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23話・運命の赤い紙と文化祭優勝クラスの行方
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「それじゃあ……俺の恋愛マッチゲームの番号を見せるぞ」
下駄箱の壁側にあった恋愛マッチゲームの紙に気付かない俺は、下駄箱まで戻って紙を回収した。そして、唯も自分の下駄箱の紙を回収している。体育館裏には風祭が呼び寄せた東堂も来ており、とうとう俺達の運命の赤い紙の結果がわかる事になった――。
「俺の恋愛マッチゲームの番号は137番だ」
『……』
目の前の女子三人は三者三様の外れた……という顔をしていた。そんな簡単に一年全員に配られた番号が当たるはずが無いと思いつつも、微かに残念な気持ちもあった。金髪の毛先をイラつきながらいじる唯は言う。
「私の番号は1番。頭だけヒットしてるわよ。東堂さんと男女は?」
「私は3番。真ん中が当たりだね」
「私は7番だ。赤井の番号の最後の数字に当たっている」
『……』
全員が疑問に思った事がある。
その疑問を俺は呟いていた。
「1と3と7か……俺の番号と当たってはいないけど、三人合わせれば当たってるよな。これは反応に困る結果だな」
こんな中途半端とも言える微妙な結果だが、風祭はこれはこれで良いとも言っている。東堂も面白い結果だと言うが、唯は違った。
「ハズレはハズレよ。そもそもこんなのは紙切れだし、後夜祭でダンスを踊ろうが私の総司には変わらない」
「西村さん、私の総司という事は二人はもう付き合っているの?」
その東堂の鋭い一言に唯も沈黙した。風祭もあれ? という顔をしている。勿論、俺も空気が変わった事に戸惑いがあった。でも強気な唯は答える。
「まだ付き合って無いけど、付き合う予定。それに東堂さんに関係あるかな? 東堂さんは総司に小説ネタ以外で興味あるの?」
「あるよ。だって赤井君は魅力的じゃない。とても複雑な心の持ち主で、私を刺激してくれるわ。だから私が赤井君の彼女に立候補するの。どう思う?」
あー……これは問題発言過ぎる。明らかに唯を挑発してるし、こうなると東堂も止まらない。東堂も普通の女とは少し違うから、難しい部分がある。異様な二人の女の殺気を一陣の風が悪化させる。
「西村も東堂さんの意見もあるのを承知で言う。私も赤井からの返事をいつまでも待つつもりでいる。西村にも誰にも赤井を渡すつもりは無い」
流石にこれ以上は人間関係の悪化に繋がると思い俺は発言しようとすると、東からの突風がかき消した。
「二人共、肝心な事を忘れているよ。まだ赤井君はグレイなの。才造高校との事件で仮面は剥がれたかも知れないけど、まだ赤井君自身がグレイを卒業すると言って無い。だから恋をするかどうかもわからないんだよ」
「東堂。俺は確かにレッドでもなくグレイだ。けど、今はクリアだと思っている。だから……」
「自身無さげに言うのはグレイという証拠だよ。まだ赤井君はグレイでしょ? グレイで無くなった時から、この三人での競争になるね」
『……』
東堂のライバル宣言により、唯と風祭にも互いへの敵対心が大きく芽生えていた。まだ明日のメイド喫茶もあるってのに、この三人の不仲は危険だ。
(つーか、この空気感最悪だぞ。東堂はやっぱ怖い女だ。時折見せるこの冷徹で空間破壊をするような青眼に、情欲が湧いてしまう俺は異常なのか……?)
途方も無い怜悧な色気に少し興奮していた。この感覚は唯や風祭には無い。楽しい文化祭が一気に暗くなってしまった展開に、明日への不安を感じた。
『……』
永遠に続くような時間もそう長くは続かなかった。茶髪の髪の長い一人の男の声で修羅場のような空気が癒えた。
「四人で密会かな? メイド喫茶のヒロイン達が見つからないから、親衛隊がまだ探してるよ」
「……勇か。お前こそ、女の子達の遊びはいいのかよ」
「たまには男と遊ばないと、僕もストレス溜まるから」
すでに俺の組と同様に本日分の材料が終わった為、勇のクラスのコスプレ喫茶も午前中で終了している。一時の不穏な空気感は少し和らぎ、俺は無理矢理に話題を恋愛マッチゲームの話に戻した。
「この三人が俺と同じ番号じゃないのはわかった。じゃあ、俺と運命の赤い紙で結ばれている137番とは誰なんだ? 文化祭終わりまでにはわかるとは言え、気になるもんだな。って、唯。俺の紙を取るな」
「この137番……午前中に私に謝りに来た乃定が持っていたわね。その時はわからなかったけど、今思えば恋愛マッチゲームの紙だわ。でも何で誠高校じゃない乃定が……」
という事は、俺の運命の赤い紙の相手はブルーの乃定歳青なのか――?
まさかの相手と言うのも有り、悪寒で身震いした。すると、ゲラゲラと笑いだす勇がそれを否定したんだ。
「あぁ、137番は僕だよ。乃定じゃなくて僕ね。僕の番号を知りたい女の子達に囲まれて紙を落としてしまってね。それを乃定君が拾ってくれたのさ」
「よっしゃ!」
全員は以外な顔をしていた。男という結果で良かったの? という顔だ。だから俺は説明する。
「いや、乃定とは嫌なだけだ。グレイ仲間の勇の方がマシというだけ。そんだけ」
「なら、僕とダンスだね総司は。グレイとしてのラストダンスになるのかな?」
「ラストダンスか。後夜祭でダンスするのか。ま、わけのわからない女よりはマシか。文化祭はグレイの二人で締めるとするか」
「うん。終わったらキスしようね総司」
「アホか。次元のハザマに掃除するぞ」
そんなこんなで、この場にあった不穏な空気は消えた。これなら明日のメイド喫茶もこの三人の女達は上手くやってくれるはず。その後はわからないが、文化祭までは上手く行けばいい。
(この調子なら三人共、問題無く明日を迎えられそうだ。天気も良いし、明日も……ん?)
太陽の光が冷めた地上を照らしてくれる天気の良い空を見上げると、空には黒い飛行物体があった。みんながそれに気付くと、勇は話し出す。
「あれはドローンだよ。西村親衛隊と風祭親衛隊はドローンを使って探していたからね。二人共、早く逃げないと親衛隊に写真やら何やらで大変だよ?」
焦る唯と風祭は自分達の親衛隊という存在に軽く恐怖していた。まさかここまで自分達を狙っているとは思わなかったからだ。それに対して唯は八つ当たりし出した。
「男女! アンタはメイド服着て調子こいてるから相手してあげなさいよ! だらしない乳でも揉ませればいいんだわ!」
「西村こそ相手してあげればいい。男に媚びる天才金ピカゴキブリが!」
「はぁ!? マジ殺す男女!」
「勝負だ金ピカゴキブリ!」
このーっ! と取っ組み合いになる二人に勇はやれやれと話す。
「そのケンカも、撮影されてるよ。早く逃げなよ。総司も逃走補助してあげな」
それを理解した俺は、二人を連れて校内へと逃げ出した。そして、体育館裏には勇と東堂が残されたんだ。青い瞳でそのドローンを見上げる東堂は、
「ねぇ、石田君。あのドローンは本当にあの二人を狙っていたの?」
「青眼の発動かい東堂さん。確かにあのドローンは誠高校の映像写真部の卒アル用に使う写真を撮影しているだけのモノ。だから誰かを追跡してない。僕は東堂さんと話したくて残ってもらったんだよ」
「私と……?」
そうして、東堂と勇の会話が始まった。
「恋愛マッチゲームの事だけど、本当は東堂さんが137番だよね? それ、誰かと交換したでしょ?」
「どうしてそれがわかるの?」
「だって、その番号を配ったのは僕だよ。女子の番号は頭に入っている。男子のは風祭さんがシャッフルして配ったからわからないけど、東堂さんの番号は総司と同じだった。何故、誰かと交換したの?」
「やっぱり本当のグレイは誤魔化せないね。赤井君はグレイになるのは無理だよ。そう思うよね石田君も」
「ま、そうだね」
そうして、自分の恋愛マッチゲームの赤紙を破いた東堂は言う。
「……こんなモノは紙切れだし、まだ才造高校の事件でグレイではないのが全員にバレてないとは言え、赤井君はメンタルボロボロでしょ? そこに運命とか言われたら、私勝てる自信あるから。だからこれは卑怯になるし、私としても良くない結果になる。赤井君がフラットな状態で出した答えじゃないとダメだと思っただけだよ」
「成る程ね……やはり君は恐ろしい女だ。東堂真白」
※
そんな会話がされている事など知らず、翌日の文化祭も問題無く終わった誠高校文化祭も終幕を迎えていた。文化祭での出し物ランキングを競う、文化祭得票数では俺達のクラスは総合3位だった。三人のアイドル効果で喫茶店としては異例の結果だが、やはり劇には勝てない。
そして、とうとう俺がグレイではないという話がどこからから流れ出していた。すると、当然のように色々な女子は俺を狙い出している。
最近は誰も特別扱いしてなかった俺も、西村唯、東堂真白、風祭朱音とは深い付き合いがあると周囲にも思われていた。
色々と混乱が起こるから、俺は一つの決断をしていた。3位から1位を公正に決める文化祭ランキングの決戦投票前に俺はマイクを使って宣言した。
「一年一組の赤井総司はグレイを辞めます」
そう、俺は誠高校文化祭に集まった全ての人間達に宣言したんだ。勿論、会場は大混乱に陥って、唯も東堂も風祭もこのタイミングで言うのか……と唖然としていた。けど、勇はただ微笑んでいるだけだ。
そして、赤井総司のグレイ辞める宣言で、文化祭最終得票数が伸びて一年一組は文化祭ランキングで優勝したんだ!
そんな混乱もありつつ、俺と勇のグレイ二人のラストダンスは盛り上がった。まさか、勇の言葉が予言になるとは思っていなかったが。
この日、赤井総司は「グレイ」を辞めた。
下駄箱の壁側にあった恋愛マッチゲームの紙に気付かない俺は、下駄箱まで戻って紙を回収した。そして、唯も自分の下駄箱の紙を回収している。体育館裏には風祭が呼び寄せた東堂も来ており、とうとう俺達の運命の赤い紙の結果がわかる事になった――。
「俺の恋愛マッチゲームの番号は137番だ」
『……』
目の前の女子三人は三者三様の外れた……という顔をしていた。そんな簡単に一年全員に配られた番号が当たるはずが無いと思いつつも、微かに残念な気持ちもあった。金髪の毛先をイラつきながらいじる唯は言う。
「私の番号は1番。頭だけヒットしてるわよ。東堂さんと男女は?」
「私は3番。真ん中が当たりだね」
「私は7番だ。赤井の番号の最後の数字に当たっている」
『……』
全員が疑問に思った事がある。
その疑問を俺は呟いていた。
「1と3と7か……俺の番号と当たってはいないけど、三人合わせれば当たってるよな。これは反応に困る結果だな」
こんな中途半端とも言える微妙な結果だが、風祭はこれはこれで良いとも言っている。東堂も面白い結果だと言うが、唯は違った。
「ハズレはハズレよ。そもそもこんなのは紙切れだし、後夜祭でダンスを踊ろうが私の総司には変わらない」
「西村さん、私の総司という事は二人はもう付き合っているの?」
その東堂の鋭い一言に唯も沈黙した。風祭もあれ? という顔をしている。勿論、俺も空気が変わった事に戸惑いがあった。でも強気な唯は答える。
「まだ付き合って無いけど、付き合う予定。それに東堂さんに関係あるかな? 東堂さんは総司に小説ネタ以外で興味あるの?」
「あるよ。だって赤井君は魅力的じゃない。とても複雑な心の持ち主で、私を刺激してくれるわ。だから私が赤井君の彼女に立候補するの。どう思う?」
あー……これは問題発言過ぎる。明らかに唯を挑発してるし、こうなると東堂も止まらない。東堂も普通の女とは少し違うから、難しい部分がある。異様な二人の女の殺気を一陣の風が悪化させる。
「西村も東堂さんの意見もあるのを承知で言う。私も赤井からの返事をいつまでも待つつもりでいる。西村にも誰にも赤井を渡すつもりは無い」
流石にこれ以上は人間関係の悪化に繋がると思い俺は発言しようとすると、東からの突風がかき消した。
「二人共、肝心な事を忘れているよ。まだ赤井君はグレイなの。才造高校との事件で仮面は剥がれたかも知れないけど、まだ赤井君自身がグレイを卒業すると言って無い。だから恋をするかどうかもわからないんだよ」
「東堂。俺は確かにレッドでもなくグレイだ。けど、今はクリアだと思っている。だから……」
「自身無さげに言うのはグレイという証拠だよ。まだ赤井君はグレイでしょ? グレイで無くなった時から、この三人での競争になるね」
『……』
東堂のライバル宣言により、唯と風祭にも互いへの敵対心が大きく芽生えていた。まだ明日のメイド喫茶もあるってのに、この三人の不仲は危険だ。
(つーか、この空気感最悪だぞ。東堂はやっぱ怖い女だ。時折見せるこの冷徹で空間破壊をするような青眼に、情欲が湧いてしまう俺は異常なのか……?)
途方も無い怜悧な色気に少し興奮していた。この感覚は唯や風祭には無い。楽しい文化祭が一気に暗くなってしまった展開に、明日への不安を感じた。
『……』
永遠に続くような時間もそう長くは続かなかった。茶髪の髪の長い一人の男の声で修羅場のような空気が癒えた。
「四人で密会かな? メイド喫茶のヒロイン達が見つからないから、親衛隊がまだ探してるよ」
「……勇か。お前こそ、女の子達の遊びはいいのかよ」
「たまには男と遊ばないと、僕もストレス溜まるから」
すでに俺の組と同様に本日分の材料が終わった為、勇のクラスのコスプレ喫茶も午前中で終了している。一時の不穏な空気感は少し和らぎ、俺は無理矢理に話題を恋愛マッチゲームの話に戻した。
「この三人が俺と同じ番号じゃないのはわかった。じゃあ、俺と運命の赤い紙で結ばれている137番とは誰なんだ? 文化祭終わりまでにはわかるとは言え、気になるもんだな。って、唯。俺の紙を取るな」
「この137番……午前中に私に謝りに来た乃定が持っていたわね。その時はわからなかったけど、今思えば恋愛マッチゲームの紙だわ。でも何で誠高校じゃない乃定が……」
という事は、俺の運命の赤い紙の相手はブルーの乃定歳青なのか――?
まさかの相手と言うのも有り、悪寒で身震いした。すると、ゲラゲラと笑いだす勇がそれを否定したんだ。
「あぁ、137番は僕だよ。乃定じゃなくて僕ね。僕の番号を知りたい女の子達に囲まれて紙を落としてしまってね。それを乃定君が拾ってくれたのさ」
「よっしゃ!」
全員は以外な顔をしていた。男という結果で良かったの? という顔だ。だから俺は説明する。
「いや、乃定とは嫌なだけだ。グレイ仲間の勇の方がマシというだけ。そんだけ」
「なら、僕とダンスだね総司は。グレイとしてのラストダンスになるのかな?」
「ラストダンスか。後夜祭でダンスするのか。ま、わけのわからない女よりはマシか。文化祭はグレイの二人で締めるとするか」
「うん。終わったらキスしようね総司」
「アホか。次元のハザマに掃除するぞ」
そんなこんなで、この場にあった不穏な空気は消えた。これなら明日のメイド喫茶もこの三人の女達は上手くやってくれるはず。その後はわからないが、文化祭までは上手く行けばいい。
(この調子なら三人共、問題無く明日を迎えられそうだ。天気も良いし、明日も……ん?)
太陽の光が冷めた地上を照らしてくれる天気の良い空を見上げると、空には黒い飛行物体があった。みんながそれに気付くと、勇は話し出す。
「あれはドローンだよ。西村親衛隊と風祭親衛隊はドローンを使って探していたからね。二人共、早く逃げないと親衛隊に写真やら何やらで大変だよ?」
焦る唯と風祭は自分達の親衛隊という存在に軽く恐怖していた。まさかここまで自分達を狙っているとは思わなかったからだ。それに対して唯は八つ当たりし出した。
「男女! アンタはメイド服着て調子こいてるから相手してあげなさいよ! だらしない乳でも揉ませればいいんだわ!」
「西村こそ相手してあげればいい。男に媚びる天才金ピカゴキブリが!」
「はぁ!? マジ殺す男女!」
「勝負だ金ピカゴキブリ!」
このーっ! と取っ組み合いになる二人に勇はやれやれと話す。
「そのケンカも、撮影されてるよ。早く逃げなよ。総司も逃走補助してあげな」
それを理解した俺は、二人を連れて校内へと逃げ出した。そして、体育館裏には勇と東堂が残されたんだ。青い瞳でそのドローンを見上げる東堂は、
「ねぇ、石田君。あのドローンは本当にあの二人を狙っていたの?」
「青眼の発動かい東堂さん。確かにあのドローンは誠高校の映像写真部の卒アル用に使う写真を撮影しているだけのモノ。だから誰かを追跡してない。僕は東堂さんと話したくて残ってもらったんだよ」
「私と……?」
そうして、東堂と勇の会話が始まった。
「恋愛マッチゲームの事だけど、本当は東堂さんが137番だよね? それ、誰かと交換したでしょ?」
「どうしてそれがわかるの?」
「だって、その番号を配ったのは僕だよ。女子の番号は頭に入っている。男子のは風祭さんがシャッフルして配ったからわからないけど、東堂さんの番号は総司と同じだった。何故、誰かと交換したの?」
「やっぱり本当のグレイは誤魔化せないね。赤井君はグレイになるのは無理だよ。そう思うよね石田君も」
「ま、そうだね」
そうして、自分の恋愛マッチゲームの赤紙を破いた東堂は言う。
「……こんなモノは紙切れだし、まだ才造高校の事件でグレイではないのが全員にバレてないとは言え、赤井君はメンタルボロボロでしょ? そこに運命とか言われたら、私勝てる自信あるから。だからこれは卑怯になるし、私としても良くない結果になる。赤井君がフラットな状態で出した答えじゃないとダメだと思っただけだよ」
「成る程ね……やはり君は恐ろしい女だ。東堂真白」
※
そんな会話がされている事など知らず、翌日の文化祭も問題無く終わった誠高校文化祭も終幕を迎えていた。文化祭での出し物ランキングを競う、文化祭得票数では俺達のクラスは総合3位だった。三人のアイドル効果で喫茶店としては異例の結果だが、やはり劇には勝てない。
そして、とうとう俺がグレイではないという話がどこからから流れ出していた。すると、当然のように色々な女子は俺を狙い出している。
最近は誰も特別扱いしてなかった俺も、西村唯、東堂真白、風祭朱音とは深い付き合いがあると周囲にも思われていた。
色々と混乱が起こるから、俺は一つの決断をしていた。3位から1位を公正に決める文化祭ランキングの決戦投票前に俺はマイクを使って宣言した。
「一年一組の赤井総司はグレイを辞めます」
そう、俺は誠高校文化祭に集まった全ての人間達に宣言したんだ。勿論、会場は大混乱に陥って、唯も東堂も風祭もこのタイミングで言うのか……と唖然としていた。けど、勇はただ微笑んでいるだけだ。
そして、赤井総司のグレイ辞める宣言で、文化祭最終得票数が伸びて一年一組は文化祭ランキングで優勝したんだ!
そんな混乱もありつつ、俺と勇のグレイ二人のラストダンスは盛り上がった。まさか、勇の言葉が予言になるとは思っていなかったが。
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