殺し屋の娘は憧れた兵士になって愛されてます

鈴菜えり

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少女は兵士に志願!!

1話 いざ城へ!

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僕の名前はシュオナ。年齢は13歳の身長135cm…言っとくがまだ成長中だ!まだまだ身長伸びるんだからチビとかいうんじゃねーぞ?思ったりしてもぶっ飛ばすからな?
性格は、まぁ、見ての通りだ!
ガキ大将じゃないから安心してくれ!意外と頭脳派でもあるんだぞ?ま、人によっては脳筋に見えるかもしんがな!なんて、そんな風に自分で言うのもなんだがなぁ…

今、僕は朝日が昇るには1時間早いけど、屋根の上を走って城に向かっている。
何故そんなことしてるか?って??そんなの兵士志願一番乗りするために朝早く起きて城に向かってるんだよ!何当たり前な事聞いてるんだ。それ以外ないしな。それに道を通ると時間がかかりすぎるしな。短縮あるのみだ。いい運動にもなるしな。
城についたら一体どんな試験が待っているのやら…筆記は師匠から一通り既にマスターしているので気にしていない。舐めてもらっちゃ困るからな。日々の努力は怠らない主義だ。
「さて、そろそろ着くか…どこかいい降り場所は~??」
周りを見渡しながら走っているとフラフラとしている年上の青年を見つけた。なんだが危なそうな足取りだ。
「仕方ない。声をかけて大丈夫か確認するか」
青年の後ろ側に回るように速度を落とし飛び降りた。
「お兄さん、フラフラしてるが大丈夫か??」
問いかけるとこちらを向き青白い顔をしたままこちら見みる。
「心配かけたな。だが、今から行かなければ怒られる。仕事だということを忘れて飲みすぎてな…つい先程家を出たんだが…うップ…」
「はぁ、仕方がない。僕も用事があるけどまだ時間早いからそこまで送る。こんな状態のまま放置は気分が悪い。で、どこが仕事場?」
「いいのか…?」
「早くしてくれ」
「俺は三番隊に所属しているルディルだ。本来非番なんだが志願者の実力を図る為の対戦者に先日選ばれたんだが、それをすっかり忘れててな…ついつい飲みすぎちまった」
「なっ?!」
思ってもいないことに助けたのは現在進行形で国兵士の人だった。
こんなこともあるんだな…
「名乗り遅れたが僕はシュオナ。今日の兵士志願しようと思ってる」
「はぁっ?!」
それを聞いて顔を勢いよくあげて目を見開き大声をあげた。
「何言ってやがる?!成人してないと入れないんだぞ?!お前まだ7、8歳だろ?!」
「てめぇ失礼極まりないな!?
誰がチビだ!僕は13歳だ!立派に成人しとるわ!それと、まだ成長途中だっての!!」
自分のコンプレックスをズバッという失礼なルディルに殴りたくなったが試験管が不在はまずいので何とか抑えた。
「見た目で人を判断するのやめてくれ腹が立つ」
「お、おう。すまない」
「目的地は同じなら時間を気にしなくていいな。肩に片手置いて体重かけていいぞ。師匠に鍛えられてるからルディル1人ぐらいの体重ならなんの支障もないからな」
そう言うと辛いのかすぐに肩に手が置かれ体重をかけてくる。ゆっくりとルディルに歩幅を合わせながら進んでいく。
「…シュオナっていったか。お前の師匠とやらヤバいな」
「急にどうした?酔いが回りすぎて幻聴でも聞いたか?」
「そんなんじゃねーよ。体格の違うやつの体重かけながらしかも俺の歩幅に合わせて進むことがどれほどすごいか分かってないのか?しかもそんな涼し気な顔しながら」
「師匠は僕の育て親だからな。厳しくて当然だ。本当なら師匠と同じ道に進むべきだったが僕の夢は兵士になることだった。最初はすごく怒られて師匠と同じ道に進むべきだと言われたけど僕は諦めたくなくて反抗し続けたら認めてくれた。嬉しかったけどその後、師匠は僕を置いて逝ってしまった」
ルディルは黙ってシュオナの話を聞く。
悲しげな表現で語るシュオナが嘘を付いているようには見えなかったからだ。
「師匠は最後に『きっとあの子が幸せになることを祈ってる』って言ってくれた。それだけで僕は幸せだ。
師匠は最後に小さな声で言ってくれた。だから幸せになるために僕は兵士になる!戦いになるかもしれない死の覚悟はできないなんてことは僕にはない。強くなって守りたいものを守る。そうやって生きて僕は死にたい!師匠のように誇り高くやりたいように満足いくように死にたいから!」
ルディルはその言葉とその熱意に恐怖もあれば羨ましいとも思った。
こんな(見た目的に)小さい子が死を恐れないという発言に恐怖し、そして憧れる思いを羨ましいとも思った。自分にはないものを持っている。それだけでも羨ましく思う。
「なれるといいな。シュオナの師匠のように…」
「『なれるといいな』じゃなくて、『なる』んだよ!縁起が悪いぞ!」
そういいながら歩いて10分程経って城の門まで着いた。周りを見ても自分が一番乗りのようだった。
「ありがとな。だいぶ楽になった。今からだとかなり待つがいいのか?」
「僕はそれを覚悟で一番乗りしたくてきたんです」
「そうか。まぁ、頑張れよ」
「もちろんだ!」
そういいルディルは門の中に足を踏み入れ入っていった。
「必ず師匠のように立派に名を馳せます。見ていてください!」
気合を入れ直し時間が来るまでまったりと待つこととなった。
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