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第三章

甘い時間*

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「だから駄目ですって……」

堂本はまだ髪も乾かしていない状態のまま、朔也をベッドに引きずり込んだ。

「治ったから」

早すぎだろうと突っ込みたいが、病人とは思えない腕力で堂本さんは朔也をマットへ抑え込んでいる。

首筋から吸い付きながら唇が下へ降りてくる。シャツをめくりあげ朔也の胸をまさぐる右手は熱かった。
そういえば、最近堂本さんの仕事が忙しかったからゆっくり会える時間が作れなかった。こういう事をするのは久しぶりだ。

少しでも彼の手で刺激されようものなら簡単に達してしまうだろう。

キスだけで反応してしまう自分もどうかと思うが、病み上がりの彼に高度な運動をさせるわけにはいかない。ここはなんとか興奮した堂本さんを落ち着かせなければならない。

「わかりました。から、ちょっと代わってください。僕がしますんで、堂本さんは横になって動かないで」

朔也は自分に乗っかった堂本さんの身体を押しのけるように仰向けに寝かせると、そっと彼の上の跨った。

できるだけ気持ちよくさせたいと思い頑張って撫でこすり口で愛撫する。目の前には非常識と言っても過言ではない黒い凶器のような塊が猛りを増している。
脈打って先走りを滴らせたそれに、朔也は思わず怖くなって中腰になり上に逃げた。

「おい……」

堂本は朔也の腰を引き戻す。

「ちょっと……待って。このサイズは異常だと思います」

今まで堂本に任せきりだったせいか、まともに見たことがなかったその大きさは異常。まさにに猥褻物。こんなものが中に入るはずがない。

「ほら」

もう一度腰突き上げる形で堂本さんが朔也に先端をあてがう。
朔也はまた上へ逃げる。

「おま……わかってると思うが、逃げるから入らない」

そう言われると、朔也は観念したかのように何度も頷き、ゆっくりと堂本の上に腰を落とした。

「あ……ああ……っ、……くっ……あ!……」

朔也が落ち着くまで堂本は動きを止めて、荒い息を整えた。

夕方のオレンジ色の光が窓から差し込み、朔也の上半身をあでやかに照らし出す。

ゆらゆらとゆっくり体を前後に揺らしながら、自身の気持ちいい場所を何度も刺激する。

途中、激しく下から突き上げられ、その度に朔也の喘ぎ声が室内に響いた。


「朔也今から出すから。しっかり受け止めて」

そう言ったと同時に、体内へ熱い液がどっと流れ込んできた。
朔也は拒否する隙を与えてもらえず、凄まじい勢いのそれを大量に体内に取り込むしかなかった。

「悪い。中出ししたな」

荒く肩を上下させ、ハァハァと息をつきながら堂本さんが事後報告する。

それを聞きながら、そのまま朔也は目を閉じてしまった。

ふと目を開けると、間近くに堂本さんの顔があった。驚いて身じろぐ朔也を堂本さんが抱き寄せた。

「意識が飛んでいたみたいです」

「感じすぎて気を失ったんだよな」

ニヤニヤしながら朔也を覗き込んだ堂本さんを軽く押しのけた。

足の間にはまだ痺れがあった。

シャワーを浴びますといって背を向けて立ち上がろうとした時、ドロリと中に出された堂本さん残したものがこぼれてきた。

「あっ……」

シーツにシミを作ってしまう恥ずかしさと、大量すぎる堂本さんのそれが溢れ出してくるみっともなさ、粗相をしてしまったかのようで恥ずかしく朔也は赤面した。

「出てきたの?……すげぇエロいんだけど」

朔也はシーツを手繰り寄せて体に巻き付けるとミノムシのようになりながらズルズルバスルームへ歩いて行った。

途中でひょいとシーツごと堂本さんに抱え上げられ、そのまま一緒にバスルームへ運ばれた。


その後はバスルームで体を洗いながら抱かれ、風呂から上がってからもまた抱かれることになった。

ベッドに上に四つん這いになると、お尻を突き出してと言われて、指で後ろを犯されながら片手で性器をこすられた。

朔也の反り返ったそれを口に咥えられ、あちこち軽く噛まれながら指をまた入れられた。

もう泣きわめく羽目になっている朔也を満足そうに眺めると、堂本さんは朔也の足を大きく開いた。

「入れるぞ……」

そう言って奥深くまで朔也を貫いた。あさましいと思いながらも、ひくひくと締め付けてしまう身体を止められずにいると、不意打ちで、また強く押し込まれた。

何度も到達したにもかかわらず「もっと……もっと……」と求めてしまう。

「朔也、まだ気持ちいい?欲しいの?」

堂本さんはそう問いながら、長く深いキスをして、また朔也の中をゆっくり動き始めた。

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