緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

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23話 ミドリムシの報告

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 ギルドの建物に入るとギルドマスター先に帰った冒険者達や緑達の少し前に帰って来てたアラン達がが緑達に労いの言葉をかける。

「緑! お疲れ様! それとおめでとう!」

「大活躍だったな! おめでとう!」

「きいたぞおめでとう!」

 緑はお疲れ様や大活躍だったなどの言葉はありがたく受け取ったが、おめでとうの意味がわからなったが今はギルドマスターに報告をするのが先だと思い受付嬢にギルドマスターに報告に来たことを伝えるのであった。ギルドマスターの部屋に通されると難しい顔をしたピエールが椅子に座っていた。

「ギルドマスター。ただいま戻りました」

「ご苦労、まぁかけてくれ」

 促されるままに椅子に座るとギルドマスターが深々と頭をさげる。それを見た緑はなんで頭を下げたのが不思議に思っていると、ギルドマスタが一言こぼす。

「国にばれた……」

 ギルドマスターが言うには今回の件は隠しようがなかった言う。スタンピードが起こったことは国にまで報告がいっていたためにそれを鎮圧できた報告もしなければならなかった。

 また、ゴランの街の人々の緑への感謝を隠しきることが出来ないと判断し報告したと言う。ギルドマスター曰く、もし隠そうとしたらゴランの街のギルドマスターのゴードンが確実に国に緑達の功績を報告しただろうとの言う。

 緑もゴードンの性格上、恩や感謝を隠すような事は出来ないドワーフだと納得した。そして、緑達が王都で正式にIランクの冒険者と認定されると伝えられた。

 それを聞いた緑は先ほど冒険者たちからのおめでとうと言う言葉に納得する。

 もともと緑は、Iランクは緊急的に付けたランクと聞いていた。だが緑達の戦力や緑の持つ回復手段や回復アイテムの所持する数などもかなり数を少なく伝えていたが、それでも今まであったランクの基準からかけ離れているためにそのままIランクを正式なランクに加えるとなったらしい。

 もともと、ヒカリ、クウ、レイに関しては元の魔物のままでも今いる子供達の数からするとそれぞれがsランクの魔物に認定されてもおかしくは無かった。キラービー、ホレストアントがそれぞれ数百匹の群れや、デッドマンディスの数十匹集団が仮にs級とチームと戦ったとしたらいくつかのs級のチームは全滅もしくは半壊すると思われた。

 これは、冒険者のランクがイコール戦闘力とはいえないためだが、もちろん高い戦闘力でその座についたチームもあるが遺跡の調査や集団でのs級モンスターの討伐で活躍を見せたチームなど様々な冒険者がいた。だからといってs級の冒険者チームの戦闘力の平均値が低いというわけではない。

 ヒカリ達は集団としてs級に匹敵するうえに彼女たちも個人でs級で間違いないと思われた。ダンジョンに入った際に兜に挑戦する冒険者達にアランが (確実に勝つためならチームで全力で戦う) と公言していたが自分達が勝つとは一言も言っていなかった。それは、s級間近のプライドがアランに言わせたのかは、わからないが(確実に)(勝つためならチームで) と (確実に勝つためなら)(チームで)のちがいであった。残念ながら前者で受け取ったものは居なかったと思われる。

 これらのことより戦闘力は確実にs級になるがその他の能力がs級の枠より溢れてしまったためにIランクを正式採用することになったのであった。特に今回のスタンピードの後に被災地の救助や支援をできるのが大きな部分になる。

 ギルドマスターは続ける、このジェスターの街から西に向かうと王都に着くそこで王から直接ランクの正式発表と式典を行うと告げられる。しかし、緑はこの世界に来てから慌ただしく動き続けていたために正直この国の名前や地理などもまったく把握していなかった、そのためにまずは国の名前や地理の話や、他の国との関係性などをギルドマスターに教えて欲しいとい伝える。

 まず緑達が今現在いる街から北に向かうと、緑がこの世界に初めて降りたった湖があり、東に行くといくつかの街や村がありゴラン、南に行くとアラン達と初めて入ったダンジョンの街、西に行くと王都ドットだということであった。

 そして、その王都が中心に位置するこの国をサークル王国と呼び他にはピエールの故郷のエルフの国のリーフ王国やゴードンの国のウエン王国や獣人の国などの他にも多種多様な種族の国があるらしく、一部中の悪い国などもあるらしいが今は戦争はしていないそうであった。

 ざっとした地理や他の国の事をきいた緑はギルドマスターに尋ねる。

「その王都にはいつまでにいけばいいのでしょうか?」

 それを聞かれたギルドマスターは今から約1か月後には王都に着いておきたいとのつたえるとそれを聞いた緑は早めに王都に着いて散策したいなと考える。

 そのため、ギルドマスターに先に王都に向かって良いかと尋ねるがギルドマスターに待ったをかけられた。緑達だけでいかすと問題を起こす可能性があると言われ、納得できない緑であったがギルドマスター曰く王都に詳しい冒険者のチームをお目付け役としてつけるので共に行けとの事であった。

 数日、緑はジェスターの街でのんびりと散策をしていた。まだ王都に立つには早かったため、ジェスターでも散策をしながらすごしていた。

 散策をしていた緑は自分が超ミドリムシになって超光合成ができる事に女神に感謝する日々をおくっていた。

 結論から言うと緑の前の世界での知識をつかってこの世界で富を得る事が非常に難しいことがわかったからであった。なぜなら、少なくない以前の世界の情報がこの世界に伝わっていた。

 緑が驚いたのが醤油や味噌、マヨネーズ、デザート、リバーシー、トランプなど緑が読んだ小説で金策に使われていたものがもうすでにほとんどあり、緑より以前にきた者たちが広めていたいた。

 そのため、もし緑が超光合成が無かった上に上手くアラン達と出会わなければ、服を作っても信用されず、売れないために街についても碌に金銭を稼げず路頭に迷っていたかもしれないと考えられた。

 それらの事から自分がもし金銭を稼ぐなら農作物などそのものを使おうと考える緑だが、そんな事をすれば大騒ぎになることにまだ気づいていない。

 数日後、緑はお目付け役のチームとギルドで会うのであった。

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