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第3章:幼少期・剣魔大会編
お父様の活躍!
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剣魔大会の試合は続いていき………
『さぁ!間もなく試合フィールドの準備が整います!』
試合会場では、魔法や武技により地面が割れたり、デコボコになったりするので試合後は、地面を直す作業が毎回行われる。
『お待たせ致しました!会場の準備がようやく完了しましたので、第8試合を始めます!エトワール国からは、なーーーーんと!過去に優勝経験もあるグラン・アクエリアスが10年ぶりに参戦だーーーーーー!!!!』
オオッ!!!!
「あれっ?お父様はデュオとカルテットに出場で、シングルには出ないんじゃ?」
「あら?シオンには言って無かったかしら?シングルに参加する選手が少なかったのでグランを推薦したのよ」
あっけらかんとしているお母様にシオンは激怒した!
「何を考えているんですか!ただでさえデュオとカルテットの休むヒマなく出場するのに!シングルにまで出て、体力が持つと思っているんですか!!!?」
シオンは試合スケジュールを考えて怒った。しかし、カレンが横からフォローした。
「まぁまぁなのじゃ!確かに戦いの原則で言えば、誉めた事とはいえんが父上殿の気持ちも考えてみるのじゃ!」
「お父様の気持ち?」
「前に言っておったろう?自分の力を試してみたいとな」
「確かにいってたけど……」
うー!と、納得しきれないシオンは不満げだった。そこに、グランの戦いが始まった!
『バトル始めーーーーーー!!!!』
ワァーーー!!!!!
「けっ!過去の栄光なんて今は関係ない!お前を倒してハクを付けてやるぜ!」
グランの相手はスピード、動体視力に優れた亜人の戦士だった。相手は両手の爪を伸ばして飛び掛かってきた!グランは動かない!?
「はっ!俺のスピードについてこれないか?いくぞっ!」
亜人の戦士は両手の爪を振りかぶりグランに襲い掛かった!しかしグランはまだ動かない!剣を鞘にしまったまま、構えてもいない。どういうことだ!?
ザシュッ!
亜人の戦士の爪がグランに当たる瞬間、グランの姿が消えた。
キンッ!
当たったと思ったグランの姿が消えて、慌てて辺りを見渡すと、亜人の戦士の後ろにグランが立っていた。
「俺の後ろを取るなんてやるじゃねぇか!でも、戦いはこれからだぜ!」
いつの間にか剣を鞘に納めようとしているグランが言った。
「いや、もう終わりだ」
キンッ………カチャ。
剣を鞘に納めると、亜人の戦士のクリスタルのバッチが真っ二つに割れたのだった。
!?
「なっ!なに!?」
『おおっとーーー!クリスタル・ブレイクのため、グラン選手の勝利でーーーーーーす!!!』
ワァーーー!!!
ワァーーー!!!
『一瞬の勝負でした!グラン選手が剣を抜刀した瞬間も見えない早業!圧倒的でした!』
???
「見えない早業だと?バカめ!あの抜刀術の恐ろしい所は、スキルも何も使っていない所にある。攻撃を避けてバッチだけを斬る………凄い技量だ。流石は過去の優勝者と言った所か。しかし、私ならまだついていける速さだ。そうやすやすと優勝出来ると思わない事だな……」
グランの試合を見ていたある人物は音もなく後にしたのだった。
「………見えた?」
「ギリギリ見えた」
「凄いよ!バッチだけをピンポイントで狙うなんて!」
グランの試合を見ていた子供達は興奮していた。
「そっか、お父様も戦いたいんだね……」
「そうよ~グランってば、意外に負けず嫌いでね。自分が優勝出来ないのに子供達に優勝してこいって言えないから、意地でも優勝するってねー♪」
「お父様、子供みたい!」
フフフッ!
あはは!
こうしてグランの快進撃は進んでいく。
シングルは参加選手が多いので時間の関係上、5日間に別けて行われる。
順調に試合は進み─
ベスト4まで進出すると、エトワール国の選手はグランのみとなっていた。
意気がっていたガイ・キャンサーはベスト16で敗退していた。
トネリコから1人、亜人国から2人になった。魔皇国からはグランが蹴散らし、ベスト8で姿を消したのだった。
『さぁ!激戦を勝ち抜き、この4名が準決勝を戦います!まず準決勝第1試合はエトワール国からグラン選手対トネリコ国からエルフのシャンテ選手の対戦でーーーーす!』
バトルフィールドで対面したシャンテがグランに言った。
「貴公の戦い、見せてもらった。一瞬で相手のバッチのみを狙う手腕は、流石は優勝経験者だ!」
「ふっ、子供達が見ているのでな。張り切らせて貰っただけだ」
「しかし、私には通用せんぞ?貴様の太刀筋は見えているのでな!?」
「なるほど………ようやくまともに剣を交える事の出来る相手と出会った訳だな!」
お互いの闘気が上がっていく。
『剣魔大会シングル、準決勝始めーーーーーー!!!!』
「はあぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!」
お互いの闘気が爆発的に上がり、同時に斬りかかった!
キンッ!キンッ!と二人の剣が交差すると、鋭い火花が散って、止まらなかった!
「はっ!流石だな!」
シャンテはサーベルの様な剣を踊るように操って攻撃を加えていく。一方、グランは双剣を繰り出し対処していく。お互いにまだ様子見の状態だった。現にまだスキルを出していないのだ。
本気の戦いはこれからだ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「続きまーす!」
『さぁ!間もなく試合フィールドの準備が整います!』
試合会場では、魔法や武技により地面が割れたり、デコボコになったりするので試合後は、地面を直す作業が毎回行われる。
『お待たせ致しました!会場の準備がようやく完了しましたので、第8試合を始めます!エトワール国からは、なーーーーんと!過去に優勝経験もあるグラン・アクエリアスが10年ぶりに参戦だーーーーーー!!!!』
オオッ!!!!
「あれっ?お父様はデュオとカルテットに出場で、シングルには出ないんじゃ?」
「あら?シオンには言って無かったかしら?シングルに参加する選手が少なかったのでグランを推薦したのよ」
あっけらかんとしているお母様にシオンは激怒した!
「何を考えているんですか!ただでさえデュオとカルテットの休むヒマなく出場するのに!シングルにまで出て、体力が持つと思っているんですか!!!?」
シオンは試合スケジュールを考えて怒った。しかし、カレンが横からフォローした。
「まぁまぁなのじゃ!確かに戦いの原則で言えば、誉めた事とはいえんが父上殿の気持ちも考えてみるのじゃ!」
「お父様の気持ち?」
「前に言っておったろう?自分の力を試してみたいとな」
「確かにいってたけど……」
うー!と、納得しきれないシオンは不満げだった。そこに、グランの戦いが始まった!
『バトル始めーーーーーー!!!!』
ワァーーー!!!!!
「けっ!過去の栄光なんて今は関係ない!お前を倒してハクを付けてやるぜ!」
グランの相手はスピード、動体視力に優れた亜人の戦士だった。相手は両手の爪を伸ばして飛び掛かってきた!グランは動かない!?
「はっ!俺のスピードについてこれないか?いくぞっ!」
亜人の戦士は両手の爪を振りかぶりグランに襲い掛かった!しかしグランはまだ動かない!剣を鞘にしまったまま、構えてもいない。どういうことだ!?
ザシュッ!
亜人の戦士の爪がグランに当たる瞬間、グランの姿が消えた。
キンッ!
当たったと思ったグランの姿が消えて、慌てて辺りを見渡すと、亜人の戦士の後ろにグランが立っていた。
「俺の後ろを取るなんてやるじゃねぇか!でも、戦いはこれからだぜ!」
いつの間にか剣を鞘に納めようとしているグランが言った。
「いや、もう終わりだ」
キンッ………カチャ。
剣を鞘に納めると、亜人の戦士のクリスタルのバッチが真っ二つに割れたのだった。
!?
「なっ!なに!?」
『おおっとーーー!クリスタル・ブレイクのため、グラン選手の勝利でーーーーーーす!!!』
ワァーーー!!!
ワァーーー!!!
『一瞬の勝負でした!グラン選手が剣を抜刀した瞬間も見えない早業!圧倒的でした!』
???
「見えない早業だと?バカめ!あの抜刀術の恐ろしい所は、スキルも何も使っていない所にある。攻撃を避けてバッチだけを斬る………凄い技量だ。流石は過去の優勝者と言った所か。しかし、私ならまだついていける速さだ。そうやすやすと優勝出来ると思わない事だな……」
グランの試合を見ていたある人物は音もなく後にしたのだった。
「………見えた?」
「ギリギリ見えた」
「凄いよ!バッチだけをピンポイントで狙うなんて!」
グランの試合を見ていた子供達は興奮していた。
「そっか、お父様も戦いたいんだね……」
「そうよ~グランってば、意外に負けず嫌いでね。自分が優勝出来ないのに子供達に優勝してこいって言えないから、意地でも優勝するってねー♪」
「お父様、子供みたい!」
フフフッ!
あはは!
こうしてグランの快進撃は進んでいく。
シングルは参加選手が多いので時間の関係上、5日間に別けて行われる。
順調に試合は進み─
ベスト4まで進出すると、エトワール国の選手はグランのみとなっていた。
意気がっていたガイ・キャンサーはベスト16で敗退していた。
トネリコから1人、亜人国から2人になった。魔皇国からはグランが蹴散らし、ベスト8で姿を消したのだった。
『さぁ!激戦を勝ち抜き、この4名が準決勝を戦います!まず準決勝第1試合はエトワール国からグラン選手対トネリコ国からエルフのシャンテ選手の対戦でーーーーす!』
バトルフィールドで対面したシャンテがグランに言った。
「貴公の戦い、見せてもらった。一瞬で相手のバッチのみを狙う手腕は、流石は優勝経験者だ!」
「ふっ、子供達が見ているのでな。張り切らせて貰っただけだ」
「しかし、私には通用せんぞ?貴様の太刀筋は見えているのでな!?」
「なるほど………ようやくまともに剣を交える事の出来る相手と出会った訳だな!」
お互いの闘気が上がっていく。
『剣魔大会シングル、準決勝始めーーーーーー!!!!』
「はあぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!」
お互いの闘気が爆発的に上がり、同時に斬りかかった!
キンッ!キンッ!と二人の剣が交差すると、鋭い火花が散って、止まらなかった!
「はっ!流石だな!」
シャンテはサーベルの様な剣を踊るように操って攻撃を加えていく。一方、グランは双剣を繰り出し対処していく。お互いにまだ様子見の状態だった。現にまだスキルを出していないのだ。
本気の戦いはこれからだ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「続きまーす!」
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