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第4章:学園編
これが熱き闘い!
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アイギナの攻撃は止まらなかった!
廻し蹴りが避けられると、地面に手を付きながら更に回転し、二度三度と連続攻撃を行った!
ガツッ!
アイギナの蹴りをガードしたカレンが、勢いを殺し切れずに吹き飛ばされる。
ざざざっ!
「くっ!防ぎ切れぬか!?」
!?
受け身を取り、態勢を整えるカレンの目の前に既にアイギナの姿があった!
「オラッ!喰らいやがれ!秘技 《疾風火水脚》!!!」
アイギナの右足から炎が、左足から水が纏わり付きながらカレンに打撃を与えた。カレンは両腕でガードしたが、左足の水の回転が腕を弾き飛ばし、そこに右足の炎の蹴りが腹部に命中する!
「ぐふぉ!」
カレンはバウンドしながら後方の地面に叩きつけられた。
「よしゃ!まともに入ったぜ!」
ようやくまともなダメージを与えた事により、アイギナもようやく安堵した。
ここまでの戦闘で、アイギナから攻めていたがカレンにダメージを与えていなかった事に焦りがあった。ジャブでのダメージで、カレンの方が攻撃力が上であると感じていたからだ。
「うぐぐぐっ、見事なのじゃ。だが、勝負はこれからじゃ!」
腹部を抑えながら、立ち上がるカレンにアイギナは油断無く構える。カレンの様子から間違いなくダメージを与えている。アイギナはカレンの動きに集中した。
「ふふふっ、嬉しくなるのぅ!久しぶりにシオン以外の者と戦えるのは!」
カレンの闘気がまた上がった。アイギナの額から汗が滴り落ちる。
「………マジかよ。まだ上がるのか?」
圧倒的な闘気を放つカレンを前にアイギナの口元が緩む。明らかに自分より格上の相手だとわかったからだ。
「シオンと同じくらい面白いな!良いぜ!喰らい合おうぜ!」
今度は二人同時に飛び出した!
「消えた!?」
カレンの幻影を蹴り、空振りに終わる。その真横からカレンの蹴りがアイギナを襲った。
「舐めるなよ!」
アイギナはなんと!カレンの蹴りを両腕で受け流した。無論、カレンの闘気を込めた蹴りは鋭く強く、完全には防げない。しかし、【受け止める】のではなく、力を【受け流す】アイギナの戦法にカレンは目を開いた。
「なんと!受け流すか!?」
「なんて蹴りだ。受けた腕が痺れて動かねぇ!」
アイギナは距離を取ろうと後ろに飛んだが、カレンがそれを追った。
「逃がさん!」
着地の所をカレンの蹴りが襲う!
「お返しじゃ!武技 《闘気龍脚》!!!」
カレンの蹴りから、闘気で出来た黄金色の【龍】がアイギナを襲った!
アイギナは避ける事が出来ず、ガードに全力を尽くす。
ドッーーーーーン!!!!
「ぐがぁーーーーーー!!!!」
ガードしたとは言え、まともに受けたアイギナが爆発し吹っ飛んだ。
「げほっ!げほっ!」
アイギナは痛みに動けず地面に倒れていた。
「勝負あり!レグルス!治療を!」
「任せろ!」
すぐにレグルスの治療が始まった。アイギナの両腕が折れていたそうだ。カレン、やり過ぎ!
「クハッ!強ぇな!俺の完全な負けだぜ!」
「いや、御主もなかなかのもんじゃった。何処か、妾に怪我をさせまいと手加減している所があったしのぅ?」
アイギナは首を横に向けて言った。
「せっかく出来た友達に怪我させるのが怖かったんだよ………」
きゅん………
なにこれ、可愛いじゃない!?
アイギナのギャップに萌えるバカなシオンだった。
「アイギナは可愛いのぅ!シオンの気持ちが少しわかったのじゃ♪」
カレンよ。お前もか!?
「さて、アイギナの治療が終わったらランチにしましょう♪今日は頑張ったよ~!」
!?
「なんと!シオンが作ったのか!?」
「うん!早起きしてね。だから寝不足だよ~」
カレンは尻尾があれば激しく振っているように目を輝かせてシオンに言った。
「何処じゃ!早く出すのじゃ!」
「はいはい、アイギナの治療が終わったらね。あっちの絨毯の上で皆で食べましょう♪」
カウスとアイギナはどうして周りの皆が興奮しているのか分からずにキョトンとしていた。
「何ですの?皆さんの取り乱しようは?」
「う~ん。スゲーなもう治りやがった。それでシオンが作った料理って旨いのか?」
二人の質問にスピカが答えた。
「シオンの料理は芸術ですわ!一度食べたら生涯忘れられない思い出になりますわ♪」
芸術って…………
スピカ王女はよくアクエリアス家に遊びに来ていたのでシオンの料理を食べている。そして病みつきになっている一人である。
カウスとアイギナはこの後、比喩ではなくシオンの料理を食べて、服を爆発させるシーンを出すのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「料理はシオンの数少ない見せ所!」
廻し蹴りが避けられると、地面に手を付きながら更に回転し、二度三度と連続攻撃を行った!
ガツッ!
アイギナの蹴りをガードしたカレンが、勢いを殺し切れずに吹き飛ばされる。
ざざざっ!
「くっ!防ぎ切れぬか!?」
!?
受け身を取り、態勢を整えるカレンの目の前に既にアイギナの姿があった!
「オラッ!喰らいやがれ!秘技 《疾風火水脚》!!!」
アイギナの右足から炎が、左足から水が纏わり付きながらカレンに打撃を与えた。カレンは両腕でガードしたが、左足の水の回転が腕を弾き飛ばし、そこに右足の炎の蹴りが腹部に命中する!
「ぐふぉ!」
カレンはバウンドしながら後方の地面に叩きつけられた。
「よしゃ!まともに入ったぜ!」
ようやくまともなダメージを与えた事により、アイギナもようやく安堵した。
ここまでの戦闘で、アイギナから攻めていたがカレンにダメージを与えていなかった事に焦りがあった。ジャブでのダメージで、カレンの方が攻撃力が上であると感じていたからだ。
「うぐぐぐっ、見事なのじゃ。だが、勝負はこれからじゃ!」
腹部を抑えながら、立ち上がるカレンにアイギナは油断無く構える。カレンの様子から間違いなくダメージを与えている。アイギナはカレンの動きに集中した。
「ふふふっ、嬉しくなるのぅ!久しぶりにシオン以外の者と戦えるのは!」
カレンの闘気がまた上がった。アイギナの額から汗が滴り落ちる。
「………マジかよ。まだ上がるのか?」
圧倒的な闘気を放つカレンを前にアイギナの口元が緩む。明らかに自分より格上の相手だとわかったからだ。
「シオンと同じくらい面白いな!良いぜ!喰らい合おうぜ!」
今度は二人同時に飛び出した!
「消えた!?」
カレンの幻影を蹴り、空振りに終わる。その真横からカレンの蹴りがアイギナを襲った。
「舐めるなよ!」
アイギナはなんと!カレンの蹴りを両腕で受け流した。無論、カレンの闘気を込めた蹴りは鋭く強く、完全には防げない。しかし、【受け止める】のではなく、力を【受け流す】アイギナの戦法にカレンは目を開いた。
「なんと!受け流すか!?」
「なんて蹴りだ。受けた腕が痺れて動かねぇ!」
アイギナは距離を取ろうと後ろに飛んだが、カレンがそれを追った。
「逃がさん!」
着地の所をカレンの蹴りが襲う!
「お返しじゃ!武技 《闘気龍脚》!!!」
カレンの蹴りから、闘気で出来た黄金色の【龍】がアイギナを襲った!
アイギナは避ける事が出来ず、ガードに全力を尽くす。
ドッーーーーーン!!!!
「ぐがぁーーーーーー!!!!」
ガードしたとは言え、まともに受けたアイギナが爆発し吹っ飛んだ。
「げほっ!げほっ!」
アイギナは痛みに動けず地面に倒れていた。
「勝負あり!レグルス!治療を!」
「任せろ!」
すぐにレグルスの治療が始まった。アイギナの両腕が折れていたそうだ。カレン、やり過ぎ!
「クハッ!強ぇな!俺の完全な負けだぜ!」
「いや、御主もなかなかのもんじゃった。何処か、妾に怪我をさせまいと手加減している所があったしのぅ?」
アイギナは首を横に向けて言った。
「せっかく出来た友達に怪我させるのが怖かったんだよ………」
きゅん………
なにこれ、可愛いじゃない!?
アイギナのギャップに萌えるバカなシオンだった。
「アイギナは可愛いのぅ!シオンの気持ちが少しわかったのじゃ♪」
カレンよ。お前もか!?
「さて、アイギナの治療が終わったらランチにしましょう♪今日は頑張ったよ~!」
!?
「なんと!シオンが作ったのか!?」
「うん!早起きしてね。だから寝不足だよ~」
カレンは尻尾があれば激しく振っているように目を輝かせてシオンに言った。
「何処じゃ!早く出すのじゃ!」
「はいはい、アイギナの治療が終わったらね。あっちの絨毯の上で皆で食べましょう♪」
カウスとアイギナはどうして周りの皆が興奮しているのか分からずにキョトンとしていた。
「何ですの?皆さんの取り乱しようは?」
「う~ん。スゲーなもう治りやがった。それでシオンが作った料理って旨いのか?」
二人の質問にスピカが答えた。
「シオンの料理は芸術ですわ!一度食べたら生涯忘れられない思い出になりますわ♪」
芸術って…………
スピカ王女はよくアクエリアス家に遊びに来ていたのでシオンの料理を食べている。そして病みつきになっている一人である。
カウスとアイギナはこの後、比喩ではなくシオンの料理を食べて、服を爆発させるシーンを出すのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「料理はシオンの数少ない見せ所!」
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