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第1章:幼少期編
確認証明!(明けましておめでとうございます!)
しおりを挟む◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
馬車で休憩を挟みながら、一時間ほど掛けて教会に着きました。
「さぁ、着いたよシオン」
お父様が馬車か降りる時に手を貸してくれました。普通は従者の仕事ですが流石はお父様です。まだ20代のイケメンでまぶしいです!
お父様と手を繋ぎながら教会へ入ります。教会の中にはすでに何人もの子供達が集まっていました。遠くの町や村の子供は国、または領地の館から馬車が出され、昼食も出るので子供達は少なからずワクワクしている子が多かった。
「お父様、どうして5歳になると判別の儀式で自分の能力を測るのですか?」
「この世界の女神リューシン様が決められた事で、一部の女神様に認められた者が女神様と対話される事が出来るのだ。だが、幼すぎると話を理解出来ない事から、意志がしっかりしてきた5歳を基準に判別する様になったそうだよ」
へぇ~とシオンは聞いていた。
「おおっ!アクエリアス卿!よくぞいらっしゃいました!」
お父様の姿を見つけると駆け足で近付いてきた初老の神父様が来ました。
「バーモント神父、お久しぶりです」
お父様は顔見知りのようで話し掛けた。
「昨年の御子息のレイン君も素晴らしいレアな戦闘スキルを複数お持ちでしたからなぁ~!御息女も今から楽しみですよ!」
「私としては跡取りがいるのでシオンには余り傷付くような事はさせたくないのですがね……」
「アクエリアス卿も人の親ですな。確かにシオン嬢は発明家であらせられるので、おそらく知識のスキルが何かあるのでしょう。武勇に優れなくても、それ以上の素晴らしい実績がございますから、将来は困りますまい」
個人の武勇が優先されるとはいえ、それ以上の一芸に長けた者は同等に認められていた。
「それに今年は豊作ですよ。エトワール王国の第1王子様と王女様がいらっしゃいますから!」
「むっ、そうか。シオンと同い年だったな」
「ええ、双子の金髪碧眼の容姿の整ったお二人でございます」
「双子……か…」
お父様は思う所があったのか、心配そうに呟いた。
「もう、平民の子供達から判別の儀は始まっています。アクエリアス卿はあちらの貴賓室でお待ち下さい!」
バーモント神父は私達を部屋に案内すると、儀式の広間の方へ出ていった。私はお父様と二人になったので、今後の為の話を切り出した。
「お父様、大切な話があります……」
私の真剣な顔付きにただ事ではない雰囲気を感じ取ったお父様は尋ねた。
「なんだい、シオン?その真剣な顔ではただ事ではなさそうだね?」
私は意を決して話した。
アクエリアス公爵家の家族にはすでにある程度の話しは通してあった。女神リューシンの盟友にして慈愛の女神セレスティーナが自分に宿っていること。故に、5歳までで信じられない発明や改革をしている事は納得して貰っていた。
しかし、既に虚無の神アビスメイデンと戦い、力を封印されている事までは話して居なかったのだ。
「実は─」
話せる限りの範囲内でお父様に私の封印の事を話した。
「流石に、にわかには信じられない話だ。まさかこの世界の女神リューシン様が邪神に敗れ、盟友の慈愛の女神セレスティーナ様が助けにやって来たとは……」
「セレスティーナ様も妹さんを操られ危ない所でした。神の力を封印する呪縛の鎖を私が身代わりとなり、虚無の神アビスメイデンに深手を負わせて痛み分けとなりました。この世界の神がどうなっているのか、この判別の儀式で確認したいと思っています!」
「取り敢えずわかった。また自宅に戻ったらお母さんと一緒に相談だぞ?」
「はい………」
(お母様は怒ると怖いからなー!?)
前にやらかした時の怒られた事を思い出して憂鬱になるシオンだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「いつもお母様が最強の存在になってしまう……通常攻撃が全体攻撃の二回攻撃なんですよね」
※お休みが元旦だけの私…………
短くてすみません。
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