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プロローグ
神様のお詫び!とお願い。(挿絵あり)
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【異世界転生戦記!少女は能力を封印されて、なお剣聖の道を歩み続ける(仮)】
目の前にいる金髪の白い翼を生やした美しい女性が悲痛な顔で頭を下げていた。
『申し訳ありません!貴女は私側の不手際でお亡くなりになりました』
「そうですか…………家族は無事でした?」
『いえ………ご家族ともお亡くなりになられました』
「そ、そんな!?」
『……本当に申し訳ございません!ただ来世では幸せになれるように優遇させて頂きます!』
私は複雑な気持ちだった。来世よりも今世での幸せを願いたかった。
「……震災だったんです。仕方がないですよ。私達以外にもたくさん亡くなりましたから」
私達が死んだのは震度8の大地震だった。もし、生き残れても家を無くし、友達を無くし、仕事を無くしてはその後の生活も大変だっただろう。とはいえ、仕方がないでは済まされないのも事実であった。頭で納得しようにも心が付いていかないのが人間である。
「早く両親や妹に会いたい……」
目の前の翼の生えた女神様は申し訳なさそうに言った。
『あの……大変申し上げ難いのですが、それが出来ないのです』
!?
「何故ですか!来世では優遇するって言ってくれたじゃないですか!?」
『ごめんなさい。貴女は直接、同族の【神気】を浴びて亡くなったため、同じ世界の転生が出来なくなってしまったのです』
「えっ?神気?私は殺されたのですか?確かあの時は瓦礫が落ちてきて……」
私は思い出して恐怖が込み上げてきた。
『無理に思い出さないで下さい。悪意ある者が最後まで希望を失なわない貴女に業を煮やして、直接手を出したのです』
「何故、私を?人に恨まれる事なんて……」
『何度も申し訳ありません!今回の……震災自体が【悪意ある者】が起こしたものなのです。彼の者が遊び半分で引き起こした厄災なのです』
「なっ!?」
私は唖然とした。あの大震災が遊び半分で起こされた?なんで!どうして!?
「ふざけないで!いったい何人の人が亡くなり住む家を無くしたと思っているんですか!私を家族に合わせて下さい!今すぐに!!!?」
涙腺が決壊し、涙が止まらない。私は泣き叫びながら目の前の女神様?を罵った!
どれくらいの時間が経っただろうか?泣き叫ぶのに疲れた私はようやく冷静になって我に返った。
「はぁはぁ……ごめんなさい。貴女が悪い訳では無いのに酷いことを言って」
『いいえ、あなたにはそれだけの権利があります。あなたをこの世界に【今は】転生させる事は出来ませんが1度、別の異世界に転生して魂の【質】を上げる事が出来れば、またこの世界で転生する事が可能です。その時は私が責任を持って家族の魂と一緒に産まれ変われるように手配しましょう』
私には選択がないけど、この人は信用できると不思議と感じてお願いをした。
「はい、よろしくお願い致します」
『そう言えば、遅くなりましたが私の名前は【セレスティーナ】と申します。セレスとお呼び下さい。今の私には、あなたにお詫びとお願いしか出来ません。しかしながら全力であなたを支援する事を約束いたします!』
「これはどうもご丁寧に、私は─」
『【神代 詩音】さんですよね。存じております。こちらの不手際で災難に見舞われた方ですから』
「そうですか、では私の事も詩音と呼んで下さい」
『わかりました。詩音!あなたにはこことは違う世界、言葉で現せば【異世界】へと行ってもらいます。そこはこことは違い、剣と魔法の世界です。そこで力を付け魂に付着した神気を振り払い、またこの世界に転生が出来るようにします。魔力という概念がある異世界【スフィア】なら、こちらよりも効率良く魂に力を付ける事ができます』
「わかりました。でも私は死んでるですよね?」
『……はい、なのですでに女神セレスティーナの加護を与えてあります。新たな命として産まれ変わらせます。私の加護があれば通常より能力が高く、伸ばし易くなります。まぁ、努力は必要ですが……』
身体を動かすのは嫌いじゃないから大丈夫。
「はいっ!頑張ります!」
こうして私は異世界【スフィア】に転生する事になった─
『そうはさせないわ!!!』
謎の声が響くまでは─
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「恒例の後書きコーナーです!思ったより重たい話になってしまいました。引き続きお楽しみ下さい」
※イラストは成長した姿で描いてあります。ネタ・イラストを御覧下さい。
制服のリボンをネクタイにするかどうか悩んでリボンにしました。
目の前にいる金髪の白い翼を生やした美しい女性が悲痛な顔で頭を下げていた。
『申し訳ありません!貴女は私側の不手際でお亡くなりになりました』
「そうですか…………家族は無事でした?」
『いえ………ご家族ともお亡くなりになられました』
「そ、そんな!?」
『……本当に申し訳ございません!ただ来世では幸せになれるように優遇させて頂きます!』
私は複雑な気持ちだった。来世よりも今世での幸せを願いたかった。
「……震災だったんです。仕方がないですよ。私達以外にもたくさん亡くなりましたから」
私達が死んだのは震度8の大地震だった。もし、生き残れても家を無くし、友達を無くし、仕事を無くしてはその後の生活も大変だっただろう。とはいえ、仕方がないでは済まされないのも事実であった。頭で納得しようにも心が付いていかないのが人間である。
「早く両親や妹に会いたい……」
目の前の翼の生えた女神様は申し訳なさそうに言った。
『あの……大変申し上げ難いのですが、それが出来ないのです』
!?
「何故ですか!来世では優遇するって言ってくれたじゃないですか!?」
『ごめんなさい。貴女は直接、同族の【神気】を浴びて亡くなったため、同じ世界の転生が出来なくなってしまったのです』
「えっ?神気?私は殺されたのですか?確かあの時は瓦礫が落ちてきて……」
私は思い出して恐怖が込み上げてきた。
『無理に思い出さないで下さい。悪意ある者が最後まで希望を失なわない貴女に業を煮やして、直接手を出したのです』
「何故、私を?人に恨まれる事なんて……」
『何度も申し訳ありません!今回の……震災自体が【悪意ある者】が起こしたものなのです。彼の者が遊び半分で引き起こした厄災なのです』
「なっ!?」
私は唖然とした。あの大震災が遊び半分で起こされた?なんで!どうして!?
「ふざけないで!いったい何人の人が亡くなり住む家を無くしたと思っているんですか!私を家族に合わせて下さい!今すぐに!!!?」
涙腺が決壊し、涙が止まらない。私は泣き叫びながら目の前の女神様?を罵った!
どれくらいの時間が経っただろうか?泣き叫ぶのに疲れた私はようやく冷静になって我に返った。
「はぁはぁ……ごめんなさい。貴女が悪い訳では無いのに酷いことを言って」
『いいえ、あなたにはそれだけの権利があります。あなたをこの世界に【今は】転生させる事は出来ませんが1度、別の異世界に転生して魂の【質】を上げる事が出来れば、またこの世界で転生する事が可能です。その時は私が責任を持って家族の魂と一緒に産まれ変われるように手配しましょう』
私には選択がないけど、この人は信用できると不思議と感じてお願いをした。
「はい、よろしくお願い致します」
『そう言えば、遅くなりましたが私の名前は【セレスティーナ】と申します。セレスとお呼び下さい。今の私には、あなたにお詫びとお願いしか出来ません。しかしながら全力であなたを支援する事を約束いたします!』
「これはどうもご丁寧に、私は─」
『【神代 詩音】さんですよね。存じております。こちらの不手際で災難に見舞われた方ですから』
「そうですか、では私の事も詩音と呼んで下さい」
『わかりました。詩音!あなたにはこことは違う世界、言葉で現せば【異世界】へと行ってもらいます。そこはこことは違い、剣と魔法の世界です。そこで力を付け魂に付着した神気を振り払い、またこの世界に転生が出来るようにします。魔力という概念がある異世界【スフィア】なら、こちらよりも効率良く魂に力を付ける事ができます』
「わかりました。でも私は死んでるですよね?」
『……はい、なのですでに女神セレスティーナの加護を与えてあります。新たな命として産まれ変わらせます。私の加護があれば通常より能力が高く、伸ばし易くなります。まぁ、努力は必要ですが……』
身体を動かすのは嫌いじゃないから大丈夫。
「はいっ!頑張ります!」
こうして私は異世界【スフィア】に転生する事になった─
『そうはさせないわ!!!』
謎の声が響くまでは─
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「恒例の後書きコーナーです!思ったより重たい話になってしまいました。引き続きお楽しみ下さい」
※イラストは成長した姿で描いてあります。ネタ・イラストを御覧下さい。
制服のリボンをネクタイにするかどうか悩んでリボンにしました。
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