125 / 181
6章:スタンピード!
赤龍対策です!
しおりを挟む
【報告】
3月、4月は仕事が忙しくなるため1週間に1度の更新となります。
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「まず、お兄様が魔の森の入口に結界を張ったので大規模な下級魔物の襲撃はありません。既に元の住処に戻りつつあります」
シオンの説明に安堵するシャーマン達であったが、シオンの次の言葉に気を引き締める。
「しかし、ひかりさんの大技の余波が魔の森の深層まで響いたようで、静観していた赤龍達が動き出しそうなのです!」
!?
「それはまずい!土龍と違い赤龍は空を飛ぶ!機動力が違いすぎるぞ!しかも現在、城塞都市には次期皇帝ジークを初めセフィリト国王など重要人物が多く集まっている。襲撃されたらまずいなんてものじゃない!」
テーブルをバンッと叩き立ち上がるシャーマンにお兄様が尋ねる。
「シオン、さっき聞きそびれたけどいつ頃襲来しそうなんだい?」
シオンは手を顎に当て、考える様に答える。
「私が意識を魔の森に飛ばしていた時は、赤龍がひかりさんの攻撃の余波で騒ぎ出した所でした。ついさっきの事です。もし赤龍が襲来するとしたら早くて2時間後ぐらいですね」
「えっ!?」
「に、2時間後だと!?すぐではないか!」
「えっと………そうですね?」
シオンの感覚では2時間は余裕がある感覚だったのだが周りは違ったらしい。
「急ぎ、外で素材集めをしている者達を城塞都市に連れ戻しバリスタなどの準備をしなければ!」
周りの人達が忙しく動き出そうとした時、シオンが待ったを掛けた。
「ちょっと待って下さい!準備は勿論してもらいますが今回は私に任せて下さい!赤龍がやって来きた時は、森の入口で戦います!」
「シオン嬢、それは危険ではないかね?定石なら城塞都市のバリスタだったかい?そういった遠距離攻撃と魔法で撃ち落とし、地上で総攻撃を掛けるべきだと思うが?」
セフィリト国王ゼインがもっともな意見をしたが、シオンは首を振り対処方法を説明する。
「既に城壁と城門は壊されています。ひかりさんの結界も消えていますし疲弊している状態では再度、強固な結界を張るのは不可能なんです。街を火の海にしないためにも郊外で戦いたいのです」
なるほど……どちらも十分に考慮する意見だった。
「それにちょっとした作戦もあります。赤龍が来ることが分かっていればスイレンの水の刃で翼を攻撃して墜落させる事が出来るのです!そうすれば私やお兄様の攻撃魔法で十分に倒せます。赤龍は強いと言っても土龍より防御力は低いですから」
「シオン嬢、君の意見は分かったが君自身が危険ではないかな?」
「スタンピードの終盤、私だけ戦闘に参加しておらず魔力に余裕があります。私だけ安全な場所に居たなんて嫌なのです!」
みんなが命懸けで戦っていたのに自分だけ守られているのは嫌だというシオンの言葉は王子や王女の心を揺さぶった。
実は王子と王女も王宮のマナー以外に体術や剣術、そして魔法の修行していて、魔法だけでいえば、並みの宮廷魔導師クラスまで成長していた。しかし、王族という身分のため流石に、危険な魔物討伐などはさせて貰っていない。
無論、民の為にこの身を粉にして頑張る気概を持ってはいるが、周りの状況がそれを許してくれないのだ。故に、シオンの自分だけ守られている状況が我慢出来ないとい言葉は彼らに大きな衝撃を与えた。
護られていることが当たり前の王族で、公爵家も同列に準ずるのにこの違いはなんだ?と、自問自答する王子と王女がいた。そして、凛とした態度で自分の身の危険がなんだというシオンに、ゼイン国王は改めて国母に相応しいと思った。
また、この少女を他国に渡してはいけないと危機感を持った瞬間だった。
「シオン、余り自分を責めてはいけないよ?シオンが城塞都市に居ながら魔の森の状況を調べる事が出来たから、魔の森の入口を幻術結界で封鎖してスタンピードを止める事が出来たんだ。そして、赤龍の動きを察知して前もって対策を取れるんだ。君の功績だよ!シオン」
お兄様の贔屓目なしの賛辞にこの場にいた皆が頷く。
「レイン君の言う通りだ。何も最前線で戦う事だけが大事なのでは無い!戦いをサポートしてくれる後方支援だって重要な事だ。シオン嬢は十分に誇って良いと思うぞ?」
大将シャーマンもシオンを褒める。シオンは恥ずかしくなり無理矢理話題を変える。
「倒した魔物の死骸をほっとく訳にはいきません。後1時間は素材の剥ぎ取りを行い、赤龍の襲来に備えましょう。私達は先行して魔の森の入口付近に待機して赤龍に備えます」
シオンはスイレンに目を配り、よろしくと言う。
「シオン!任せるのじゃ!赤龍など水の精霊王の娘である妾が守るのじゃ!」
スイレンは幼女の姿で、無い胸をポンッと拳を当てるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
パリパリ
(煎餅食べてます)
愚者の声
「何、煎餅食べてやる気ないのよ!最終決戦よ?胸ワクテカな展開よ!?」
シオン
「だってあっさり終了しそうですもの。やる気が出ませんわ~」
愚者の声
「なんてヒロインだ!やる気の無いヒロインって最悪だよ!」
シオン
「だって悪役令嬢ですもの♪」
Σ(゜Д゜)!?
3月、4月は仕事が忙しくなるため1週間に1度の更新となります。
m(__)m
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「まず、お兄様が魔の森の入口に結界を張ったので大規模な下級魔物の襲撃はありません。既に元の住処に戻りつつあります」
シオンの説明に安堵するシャーマン達であったが、シオンの次の言葉に気を引き締める。
「しかし、ひかりさんの大技の余波が魔の森の深層まで響いたようで、静観していた赤龍達が動き出しそうなのです!」
!?
「それはまずい!土龍と違い赤龍は空を飛ぶ!機動力が違いすぎるぞ!しかも現在、城塞都市には次期皇帝ジークを初めセフィリト国王など重要人物が多く集まっている。襲撃されたらまずいなんてものじゃない!」
テーブルをバンッと叩き立ち上がるシャーマンにお兄様が尋ねる。
「シオン、さっき聞きそびれたけどいつ頃襲来しそうなんだい?」
シオンは手を顎に当て、考える様に答える。
「私が意識を魔の森に飛ばしていた時は、赤龍がひかりさんの攻撃の余波で騒ぎ出した所でした。ついさっきの事です。もし赤龍が襲来するとしたら早くて2時間後ぐらいですね」
「えっ!?」
「に、2時間後だと!?すぐではないか!」
「えっと………そうですね?」
シオンの感覚では2時間は余裕がある感覚だったのだが周りは違ったらしい。
「急ぎ、外で素材集めをしている者達を城塞都市に連れ戻しバリスタなどの準備をしなければ!」
周りの人達が忙しく動き出そうとした時、シオンが待ったを掛けた。
「ちょっと待って下さい!準備は勿論してもらいますが今回は私に任せて下さい!赤龍がやって来きた時は、森の入口で戦います!」
「シオン嬢、それは危険ではないかね?定石なら城塞都市のバリスタだったかい?そういった遠距離攻撃と魔法で撃ち落とし、地上で総攻撃を掛けるべきだと思うが?」
セフィリト国王ゼインがもっともな意見をしたが、シオンは首を振り対処方法を説明する。
「既に城壁と城門は壊されています。ひかりさんの結界も消えていますし疲弊している状態では再度、強固な結界を張るのは不可能なんです。街を火の海にしないためにも郊外で戦いたいのです」
なるほど……どちらも十分に考慮する意見だった。
「それにちょっとした作戦もあります。赤龍が来ることが分かっていればスイレンの水の刃で翼を攻撃して墜落させる事が出来るのです!そうすれば私やお兄様の攻撃魔法で十分に倒せます。赤龍は強いと言っても土龍より防御力は低いですから」
「シオン嬢、君の意見は分かったが君自身が危険ではないかな?」
「スタンピードの終盤、私だけ戦闘に参加しておらず魔力に余裕があります。私だけ安全な場所に居たなんて嫌なのです!」
みんなが命懸けで戦っていたのに自分だけ守られているのは嫌だというシオンの言葉は王子や王女の心を揺さぶった。
実は王子と王女も王宮のマナー以外に体術や剣術、そして魔法の修行していて、魔法だけでいえば、並みの宮廷魔導師クラスまで成長していた。しかし、王族という身分のため流石に、危険な魔物討伐などはさせて貰っていない。
無論、民の為にこの身を粉にして頑張る気概を持ってはいるが、周りの状況がそれを許してくれないのだ。故に、シオンの自分だけ守られている状況が我慢出来ないとい言葉は彼らに大きな衝撃を与えた。
護られていることが当たり前の王族で、公爵家も同列に準ずるのにこの違いはなんだ?と、自問自答する王子と王女がいた。そして、凛とした態度で自分の身の危険がなんだというシオンに、ゼイン国王は改めて国母に相応しいと思った。
また、この少女を他国に渡してはいけないと危機感を持った瞬間だった。
「シオン、余り自分を責めてはいけないよ?シオンが城塞都市に居ながら魔の森の状況を調べる事が出来たから、魔の森の入口を幻術結界で封鎖してスタンピードを止める事が出来たんだ。そして、赤龍の動きを察知して前もって対策を取れるんだ。君の功績だよ!シオン」
お兄様の贔屓目なしの賛辞にこの場にいた皆が頷く。
「レイン君の言う通りだ。何も最前線で戦う事だけが大事なのでは無い!戦いをサポートしてくれる後方支援だって重要な事だ。シオン嬢は十分に誇って良いと思うぞ?」
大将シャーマンもシオンを褒める。シオンは恥ずかしくなり無理矢理話題を変える。
「倒した魔物の死骸をほっとく訳にはいきません。後1時間は素材の剥ぎ取りを行い、赤龍の襲来に備えましょう。私達は先行して魔の森の入口付近に待機して赤龍に備えます」
シオンはスイレンに目を配り、よろしくと言う。
「シオン!任せるのじゃ!赤龍など水の精霊王の娘である妾が守るのじゃ!」
スイレンは幼女の姿で、無い胸をポンッと拳を当てるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
パリパリ
(煎餅食べてます)
愚者の声
「何、煎餅食べてやる気ないのよ!最終決戦よ?胸ワクテカな展開よ!?」
シオン
「だってあっさり終了しそうですもの。やる気が出ませんわ~」
愚者の声
「なんてヒロインだ!やる気の無いヒロインって最悪だよ!」
シオン
「だって悪役令嬢ですもの♪」
Σ(゜Д゜)!?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる