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おっさんチョコレート
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彼の名前はおっさんチョコレート。
海外から直輸入したドロドロに溶けたチョコをいつも持ち歩いており指を舐めながら美味しそうに食べている。
デブで不潔でアイドルオタク。
人前で平気でオナラをしてそれが面白いと勘違いしている。
元来、笑顔は相手を心地よい気持ちにさせたり、警戒心を解いたりする効果があるが、
おっさんチョコレートの笑顔は何故か人を不快にさせ、ぶん殴りたくなる気持ちにさせてしまう。
自分の容姿は棚に上げて、ブスの女性には暴言を吐くなど厳しい一面がある。
綺麗な女性を見かけるといつも卑猥な下ネタを女性に向かって言うので嫌われてしまう。
「パンツ見せて」が口癖で、女性が使ったスプーンを人目を憚らず舐め回すなどする生粋の変態である。
下着泥棒の常習犯でもある。その手際の良さから、彼が関わった事件はベテラン刑事を以ってしても全て迷宮入りとなってしまう。
今日はおっさんチョコレートの家で家族会議が開かれた。
そこには、ラーメン屋の店主であるおっさんチョコレートと、
働くのが嫌で早期引退した先代の父親、
3日に1回店を手伝ってくれる母親が参加した。
議題は代替わりして、どうしてこんなに客が減ったのかというものであった。
「おいブタ!どうして客が減ったか分かっているのか?」
厳しい口調でおっさんチョコレートに父親が訊ねた。
おっさんチョコレートは日頃から父親に委縮しており口籠ってしまう。
そんな息子の様子に余計に腹が立ち、
「根性も無く、ラーメン修行も半日で投げ出す。
その癖、責任を与えられてこそ人は成長するでござる。
初めから店主になれば成功が約束されるなんて、偉そうな事言って結局このザマじゃねぇか!」
「最近は、継ぎ足しの秘伝のスープが減ると水しか入れてないから、スープの味が無く、ただのお湯になっているじゃねぇか!」
「それに加え、自分のラーメンが不味くて食べたくないからって、昼食は何時も隣のラーメン屋に行っているだろ!」
「その姿を近所の人が見たら、この店では店主でも食欲が無くなる程不味い物を出してるんだって思うだろう!」
「あなた、一生懸命頑張ってるんだから、あんまりチョコレートちゃんを責めないでちょうだい。」
「そうやってお前がいつも甘やかすからこんな体たらくなブタに育ったんだろう!」
おっさんチョコレートはいつも自分を庇ってくれる母親の事が大好きだった。
その母親を守りたい一心で父親への恐怖心を押し殺し震えながらも大声で、
「ママをいじめるな!」
父親は不意を突かれ一瞬気を失いそうになる。
その瞬間、父親脳裏に走馬灯の様に楽しかった少年時代の思いがフラッシュバックした。
実は父親は内弁慶で、強気の相手には滅法弱かった。
「アイムソーリー、パパ。」
そこから誰も言葉を発する事が出来ず緊迫した空気が流れた。
「ブッッ!!!」
大地を引き裂くような大きな音が響き渡った。
おっさんチョコレートは場の空気を和ませて、みんなを笑顔にしようとオナラをした。
これには父親も怒りを抑えられず、おっさんチョコレートの頭を思い切り叩いた。
「なんて事するのアナタ!チョコレートちゃんに謝りなさい!」
「誰がこんなブタに謝るか!」
父親はバタンと襖を力強く締め部屋から出て行った。
「パパの言った事、あんまり気にしちゃダメよチョコレートちゃん。」
「うん。サンキュー、ママ。」
明くる日、冷静さを取り戻した父親がおっさんチョコレートにある命令を下した。
「アルバイトとして人気店に潜入し、その味を盗んで来い!」
今まで自分の店以外で働いた経験の無いおっさんチョコレートは、あからさまに嫌な顔をした。
「なんだ!その顔は!俺の決めた事に文句あんのか!」
おっさんチョコレートはこれ以上父親を怒らせると、また殴られると思い渋々その命令に従う事にした。
アルバイト初日、おっさんチョコレートは寝坊をした。
慌てた所で遅刻の事実は変わらないので、普段通りゆっくり身支度を整え、
ちゃんと、朝ご飯も三杯おかわりをした。
バイト先のラーメン屋に到着する店内はオープン前で準備に慌ただしく、
おっさんチョコレートの自己紹介も早々に切り上げられた。
明らかに自分よりも年下の茶髪の店長に、倉庫から麺が入った段ボールを持って来る様に言われた。
おっさんチョコレートは年上の自分に敬語を使わず命令するこの店長が初対面から好きになれなかった。
倉庫に入り、段ボールを持ち上げようとするも、おっさんチョコレートは小学3年生並の腕力しか無いので全く持ち上がらない。
日頃から何事もすぐ諦めがちなおっさんチョコレートは一服する事にし、煙草を吹かし始めた。
「額に汗を流して吸う煙草は別格でござるなぁ。」
おっさんチョコレートの戻りが遅いので、店長が心配して様子を見に倉庫に行くとそこには、
一日の仕事を終えた様な爽やかな表情で煙草を吸うおっさんチョコレートの姿があった。
「まだ休憩の時間でも無いのに何サボってんだ!」
おっさんチョコレートはムッとした表情で、
「初日からこんな重い物を持たせる方がどうかしてるでござる。」
店長は自分は正しい事を言っていると言う自信があった。
しかし段々と自分が間違っている様な気持ちにさせられていった。
「ここはもういいから店内で掃除をしていろ!」
おっさんチョコレートは力を使う仕事よりはましだと思ったので、喜んで店内に向かって行った。
店内でテーブルを拭いていると、ベテランの雰囲気を醸し出したパートのおばさんが恐い顔で近づいて来た。
「あんた、もっと丁寧に磨きなさい。こんなんじゃ磨いて無いのと変わらないじゃない。」
「それに、折角テーブルを磨いてもその後に汗がポタポタ落ちているから意味ないのよ。」
おっさんチョコレートは自尊心を踏みにじられ、悔しくなり唇を噛み締めた。
そして、トイレに行くと嘘をつき、店から逃げ出した。
おっさんチョコレートのラーメン屋での初バイトは店がオープンする前に幕を閉じた。
海外から直輸入したドロドロに溶けたチョコをいつも持ち歩いており指を舐めながら美味しそうに食べている。
デブで不潔でアイドルオタク。
人前で平気でオナラをしてそれが面白いと勘違いしている。
元来、笑顔は相手を心地よい気持ちにさせたり、警戒心を解いたりする効果があるが、
おっさんチョコレートの笑顔は何故か人を不快にさせ、ぶん殴りたくなる気持ちにさせてしまう。
自分の容姿は棚に上げて、ブスの女性には暴言を吐くなど厳しい一面がある。
綺麗な女性を見かけるといつも卑猥な下ネタを女性に向かって言うので嫌われてしまう。
「パンツ見せて」が口癖で、女性が使ったスプーンを人目を憚らず舐め回すなどする生粋の変態である。
下着泥棒の常習犯でもある。その手際の良さから、彼が関わった事件はベテラン刑事を以ってしても全て迷宮入りとなってしまう。
今日はおっさんチョコレートの家で家族会議が開かれた。
そこには、ラーメン屋の店主であるおっさんチョコレートと、
働くのが嫌で早期引退した先代の父親、
3日に1回店を手伝ってくれる母親が参加した。
議題は代替わりして、どうしてこんなに客が減ったのかというものであった。
「おいブタ!どうして客が減ったか分かっているのか?」
厳しい口調でおっさんチョコレートに父親が訊ねた。
おっさんチョコレートは日頃から父親に委縮しており口籠ってしまう。
そんな息子の様子に余計に腹が立ち、
「根性も無く、ラーメン修行も半日で投げ出す。
その癖、責任を与えられてこそ人は成長するでござる。
初めから店主になれば成功が約束されるなんて、偉そうな事言って結局このザマじゃねぇか!」
「最近は、継ぎ足しの秘伝のスープが減ると水しか入れてないから、スープの味が無く、ただのお湯になっているじゃねぇか!」
「それに加え、自分のラーメンが不味くて食べたくないからって、昼食は何時も隣のラーメン屋に行っているだろ!」
「その姿を近所の人が見たら、この店では店主でも食欲が無くなる程不味い物を出してるんだって思うだろう!」
「あなた、一生懸命頑張ってるんだから、あんまりチョコレートちゃんを責めないでちょうだい。」
「そうやってお前がいつも甘やかすからこんな体たらくなブタに育ったんだろう!」
おっさんチョコレートはいつも自分を庇ってくれる母親の事が大好きだった。
その母親を守りたい一心で父親への恐怖心を押し殺し震えながらも大声で、
「ママをいじめるな!」
父親は不意を突かれ一瞬気を失いそうになる。
その瞬間、父親脳裏に走馬灯の様に楽しかった少年時代の思いがフラッシュバックした。
実は父親は内弁慶で、強気の相手には滅法弱かった。
「アイムソーリー、パパ。」
そこから誰も言葉を発する事が出来ず緊迫した空気が流れた。
「ブッッ!!!」
大地を引き裂くような大きな音が響き渡った。
おっさんチョコレートは場の空気を和ませて、みんなを笑顔にしようとオナラをした。
これには父親も怒りを抑えられず、おっさんチョコレートの頭を思い切り叩いた。
「なんて事するのアナタ!チョコレートちゃんに謝りなさい!」
「誰がこんなブタに謝るか!」
父親はバタンと襖を力強く締め部屋から出て行った。
「パパの言った事、あんまり気にしちゃダメよチョコレートちゃん。」
「うん。サンキュー、ママ。」
明くる日、冷静さを取り戻した父親がおっさんチョコレートにある命令を下した。
「アルバイトとして人気店に潜入し、その味を盗んで来い!」
今まで自分の店以外で働いた経験の無いおっさんチョコレートは、あからさまに嫌な顔をした。
「なんだ!その顔は!俺の決めた事に文句あんのか!」
おっさんチョコレートはこれ以上父親を怒らせると、また殴られると思い渋々その命令に従う事にした。
アルバイト初日、おっさんチョコレートは寝坊をした。
慌てた所で遅刻の事実は変わらないので、普段通りゆっくり身支度を整え、
ちゃんと、朝ご飯も三杯おかわりをした。
バイト先のラーメン屋に到着する店内はオープン前で準備に慌ただしく、
おっさんチョコレートの自己紹介も早々に切り上げられた。
明らかに自分よりも年下の茶髪の店長に、倉庫から麺が入った段ボールを持って来る様に言われた。
おっさんチョコレートは年上の自分に敬語を使わず命令するこの店長が初対面から好きになれなかった。
倉庫に入り、段ボールを持ち上げようとするも、おっさんチョコレートは小学3年生並の腕力しか無いので全く持ち上がらない。
日頃から何事もすぐ諦めがちなおっさんチョコレートは一服する事にし、煙草を吹かし始めた。
「額に汗を流して吸う煙草は別格でござるなぁ。」
おっさんチョコレートの戻りが遅いので、店長が心配して様子を見に倉庫に行くとそこには、
一日の仕事を終えた様な爽やかな表情で煙草を吸うおっさんチョコレートの姿があった。
「まだ休憩の時間でも無いのに何サボってんだ!」
おっさんチョコレートはムッとした表情で、
「初日からこんな重い物を持たせる方がどうかしてるでござる。」
店長は自分は正しい事を言っていると言う自信があった。
しかし段々と自分が間違っている様な気持ちにさせられていった。
「ここはもういいから店内で掃除をしていろ!」
おっさんチョコレートは力を使う仕事よりはましだと思ったので、喜んで店内に向かって行った。
店内でテーブルを拭いていると、ベテランの雰囲気を醸し出したパートのおばさんが恐い顔で近づいて来た。
「あんた、もっと丁寧に磨きなさい。こんなんじゃ磨いて無いのと変わらないじゃない。」
「それに、折角テーブルを磨いてもその後に汗がポタポタ落ちているから意味ないのよ。」
おっさんチョコレートは自尊心を踏みにじられ、悔しくなり唇を噛み締めた。
そして、トイレに行くと嘘をつき、店から逃げ出した。
おっさんチョコレートのラーメン屋での初バイトは店がオープンする前に幕を閉じた。
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