「知ってはイケナイ。」

晴れ。

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第2話 封古の奥

-2ノ2-

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息が止まる程に。



畳。

壁。

天上。





視界に入る。

          血。

        血。

           血、 、、 、

血。   血。

 血。

  血、血。

      血が。



            血。。 血、





「ち・・・」



声が。

詰まる。



手足が冷たい。

背筋に汗でもない

何かが流れ。

 



血が。

飛び散った血。




一面、血。

       血。血。

室内。  血。      血。      

一面の鮮血。



どれだけの量があれば

これだけの血だまりの部屋になるのか。



たった今か!?



まだまだ瑞々しい血の。



    血。       ぽ、たり。

        血。

ちゃぷ、り。



足元がじっとりと染みる。



ぽたり・・・。

頬に何か当たって。



「ひ・・・!」

襟首を掴まれた。

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