【改稿版】聖歌大戦!~君に捧げる鎮魂歌~

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第5章:激突!

エピローグ!(1度完結)

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【報告】
大変申し訳ありません。

また1度、更新をここで止めたいと思います。本来ならここで小説を完了させる予定でしたが、伏線の回収が出来なかったのと、別の小説を書いているので一段落着いたら再開致します!
m(_ _)m

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
両軍が撤退し、王国軍が国境砦へ着いた時、緊張が解けたのか、叫ぶ者もいれば地面にヘタレ込む者、戦友と肩を組み喜ぶ者達がいた。

「あの女神様はやはり………?」

サイファーがシオン達に小声で話掛けるとシオンが答えた。

「モチのロンだよー!さすがに疲れたけどねー!」

シオンが召喚系の聖歌を唄った後、力を使い果たして倒れたのだ。

「シオン!余り無理しちゃダメだぞ!?」

父親からのお叱りにシオンはごめんなさいと謝った。

「カイン殿!シオン【様】をそんなに叱らないで頂きたい!」

ビャクヤが割って入ってきた。

「シオン様は我々亜人達に希望を与えてくれました。ワシはもう………ぐぅぅぅうう!」

ビャクヤは女神を召喚し、亜人達の待遇を改善を訴えてくれたシオンに感激し、大粒の涙を流しながら泣いていた。

「ビャクヤ、泣き過ぎ!」

大泣きしているビャクヤを見てシルクは軽いため息を付いた。周りを見ると戦いに参加していた亜人達も女神の言葉に泣いていた。

「しかしとんでもない力よね。私なんか足元にも及ばないわ。ちょっと悔しい!」

シルクはシオンの圧倒的な聖歌の力に少し嫉妬していた。ただシオンの亜人に対する優しさも身に染みてわかっていたため、軽く言ったに留めた。

そして、現時点ではシオンはおろか、父親のカインやサイファーも知らなかったのだ。日が落ちて暗くなった時間帯に、100メートルを越す光輝く女神が降臨した事を、戦場にいた兵士以外にも【見えて】いた事を。そして、姿が見える範囲に念話の声も届いていた事を、今の時点では知るよしも無かった。

その女神の姿を見て、声を聞いた者がどのような行動をするのか、それを知っているのは大司教と神国軍のカーランのみであった。

「さぁ!この戦争は王国軍の勝利といって良いだろう!今日は無礼講だ!飲んで飲んで飲みまくれ!!!!」

「「「おおーーーーー!!!!!!」」」

多数の死者は確かに出たが、シオンのお陰で予想以上の命が救われた。そして女神の出現に大いに盛り上がった!

「生きて帰れた事に!乾杯ーーーー!!!!!!」

「「「乾杯ーーーー!!!!!!」」」

少し前までは夜戦病院として簡易テントが張られていた中庭で、今は宴会の会場と化していた。

ワイワイ!ガヤガヤ!
ワイワイ!ガヤガヤ!

「いやー!シルクちゃんの樹の巨人は凄かったなー!」
「ああ!炎の魔神と樹の巨人の大怪獣対決は凄かったな!」
「最後の女神様、綺麗だったなー!」

兵士達は滅多に見ない大バトルの話しに花を咲かせていた。












一方、神国側は─

「どういうことだ!?」
「私達の教えは間違っていたというのですか!?」
「説明しろ!!!」
「女神様の言葉に偽りなどないだろう!!!」

交易都市ダーマにある大神殿に大勢の民衆が押し掛けていた。そう、女神はダーマからも確認でき、声も聞こえたのだ。
大神殿には街中の人々が押し掛けて説明を求めた。

「今は大司教様も聖都に出向き、教皇様へご報告に行っている!今は待つのだ!!!」

責任者である大司教はこうなる事を予想し、取り乱したのだ。宗教国家の根本を覆す事件として、早馬に乗りすぐに神国の首都である聖都へ逃げ出したのだ。いや、教皇に自体の収束お願いに向かった。

「皆の者!落ち着くのだ!!!」

一部の神国軍を引き連れ、指令官カーランが大神殿に集まった民衆に解散命令を下した。

「今は大司教が教皇様にお伺いをたてに向かった。女神様の話が本当なのかどうなのか、今しばらくは待つのだ!」

カーランの言葉に民衆は少しずつ解散していった。

『これは時間稼ぎに過ぎん。対応を誤れば神国は崩壊するぞ!?』

カーランもただの時間稼ぎだとわかっていたが、今はどうすることも出来ないのも事実であった。これより、神国は現在の教えが正しいと司教達が各地へミサを開き、事態の収束をはかっていく。しかし、ダンジョンから禁書としていた【本当の教典】が近いうちに見付かったことで、未曾有の危機へと陥るのだった。

そして、亜人と悪魔の使徒と罵る風習と奴隷扱いする待遇が少しずつではあるが、大陸各地で改善していくのはもう少し後の話しであった。










そして神国との戦争から3ヶ月経ちました。

「おーい!もうすぐシオン様のコンサートが始まるぞぉ~!」

「なに!?もうそんな時間か?」

ダン街のダンジョンの入口にて、大勢の人々で賑わっていた。

『みんなー!盛り上がっていくよー!!!』

拡声器で大広間にいるファンのみんなに挨拶をする!

ワァー!!!
ワァー!!!

「歌人の歌が聴けるなんてここだけだぞ!」
「月に1度ってのがなぁ~毎日聴きたいよ!」
「バッカ!たまにだから有り難みがあるんだぞ?」
「きゃー!シオン様!こっち向いてーーー!!!」

大勢のファンに囲まれ、神アイドルとなったシオンは月に1度、ダンジョンの入口の大広間でコンサートを開いていた。
これはシオンの聖歌の魔力でダンジョンを大きくする作業でもあった。短い間に何度も唄うとダンジョンが魔力を吸収出来ないため月に1度が丁度良かったのだ。

こうしてシルフィード領の歌人シオンとして、大陸中にその名を広めていくのだった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「少し補足事項です。宗教の事を深く書いて無かったので、女神に名前は付けていません。いずれはこの大陸を守護する女神◯◯とか付けれたらいいなと思っています」

シオン
「まぁ、私自身が女神ってことよね♪」

愚者の声
・・・・・・

「まぁ、それは置いておいて、この後の展開は考えていないんですよ。本来はここで完結させる予定でしたので。また別の小説を書きながら考えて行きたいと思います」
m(_ _)m


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