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混浴大作戦~好きな彼氏をゲットしろ~
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混浴大作戦~好きな彼氏をゲットしろ~
登場人物
今野朱里(18)
桃源女学園高等科3年。ドイツからの帰国子女。
かのの恋がうまくいくよう、恋のキューピット役を買って出る。
村井かの(18)
桃源女学園高等科3年。朱里の友達。
隣町の男子校の吉崎玲(18)に思いを寄せている。
吉崎礼(18)
県立柴山高校3年。朱里、かのとは調理実習で一緒。
木村省吾(18)
県立柴山高校3年。礼の友達。
1.
私、今野朱里。
ドイツのバーデンバーデンから、この桃源女学園高等科に転入してきた帰国子女の18歳です。
1か月たって、同じクラスの村井かのちゃんというかわいい女の子と友達になれました。
かのちゃんは、そりゃあ美人で、頭もよく、性格も素直で、やさしい女の子だけど、どっちかと言えばおとなしい方なのかな。
彼女は、どうも、柴山高校の吉崎君を好きになったみたい。
うちの女子高には、女子学生たちに積極的に彼氏を作りなさい、みたいな校風があって、他校、特に男子校との交流が盛んなのね。で、週1回の柴山高校との合同調理実習で一緒の吉崎君を好きになったみたいなの。
2.
「ねえ、かのちゃん?」
「ん?」
「転入したばっかの私と、友達になってくれてありがとう」
「ううん、私の方こそありがと。朱里ちゃんといると楽しいよ」
「そおお?」
「うん」
「あたし、大好きなかのちゃんのために、一つ力になりたいことがあるんだけど」
「力に? 何をしてくれるの?」
「かのちゃん、柴山高校の吉崎君のこと、好きでしょ」
「え!? 何よ、何で、急に、そんなこと、やだ」
「かのちゃん、リアクションがわかりやすい。で、かのちゃん、吉崎君に気持ち伝えたの?」
「そんな、ムリムリ!」
かのちゃんはかわいく顔の前で手を振った。
「じゃあ、あたしが、かのちゃん、手伝ってあげる」
「手伝う? どうやって?」
「あたしって、先月までドイツにいたじゃない?」
「うん、帰国子女よね、かっこいい」
「かのちゃん、ドイツのサウナのこと知ってる?」
「知ってるか? 何を?」
「ドイツのサウナって、男女混浴なの」
「えー! 男女混浴!?」
「そお、クラスの男子とも、一緒に入ったりするのよ」
「ええ!? そーなの?」
「女子たちも、気になる相手を誘って、サウナに行くの。そうするとねえ、仲良くなれるのよ」
「えー、そうなんだあ。でも、ここは日本だから、ムリでしょ。混浴のサウナなんてないし」
「混浴の温泉なら、あるよ」
「あー」
「私のパパの会社の保養所が箱根にあるの。吉崎君の友達の木村君も誘って4人で行かない?」
3.
私はまず、柴山高校の木村君を放課後正門で待った。
「あのぉ、木村君?」
「え? そうだけど?」
「桃源女学園の今野です。調理実習で同じ班の」
「ああ」
木村君は私を思い出してくれた。
「ちょっと、歩きながら話していい?」
「うん」
私たちは並んで歩きだした。
「実は、突然なんだけど、同じ班の村井かのちゃん、ほら、髪の毛このくらいのかわいい子、あの子ね、吉崎君に気があるみたいなの」
「へえ、吉崎を」
「吉崎君って、彼女とかいるの?」
「どうかな、いないと思うけど?」
私は、心の中で、やったーと叫んだ。
4.
私たち4人はその週の土曜日に駅で待ち合わせた。
男子二人は時間通りにやって来た。
「よろしく」
「・・・よろしくお願いします」
吉崎君とかのちゃんは、少しお互いを意識してるようだ。
強羅の駅に着いて、箱根強羅公園を見学した私たちは、パパの保養所に着いた。
部屋に入ると、
「おお! 部屋に露天風呂がある、すげえ!」
木村君がうれしそうだ。
「さっ、二人、汗をかいたでしょ? 夕食の前にさっぱりしてきて」
「よーし、さあ、礼入るぞ」
二人は脱衣所に入っていた。
「さ、かのちゃん、いい?」
「な、何・・・」
「もすこししたら、私たちも、入るよ、タオル一枚で」
「ええ! ほんとにやるの?」
「当たり前でしょ、何のために来たのよ。で、中に入ったら、タイミングを見計らって、吉崎君の隣に行くのよ。きっと、二人の距離、縮まるから」
「あー いい気持ちだ、やっぱ、露天風呂はいいなあ」
「ほんと、そうだな」
「なあ、吉崎」
「ん?」
「かのちゃんって、すっげーかわいいな」
「あ、ああ」
「しかも、お前のこと、好きらしいな」
「・・・うん」
「ラッキーな奴だなあ、お前、積極的に行けよ、もっとも、向こうのその気だからな、案外、一緒に湯船、入ってきたりしてな」
「まさか」
僕らがちょっと笑ったとき、ドアが開いた。
白いタオルで前を隠しながら近づいてきた。
「一緒に入っていい?」
朱里が尋ねた。
「も、もちろん」
かのちゃんははずかしそうに下を向いていた。
「さ、早く吉崎君の隣に」
朱里が耳打ちすると、かのは湯船を歩きタオルで前を隠しながら、吉崎の隣へ進んだ。
「隣、いい」
「う、うん」
「あたしね、吉崎君のこと、好き、だめ?」
「だめじゃ、ない」
二人が笑顔で見つめあうのを見て、私は木村君を手招きした。
二人の邪魔になってはいけない。
「じゃあ、あたし、吉崎君の背中、洗ってあげる」
「ありがとう。じゃ、僕もお返し」
「あらあら、あの二人、体の洗いっこ始めちゃった」
「混浴の威力、すごいね」
「このぶんなら、二人は大丈夫ね」
混浴大作戦~好きな彼氏をゲットしろ~ 終わり
登場人物
今野朱里(18)
桃源女学園高等科3年。ドイツからの帰国子女。
かのの恋がうまくいくよう、恋のキューピット役を買って出る。
村井かの(18)
桃源女学園高等科3年。朱里の友達。
隣町の男子校の吉崎玲(18)に思いを寄せている。
吉崎礼(18)
県立柴山高校3年。朱里、かのとは調理実習で一緒。
木村省吾(18)
県立柴山高校3年。礼の友達。
1.
私、今野朱里。
ドイツのバーデンバーデンから、この桃源女学園高等科に転入してきた帰国子女の18歳です。
1か月たって、同じクラスの村井かのちゃんというかわいい女の子と友達になれました。
かのちゃんは、そりゃあ美人で、頭もよく、性格も素直で、やさしい女の子だけど、どっちかと言えばおとなしい方なのかな。
彼女は、どうも、柴山高校の吉崎君を好きになったみたい。
うちの女子高には、女子学生たちに積極的に彼氏を作りなさい、みたいな校風があって、他校、特に男子校との交流が盛んなのね。で、週1回の柴山高校との合同調理実習で一緒の吉崎君を好きになったみたいなの。
2.
「ねえ、かのちゃん?」
「ん?」
「転入したばっかの私と、友達になってくれてありがとう」
「ううん、私の方こそありがと。朱里ちゃんといると楽しいよ」
「そおお?」
「うん」
「あたし、大好きなかのちゃんのために、一つ力になりたいことがあるんだけど」
「力に? 何をしてくれるの?」
「かのちゃん、柴山高校の吉崎君のこと、好きでしょ」
「え!? 何よ、何で、急に、そんなこと、やだ」
「かのちゃん、リアクションがわかりやすい。で、かのちゃん、吉崎君に気持ち伝えたの?」
「そんな、ムリムリ!」
かのちゃんはかわいく顔の前で手を振った。
「じゃあ、あたしが、かのちゃん、手伝ってあげる」
「手伝う? どうやって?」
「あたしって、先月までドイツにいたじゃない?」
「うん、帰国子女よね、かっこいい」
「かのちゃん、ドイツのサウナのこと知ってる?」
「知ってるか? 何を?」
「ドイツのサウナって、男女混浴なの」
「えー! 男女混浴!?」
「そお、クラスの男子とも、一緒に入ったりするのよ」
「ええ!? そーなの?」
「女子たちも、気になる相手を誘って、サウナに行くの。そうするとねえ、仲良くなれるのよ」
「えー、そうなんだあ。でも、ここは日本だから、ムリでしょ。混浴のサウナなんてないし」
「混浴の温泉なら、あるよ」
「あー」
「私のパパの会社の保養所が箱根にあるの。吉崎君の友達の木村君も誘って4人で行かない?」
3.
私はまず、柴山高校の木村君を放課後正門で待った。
「あのぉ、木村君?」
「え? そうだけど?」
「桃源女学園の今野です。調理実習で同じ班の」
「ああ」
木村君は私を思い出してくれた。
「ちょっと、歩きながら話していい?」
「うん」
私たちは並んで歩きだした。
「実は、突然なんだけど、同じ班の村井かのちゃん、ほら、髪の毛このくらいのかわいい子、あの子ね、吉崎君に気があるみたいなの」
「へえ、吉崎を」
「吉崎君って、彼女とかいるの?」
「どうかな、いないと思うけど?」
私は、心の中で、やったーと叫んだ。
4.
私たち4人はその週の土曜日に駅で待ち合わせた。
男子二人は時間通りにやって来た。
「よろしく」
「・・・よろしくお願いします」
吉崎君とかのちゃんは、少しお互いを意識してるようだ。
強羅の駅に着いて、箱根強羅公園を見学した私たちは、パパの保養所に着いた。
部屋に入ると、
「おお! 部屋に露天風呂がある、すげえ!」
木村君がうれしそうだ。
「さっ、二人、汗をかいたでしょ? 夕食の前にさっぱりしてきて」
「よーし、さあ、礼入るぞ」
二人は脱衣所に入っていた。
「さ、かのちゃん、いい?」
「な、何・・・」
「もすこししたら、私たちも、入るよ、タオル一枚で」
「ええ! ほんとにやるの?」
「当たり前でしょ、何のために来たのよ。で、中に入ったら、タイミングを見計らって、吉崎君の隣に行くのよ。きっと、二人の距離、縮まるから」
「あー いい気持ちだ、やっぱ、露天風呂はいいなあ」
「ほんと、そうだな」
「なあ、吉崎」
「ん?」
「かのちゃんって、すっげーかわいいな」
「あ、ああ」
「しかも、お前のこと、好きらしいな」
「・・・うん」
「ラッキーな奴だなあ、お前、積極的に行けよ、もっとも、向こうのその気だからな、案外、一緒に湯船、入ってきたりしてな」
「まさか」
僕らがちょっと笑ったとき、ドアが開いた。
白いタオルで前を隠しながら近づいてきた。
「一緒に入っていい?」
朱里が尋ねた。
「も、もちろん」
かのちゃんははずかしそうに下を向いていた。
「さ、早く吉崎君の隣に」
朱里が耳打ちすると、かのは湯船を歩きタオルで前を隠しながら、吉崎の隣へ進んだ。
「隣、いい」
「う、うん」
「あたしね、吉崎君のこと、好き、だめ?」
「だめじゃ、ない」
二人が笑顔で見つめあうのを見て、私は木村君を手招きした。
二人の邪魔になってはいけない。
「じゃあ、あたし、吉崎君の背中、洗ってあげる」
「ありがとう。じゃ、僕もお返し」
「あらあら、あの二人、体の洗いっこ始めちゃった」
「混浴の威力、すごいね」
「このぶんなら、二人は大丈夫ね」
混浴大作戦~好きな彼氏をゲットしろ~ 終わり
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