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百波玲華Ⅱ
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金髪の女性――百波玲華は急いで階段を上がっていた。場所は空蒼病院だった。西賀愛華から電話があり、すぐに佐渡倉水葉の病室に来るように呼び出されたのだ。
四階に到着すると、廊下の奥へと進み、百波は病室の前で立ち止まった。病室の扉を開けると、華村咲と加神和美の姿が見えた。加神の顔には痛々しい火傷の痕があった。『幼児保持者』との戦いで顔を火傷したようだった。
他にも数人の『幼児狩人』がいた。どうやら西賀に呼び出されたのは自分だけではないようだった。佐渡倉は不安気な表情を浮かべていた。
「――みんなに集まってもらったのは『幼児保持者』の真実について話そうと思ってな。みんなには真実を知る権利がある。否、知らなければならない。こうなったのは私の責任だからな」
西賀はみんなを見回すと、開口一番にそう告げた。予想だにしなかった西賀の言葉に百波は戸惑った。まだ心の準備もできていない状態で真実を話すと言われても、どう反応すればいいのかが分からなかったからだ。それに西賀の責任とはどういう意味だろうか? 周りを見ると、華村たちも同じように戸惑っているようだった。
西賀が深呼吸して続きを話そうとした時、加神がポケットから何かを取り出した。それはバラバラに千切れた紙のようだった。加神が紙を差し出すと、西賀は怪訝な表情を浮かべながらも受け取った。
「これは……研究所で見つけたんだな」
「そうだ、研究所は何かしら関わりがあると思ったから。空蒼山のガスについて研究してたようだけど、『幼児保持者』とどう関係しているんだ? 空蒼山のガスっていったい何なんだ?」
加神は真剣な眼差しで西賀に問い質した。研究所が空蒼山のガスについて研究してたとは知らなかった。第一、空蒼山からガスが噴き出ていたことも知らなかった。噂には聞いたことはあるが、てっきり眉唾ものだと思っていた。
「まずはそのことから話そうと思っていたんだ。『幼児保持者』について語るには空蒼山のガスは重要な要素だからな」
「そ、そうだったのか。話を遮って申し訳ない」
「いや、いいんだ。急かしたくなる気持ちは分かるから」
西賀はそう言うと、あらためてみんなを見回した。加神は申し訳なさそうな表情で後ろに下がった。いよいよ西賀の口から真実が語られる。百波は緊張のあまり、唾を飲み込んだ。
「私は登山が趣味でな。ある時、空蒼山の木々がおかしいことに気付いたんだ。渦巻き状になっていたり異様に膨らんでいる木があった。それもまだ小さい木ばかりで、近くにはガスがあった」
西賀は思い出すかのように語り始めた。百波たちは黙って西賀の言葉に耳を傾けていた。
「そのことを政府に報告したら、隣の研究所がガスを調査することになったんだ。調査の結果、空蒼山のガスには動植物の細胞を変化させる効果があることが分かった。ただし、ある年齢以下の動植物にしか効果をもたらさない。そのガスが原因で木々の細胞が変化し、異様な形状になったと研究所は結論付けた。小さい木々ばかりだったのはある年齢以下だったからだ」
西賀は一旦区切ると、息を整えた。百波は空蒼山にそんなガスが存在するとは思ってもいなかった。
「ガスの効果に政府は注目し、皮膚病を失くすことができるかもしれないと考えた。皮膚の細胞を変化させて正常な肌にできるのではないかと政府はそう思ったんだ。そこで今度は研究所に空蒼山のガスの調査ではなく、研究を命じた。研究所は研究のために空蒼山のガスを持ち帰り、政府の案に賛同した空蒼病院がスポンサーになり、資産を投資し始めたんだ」
『え? 空蒼病院も関わっているのか?』
百波たちは驚きのあまり、思わず声をあげた。しかし、あらためて考えてみればそれも当然のことだった。多くの犠牲者が出ているのに、営業停止になっていない時点で気付いても良さそうなものだった。
「ああ、ここの病院長や一部の医者は事情を知っている。そしてあの日、研究成果を試そうと皮膚病を患っている赤ちゃんに空蒼山のガスを注入したんだが、それがいけなかったんだ。空蒼山のガスが赤ちゃんの細胞を変化させて能力を発現させた」
赤ちゃんが能力を発現した原因が空蒼山のガスということは分かった。しかし、なぜ次々と生まれてくる赤ちゃんが能力を有していたのかが分からない。
「赤ちゃんが発現した能力は爆破だった。それによって研究所が爆破し、何人もの犠牲を払いながらも、なんとか赤ちゃんの息の根を止めることに成功したんだ」
西賀は自分の両手を見つめていた。もしかしたら赤ちゃんの息の根を止めたのは西賀なのかもしれない。
「研究所が爆破したことで保管していた空蒼山のガスが町中に流れ出したが、住民に何の変化も見られないことに政府は安堵した。ところが事故からしばらく経ち、一人の妊婦が出産したことで状況は一変した。産まれた赤ちゃんは能力を有していたんだ。この時も多くの犠牲者を出しながらも、なんとか赤ちゃんに止めを刺すことができた。すぐに赤ちゃんと母親の遺体を解剖したところ、体内から空蒼山のガスが検出された」
『何で空蒼山のガスが?』
百波たちは疑問の声をあげた。なぜ赤ちゃんと母親の体内から空蒼山のガスが検出されたのだろうか? 事故当時、赤ちゃんはまだ生まれてないはずなのに。
「事故が起きた日、空蒼山のガスは住民たちに変化は与えなかったが、体内には蓄積されていたんだ。変化が起きなかったのはある年齢――1歳以下の条件に当てはまらなかったからだ。そして女性が妊娠した際に体内に蓄積された空蒼山のガスが母胎を通し、条件を満たしている赤ちゃんの細胞を変化させて能力を発現させた。これが『幼児保持者』が生まれた経緯だ」
西賀はすべてを話し終えたようだが、表情はどこか暗かった。もしかしたら西賀は責任を感じているのかもしれない。それ故に政府に所属する身でありながら、『幼児狩人』として活動していたのだろう。
「それとこれは単なる推測に過ぎないが、『幼児保持者』の血液を注入して能力を得ることができたのは体内に空蒼山のガスが蓄積されていたからだと思う。細胞が変化した赤ちゃんの血と空蒼山のガスが互いに反応し、条件を満たしていないはずの私たちに能力を与えたのではないかとそう考えている」
西賀の言葉に反応するかのように百波たちは自分の体を見た。『幼児保持者』を生み出した空蒼山のガスが体内に蓄積されていると思うと、恐ろしくて体が震えた。
「……佐渡倉、失った記憶についても話すよ」
「はい、お願いします」
佐渡倉が背筋を伸ばしたのを確認すると、西賀は話し始めた。佐渡倉は黙って西賀の話を聞いていた。百波たちも無言で二人を見守った。
「……私は政府の命令で赤ちゃんを殺していたんですね。さきほどの話を考えると、政府は自分たちの尻拭いをさせるために命令していたのでしょうか?」
「まあ、そういうことになるな。お前たちに辛い役目を背負わすことになってすまなかった」
西賀は頭を下げて謝罪したが、百波たちは反応に困ってしまった。辛い役目を背負っているのは西賀も同じなのだ。否、西賀の方が辛いはずだ。責任を感じているから。
真実を知っても百波たちのやるべきことは変わらない。これからも『幼児保持者』は生まれるだろう。体内に空蒼山のガスが蓄積されている限り――。
静寂を打ち破るかのようにレーダーが反応し、百波たちは慌てて確認した。携帯端末型のレーダーは空蒼病院から離れた場所を示していた。
西賀はすぐに病室を出て廊下を駆けだした。百波たちも頷きあうと、西賀の後に続いた。
☆☆
――数日後。
百波はチラリと横を見る。西賀が骨壺を手に持ち、立っていた。場所は墓地だった。数日前にレーダーが示した家に向かい、自宅出産で生まれた赤ちゃんを絶命させていた。その赤ちゃんの骨が骨壺には入っているのだ。
「ちゃんと供養するからな」
西賀は呟くと、骨壺を墓に納めた。それから西賀は立ち上がると、隣の墓の前に立った。墓には『紫崎翼』の名前が刻み込まれていた。
「紫崎、ごめんな。私のせいで」
西賀は唇を噛みしめながら線香に火をつけると、線香立てに供えた。百波たちも同じように線香を供えると、目を閉じて両手を合わせた。数秒ほどそうして目を開けた。
百波は紫崎の分まで『幼児狩人』としての役目を全うすることを誓い、空を見上げた。示し合わせたかのように西賀たちも空を見上げる。
まるで紫崎がそこにいるとでもいうかのように――。
四階に到着すると、廊下の奥へと進み、百波は病室の前で立ち止まった。病室の扉を開けると、華村咲と加神和美の姿が見えた。加神の顔には痛々しい火傷の痕があった。『幼児保持者』との戦いで顔を火傷したようだった。
他にも数人の『幼児狩人』がいた。どうやら西賀に呼び出されたのは自分だけではないようだった。佐渡倉は不安気な表情を浮かべていた。
「――みんなに集まってもらったのは『幼児保持者』の真実について話そうと思ってな。みんなには真実を知る権利がある。否、知らなければならない。こうなったのは私の責任だからな」
西賀はみんなを見回すと、開口一番にそう告げた。予想だにしなかった西賀の言葉に百波は戸惑った。まだ心の準備もできていない状態で真実を話すと言われても、どう反応すればいいのかが分からなかったからだ。それに西賀の責任とはどういう意味だろうか? 周りを見ると、華村たちも同じように戸惑っているようだった。
西賀が深呼吸して続きを話そうとした時、加神がポケットから何かを取り出した。それはバラバラに千切れた紙のようだった。加神が紙を差し出すと、西賀は怪訝な表情を浮かべながらも受け取った。
「これは……研究所で見つけたんだな」
「そうだ、研究所は何かしら関わりがあると思ったから。空蒼山のガスについて研究してたようだけど、『幼児保持者』とどう関係しているんだ? 空蒼山のガスっていったい何なんだ?」
加神は真剣な眼差しで西賀に問い質した。研究所が空蒼山のガスについて研究してたとは知らなかった。第一、空蒼山からガスが噴き出ていたことも知らなかった。噂には聞いたことはあるが、てっきり眉唾ものだと思っていた。
「まずはそのことから話そうと思っていたんだ。『幼児保持者』について語るには空蒼山のガスは重要な要素だからな」
「そ、そうだったのか。話を遮って申し訳ない」
「いや、いいんだ。急かしたくなる気持ちは分かるから」
西賀はそう言うと、あらためてみんなを見回した。加神は申し訳なさそうな表情で後ろに下がった。いよいよ西賀の口から真実が語られる。百波は緊張のあまり、唾を飲み込んだ。
「私は登山が趣味でな。ある時、空蒼山の木々がおかしいことに気付いたんだ。渦巻き状になっていたり異様に膨らんでいる木があった。それもまだ小さい木ばかりで、近くにはガスがあった」
西賀は思い出すかのように語り始めた。百波たちは黙って西賀の言葉に耳を傾けていた。
「そのことを政府に報告したら、隣の研究所がガスを調査することになったんだ。調査の結果、空蒼山のガスには動植物の細胞を変化させる効果があることが分かった。ただし、ある年齢以下の動植物にしか効果をもたらさない。そのガスが原因で木々の細胞が変化し、異様な形状になったと研究所は結論付けた。小さい木々ばかりだったのはある年齢以下だったからだ」
西賀は一旦区切ると、息を整えた。百波は空蒼山にそんなガスが存在するとは思ってもいなかった。
「ガスの効果に政府は注目し、皮膚病を失くすことができるかもしれないと考えた。皮膚の細胞を変化させて正常な肌にできるのではないかと政府はそう思ったんだ。そこで今度は研究所に空蒼山のガスの調査ではなく、研究を命じた。研究所は研究のために空蒼山のガスを持ち帰り、政府の案に賛同した空蒼病院がスポンサーになり、資産を投資し始めたんだ」
『え? 空蒼病院も関わっているのか?』
百波たちは驚きのあまり、思わず声をあげた。しかし、あらためて考えてみればそれも当然のことだった。多くの犠牲者が出ているのに、営業停止になっていない時点で気付いても良さそうなものだった。
「ああ、ここの病院長や一部の医者は事情を知っている。そしてあの日、研究成果を試そうと皮膚病を患っている赤ちゃんに空蒼山のガスを注入したんだが、それがいけなかったんだ。空蒼山のガスが赤ちゃんの細胞を変化させて能力を発現させた」
赤ちゃんが能力を発現した原因が空蒼山のガスということは分かった。しかし、なぜ次々と生まれてくる赤ちゃんが能力を有していたのかが分からない。
「赤ちゃんが発現した能力は爆破だった。それによって研究所が爆破し、何人もの犠牲を払いながらも、なんとか赤ちゃんの息の根を止めることに成功したんだ」
西賀は自分の両手を見つめていた。もしかしたら赤ちゃんの息の根を止めたのは西賀なのかもしれない。
「研究所が爆破したことで保管していた空蒼山のガスが町中に流れ出したが、住民に何の変化も見られないことに政府は安堵した。ところが事故からしばらく経ち、一人の妊婦が出産したことで状況は一変した。産まれた赤ちゃんは能力を有していたんだ。この時も多くの犠牲者を出しながらも、なんとか赤ちゃんに止めを刺すことができた。すぐに赤ちゃんと母親の遺体を解剖したところ、体内から空蒼山のガスが検出された」
『何で空蒼山のガスが?』
百波たちは疑問の声をあげた。なぜ赤ちゃんと母親の体内から空蒼山のガスが検出されたのだろうか? 事故当時、赤ちゃんはまだ生まれてないはずなのに。
「事故が起きた日、空蒼山のガスは住民たちに変化は与えなかったが、体内には蓄積されていたんだ。変化が起きなかったのはある年齢――1歳以下の条件に当てはまらなかったからだ。そして女性が妊娠した際に体内に蓄積された空蒼山のガスが母胎を通し、条件を満たしている赤ちゃんの細胞を変化させて能力を発現させた。これが『幼児保持者』が生まれた経緯だ」
西賀はすべてを話し終えたようだが、表情はどこか暗かった。もしかしたら西賀は責任を感じているのかもしれない。それ故に政府に所属する身でありながら、『幼児狩人』として活動していたのだろう。
「それとこれは単なる推測に過ぎないが、『幼児保持者』の血液を注入して能力を得ることができたのは体内に空蒼山のガスが蓄積されていたからだと思う。細胞が変化した赤ちゃんの血と空蒼山のガスが互いに反応し、条件を満たしていないはずの私たちに能力を与えたのではないかとそう考えている」
西賀の言葉に反応するかのように百波たちは自分の体を見た。『幼児保持者』を生み出した空蒼山のガスが体内に蓄積されていると思うと、恐ろしくて体が震えた。
「……佐渡倉、失った記憶についても話すよ」
「はい、お願いします」
佐渡倉が背筋を伸ばしたのを確認すると、西賀は話し始めた。佐渡倉は黙って西賀の話を聞いていた。百波たちも無言で二人を見守った。
「……私は政府の命令で赤ちゃんを殺していたんですね。さきほどの話を考えると、政府は自分たちの尻拭いをさせるために命令していたのでしょうか?」
「まあ、そういうことになるな。お前たちに辛い役目を背負わすことになってすまなかった」
西賀は頭を下げて謝罪したが、百波たちは反応に困ってしまった。辛い役目を背負っているのは西賀も同じなのだ。否、西賀の方が辛いはずだ。責任を感じているから。
真実を知っても百波たちのやるべきことは変わらない。これからも『幼児保持者』は生まれるだろう。体内に空蒼山のガスが蓄積されている限り――。
静寂を打ち破るかのようにレーダーが反応し、百波たちは慌てて確認した。携帯端末型のレーダーは空蒼病院から離れた場所を示していた。
西賀はすぐに病室を出て廊下を駆けだした。百波たちも頷きあうと、西賀の後に続いた。
☆☆
――数日後。
百波はチラリと横を見る。西賀が骨壺を手に持ち、立っていた。場所は墓地だった。数日前にレーダーが示した家に向かい、自宅出産で生まれた赤ちゃんを絶命させていた。その赤ちゃんの骨が骨壺には入っているのだ。
「ちゃんと供養するからな」
西賀は呟くと、骨壺を墓に納めた。それから西賀は立ち上がると、隣の墓の前に立った。墓には『紫崎翼』の名前が刻み込まれていた。
「紫崎、ごめんな。私のせいで」
西賀は唇を噛みしめながら線香に火をつけると、線香立てに供えた。百波たちも同じように線香を供えると、目を閉じて両手を合わせた。数秒ほどそうして目を開けた。
百波は紫崎の分まで『幼児狩人』としての役目を全うすることを誓い、空を見上げた。示し合わせたかのように西賀たちも空を見上げる。
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