異世界転生戦記！少女は能力を封印されて、異世界で勝ち上がっていく(仮)

第３章：幼少期・剣魔大会編

本気の激闘！

「まだまだ！！！行くわよ！！！」

全線のエルフの剣士がアルカナに向かって剣を振るった！

「私の最強剣技よ！必殺 《剣獣王》！！！」

エルフの剣士が振るった剣から闘気が虎に良く似た獣の形となってアルカナを襲う！

「私も全力です！秘技 《バスターアタック》！」

アルカナの大剣が更に大きくなり、エルフの剣士の技を叩き潰した。

「なっ─！？」

そしてアルカナの振るった剣は衝撃波を発生させ、その先にいたエルフの剣士に直撃し、そのまま打ち倒したのだった。

「あそこまでの力技は珍しいな。必殺技を放ったばかりで避けれなかったか………」

すでに２名もの仲間が倒されたが、シャンテには動揺はみられなかった。

「シャンテ………後は任せたわよ！」

後方支援の魔導師が決死の覚悟で飛び出した。

「えっ！？ちょっと何をする気なの！」

さすがのシャンテも仲間の奇行に驚いた。魔導師はその名の通り、魔法を使うので近接戦闘は苦手だからだ。そんな魔導師をレイラが迎え撃つ！

「接近戦なら勝てるとでも！」

レイラは得意の水の弾丸を連続で発射した。

ボンッ！ボンッ！

エルフの魔導師は多重結界を目の前に展開して、レイラの魔法を防ぎながらレイラに急接近する！

「何をするの！？」
「せめて貴女だけでも道連れにしてやるわ！」

予め練っていた魔力を身体に展開した。

「この魔力の………暴走？…………まさか！？」
「一緒に逝きましょう！」

はぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ！！！！！！！

自分の魔力を暴発させる自爆技にレイラは全魔力を注ぎ込んだ！

「ぐっっううううううう！！！」
「なっ！私の魔力を無理矢理、抑え込んだ！？」

魔力の暴走が止まり、エルフの魔導師は魔法を封じらた。そして─

「その心意気、見事よ♪」

レイラは優しくバッチを破壊したのだった。

「ふぅ～流石に焦ったわね。でも、本気を出すと言ったからには油断はしてなかったから対処出来たわ」

こうして、エルフチームはシャンテのみとなった。しかし、チームで襲うことはせずにシャンテの相手をグランに委ねた。

「ふふふっ！ますます惚れ直したぞ！ますます夫にしたいぞ。どうだ？結婚はしなくていいから、子種を私にくれないか？貴公の子種なら、さぞ優秀な子供が産まれるだろう。どうだ？」

「貴女のように美しい女性からのお誘い、男なら大変嬉しいだろうが、あいにくと私は妻一筋なので、遠慮させてもらう！」

シャンテは、一言そうかといって構えた。

「余り、この装備は使いたく無かったのだがここまで実力差があるのなら仕方がない。覚悟しろ！」
「ああ！本当の本気を見せてやる！」

現在のシャンテは軽装の鎧を装備して、機動力を重点にしている。そこにシャンテが呪文を唱えた。

「我、契約せし精霊の力をその身に纏い、真なる力を開放せん！【霊装鎧・風ノ羽衣】！」

一瞬、シャンテが光輝いた瞬間に身に纏う鎧が変化した。いや、新たな鎧を召喚したのだ。
淡い緑色の鎧は金髪の長い髪のシャンテに良く似合っていた。

「ふぅ、さぁ！死合いを始めよう！【霊装剣・天風あまかぜ】！」

武器の剣も召喚し、準備が整った状態でグランに斬りかかった！

シュッン！

「速い！？」

左右にジグザグにグランに向かうシャンテだが、目にもの速い動きで、捕らえる事が出来なかった。

「はっ！」

ガギーーーン！！！！

本気を出したグランを後ろへ弾き飛ばす！

「なんてスピードと力だ！」
「霊装の装備とは、精霊の力が宿っている。ただの装備だと思わぬことだな！」

ギンッ！
ギンッ！

グランも防戦一方ではなく、反撃していた。剣技のみならグランの方が上なのだ。

「くっ！この上位精霊を宿した霊装でも、攻め切れないのか！ならば！」

ギーーーン！！！！

１度距離を取り、シャンテが構える。

「貫け！武技 《ツイン・ブラスト》！」

突きの構えから２つの竜巻がグランに向かって放たれた！

「その程度！ 武技《ダブル・スラッシュ》！」

グランは２つの竜巻を切り裂き、攻撃を防いだ。しかし、シャンテは次の行動に移っていた！

「シングルの時の試合を思い出すわね。でも、今回勝つのは私よ！」

シャンテは周り込みながら、ウインドウカッターのような風の刃をグランに浴びせながら、走り続けた。

「この程度の小技で倒せると思うなよ！」
「ああ、思っていないさ！ようやく準備が整ったわ！」


グランの周りを走り続けたシャンテが止まった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「次回、決着！？」