主観の良し悪しでなく正解か不正解かで判断される平等な異世界に人間偏差値25の僕が飛ばされて

中西ユウ

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一章

既成事実①

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「大丈夫、あんたが何を考えているかくらいすぐ分かるから。疑問に思うことだって、さしずめどうやって離れた位置から犯したかとかチンコがこの口から出てきたかとか、そんなもんだろう?」

「…………」

 そんなあっけらかんと確認されてもリアクションに困るが、答えてくれることについて吝かではないらしい。

「オレたち四魔皇にゃあそれぞれセックスするうえで特殊なスキルがあってさ──オレには性器を全身に貫通させるスキルがあんの。そうすりゃ妊娠の確率も上がるっていう話だからな。だが、それはあくまでこの行為に耐えられる前提の話であって、年頃の娘サンじゃ命を奪いかねねぇ──だから彼女らの場合はなるだけ負担をかけねぇやり方で抱いてたわけ」

「あっ……」

 自分の直前にいた男性が乱暴されていたのはそういうことだったのか──。でもそれは、異性だけを相手にしない理由にはならない。それに──、

「オレが野郎まで抱いていたことがそんなに理解できねぇって?」

「……えっ?」

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