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第3章:王都へ行こう!
ダンジョンの拡張工事ってこんなので良いのか?
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シオンのオンステージへようこそ!!!
会場の皆様に、幸せなひとときを与えます!楽しんでいってね♪
てへっ、調子に乗りました。さぁ、家族の前で本気で歌うよ~
ラララ~ラララ~~~♪
『果てしなく続くこの道に___決めたことがある
何かを失っても走り続ける___未来に向かって
夢は見るもの永遠に___現実という夢の中で
掴みとれ!負けない強さを!
掴みとれ!幸せな未来を!
永遠を重ねて愛しいあの頃を思い描いて
走り続ける!』
シオンの歌声は、1つしかない大部屋の中で響き渡った。パパは目を閉じて真剣に聴いていて、ママはうっとりした様子でパパに寄り添い聴いている。お兄様はこちらを見つめて聞き入っている。
歌が終わるとパチパチッ!パチパチッ!と、拍手が響いた。
「素晴らしい!」
「とっても良かったわ!もう王都の歌劇団なんてゴミクズね!」
「いつまでも聴いていたいくらいだよ!」
「シオン嬢ちゃんの歌はいつも素晴らしいな」
唯一、家族以外のギルマスもベタ誉めだった。
「ご静聴、ありがとうございました!」
綺麗にカテーシーをするシオンに、シルフィーの身体が、淡く光出した!
『流石はマスターです!ここまでの魔力を充満されるなんて!でも………これは!?』
シルフィーは少し驚いている様だった。
「あら?シルフィー、どうしたの?」
ママが尋ねるとシルフィーは答えた。
『マスターが唄い終わった後も魔力が充満していたのです。そう、ご家族がマスターに拍手をして誉めていた瞬間も………こんな事例は同じダンジョン・コアの共有知識にもありません』
「ふむ……確かダンジョンでは、魔物や冒険者が死んでしまうとダンジョンに吸収され、ダンジョンの魔力になるのだったな?それと同じ事がシオンの歌を聴いた後も起こったと………?」
「では!たくさんの人を集めて【シオン・コンサート】を開けば、効率良くダンジョンの魔力を集めて蓄積することが出来るのですか?」
!?
「なんて素敵な提案なんだ!」
「でもダンジョンに人が集まるかしら?」
『ダンジョンの入口に大広間を作ってセーフティエリアに指定すれば魔物も発生しないので、コンサートを開けるのではないでしょうか?』
「シルフィー!最高よ!その案採用しましょう!」
ママが凄く乗り気になったよ!
「ダンジョンの名前は【シオン・コンサート会場】にしましょうか!良くない!?」
えっ?
「良いですね!大陸中にシオンの名前を広めましょう!」
えっ!えっ!?
「では、演奏楽団も集めなければ行けませんな。王都に依頼を出しますか?」
えっ?えっ!?えっ!!??
じ、冗談だよね?私は嫌だよ!自分の名前の付いたダンジョンだなんて!?
「冗談だよ………ね?」
「「「本気だけど?」」」
いっやーーーーーーー!!!!!
この人達マジだよ!!!
何とかしないと!?
「今は、ダンジョンのリフォームについて考えましょう!」
シオンの苦しい言い訳に、議論はダンジョンのリフォームに移った。
「まぁ、良いでしょう。今はダンジョンをどのように拡張していくかですからね」
「取り敢えず、ダンジョン・コアを護る為に迷路にすれば良いんじゃない?」
「う~ん?確かに、すぐに王都へ行かないといけない時に、手の込んだ事は出来ないしな……」
『現在なら地下2階までの拡張が可能で、ダンジョンの1階面積は直径100メートルほどですね』
2階までは良いけど、広さが100メートルとは………微妙だね。1回の歌はではこんなもんか。
『マスターの魔力が充満してダンジョンに染み込むまで時間が掛かります。連続して歌っても吸収出来ずに、強力な魔物の発生に繋がるので気を付けて下さい!』
ちっ、手っ取り早くとはいけない見たいです!
「では、私達が王都に行っている間は入口に門を作り、森小屋と同じく【護りの結界】を張って、外部からの侵入は防ぐとしましょう!」
「それがいいな。クロウ君の両親にお願いしてしばらくは見張ってもらおう」
次々に話がまとまっていく。
「この森小屋周辺の開拓の人手はどうするのですか?」
今回、シオンが初めてまともな意見を出した。
「それは心配ない。ザーコ子爵領内が荒れていて、新しい代官の派遣も時間が掛かっているから、領内の人々にこのシルフィード辺境村に移住を呼び掛けている。ザーコ子爵は高い税金を掛けていて、度々問題になっていた。何度も王都の文官に直訴したが、金の力で握り潰されていた。派閥も違ったしな……」
パパは悔しそうにいった。でも、私は知っているんだよ?パパとママが、うちと隣接するザーコ領地の村に、食糧など援助していたことをね。冒険者に登録して多くのお金を稼げるようになって、村の物資が少ない事に気付いたの!本当ならもっと街ぐらいになっているほどの収穫や収入があるのに、なかなか蓄えが出来なかった理由がその時わかったのよ。
だから─
口にはしないけどパパとママ、そしてお兄様の事が大好きなのよ♪
てへっ♪恥ずかしいけどね!
「………シオン!」
んっ?なんだろう?
「口に出てるよ?」
えっ!?ウソッ!は、恥ずかしい!!!
ガバッ!
シオンは家族に抱き締められた。
「「「私達もシオンの事が大好きだ(よ)」」」
こうして、シオンは家族の絆を深めるのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「違う………なんか違う!」
シオン
「なにが違うのです?」
愚者の声
「ダンジョンというのはもっと血生臭いものなのですよ!それをコンサート会場にしようなんて!」
シオン
「ふっふっふっ!それは仕方がないですわ♪」
愚者の声
「なんで?」
シオン
「時代が私を呼んでいるのよ!!!」
愚者の声
Σ(*゚д゚ノ)ノ
『よろしければ感想、お気に入り、よろしくお願いします!』
会場の皆様に、幸せなひとときを与えます!楽しんでいってね♪
てへっ、調子に乗りました。さぁ、家族の前で本気で歌うよ~
ラララ~ラララ~~~♪
『果てしなく続くこの道に___決めたことがある
何かを失っても走り続ける___未来に向かって
夢は見るもの永遠に___現実という夢の中で
掴みとれ!負けない強さを!
掴みとれ!幸せな未来を!
永遠を重ねて愛しいあの頃を思い描いて
走り続ける!』
シオンの歌声は、1つしかない大部屋の中で響き渡った。パパは目を閉じて真剣に聴いていて、ママはうっとりした様子でパパに寄り添い聴いている。お兄様はこちらを見つめて聞き入っている。
歌が終わるとパチパチッ!パチパチッ!と、拍手が響いた。
「素晴らしい!」
「とっても良かったわ!もう王都の歌劇団なんてゴミクズね!」
「いつまでも聴いていたいくらいだよ!」
「シオン嬢ちゃんの歌はいつも素晴らしいな」
唯一、家族以外のギルマスもベタ誉めだった。
「ご静聴、ありがとうございました!」
綺麗にカテーシーをするシオンに、シルフィーの身体が、淡く光出した!
『流石はマスターです!ここまでの魔力を充満されるなんて!でも………これは!?』
シルフィーは少し驚いている様だった。
「あら?シルフィー、どうしたの?」
ママが尋ねるとシルフィーは答えた。
『マスターが唄い終わった後も魔力が充満していたのです。そう、ご家族がマスターに拍手をして誉めていた瞬間も………こんな事例は同じダンジョン・コアの共有知識にもありません』
「ふむ……確かダンジョンでは、魔物や冒険者が死んでしまうとダンジョンに吸収され、ダンジョンの魔力になるのだったな?それと同じ事がシオンの歌を聴いた後も起こったと………?」
「では!たくさんの人を集めて【シオン・コンサート】を開けば、効率良くダンジョンの魔力を集めて蓄積することが出来るのですか?」
!?
「なんて素敵な提案なんだ!」
「でもダンジョンに人が集まるかしら?」
『ダンジョンの入口に大広間を作ってセーフティエリアに指定すれば魔物も発生しないので、コンサートを開けるのではないでしょうか?』
「シルフィー!最高よ!その案採用しましょう!」
ママが凄く乗り気になったよ!
「ダンジョンの名前は【シオン・コンサート会場】にしましょうか!良くない!?」
えっ?
「良いですね!大陸中にシオンの名前を広めましょう!」
えっ!えっ!?
「では、演奏楽団も集めなければ行けませんな。王都に依頼を出しますか?」
えっ?えっ!?えっ!!??
じ、冗談だよね?私は嫌だよ!自分の名前の付いたダンジョンだなんて!?
「冗談だよ………ね?」
「「「本気だけど?」」」
いっやーーーーーーー!!!!!
この人達マジだよ!!!
何とかしないと!?
「今は、ダンジョンのリフォームについて考えましょう!」
シオンの苦しい言い訳に、議論はダンジョンのリフォームに移った。
「まぁ、良いでしょう。今はダンジョンをどのように拡張していくかですからね」
「取り敢えず、ダンジョン・コアを護る為に迷路にすれば良いんじゃない?」
「う~ん?確かに、すぐに王都へ行かないといけない時に、手の込んだ事は出来ないしな……」
『現在なら地下2階までの拡張が可能で、ダンジョンの1階面積は直径100メートルほどですね』
2階までは良いけど、広さが100メートルとは………微妙だね。1回の歌はではこんなもんか。
『マスターの魔力が充満してダンジョンに染み込むまで時間が掛かります。連続して歌っても吸収出来ずに、強力な魔物の発生に繋がるので気を付けて下さい!』
ちっ、手っ取り早くとはいけない見たいです!
「では、私達が王都に行っている間は入口に門を作り、森小屋と同じく【護りの結界】を張って、外部からの侵入は防ぐとしましょう!」
「それがいいな。クロウ君の両親にお願いしてしばらくは見張ってもらおう」
次々に話がまとまっていく。
「この森小屋周辺の開拓の人手はどうするのですか?」
今回、シオンが初めてまともな意見を出した。
「それは心配ない。ザーコ子爵領内が荒れていて、新しい代官の派遣も時間が掛かっているから、領内の人々にこのシルフィード辺境村に移住を呼び掛けている。ザーコ子爵は高い税金を掛けていて、度々問題になっていた。何度も王都の文官に直訴したが、金の力で握り潰されていた。派閥も違ったしな……」
パパは悔しそうにいった。でも、私は知っているんだよ?パパとママが、うちと隣接するザーコ領地の村に、食糧など援助していたことをね。冒険者に登録して多くのお金を稼げるようになって、村の物資が少ない事に気付いたの!本当ならもっと街ぐらいになっているほどの収穫や収入があるのに、なかなか蓄えが出来なかった理由がその時わかったのよ。
だから─
口にはしないけどパパとママ、そしてお兄様の事が大好きなのよ♪
てへっ♪恥ずかしいけどね!
「………シオン!」
んっ?なんだろう?
「口に出てるよ?」
えっ!?ウソッ!は、恥ずかしい!!!
ガバッ!
シオンは家族に抱き締められた。
「「「私達もシオンの事が大好きだ(よ)」」」
こうして、シオンは家族の絆を深めるのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
愚者の声
「違う………なんか違う!」
シオン
「なにが違うのです?」
愚者の声
「ダンジョンというのはもっと血生臭いものなのですよ!それをコンサート会場にしようなんて!」
シオン
「ふっふっふっ!それは仕方がないですわ♪」
愚者の声
「なんで?」
シオン
「時代が私を呼んでいるのよ!!!」
愚者の声
Σ(*゚д゚ノ)ノ
『よろしければ感想、お気に入り、よろしくお願いします!』
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