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6章:スタンピード!
遂にスタンピード終息です!(あれ?シオンどこ行った?)
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ようやく、スタンピードが終わりました。
思った以上に話が脱線して時間がかかりました。
後はエピソードになる……予定…………?
あれ?何か忘れているような……???
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
タクシャカが死んでも、魔力のこもった声での指示は生きているみたいで、周辺の魔物達が城塞都市に押し掛けてきたのだ。
「報告します!冒険者の方から敵の首魁を光の精霊王様が倒したとの事です!あの大爆発は光の精霊王様の攻撃によるものだそうです!」
報告を受けた大将シャーマンは驚愕した。
「何とも凄まじいものだ。あの攻撃が万が一でも城塞都市に放たれたら一撃で都市が吹き飛ぶぞ!?」
シャーマンは返事を先延ばしにしていた、ジークを皇帝にする協力を誓ったのだった。そのジークが土の精霊と契約者したのだから疑うべくもないためだ。
「後はこの魔物の群れをどうにかするだけか……」
確かに、下級魔物が大半だが数が多い。しかも、ほとんど不眠不休で戦い続けている状態で疲労もピークに差し迫っている。投石機の石を作るのにも魔力が枯渇して、休まなければ作れなくなっていた。そんな時、丘の上から大きなドラの音が聞こえた。
ボーン!!!
ボーン!!!
ボーン!!!
「このドラの音は!?」
多くの者が丘の方を見た。すると丘の上から数千は居るであろう軍隊が現れた。
「どこの軍隊か確認しろ!!!」
大将シャーマンは物見の兵に確認を取らせた。軍人として、軍隊と言っても必ず味方だとは分からないからだ。
物見の兵から報告があった。
「軍旗を確認!所属セフィリト王国軍です!!!」
!?
「セフィリト王国軍か!」
シャーマンは神国に展開していた軍の可能性も考えていた。しかし敵国とは言えなくても、上層部のせいで仲が悪くなったセフィリト王国が助けに来てくれるとは思っていなかった。確かに、伝令を走らせたが、物資の援助くらいしか力を貸さないと思っていたのだ。
「すぐに識別連絡取れ!!!」
敵か味方か、識別する報告する義務あるのだ。
「ワレラ、エングンデアル」
物見からすぐに報告があった。
「援軍だと!?本当に来てくれたのか!」
丘の上から現れた軍は丘から降り始めて、通り道にいた魔物を屠りながら向かってきた。それを城塞都市の郊外にいた冒険者達は歓喜した。
「援軍だーーーー!!!!」
「これで勝てるぞ!!!」
「やったぜ!!!」
それを見たフィリアス騎士団のメンバーも……
「やっと来たか?」
「仕方ないじゃろう?他国に軍を派遣するのは危険じゃ」
「でもこれで何とかなりそうですね」
多少の上級魔物が居るとはいえ、指揮ができる者がいない烏合の群れなど、これだけの人数が居れば何とか出来る。後は油断せずに対処するだけだ。
「城塞都市の帝国軍と後ろから冒険者達セフィリト王国軍で逆に包囲して殲滅するよ!」
「「「了解しました!」」」
レインの掛け声にフィリアス騎士団が続き、それに冒険者達も我先にと魔物の群れに斬り込んでいく。城塞都市は土龍の開けた穴はあったが、すでにバリケードを作ってあり槍などで応戦している。しばらく経ち、セフィリト王国軍も到着してからはあっと言う間に魔物達が駆逐されていった。
こうして帝国の城塞都市を襲ったスタンピードは終息を迎えたのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
城塞都市を襲った魔物達の駆逐に成功した帝国軍と冒険者達は事後処理に追われていた。
「この度はスタンピードの救援に来てくれた事、誠に感謝する」
帝国軍の代表にシャーマンとイルベルトが同席し、セフィリト王国軍の代表にはゼイン・セフィリト国王様がいました。
…………はっ?
これにはいつも冷静沈着なレインも驚き、開いた口が塞がらなかった。そして更に─
「レイン君!お久しぶりですわ!」
「ちっ、レイン!無事で何よりだ。シオンはどこだ?」
王子様と王女様も同行してました。なまじ現実主義者のレインは目が飛び出るくらい開き、驚きっぱなしだった。これほどの驚いた顔をするレインを見るのは初めてだろう。って、ゆーかありえないから!バカ王子、シオンを呼び捨てにするな!殺すぞ!
「なっなっ、何を考えているんですかーーーーーーーー!!!」
突然のレインの大声に周りが驚く。イルベルトもレインが何に驚いているのか分からず尋ねる。
「レイン殿?お知り合いですか???何をそんなに驚いているのですか?」
イルベルトの問に答える前にゼイン国王が名乗る。
「何とか間に合って良かった。私はセフィリト王国で国王をやっているゼイン・セフィリトだ。こっちは息子と娘である」
「これはご丁寧にどうも、ワシは帝国軍国境総大将シャーマンと申します。………んっ?」
シャーマンもゼイン国王が何と言ったのか理解していなかった。それは周囲の帝国軍の将兵も同じだった。
「し、失礼ですがもう一度お伺いしてもよろしいか?」
シャーマンは再度、尋ねた。
「セフィリト王国:国王ゼイン・セフィリトだ」
!?
「「「はっ?」」」
ゼインの自己紹介の聞こえた者達は全員ハモったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
ニコニコッ!
愚者の声
( ゜Д゜)!?
シオン
「わかってるわね?」
愚者の声
「ハイ!シオンサマノカツヤクヲカキマス!」
シオン
「よろしい。前回、調教した甲斐がありましたわ♪」
思った以上に話が脱線して時間がかかりました。
後はエピソードになる……予定…………?
あれ?何か忘れているような……???
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
タクシャカが死んでも、魔力のこもった声での指示は生きているみたいで、周辺の魔物達が城塞都市に押し掛けてきたのだ。
「報告します!冒険者の方から敵の首魁を光の精霊王様が倒したとの事です!あの大爆発は光の精霊王様の攻撃によるものだそうです!」
報告を受けた大将シャーマンは驚愕した。
「何とも凄まじいものだ。あの攻撃が万が一でも城塞都市に放たれたら一撃で都市が吹き飛ぶぞ!?」
シャーマンは返事を先延ばしにしていた、ジークを皇帝にする協力を誓ったのだった。そのジークが土の精霊と契約者したのだから疑うべくもないためだ。
「後はこの魔物の群れをどうにかするだけか……」
確かに、下級魔物が大半だが数が多い。しかも、ほとんど不眠不休で戦い続けている状態で疲労もピークに差し迫っている。投石機の石を作るのにも魔力が枯渇して、休まなければ作れなくなっていた。そんな時、丘の上から大きなドラの音が聞こえた。
ボーン!!!
ボーン!!!
ボーン!!!
「このドラの音は!?」
多くの者が丘の方を見た。すると丘の上から数千は居るであろう軍隊が現れた。
「どこの軍隊か確認しろ!!!」
大将シャーマンは物見の兵に確認を取らせた。軍人として、軍隊と言っても必ず味方だとは分からないからだ。
物見の兵から報告があった。
「軍旗を確認!所属セフィリト王国軍です!!!」
!?
「セフィリト王国軍か!」
シャーマンは神国に展開していた軍の可能性も考えていた。しかし敵国とは言えなくても、上層部のせいで仲が悪くなったセフィリト王国が助けに来てくれるとは思っていなかった。確かに、伝令を走らせたが、物資の援助くらいしか力を貸さないと思っていたのだ。
「すぐに識別連絡取れ!!!」
敵か味方か、識別する報告する義務あるのだ。
「ワレラ、エングンデアル」
物見からすぐに報告があった。
「援軍だと!?本当に来てくれたのか!」
丘の上から現れた軍は丘から降り始めて、通り道にいた魔物を屠りながら向かってきた。それを城塞都市の郊外にいた冒険者達は歓喜した。
「援軍だーーーー!!!!」
「これで勝てるぞ!!!」
「やったぜ!!!」
それを見たフィリアス騎士団のメンバーも……
「やっと来たか?」
「仕方ないじゃろう?他国に軍を派遣するのは危険じゃ」
「でもこれで何とかなりそうですね」
多少の上級魔物が居るとはいえ、指揮ができる者がいない烏合の群れなど、これだけの人数が居れば何とか出来る。後は油断せずに対処するだけだ。
「城塞都市の帝国軍と後ろから冒険者達セフィリト王国軍で逆に包囲して殲滅するよ!」
「「「了解しました!」」」
レインの掛け声にフィリアス騎士団が続き、それに冒険者達も我先にと魔物の群れに斬り込んでいく。城塞都市は土龍の開けた穴はあったが、すでにバリケードを作ってあり槍などで応戦している。しばらく経ち、セフィリト王国軍も到着してからはあっと言う間に魔物達が駆逐されていった。
こうして帝国の城塞都市を襲ったスタンピードは終息を迎えたのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
城塞都市を襲った魔物達の駆逐に成功した帝国軍と冒険者達は事後処理に追われていた。
「この度はスタンピードの救援に来てくれた事、誠に感謝する」
帝国軍の代表にシャーマンとイルベルトが同席し、セフィリト王国軍の代表にはゼイン・セフィリト国王様がいました。
…………はっ?
これにはいつも冷静沈着なレインも驚き、開いた口が塞がらなかった。そして更に─
「レイン君!お久しぶりですわ!」
「ちっ、レイン!無事で何よりだ。シオンはどこだ?」
王子様と王女様も同行してました。なまじ現実主義者のレインは目が飛び出るくらい開き、驚きっぱなしだった。これほどの驚いた顔をするレインを見るのは初めてだろう。って、ゆーかありえないから!バカ王子、シオンを呼び捨てにするな!殺すぞ!
「なっなっ、何を考えているんですかーーーーーーーー!!!」
突然のレインの大声に周りが驚く。イルベルトもレインが何に驚いているのか分からず尋ねる。
「レイン殿?お知り合いですか???何をそんなに驚いているのですか?」
イルベルトの問に答える前にゼイン国王が名乗る。
「何とか間に合って良かった。私はセフィリト王国で国王をやっているゼイン・セフィリトだ。こっちは息子と娘である」
「これはご丁寧にどうも、ワシは帝国軍国境総大将シャーマンと申します。………んっ?」
シャーマンもゼイン国王が何と言ったのか理解していなかった。それは周囲の帝国軍の将兵も同じだった。
「し、失礼ですがもう一度お伺いしてもよろしいか?」
シャーマンは再度、尋ねた。
「セフィリト王国:国王ゼイン・セフィリトだ」
!?
「「「はっ?」」」
ゼインの自己紹介の聞こえた者達は全員ハモったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
ニコニコッ!
愚者の声
( ゜Д゜)!?
シオン
「わかってるわね?」
愚者の声
「ハイ!シオンサマノカツヤクヲカキマス!」
シオン
「よろしい。前回、調教した甲斐がありましたわ♪」
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