176 / 178
176話 ミドリムシは説明する
しおりを挟む今、ダンジョンでの騒ぎに関係した者達が一堂に会していた。
特にこの騒ぎの根幹にかかわっていた者達は正座をしながら。
緑、シャーク、セリアに勇者と女神。
「女神様、どうかそのような事をしないでください!」
そうジーク達が叫ぶと横から魔緑が口をはさむ。
「ダメだ…… 今回の件はこいつにも責任がある……」
「魔緑! 女神様になって事をさせるのだ!」
女神までが正座させられ、それを見たジーク達が慌てて声をかけるが、それを魔緑が許さない。
「いったいどうなってるんだ?」
「うちも全然、意味わからへん……」
「なんでだろう? 僕もちゃんと説明したのに…… ぐす」
根幹の原因の3人は、自分達の置かれている立場に不服を口にするが正座の姿勢を崩そうとはしない。すれば周りの者達にさらに怒られることが想像できるから。
「とにかく初めからの説明をしてもらおうか?」
「ああ。そうだな……」
女神の事で揉めていたジークと魔緑が一時休戦とし、今回の件の把握をしようと3人に説明をもとめる。
「ああ、ならきっと俺とセリアか…… 昨日の昼頃にダンジョンの冒険者達が突然騒ぎだしたんだ。話を聞くとダンジョンのある場所に緑達家族が集まっていると、それはダンジョンで見かける子供達を含めて」
シャークがそう言うとジークが魔緑に視線を移す。
「確かに俺達は、家族総出で戦いの準備をして集まっていたな……」
魔緑がそう呟くと今度はセリアが話はじめる。
「シャークとこっちに向かってる途中でうちは、合流してん。そんで緑に言ってん! なんで戦いにいくならうちらに声をかけてくれへんねんって!」
正座をしながらも感情を抑えれなくなったセリアが声を荒げる。それを見た魔緑がセリアに感謝し、一瞬優しい目になるが、再び厳しい目つきにもどると言い放つ。
「別に俺達家族だけで事が済むからだ」
その言葉にシャークまでも声を荒げ始める。
「魔緑! お前達が家族総出で戦う相手なのだろう!? そんな言葉で俺達が納得するか! お前達だけではきびしいんだろうが! 何故、俺達に頼ろうとしない!? お前達が助けた国々はお前達を見捨てると思うのか!?」
シャークが声を荒げて話したことにジークは驚きつつも視線を魔緑に移す。
すると、ヤレヤレといった表情で魔緑がため息をついた。
「はぁ~ ここでこじれたのか? ちょっと待ってくれ。 サラマンダー、ノーム、ウンディーネ、ウィプス来てくれ!」
魔緑が4人の龍種に声をかけると、すぐさま4人が集まって来る。4人が集まると今回の戦いの話を龍種達にも確認を取りながら魔緑が話す。
「龍種達と正面から戦い叩きつぶすだと……」
話を聞いたジークが思わずこぼす。
「蟲人達を助けに行くと聞いていたが、いつから魔王と戦う事になったのだと不思議に思っていたがまさかこんなオチだったとはのう…… っぷ!」
「確かに話を聞くと話のすれ違いやけど、その話をしてた当人たちが力の強い者達だけだとすれ違いの話でここまで大事になるねんな~ くくっ!」
「ええ、すっごく大事になってますね…… フフッ!」
獣人代表の父親3人が呆れながら笑いをこらえていた。緑達に全幅の信頼を置いてる獣人達は、緑達のミスに対しても喜劇を見ているような感想を告げる。
「確かに緑様達らしいですね……ふっ!」
エルフのイリスもヤレヤレといった表情だが笑いをこらえている。
「ガハハハハハ! まぁ、間違いは誰にでもあるわな!」
ドワーフにビルにいたっては大笑いして終わらす。
そんな中、こめかみに青筋を立ててジークが叫ぶ。
「他の国の皆様まで!? 笑い事じゃないでしょう!」
ジークが叫ぶとそれまで笑っていた者達全員が鋭い視線をジークに向ける。
「なら、人族はどうするのだ?」「ほんまや聞きたいわ」「ええ、すっごく気になりますね」
「確かに私もですね」「ああ、俺もだ」
3人の獣人代表はおろかエルフとドワーフの代表まで緑の肩を持ちジークに尋ねる。
「そ、それは軽い罰を受けてもらうなど……」
思わず小声になりながら話すジーク。だが、そんなジークに各国の代表者達が尋ねる。
「のう、ジーク殿そなた達人族は緑に助けられた事はないのか?」
「ああ、同時スタンピードもあったよな?」
「すっごく最近の話ですよね?」
「私達エルフの国は世界樹様を救ってもらっていますし、さきのスタンピードも」
「ああ、うちの国もだ! 酒ももらったしな!」
「「で、軽い罰をあたえるのか?」」
「い、いや…… さっきのは言葉の綾で……」
「なら、緑達に言う事があるんじゃねぇか? ガハハハハ」
そういったビルがジークのバンバンと肩を叩く。ジークは肩を叩かれると緑の元に歩み寄る。
「ああ、緑こんな間違いは2度とする……」
そこまで言ったジークにまたもや鋭い視線が集まりジークは言葉を止め言い換える。
「こんな間違はなくしてくれよ」
そう言ったジークが周りの様子を伺うと各国の代表も頷いているのを確認して胸をなでおろす。
そんなジーク達のやり取りを見ていた魔緑が女神と勇者の前に歩み寄る。
「では、2人の話も聞きたいんだが……」
そう言った魔緑は、この上なく笑顔であったがこめかみに青筋を浮かべている。そんな魔緑に腐緑が声をかける。
「まぁまぁ、まーちゃん落ち着いて。湖上さんにいたっては混乱しているみたいだし、私達も【水野 緑】ってことも知らなさそうだし」
そう言われて魔緑が湖上こと勇者に視線を向けると目を見開き驚きの表情で固まっていた。
「とりあえず…… 湖上は置いといて駄女神さま、事情を説明してくれますか」
「そうだね、私もぜひ聞きたい」
「やっと正座から解放されるのですね」
そう言って女神が立ち上がろうとするが、魔緑と腐緑が肩に手を置きそれを阻止する。
「「ちゃんと話をきいてから」」
「……はい」
そう言って女神は正座のまま話始める。
「勇者と魔王の称号を得ていたら緑が爆散していたのか……」
「あはははははは」
女神になぜ湖上が勇者として召喚されたか説明を受け、驚く魔緑と笑い転げる腐緑。そんな腐緑を見て女神が腐緑に声をかける。
「腐緑さん、笑っていますがコアごとですよ」
「あははは……は? マジで?」
「マジです」
女神の言葉を聞いた腐緑が、コアまで爆散しては本当に死んでしまった事に気づき途端に青い顔になる。そんな様子を見た魔緑が女神に手をさしだし言葉をつづける。
「今回の件では、うまく立ち回ってくれたのか…… 正座をさせてすまなかった。以前の例があったから疑ってしまった」
魔緑がそう言って女神の手をとると、魔緑が女神を立ち上がらせる。
「誤解が解けて何よりです」
正座から解放され、誤解もとけ安心した女神に魔緑が深々と頭を下げる。
「今回の件、誠に感謝いたします。女神さま」
魔緑の声は決して大きなものでは無かったが、周りに居た者達はその言葉を聞き逃さず驚きで目をむいていた。
そんな周りの様子に気付いた魔緑が顔を赤くしながら呟く。
「俺だって礼くらいはちゃんと言う」
「魔緑さんにはじめて感謝してもらいましたね嬉しいです。では皆さんご説明もできましたし私はそろそろ失礼します」
そう言って天に浮き上がっていく女神に向かって周りに居た者全員が声をそろえる。
「「女神さまありがとうございました」」
それは、女神の説明を聞いた勇者召喚に集められた各国の代表者達に加え緑の家族達全員が、緑の命を女神が救った事に感謝をし思わず声をそろえた。
そのまま全員が女神が見えなくなるまで見送った後に、魔緑が勇者の方に視線を移す。
「で、湖上。何故お前はいきなり緑を攻撃したんだ?」
魔緑に声をかけら、それまでフリーズしていた勇者が再起動をはたす。
「まさか、緑ちゃんが魔王になってるとは思わなかったんだ……」
「は? 女神さまから説明はうけなかったのか?」
「まーちゃん、もしかして女神様は説明をわすれていたのかな? あはははは」
「あの駄女神ががぁあああああ!」
そう言って魔緑は消えた女神に向かって叫ぶ。そんな中、緑が正座のまま魔緑に声をかける。
「ねぇまーちゃん。そろそろ、僕達もたっていいかな?」
「俺も足が限界だ……」
「うちも……」
「ああ、そうだな……」
話が終わったと思い緑が恐る恐る尋ね、シャークやセリアも同意する。魔緑は頭をかきながら緑に向かって頷く。
そんな緑の声に勇者が反応する。
「本当に緑ちゃんなの?」
「そうだよ、湖上さん」
そう返事が返ってくるとみるみる目を輝かせ話始める。
「うわ~ 美形になったね~ しかも緑ちゃんが一杯いる~」
そう言って緑から魔緑、腐緑と視線を移していく。そんな中干支緑達がやってくる。
「なんでおねぇちゃんのことしってるんだろう?」「みんなしらないよね?」「だけどおなまえはしってる~」
やってきた干支緑達は、湖上の名前だけ知っているのを不思議そうに話していた。そんな干支緑達を見ていた湖上が尋ねる。
「も、もしかして、この子達も緑ちゃんなの?」
その質問に緑、魔緑、腐緑が頷く。その途端、湖上の様子が変貌する。
「うわ~! 可愛い! 可愛いすぎる!」
そう言いながら湖上は干支緑達をそれぞれ頭をなでたり、頬ずりしたり、抱きしめたりともみくちゃにしていく。
「キャハハハハ!」「くすぐったーい!」「もっとなでて~」
もみくちゃにされるも干支緑達はそれぞれ、喜びの声を上げる。
「まさか、こんな形で緑ちゃん達と再会できるとは思っていなかったよ♪ 魔王を倒してからのご褒美だとおもったよ!」
「女神にはなんて説明されたのかな?」
湖上の言葉に思わず腐緑が尋ねる。
「この世界に来て欲しい事と、緑ちゃんが大ピンチで、その緑ちゃんとは魔王と会えば居場所が分かると言われたから、てっきり緑ちゃんが魔王につかまっているかと思ったんだよ。しかも緑ちゃんが増えてるなんて夢にも思わない」
「あの駄女神、サプライズのつもりだったのかもしれないが俺達【水野 緑】の姿が変わっていることを忘れていたんだな……」
「それでいきなり僕を攻撃してきたんだね…… はははは、ひえっ!」
緑が笑っているといきなり抱きしめられる。
「ごめんね、緑ちゃん……」
「こ、湖上さん!? 落ち着いて! もう傷も治ったし気にしないで!」
緑がそう言うも湖上は緑をはなさない。そんな湖上の目には涙が見え、それに気づいた魔緑も腐緑も声をかけずにいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる