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少し月日が経ちました!

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5歳になりました!

人間(魔族)生きていれば生活に順応していくんだねー!
魔族の恐ろしい毒しか見えない食べ物も慣れてきたよ!この世界の料理?って一見すると禍々しいんだけど、食べてみると美味しいんだよねー♪
(いや、味覚が変わっただけかな?)

「よし!シオンよ!次はあの的に向けて魔法を放て!」
「はい!マモン先生!」

あれから色々とありまして、1番人間を滅ぼせ!と好戦的だった大悪魔マモンおじさんに魔法の指導を受けているシオンでした。

ちなみに、私の容姿は白銀の髪に白色の肌に赤色の瞳を持つヴァンパイアに近い容姿であった。母親がヴァンパイアなので。ただ、額に『角』が生えています。そこは魔族の父親の血のせいかなぁ?

はぁ~なんか言ってて落ち込んでしまったよ。
人間として産まれたかった…………

と、思っていた時もありましたよ!
いやー、慣れって怖いわー!
ここで産まれて、ここで育って、そりゃ愛着も湧くってもんですよ。

まぁ、まだ人間を殺すってことは遠慮したいけど、意外とみんな良い人?だし、大人になるまでは魔術など頑張ってみようと思ったの!

「いくぞー!地獄業炎(インフェルノ)!」

シオンの付き出した両手から巨大な炎が放たれた!

ドッカーーーーーン!!!!!

的を破壊するだけではなく、その周囲の地面までドロドロの溶岩のように溶解するほどの威力であった。

「………相変わらず末恐ろしいな。シオンの強大な魔力なら、一発の呪文で街を壊滅できるな?素晴らしいぞ!」

相変わらずベタ褒めのマモンおじさんに、後ろから声が飛んだ。

「ちょっと!シオンばかり褒めるなんてズルいわ!」

ちょうどシオンと同じくらいの幼女であった。
ピンク色の髪にコウモリの翼を背中に付けたサキュバ─


違う!ヴァンパイアなの!!!
だそうです。

しかし幼女で黒と紫色のハイレグを身に付けているのはどうかと………(ハァハァ

限りなくサキュバスに近い容姿の幼なじみの、『リリア』であった。シオンとは従姉妹になる元気な女の子だ。

「うむ、リリアよ?昨日の課題はクリアできたのか?」
「ウグッ!?」

あ、これはできてないヤツだ!

「はぁ~、褒められたければしっかりと訓練をするのだぞ?」

くぅ~と、悔しがるリリアに声を掛けた。

「ドンマイ♪」
「嬉しそうにいうなぁ!」

リリアのパンチをシオンは避けた。

「何で避けるのよ!」
「なんで喰らわないといけないのよ!」

二人はムキィーとポカポカと殴り合った。実に仲のよい二人である。

「あっ!今日の訓練は終わりですよね?マモン先生!」
「うん?ああ、今日は終わりにしよう」

シオンはありがとうございました!と言ってリリアに命令した。

「よし!リリア、ちょっくら港街へレッツゴーよ♪」
「ちょっと!私を乗り合い馬車みたいに言わないでくれる!?」

「………だって、私飛べないし」

ヴァンパイアと魔族の血を引くシオンは本来飛べるはずなのだが、翼も生えず飛べないでいた。

「ちゃんと御礼はするから」
「だったら港街でご馳走するのだぁ~!」
「うん、良いよ♪」

なんやかんやでリリアは5歳なのだ。お菓子で釣れるチョロインである。

こうしてシオンは魔大陸の海沿いの港街へ向かうのだった。



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