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貴女も同じなのね
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1ヶ月後、良美は稔の弟に引き取られていった。
何度もこちらを振り返り、目に涙をいっぱい溜めて、最後に私に懇願するような表情だった。
ごめんねーーー。
それしか浮かばず、私もたくさんの涙を流した。
生まれたばかりの我が子を育てていくなかで、良美のことを少しずつ忘れていくようになった。
しかし、2年後のある日、良美は帰ってきた。
稔に聞くと、来年からここの小学校にいくんだよ、と大都会の中心部にある小学校を案内されたとき、急にここに留まってはいけない、という気がしたからだという。
やはり5歳の子には辛い現実だったのだろう。
帰ってきたら良美の好きなカレーを作って出迎えようと、精を出していた。
しかし良美は、かつての良美とは少し、いや全く別人になっていた。
まるで私を虫ケラを見るような目で見てきた。
もちろんカレーに手をつけることはなかった。
良美は、かつての百合のようになっていた。
一緒に住むようになって、百合と良美は、こそこそと私の陰口を叩くようになっていた。
私はこのときもう、ふたりの母になることはやめることを決意した。
何度もこちらを振り返り、目に涙をいっぱい溜めて、最後に私に懇願するような表情だった。
ごめんねーーー。
それしか浮かばず、私もたくさんの涙を流した。
生まれたばかりの我が子を育てていくなかで、良美のことを少しずつ忘れていくようになった。
しかし、2年後のある日、良美は帰ってきた。
稔に聞くと、来年からここの小学校にいくんだよ、と大都会の中心部にある小学校を案内されたとき、急にここに留まってはいけない、という気がしたからだという。
やはり5歳の子には辛い現実だったのだろう。
帰ってきたら良美の好きなカレーを作って出迎えようと、精を出していた。
しかし良美は、かつての良美とは少し、いや全く別人になっていた。
まるで私を虫ケラを見るような目で見てきた。
もちろんカレーに手をつけることはなかった。
良美は、かつての百合のようになっていた。
一緒に住むようになって、百合と良美は、こそこそと私の陰口を叩くようになっていた。
私はこのときもう、ふたりの母になることはやめることを決意した。
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『余白』を発表されてからこっそりファンです。
新作嬉しいです。
東野圭吾さんもどうやったらこんな内容書けるんだと思って読んでいるのですが、この方も同じような雰囲気があります。
面白い