分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY

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## 17 宮殿が魔物に襲われたので彼氏との初エッチ直後に破局した傷心褐色エロメイドのプライベートを暴いてムラムラしてる場合じゃありません

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翌日、俺は重たい体を引きずりながらベッドから起き上がった。昨晩ハルに迫られたものの、ルナ達の乱入で未遂に終わった一件が頭の中でリプレイされ、俺は思わず顔を赤らめた。

(さて、今日はハルの部屋で…)

俺はイザベラの仮説を試すべく、ハルに分析スキルを使わせてもらう約束を取り付けていた。

(しかし、脱いで裸を見せろと伝えるのも角が立ちそうだし、どうしたものか…)

思案を巡らせながら廊下を歩いていると、宮廷のテラスから何やら騒がしい声が聞こえてきた。

「何事だ?」

俺は足を速めてテラスへと向かった。そこには、多くの兵士や侍女たちが集まり、テラスのすぐ外に広がる海を指差しながら騒いでいる。

「なんだ、あれは…!」

テラスから身を乗り出すと、海の沖に巨大なクジラのモンスターが姿を現していた。その巨体は、小さな島と見紛うほどだった。

(バ、バケモンだ…!)



俺は警戒態勢に入ったが、その時、褐色の肌をしたメイドが現れた。彼女はピンク色の短い髪をなびかせながら、落ち着いた声で言った。

「ご安心ください。『分析』様。あれは王家の守護聖獣、“ガルディアナ・マレア”です。私たちには害を与えません」

「守護聖獣…?」

俺は首を傾げた。

城の人間は兵士達も含めて皆、害のない守護聖獣が戯れに姿を見せただけだと受け取っているらしく、嬉しそうに見物している。

どうやらモンスターの襲撃とか、そういうのではないらしい。

俺も一息ついて、クジラ見物でもしようかとそんなことを考えていたが、それよりも先にメイドのやたらと露出度の高い衣服が気になってしまった。ほとんど水着のような恰好だ。

(昨日からちょっと気になってたけどこのメイド、エロいな……)

「名前:ヒナギク・ゲンゼブルク
身長:164cm
年齢:18歳
スリーサイズ:B86 W54 H88
Lv:35
HP:505
MP:433
力:102
敏捷:191
魔力:95
精神力:123
汎用スキル:剣術Lv7、結界Lv6、精霊魔法Lv5、儀礼Lv10、料理Lv8、掃除Lv9、水泳Lv5
固有スキル:無し
特殊能力:ギャルメイク
祝福:無し
呪い:彼氏と別れたばかり
称号:ゲンゼブルク伯爵令嬢
性体験:1人♡
性癖:[データロック]」
備考:侍女長・ゲンゼブルク伯爵夫人マルゲリータの長女」

思わず分析スキルで彼女の情報を確認してしまう。ガードが固い女なのか、女王陛下や古代の魔女の性癖すら暴く俺のデータロックをしても彼女の性癖を見破ることは出来なかった。

だが……。

(彼氏と別れたばかりか……。性体験は一人だけ……。相手はその彼氏か?初体験を捧げた彼氏と別れたショックが、単なる別れじゃなく呪いレベルで彼女の心に突き刺さってる的な……。そう考えると生々しいな……)

なんだかんだ言って分析スキルは女性の恥ずかしい秘密を暴いてしまう。

彼氏とはどんなプレイをしていたんだろう……。

眼の前のこのエロい身体は、ベッドの上でどんな腰のくねらせ方や胸の揺らし方を……。

そしてこの美しい顔から、どんな声が漏れ出ていたのだろう……。

思わず想像してちょっと興奮してしまう。

「『分析』様。私に対していかがわしい分析をするのはやめて頂きたい」

俺が変な事を分析しているのが顔に出てしまっていたのか、ヒナギクは不機嫌そうに俺に対してそう告げた。

「ご、ごめんなさい……」

その時、ハルもテラスに現れた。彼女は巨大なクジラの姿を見て、目を輝かせた。

「まあ、守護聖獣様、なんて立派なお姿…!これは何かの吉兆かしら?」

ハルは嬉しそうに呟いた。ルナ、イザベラ、そしてフローラもハルの後ろに続いてテラスに現れた。

「わぁ…大きいクジラさんですね…!」

ルナは目を丸くしてクジラを見上げていた。

「確かに、とてつもない魔力を感じるわ。この規模のモンスターなら国レベルの守護者を担ってもおかしくないわね」

イザベラは腕を組み、興味深そうにクジラを観察している。フローラもまた、感嘆の声を上げた。

「こんな大きな生き物が……! まるで、海そのものみたいですね」

「あのクジラは、神聖な儀式の時や祭りの時にはよく現れるんですよ」

ヒナギクが説明してくれた。

「でも、今はそういう時期じゃないのに、何故…?」

彼女は不思議そうに首を傾げた。

俺はクジラを見つめながら、『分析』スキルでクジラの状態を確認する。

名前:ガルディアナ・マレア
年齢:[計測失敗](100歳以上?)
性別:メス
種族:クジラ
Lv:88
HP:7334/58742
MP:29161/32568
力:385
魔力:432
精神力:495
スキル:潮汐操作Lv10、自然治癒Lv10、聖なる守りLv7
特殊能力:水中呼吸、超音波、くいしんぼう
祝福:無し
呪い:洗脳、便秘気味

(洗脳…だと?)

俺は息を呑んだ。クジラはゆっくりと宮殿に向かって泳いできている。その巨体からは、計り知れない威圧感が漂っていた。

だがそんな威圧感すら、彼女を王家の守護聖獣としか見なしていないハルや城の務め人達は神性と荘厳の証としか捉えていないようだ。

(この状況に気づいているのは、まだ俺だけなのか…?)

俺は焦燥感に駆られた。このままでは、宮殿は壊滅的な被害を受けることになる。

「陛下!危険です!ガルディアナ・マレアは呪いで操られています!」

俺の叫びにも、ハルは首を横に振るばかりだった。

「何を言っているの?『分析』様。ガルディアナ・マレアは私たちの守護聖獣よ?私たちに危害を加えるはずがないわ」

ハルは疑うことなく、聖獣の巨大な姿に見惚れている。しかし、次の瞬間、ガルディアナ・マレアは巨大な尾びれを海面に叩きつけた。

「!!」

轟音と共に、巨大な水柱が天高く舞い上がり、やがてそれは巨大な海嘯と化して宮殿に迫ってきた。

「きゃああああっ!」

テラスにいた侍女たちが悲鳴を上げる。ハルもようやく事態の深刻さを理解したようで、恐怖で顔を蒼白にしていた。

「フローラ!結界を!沖に向かって、なるべく大きなものを!」

俺はフローラに指示を飛ばした。フローラは真剣な表情で頷き、両手を前に突き出した。

「妖精の加護よ、我が盾となれ!結界展開!」

フローラの詠唱と共に、淡い緑色の光が海面上に広がり、巨大な壁を作り出した。しかし、聖獣の力は想像をはるかに超えていた。満ち潮はフローラの結界に激しくぶつかり、一瞬で結界は砕け散った。

「くっ……!」

フローラが歯を食いしばったその時、イザベラがすかさず呪文を唱えた。

「『クロノ・リワインド』!」

破損した結界が、まるでビデオを巻き戻すかのように元に戻っていく。

結界は戻るなり再び満ち潮によって破壊されてしまうが、すぐにイザベラの魔法の効果によって修復される。

「フローラの結界スキルのレベルは3って所かしら?あの神獣の前には紙同然ね。でも私の時間操作魔法ならだいたい1/3000秒単位で破壊された結界を元に戻す処理をループ出来るから、強度面の問題はこれでなんとかなるはず」

辺りには結界が破壊されたことを示す高音と張り直されたことを示す高音が絶え間なくチリチリと鳴り続けている。まるで耳鳴りのような音だ。

耳が長くて人よりよく聞こえてしまうせいか、フローラは特に辛そうにしている。

「イザベラさん、ありがとうございます……!でも、私の結界、少し小さいみたいで……水が溢れてきてる……」

フローラの声に、俺は海面を見た。確かに、彼女の結界は押し寄せる潮の全体を覆いきれていない。少しずつ海水が宮殿の建つ入り江へと流れ込み、潮位が上がってきていた。

「そうね。強度はともかく範囲がカバー出来てないからこのままじゃジリ貧よ。面倒だから元を断っちゃいましょう。私が本気で攻撃魔法を放てばアレを殺すのなんてカンタンよ」

ガルディアナ・マレアを示しながらイザベラはそう提案するが、ハルは慌てて首を横に振った。

「だ、ダメです!我が国の守護聖獣を殺すだなんて!何か他に方法は……」

ハルが必死に訴える。するとイザベラの表情が歪む。

「ぐっ……。そ、そうね。女王様がそう言うのなら仕方ないわ……。ハァハァ……♡」

どうやら『年下のロリ系美少女におねだりされると逆らえない呪い』が発動したらしく、イザベラは自分の提案を即座に取り下げることになった。

ルナも心配そうに聖獣を見つめている。

「クジラさん……なんだか辛そう……」

その時、褐色の肌にピンク色の髪をしたメイドが前に出た。彼女はハッキリとした口調で言った。

「私がフローラさんに代わって結界を張ります」

「ヒナギク!?」

ハルが驚きの声を上げた。

「私も専門家レベルとまではいきませんが結界スキルを心得てます。あのレベルの攻撃に耐えるような強度は無理ですが、範囲さえ広ければ良いということなら、これより大きな結界を貼ることは可能です」

ヒナギクは毅然とした態度で言った。フローラは感謝の表情でヒナギクを見つめた。

「オッケー。あなたの詠唱が終わったら、すぐにリワインドの対象をあなたの結界の方に切り替えるわ」

イザベラが指示を出すと、ヒナギクは深呼吸をして、詠唱を始めた。

「顕現せよ、『聖盾』!」

ヒナギクの詠唱と共に、まばゆい光が海面上に広がり、巨大な結界が展開された。フローラより高いレベルの結界は、先程のフローラの結界よりも広い範囲をカバーしていた。イザベラはすかさず時間操作魔法でヒナギクの結界を強化する。

今度は宮殿全体を完全にカバー出来たようで、潮位の上昇や水の流入はなんとか止まった。

「さて、なんとか均衡状態にはなったわね。でも問題が解決した訳じゃないわ。根本的な原因を取り除かないと」

「とはいえ、聖獣を殺害する訳にも……」

イザベラはウンザリしたように言い放ち、フローラも真剣な表情で頷いた。

ルナは不安そうに俺を見上げる。

「ご主人様……どうすればいいんですか?」

俺は深呼吸をして、ルナに優しく微笑んだ。

「大丈夫だ、ルナ。きっと解決策を見つけ出す」

俺は改めてガルディアナ・マレアを分析する。だが、目新しい情報は得られない。

「ガルディアナ・マレアを操っている呪術者を特定出来れば……。それを倒すことで彼女を正気に戻すことも出来るかもしれません」

ハルはそう言うが、ガルディアナ・マレアの分析データには誰が操っているのかまでは表示されていない。

「どうすれば……」

歯噛みしながら結界の向こう側でなお暴れ続けるクジラを睨んでいると、ふと、何かが引っかかった。

「ん……?」

「名■:■ー■
■業:呪■■
■■:■■■■」

視界にチラリと見える、小さな文字らしきもの。クジラのお腹の辺りで、チラチラと蠢いている。

(これは、データロックがどうこうというよりは、シンプルに、遠すぎて見えていない感じか……?)

俺は全員に向き直り、自分の推測を告げた。

「ガルディアナ・マレアの腹の中に、操っている黒幕が居るように見える」
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