333 / 909
四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
319 不機嫌になるビワ と 叱られるちびちびコンビ
しおりを挟む
カズに聞こえているなんて気付気もせず、声が大きくなるレラとアレナリア。
湯船に投げ入れられたレラが底から浮き上がり、口からぴゅ~とお湯を吹き出す。
「ぷはぁ。なにすんのよ!」
「胸が小さくて何が悪い。レラの方が小さくでしょうが!」
「あちしは種族がら全部が小さいの。もしアレナリアと同じ大きさになったら、それはもう、たゆんたゆんなんだから」
「いっちょまえに……そこまで言うんだったら、揉ませなさい」
右手でレラを掴み引き寄せるアレナリア。
「い! ちょっとアレナリア。もっと優しく……」
親指と人差し指で、アレナリアはその小さなレラの胸を、揉んだりつついたりした。
「生意気。柔らかいし、小さいのに少し揺れるし……」
自分の胸からレラの胸、そして背を向けるビワの胸を見比べて、気落ちするアレナリア。
「ビワの胸触っていい?」
「え……!?」
藪から棒なアレナリアの言葉にビワは驚き、振り向くと両手の指を波打つように動かしながら、アレナリアはビワに迫った。
「ちょっとだけだから。ほら、大きくな胸を触ったら、自分のが大きくなるって噂が」
「そ…そんな噂、私聞いたことない。それに、私そんなに大きく…」
「ちょっとだけだから大丈夫。痛くしないから。先っちょだけでもいいから」
「い、言ってる意味が分からな…きゃッ」
逃げようと後ろを向いたビワに、アレナリアが抱き付くと、後ろから両胸を掴みモミモミする。
「大き過ぎず、かといって小さ過ぎず、そのうえ柔らかい……」
「も…もう止め……ッん! 私先に出ます」
アレナリアの手を振りほどき、ビワは慌てて石風呂を出る。
「分かっていたけど……これが…現実」
自分を含め、三人の胸を直に触ったアレナリアの目には、奥からじんわりとするものが滲み出ようとしていた。
アレナリアは風呂に潜り、目の奥から滲み出るものを無かった事にしようとする。
そこからレラとアレナリアは急に静になり、夜空を見上げながらお湯に浸かっていた。
着衣が乱れ慌てて出てきたビワを気にかけ、カズは声を掛けた。
「大丈夫ビワ? 髪も尻尾もまだ濡れてるから、焚き火の近くに。」
こくりと小さく頷くビワ。
「三人で星でも見ながら、ゆっくり入ってもらおうと思ったんだけど……ごめんビワ」
「カズさんは…なにも……」
「三人で入るように勧めたのは俺だから」
「聞こえて…ましたか?」
風呂で温まったからなのか、焚き火のせいなのか、カズにはビワの顔が赤く見えた。
「あれだけ騒げばね。二人が出てきたら叱っておくから、それで反省したようなら、許してやって」
「……はい」
ビワから遅れること約二十分、レラとアレナリアが石風呂を出る。
怒鳴られはしないが、当然のごとくカズに怒られる。
ビワが作ってくれた夕食も、楽しく喋りしながら食べるという雰囲気ではなくなってしまった。
「せっかく森を抜けたのに、黙ってごはん食べても美味しくないよ。いつもみたいに、話しながら食べようよ」
耐えきれなくなったレラが、一人声をあげた。
「最初に手を出したのはレラだけど」
「ビワの尻尾を触りたいって言ったの、アレナリアだもん」
「私は言っただけ。行動に移したのはレラ」
「尻尾を触ったのは、あちしだけど、胸を揉んだのはアレナリアだもん」
「尻尾だけじゃなく、全身でしょ」
「そこまで。二人ともビワに謝ったのか? 親しき仲にも礼儀ありだぞ(裸の付き合いで、親睦を深めてもらおうと思ったのに、失敗だった)」
「……ごめんなさい」
「ごめんビワ」
「……」
ビワは二人に対して、無視を続ける。
「夕食のあと片付けは、レラとアレナリアがすること。俺は風呂に入ってくるから、出てくるまでに、ビワに許してもらうようにすること」
まだ空気が重い状態にも関わらず、三人だけにしてカズは石風呂に入る。
久々の風呂は温かく気持ちが良いが、ごつごつしていて、できはイマイチだった。
しかし王都を出てから二ヶ月ぶりの風呂、贅沢を言わずにカズは黙ってたんのうする。
だが三人のことが気掛かりで、二十分もしないうちに出てしまった。
カズが静かに石風呂から出ると、三人は焚き火を囲みながら、お茶を飲んでいた。
食器類は言われた通り、洗って一ヶ所に置いてあったので、カズはそれを【アイテムボックス】に片付けた。
続けて石風呂と目隠し用の壁を、片付けしようとする。
「あ……」
「なにビワ?」
「あの……もう崩してしまうんですか?」
「そのつもりだけど、また入る?」
「できれば……朝に」
「分かった。片すのは出発前にする。朝になったらお湯を入れ換えるから」
「それは大変なので、今のままで大丈夫です」
「そう。なら入る前に言って、温めるから(一応クリアできれいにするか)」
「はい」
「あちしも入る」
「またビワに、何かするんじゃないだろうな。というか、ビワに許してもらったのか?」
「しないしない。ただお風呂に入るだけ」
「嘘だったら、置いてくからな」
「分かってる…ます」
少し反省した様子を見せるレラ。
「ねぇカズ」
「なんだ?」
「反省したから、もう怒らないでよ」
「ハァー。で、なに」
「お風呂に入ってる時の、あちし達の会話って聞こえてた?」
「レラの声はデカいからな」
「アレナリアとビワの声は?」
「まあ、少しは」
「じゃあ、ビワのひゃとか、きゃッとかも聞こえた?」
「またからかう気か? 反省してないのか」
「してる…してます。ただ……」
「レラは何が言いたいんだ?」
「聞こえた、聞こえない。なんて事で、また叱られるの嫌だから、次からは、やっぱりカズも一緒に入ればいいかな~って」
「な、何を言ってるんだ。第一、ふざけなければこんな事は起きないんだぞ」
「私は一緒に入っても大丈夫」
「アレナリアは大丈夫だって。聞かなくても分かるけど。あとはビワだかなんだけ」
「わ、私は…ちょっと……」
「ほら、分かったろ。レラとアレナリアにも恥じ─」
「……タオルを巻いてなら」
「─らいが……今なんて?」
「タオルを巻いてなら、一緒に入っても良いって。そう言ったんだよねビワ」
ビワは恥ずかしそうにして、小さく頷く。
「やったー! 決定」
「いやいやいや。レラに流されちゃ駄目だよビワ」
「カズさんが一緒に入れば…レラもいたずらしないと思って……」
「それなら次からは、一人ずつ入ろう。そうすれば何もされないから大丈夫。それでいいでしょビワ」
「あ……はい」
「良かった……(レラの奴、変なこと言い出しやがって)」
ついビワとの混浴を想像してしまうカズだった。
「あ、カズもしかして……」
「な、なんだよ」
「ビワと一緒に、お風呂に入ってるの考えてたでしょ」
こんなことだけに鋭いレラの発言に、ドキッとするカズ。
「ま、まさか……」
「動揺してるの?」
「動揺なんてするわけないだろ(レラは一言二言多い。本当に、反省してるのかコイツは!)」
アレナリアは一人ぶつぶつと呟き、時折唇を尖らせていた。
「私だったらいつでも一緒に入っていいのに。やっぱり本心はカズも大きい方が(そうよね。ビワの胸だってあんなに柔らかくて、気持ち良かったんだもん。それに比べて私は……)」
服の上から自分の胸を触り、アレナリアは改めて現実と向き合う。
「今夜はここまで。危険な森を抜けたんだから、話は終わりにして、早く寝て朝までゆっくり休もう。ほら、馬車に戻った戻った(これ以上レラに話をされたら、余計厄介な事になる)」
カズは三人に、早く馬車で寝るように言う。
「じゃあ、じゃあ。最後に一つ?」
「なんだ? (また余分なことを言うんじゃないだろうな)」
「あちし達が入った後に、入ったの感想は?」
「は? 感想ってなんだよ」
「だ・か・ら、美女三人の浸かったお湯に入ったんだからってこと」
「レラが自分で美女とか言うのか」
「あちしはこんなにスタイルの良いんだから、どう見ても美少女でしょ」
「デザートクラブの食べ過ぎと運動不足で、弛んだそのお腹でか?」
「こんなは飛び回ってれば、すぐに引っ込む……もん」
お腹の肉を掴み、言葉が詰まるレラ。
「へぇ~っ」
「あちしのことはいいの。それでどうなの」
「そんなこと毎回思ってたら…」
「男として興奮して立った? もしかして、お風呂の中で出しちゃ…」
「黙って寝ろ!」
カズはとっさに【アイテムボックス】から枕を出して、レラに投げつけた。
「にっちっち。カズをからかっちゃ駄目って、言われてないも~ん。ぶへッ」
枕がレラに直撃。
「それ持って、とっとと寝ろ! (結局最後はこれか)」
レラの話に対する反応がカズが気になり、下半身をちらちらと見るアレナリア。
その視線に気付き、二つ目の枕をアレナリアに投げつけるカズ。
「アレナリアも、もう寝ろ」
「分かった。その前に、この枕ぎゅっとして。そうしたら、反省してすぐに寝る」
「ぎゅ?」
「そう。ぎゅっ」
言われた通り枕をぎゅっとしてから、再度アレナリアに渡たそうとするカズ。
だが、アレナリアの次の行動が読めたので、新たな枕を【アイテムボックス】から出し渡した。
「これじゃなくて…」
「ほら、寝た寝た。悪いけどビワはこっち使って。嫌だったら先に戻ったレラと交換して。くれぐれも、アレナリアには渡さないように」
少し変形した枕の形を整えてから、ぎゅっとした枕をビワに渡すカズ。
「これで…大丈夫です」
ビワは二人を許したようだが、ま少しギクシャクしているようだった。
湯船に投げ入れられたレラが底から浮き上がり、口からぴゅ~とお湯を吹き出す。
「ぷはぁ。なにすんのよ!」
「胸が小さくて何が悪い。レラの方が小さくでしょうが!」
「あちしは種族がら全部が小さいの。もしアレナリアと同じ大きさになったら、それはもう、たゆんたゆんなんだから」
「いっちょまえに……そこまで言うんだったら、揉ませなさい」
右手でレラを掴み引き寄せるアレナリア。
「い! ちょっとアレナリア。もっと優しく……」
親指と人差し指で、アレナリアはその小さなレラの胸を、揉んだりつついたりした。
「生意気。柔らかいし、小さいのに少し揺れるし……」
自分の胸からレラの胸、そして背を向けるビワの胸を見比べて、気落ちするアレナリア。
「ビワの胸触っていい?」
「え……!?」
藪から棒なアレナリアの言葉にビワは驚き、振り向くと両手の指を波打つように動かしながら、アレナリアはビワに迫った。
「ちょっとだけだから。ほら、大きくな胸を触ったら、自分のが大きくなるって噂が」
「そ…そんな噂、私聞いたことない。それに、私そんなに大きく…」
「ちょっとだけだから大丈夫。痛くしないから。先っちょだけでもいいから」
「い、言ってる意味が分からな…きゃッ」
逃げようと後ろを向いたビワに、アレナリアが抱き付くと、後ろから両胸を掴みモミモミする。
「大き過ぎず、かといって小さ過ぎず、そのうえ柔らかい……」
「も…もう止め……ッん! 私先に出ます」
アレナリアの手を振りほどき、ビワは慌てて石風呂を出る。
「分かっていたけど……これが…現実」
自分を含め、三人の胸を直に触ったアレナリアの目には、奥からじんわりとするものが滲み出ようとしていた。
アレナリアは風呂に潜り、目の奥から滲み出るものを無かった事にしようとする。
そこからレラとアレナリアは急に静になり、夜空を見上げながらお湯に浸かっていた。
着衣が乱れ慌てて出てきたビワを気にかけ、カズは声を掛けた。
「大丈夫ビワ? 髪も尻尾もまだ濡れてるから、焚き火の近くに。」
こくりと小さく頷くビワ。
「三人で星でも見ながら、ゆっくり入ってもらおうと思ったんだけど……ごめんビワ」
「カズさんは…なにも……」
「三人で入るように勧めたのは俺だから」
「聞こえて…ましたか?」
風呂で温まったからなのか、焚き火のせいなのか、カズにはビワの顔が赤く見えた。
「あれだけ騒げばね。二人が出てきたら叱っておくから、それで反省したようなら、許してやって」
「……はい」
ビワから遅れること約二十分、レラとアレナリアが石風呂を出る。
怒鳴られはしないが、当然のごとくカズに怒られる。
ビワが作ってくれた夕食も、楽しく喋りしながら食べるという雰囲気ではなくなってしまった。
「せっかく森を抜けたのに、黙ってごはん食べても美味しくないよ。いつもみたいに、話しながら食べようよ」
耐えきれなくなったレラが、一人声をあげた。
「最初に手を出したのはレラだけど」
「ビワの尻尾を触りたいって言ったの、アレナリアだもん」
「私は言っただけ。行動に移したのはレラ」
「尻尾を触ったのは、あちしだけど、胸を揉んだのはアレナリアだもん」
「尻尾だけじゃなく、全身でしょ」
「そこまで。二人ともビワに謝ったのか? 親しき仲にも礼儀ありだぞ(裸の付き合いで、親睦を深めてもらおうと思ったのに、失敗だった)」
「……ごめんなさい」
「ごめんビワ」
「……」
ビワは二人に対して、無視を続ける。
「夕食のあと片付けは、レラとアレナリアがすること。俺は風呂に入ってくるから、出てくるまでに、ビワに許してもらうようにすること」
まだ空気が重い状態にも関わらず、三人だけにしてカズは石風呂に入る。
久々の風呂は温かく気持ちが良いが、ごつごつしていて、できはイマイチだった。
しかし王都を出てから二ヶ月ぶりの風呂、贅沢を言わずにカズは黙ってたんのうする。
だが三人のことが気掛かりで、二十分もしないうちに出てしまった。
カズが静かに石風呂から出ると、三人は焚き火を囲みながら、お茶を飲んでいた。
食器類は言われた通り、洗って一ヶ所に置いてあったので、カズはそれを【アイテムボックス】に片付けた。
続けて石風呂と目隠し用の壁を、片付けしようとする。
「あ……」
「なにビワ?」
「あの……もう崩してしまうんですか?」
「そのつもりだけど、また入る?」
「できれば……朝に」
「分かった。片すのは出発前にする。朝になったらお湯を入れ換えるから」
「それは大変なので、今のままで大丈夫です」
「そう。なら入る前に言って、温めるから(一応クリアできれいにするか)」
「はい」
「あちしも入る」
「またビワに、何かするんじゃないだろうな。というか、ビワに許してもらったのか?」
「しないしない。ただお風呂に入るだけ」
「嘘だったら、置いてくからな」
「分かってる…ます」
少し反省した様子を見せるレラ。
「ねぇカズ」
「なんだ?」
「反省したから、もう怒らないでよ」
「ハァー。で、なに」
「お風呂に入ってる時の、あちし達の会話って聞こえてた?」
「レラの声はデカいからな」
「アレナリアとビワの声は?」
「まあ、少しは」
「じゃあ、ビワのひゃとか、きゃッとかも聞こえた?」
「またからかう気か? 反省してないのか」
「してる…してます。ただ……」
「レラは何が言いたいんだ?」
「聞こえた、聞こえない。なんて事で、また叱られるの嫌だから、次からは、やっぱりカズも一緒に入ればいいかな~って」
「な、何を言ってるんだ。第一、ふざけなければこんな事は起きないんだぞ」
「私は一緒に入っても大丈夫」
「アレナリアは大丈夫だって。聞かなくても分かるけど。あとはビワだかなんだけ」
「わ、私は…ちょっと……」
「ほら、分かったろ。レラとアレナリアにも恥じ─」
「……タオルを巻いてなら」
「─らいが……今なんて?」
「タオルを巻いてなら、一緒に入っても良いって。そう言ったんだよねビワ」
ビワは恥ずかしそうにして、小さく頷く。
「やったー! 決定」
「いやいやいや。レラに流されちゃ駄目だよビワ」
「カズさんが一緒に入れば…レラもいたずらしないと思って……」
「それなら次からは、一人ずつ入ろう。そうすれば何もされないから大丈夫。それでいいでしょビワ」
「あ……はい」
「良かった……(レラの奴、変なこと言い出しやがって)」
ついビワとの混浴を想像してしまうカズだった。
「あ、カズもしかして……」
「な、なんだよ」
「ビワと一緒に、お風呂に入ってるの考えてたでしょ」
こんなことだけに鋭いレラの発言に、ドキッとするカズ。
「ま、まさか……」
「動揺してるの?」
「動揺なんてするわけないだろ(レラは一言二言多い。本当に、反省してるのかコイツは!)」
アレナリアは一人ぶつぶつと呟き、時折唇を尖らせていた。
「私だったらいつでも一緒に入っていいのに。やっぱり本心はカズも大きい方が(そうよね。ビワの胸だってあんなに柔らかくて、気持ち良かったんだもん。それに比べて私は……)」
服の上から自分の胸を触り、アレナリアは改めて現実と向き合う。
「今夜はここまで。危険な森を抜けたんだから、話は終わりにして、早く寝て朝までゆっくり休もう。ほら、馬車に戻った戻った(これ以上レラに話をされたら、余計厄介な事になる)」
カズは三人に、早く馬車で寝るように言う。
「じゃあ、じゃあ。最後に一つ?」
「なんだ? (また余分なことを言うんじゃないだろうな)」
「あちし達が入った後に、入ったの感想は?」
「は? 感想ってなんだよ」
「だ・か・ら、美女三人の浸かったお湯に入ったんだからってこと」
「レラが自分で美女とか言うのか」
「あちしはこんなにスタイルの良いんだから、どう見ても美少女でしょ」
「デザートクラブの食べ過ぎと運動不足で、弛んだそのお腹でか?」
「こんなは飛び回ってれば、すぐに引っ込む……もん」
お腹の肉を掴み、言葉が詰まるレラ。
「へぇ~っ」
「あちしのことはいいの。それでどうなの」
「そんなこと毎回思ってたら…」
「男として興奮して立った? もしかして、お風呂の中で出しちゃ…」
「黙って寝ろ!」
カズはとっさに【アイテムボックス】から枕を出して、レラに投げつけた。
「にっちっち。カズをからかっちゃ駄目って、言われてないも~ん。ぶへッ」
枕がレラに直撃。
「それ持って、とっとと寝ろ! (結局最後はこれか)」
レラの話に対する反応がカズが気になり、下半身をちらちらと見るアレナリア。
その視線に気付き、二つ目の枕をアレナリアに投げつけるカズ。
「アレナリアも、もう寝ろ」
「分かった。その前に、この枕ぎゅっとして。そうしたら、反省してすぐに寝る」
「ぎゅ?」
「そう。ぎゅっ」
言われた通り枕をぎゅっとしてから、再度アレナリアに渡たそうとするカズ。
だが、アレナリアの次の行動が読めたので、新たな枕を【アイテムボックス】から出し渡した。
「これじゃなくて…」
「ほら、寝た寝た。悪いけどビワはこっち使って。嫌だったら先に戻ったレラと交換して。くれぐれも、アレナリアには渡さないように」
少し変形した枕の形を整えてから、ぎゅっとした枕をビワに渡すカズ。
「これで…大丈夫です」
ビワは二人を許したようだが、ま少しギクシャクしているようだった。
91
あなたにおすすめの小説
スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活
怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。
スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。
何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
【村スキル】で始まる異世界ファンタジー 目指せスローライフ!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は村田 歩(ムラタアユム)
目を覚ますとそこは石畳の町だった
異世界の中世ヨーロッパの街並み
僕はすぐにステータスを確認できるか声を上げた
案の定この世界はステータスのある世界
村スキルというもの以外は平凡なステータス
終わったと思ったら村スキルがスタートする
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる