りに戻った。
馬車探しに時間が掛かり、日も傾いてきてしまったので、カズは馬車に乗って家に戻ってフローラを待った。
「カズさん居るかしら?」
「あ、フローラだ。来るなんて珍しいね。どうしたの?」
「レラは聞いてないの? この家の所有者を変更するのよ」
「あっそうか。あちし達が居なくなったら、また汚くなっちゃうからね」
「そんなところ(達か……レラも一緒に行くことにしたのね)」
「では早速地下の部屋に」
「そうね」
カズと共に地下の部屋に転移したフローラ。
カズは台座の上にある水晶に触れて、溜められるだけの魔力を流し込み、当分は魔力を補給しなくても大丈夫なようにした。
次に所有者をカズからフローラに変更して作業は終了。
所有者が代わったので、今度はカズがフローラに触れて外に転移し出た。
「裏の倉庫も効果の範囲に?」
「ええ、トラちゃんが住む倉庫も効果の範囲に入ってます。フローラさんに言われて倉庫を改装した後に設定しました。なので多少の傷や汚れは、自動で修復してくれます。必要な魔力もトラちゃん自身から供給されます」
「その事をトラちゃんには?」
「もちろん話してあります。倉庫内に居るときは、小人への憧れの効果を解除して元の大きさに戻っているので、魔力もそっちに回せますし。半壊する程の傷が出来たりしなければ、それほど魔力を消費しませんから。もし何かあったら、これからはフローラさんの方でお願いします」
「分かってるわよ。まったく、ギルドマスターをいいように使ってくれるわね」
「ぅ……ま、まぁこれはルータさんからの頼みでもあるんですから」
「それもこれも元はカズさんが、でしょ」
「さ、さぁ夕食にしましょう。もちろんフローラさんの分も用意してあります」
「……そう。せっかくだから頂くわ。それに疲れたから、お風呂にも入りたいわね」
「どうぞどうぞ。寛いでってください」
「そうよね。もう私の家なんだから。今日は泊まってくわ」
「泊まられ…ますか」
「なんなら一緒に寝ましょうか。王都での最後の思い出に」
「そんな冗だ…」
庭先でドサッと何かが落ちる音がして、二人はそちらを向いた。
そこにはマントとフードで姿を隠した小柄の人物が居た。
「どういう事!? 王都に居る間に、フローラ様と、そういう関係に……」
現れた人物は、ゆっくりとフードを外し顔を見せた。
「アレナリア! なんでこんな所に?」
「どうやら間に合ったみたいね」
「間に合った? フローラさんは何か知ってるんですか?」
「少し前にアヴァランチェのギルドから連絡があって、アレナリアがサブ・ギルドマスターを辞職したって」
「辞職した!? どうしたんだアレナリア。本当にサブマス辞めたのか?」
「そんな事どうでもいい!」
「どうでもって」
「いつから、いつからフローラ様と……私がカズを忘れていたから? それとも……攻撃した私が許せなかったの?」
「何を言って…」
「うぅ……私、嫌われちゃったの……」
涙ぐむアレナリアの姿をよく見ると、マントは薄汚れて目の下には隈が出来、疲労が色濃く出ていた。
アヴァランチェにカズが来る前は、自宅とギルドを行き来きするくらいで、ギルドの職員とも仕事以外では関わりをもたないようにし、ギルドでも自室か人の来ない資料室にしか居らず、殆ど引きこもりに状態だった。
しかも常にイリュージョンの魔法を使い、自分自身の姿を偽って過ごしていた。
それがカズと出会い一緒の時間を過ごすようになると、偽るのをやめて本来の姿のまま外に出て、ギルドにも行けるようになった。
そしてカズがアヴァランチェを離れる頃には、ギルドの女性職員とも親しくなり、街をフードとマント無しで歩けるようになっていた。
そんなアレナリアがアヴァランチェを出て、一ヶ月弱かけて王都に一人でやって来た。
慣れた街を出て、一人で多くの人が行き来する街道を旅するのは、さぞ神経を使ったであろう。
カズはアレナリアが必死の思いで王都まで来た事を察し、泣きべそをかくアレナリアを家の中に連れて行った。
「あれ、アレナリアじゃないの。王都に来るなんて珍しいね。あ、もしかしてアレナリアも一緒に行くの?」
「……行くって?」
「旅にだよ。国を出て」
「国を…出る? どういう事よカズ!」
今まで泣きべそをかいていたアレナリアが、カズに掴みかかり理由を求めた。
「ちょ、アレナリア」
「落ち着きなさアレナリア。カズさんお風呂は?」
「入るつもりでしたから、汲んであります」
「来なさいアレナリア。一緒にお風呂入るわよ」
「え、一緒に? フローラ様と?」
「ええ、早くしなさい。その薄汚れて汗臭い格好のままで居るの? 魔法でキレイにしてもいいのだけど、せっかくだから入るわよ」
「でも……」
「中で色々と説明してあげるから」
「……はい」
「だったらあちしも一緒に入る。カズはごはんの支度しといてね」
「アレナリアも来たことだし、お酒も用意しておいてほしいわ」
「フローラさん飲むんですか?」
「たまには良いでしょ。それと覗かないでね」
「そんなことしません!」
「聞き耳もダメよ」
「そう思うなら、声を押さえて話してください」
フローラはアレナリアとレラと一緒に、風呂場へ向かった。
身体を洗い湯に浸かりながら、フローラは四ヶ月程前からの出来事と、今日ここに来ている訳、カズが国を離れて旅に出る理由をアレナリアに話した。
話しは少し長くなり、途中からは半身浴に切り替えてのぼせないようにしていた。
アレナリアとレラは、フローラのふくよかな胸と細い腰に、何度も目がいっていた。
フローラの話が終わると、レラはキッシュが新たに彼氏を作っていた事を話した。
アレナリアはそれを聞き、カズが自分だけを見てくれると考え、顔がほころびそうになっていた。
しかしレラがビワのことを話しだすと、その表情には怒りが表れていた。
アレナリアに会いに行った事をレラが話すと、表れていた怒りは、スッと消え去った。
三人が風呂に入ってから二時間が経とうかときしたとき、ようやく風呂から上がってきた。
「カズ、のど渇いたから冷たい麦シュワ出して」
「カズさん、私も欲しいわ」
「ならあちしも!」
「ハイハイ(風呂を出て一言目が麦シュワをくれかよ)」
麦シュワこと冷やしたビールのような酒を出すと、グビグビと美味しそうに三人は飲み干した。
カズがリビングのテーブルに料理を並べ、四人は少し遅めの夕食を取った。
王都に入ってから、殆どの食べ物を口にしてなかったのか、アレナリアは並べられた料理をどんどんと食べていった。
フローラとレラは果実酒を飲みながら、少しずつ料理を摘まんでいた。
アレナリアもお腹が満たされてくると、果実酒に手を伸ばし、満足げに飲み始めた。
四人で食事をして一時間程が経つと、レラとアレナリアの顔は赤くなり、完全に出来上がっていた。
フローラは頬に少しだけ赤みが差した程度だった。
レラは眠いからと言い、自分の部屋に行きベッドで寝てしまった。
アレナリアも眠そうにしていたので、お開きにしようと、カズはテーブルの上の物を片付け始めた。
しかし二人は、果実酒の入ったビンとコップだけは離さなかった。
「まらぁろむの」
「呂律が回ってないじゃないか。もう終わり」
「そうよ。アレナリアは終わりにしなさい。私はもう少し頂くわ。そのチーズも置いておいて」
「フローラはまはけふるい」
「カズさん、アレナリアに水を飲ませたら、寝かせてあげて」
「その方が良いですね。ほらアレナリア水飲んで。ベッドに連れて……あ、来客のベッドの準備してなかった」
「カズさんのベッドで良いじゃない」
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