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プロローグ②
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そうして月日が流れました。
遂に5歳になったぜぃー!
この世界では5歳になると教会でスキル鑑定をするそうなのだ!
定番だね♪
この時は辺境から1番近い大きな街に遠出をしました。そこの大きな教会で鑑定した所、私のスキルが判明したよ!
フッフッフッ!
遂に私の天下がきたのだぁ~!
私のスキルは『テイマー』でした!
おおっ♪良いじゃないですか!?
最近ではテイマーが主人公の小説が人気あるよね♪スライムを大量にテイムしようかな?
クリーナースライムは是非とも欲しいよ♪
しかし、私の鑑定に立ち会った司祭様が残念そうな顔しました。英雄の娘である私のスキルにがっかりしたみたい。この異世界ではテイマーは不遇職みたいなのだ。
自分で魔物と戦い勝たないとテイムできないからみたい。でもテイマーは特殊な力がないから弱い魔物しか『仲魔』にできないのが不遇職という原因だ。
しかーし!私には5年間、伸ばし続けた膨大な魔力がある!魔法だって精霊達に学んで、色々と使えるから、どんどん強い魔物を従えてやんよ!
私はそう心に誓って生まれ育った村に戻るのだった。
村に戻った翌日、精霊達と共に『還らずの森』に入りました。無論、入口の浅い所ですよ?
「よし!さっそくテイムするぞー!」
シオンはテイムのやり方を精霊達に尋ねた。
『う~とね?シオンの魔力ってとっても美味しいの~♪だから魔力を全開に解放すれば、『大物』が釣れると思うの~』
「でも、大丈夫かな?あんまり強い魔物が来たら倒せないよ?」
『大丈夫なの~!今の私達は上級精霊にまでなったのよ!私達がシオンを守ってあげるからね♪』
おおっ!?いつの間にか成長していたの!?
ってか、1年前ぐらいから小さな妖精の姿から大人の女性の姿に変化してたよね!あれがそうだったのかー!?
シオンは精霊の言葉を信じて、今まで体内で循環させていた魔力を、集中しながら少しずつ外に向けて解放していった。
ゴゴゴゴッ!!!!!!
大地が震えた。周囲から動植物達の声が消えた。シオンの身体が膨大な魔力によって、陽炎の様に揺らめいた。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!」
ゴゴゴゴッ!!!!!!
時間にしたら僅か数分ぐらいだったと思う。精霊達が私の周囲に付いて、辺りを警戒した。
「…………何も来ないね?」
『う~ん、おかしいなぁ~?』
しばらく待っていたけど誰も来なかった。
「はぁ~失敗かー!」
やる気があった分、ガックリときたシオンだった。そして─
バッサ!!!
バッサ!!!
うん?なんだろう???
ふと見上げると、空には巨大な白い龍が飛んでいました。
おおっ!?これぞファンタジーの王道の龍だよ!?感動しているシオンに精霊達が言いました。
『シオン!大変!?あれは神獣だわ!』
『私達の手に負えないかも!?』
『シオンだけは守るの~』
えっ!?マジで?私の人生詰んだ………!?
さすがに焦るシオンだったが白い龍から声が聞こえてきた。
ドシンッ!!!
『先ほどの魔力はお前なのか?』
「えっ、喋れるの!?えっと、そうです!」
私は先ほどと同じように魔力を高めた。
『ほぅ………間違いないようだな。小さな人の子よ、お前は何者だ?』
シオンはこの世界で生まれてからの日々を白龍に伝えた。
『なるほど、あの英雄の娘であったか。彼の者の血縁者なら、この魔力も頷ける』
「お父さんを知っているの?」
『うむ、我が血族から邪龍が産まれた時に、討伐を手伝って貰ったのだ。人間の多くは弱者であるが時折、英雄や勇者と呼ばれる強者が産まれるので面白いのぅ』
へぇ~?それってこの国を救った事件の事かな?
『ふむ、膨大な魔力を確かめにきたのだが、縁(ゆかり)あるものであれば授けてみるか……』
「えっ?何ですか?」
白龍の身体が光ったと思ったら、目の前には大きな『卵』が現れた。
「卵???」
『うむ、お主の魔力で孵化させてみるがよい。我が子を託そう』
「魔力で孵化するの?」
『そうだ。我が名はノヴァという。お主の名前を言うがよい』
「私はシオンって言います!」
『ではシオン、我が子を頼んだぞ!』
白龍のノヴァはそういって飛び立っていった。
取り敢えずシオンは精霊達に手伝ってもらい、大きな卵を家に持ち帰った。
「おや、シオン?ノヴァに会ったのかい?」
「私達も久しぶりに会いたかったわね♪今度、会いにいきましょうか?」
おいおい、お母さんよ?あの遠方に見える山脈の頂上にピクニック気分で行くと?
私は気持ちを切り替えて、この卵をどうしようか考えていると、お父さんが日曜大工で卵を担ぐ『籠』(かご)を作ってくれた。背中に担げるようにね。
いやいや、まだ5歳の女の子の私に、一日中担いでいろと?マジで???
それから一週間ほどそんな生活が続きました。
「うがぁーーーー!!!!やってられるかーーーーー!!!!」
私は○仙人じゃないんだよ!こんな生活耐えられない!実家へ帰らせて頂きます!
………て、ここが実家じゃん!
ストレスから錯乱してたわ!テヘペロッ♪
『シオン、卵を早く孵化したいなら魔力を練ってみたら?』
『いつもやっている魔力の循環ってシオンから魔力が滲み出すのよ~』
なんだと!?はやく言ってよ!
シオンは目の前に卵を置いて座禅を組んだ。
むむむ…………!!!!
毎日やっている魔力の循環をより集中して練り上げる。そして目の前の卵に触れた。
ブルブルッ
!?
動いた!?
パリパリッ!!!
『キュゥ………』
「産まれたーーーーーっ!!!!!!」
この後やってきたお母さんが、あらあら、5歳で出産なんてシオンちゃんは凄いわね~と言った母の言葉が胸を抉ったよ!
5歳で子持ちって………グスンッ
・
・
・
・
・
・
あらから数ヶ月が経ち、産まれた子龍は真っ白だった事から『シルビア』と名付けられた。
そして─
『マスター!今日も泥遊びする?』
シルビアは普段は肩に乗るくらいの小さいサイズだけど、今では『巨大化』できるようになったのだ。そして、大きくなったら何ができるか考えた。
①魔物と戦う!
②背中に乗って遠い街へ買い出し!
③村の役に立つ!
この③番目を日課にしているのです!
泥遊びと言いながら畑を耕しているのです♪これで例年より多くの実りが期待できるでしょう!
村の役に立つことで村人達からも瞬く間に人気者になったシルビアでした♪
龍には母親からの知識がある程度引き継がれるみたいで、私が本当の母親でないと1から説明はいらなかったのでした。
5歳になって外で動けるようになってから、冒険に行くのが日課となりました。
さぁ、シルビア以外の魔物をテイムしにいくよ!
遂に5歳になったぜぃー!
この世界では5歳になると教会でスキル鑑定をするそうなのだ!
定番だね♪
この時は辺境から1番近い大きな街に遠出をしました。そこの大きな教会で鑑定した所、私のスキルが判明したよ!
フッフッフッ!
遂に私の天下がきたのだぁ~!
私のスキルは『テイマー』でした!
おおっ♪良いじゃないですか!?
最近ではテイマーが主人公の小説が人気あるよね♪スライムを大量にテイムしようかな?
クリーナースライムは是非とも欲しいよ♪
しかし、私の鑑定に立ち会った司祭様が残念そうな顔しました。英雄の娘である私のスキルにがっかりしたみたい。この異世界ではテイマーは不遇職みたいなのだ。
自分で魔物と戦い勝たないとテイムできないからみたい。でもテイマーは特殊な力がないから弱い魔物しか『仲魔』にできないのが不遇職という原因だ。
しかーし!私には5年間、伸ばし続けた膨大な魔力がある!魔法だって精霊達に学んで、色々と使えるから、どんどん強い魔物を従えてやんよ!
私はそう心に誓って生まれ育った村に戻るのだった。
村に戻った翌日、精霊達と共に『還らずの森』に入りました。無論、入口の浅い所ですよ?
「よし!さっそくテイムするぞー!」
シオンはテイムのやり方を精霊達に尋ねた。
『う~とね?シオンの魔力ってとっても美味しいの~♪だから魔力を全開に解放すれば、『大物』が釣れると思うの~』
「でも、大丈夫かな?あんまり強い魔物が来たら倒せないよ?」
『大丈夫なの~!今の私達は上級精霊にまでなったのよ!私達がシオンを守ってあげるからね♪』
おおっ!?いつの間にか成長していたの!?
ってか、1年前ぐらいから小さな妖精の姿から大人の女性の姿に変化してたよね!あれがそうだったのかー!?
シオンは精霊の言葉を信じて、今まで体内で循環させていた魔力を、集中しながら少しずつ外に向けて解放していった。
ゴゴゴゴッ!!!!!!
大地が震えた。周囲から動植物達の声が消えた。シオンの身体が膨大な魔力によって、陽炎の様に揺らめいた。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!」
ゴゴゴゴッ!!!!!!
時間にしたら僅か数分ぐらいだったと思う。精霊達が私の周囲に付いて、辺りを警戒した。
「…………何も来ないね?」
『う~ん、おかしいなぁ~?』
しばらく待っていたけど誰も来なかった。
「はぁ~失敗かー!」
やる気があった分、ガックリときたシオンだった。そして─
バッサ!!!
バッサ!!!
うん?なんだろう???
ふと見上げると、空には巨大な白い龍が飛んでいました。
おおっ!?これぞファンタジーの王道の龍だよ!?感動しているシオンに精霊達が言いました。
『シオン!大変!?あれは神獣だわ!』
『私達の手に負えないかも!?』
『シオンだけは守るの~』
えっ!?マジで?私の人生詰んだ………!?
さすがに焦るシオンだったが白い龍から声が聞こえてきた。
ドシンッ!!!
『先ほどの魔力はお前なのか?』
「えっ、喋れるの!?えっと、そうです!」
私は先ほどと同じように魔力を高めた。
『ほぅ………間違いないようだな。小さな人の子よ、お前は何者だ?』
シオンはこの世界で生まれてからの日々を白龍に伝えた。
『なるほど、あの英雄の娘であったか。彼の者の血縁者なら、この魔力も頷ける』
「お父さんを知っているの?」
『うむ、我が血族から邪龍が産まれた時に、討伐を手伝って貰ったのだ。人間の多くは弱者であるが時折、英雄や勇者と呼ばれる強者が産まれるので面白いのぅ』
へぇ~?それってこの国を救った事件の事かな?
『ふむ、膨大な魔力を確かめにきたのだが、縁(ゆかり)あるものであれば授けてみるか……』
「えっ?何ですか?」
白龍の身体が光ったと思ったら、目の前には大きな『卵』が現れた。
「卵???」
『うむ、お主の魔力で孵化させてみるがよい。我が子を託そう』
「魔力で孵化するの?」
『そうだ。我が名はノヴァという。お主の名前を言うがよい』
「私はシオンって言います!」
『ではシオン、我が子を頼んだぞ!』
白龍のノヴァはそういって飛び立っていった。
取り敢えずシオンは精霊達に手伝ってもらい、大きな卵を家に持ち帰った。
「おや、シオン?ノヴァに会ったのかい?」
「私達も久しぶりに会いたかったわね♪今度、会いにいきましょうか?」
おいおい、お母さんよ?あの遠方に見える山脈の頂上にピクニック気分で行くと?
私は気持ちを切り替えて、この卵をどうしようか考えていると、お父さんが日曜大工で卵を担ぐ『籠』(かご)を作ってくれた。背中に担げるようにね。
いやいや、まだ5歳の女の子の私に、一日中担いでいろと?マジで???
それから一週間ほどそんな生活が続きました。
「うがぁーーーー!!!!やってられるかーーーーー!!!!」
私は○仙人じゃないんだよ!こんな生活耐えられない!実家へ帰らせて頂きます!
………て、ここが実家じゃん!
ストレスから錯乱してたわ!テヘペロッ♪
『シオン、卵を早く孵化したいなら魔力を練ってみたら?』
『いつもやっている魔力の循環ってシオンから魔力が滲み出すのよ~』
なんだと!?はやく言ってよ!
シオンは目の前に卵を置いて座禅を組んだ。
むむむ…………!!!!
毎日やっている魔力の循環をより集中して練り上げる。そして目の前の卵に触れた。
ブルブルッ
!?
動いた!?
パリパリッ!!!
『キュゥ………』
「産まれたーーーーーっ!!!!!!」
この後やってきたお母さんが、あらあら、5歳で出産なんてシオンちゃんは凄いわね~と言った母の言葉が胸を抉ったよ!
5歳で子持ちって………グスンッ
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あらから数ヶ月が経ち、産まれた子龍は真っ白だった事から『シルビア』と名付けられた。
そして─
『マスター!今日も泥遊びする?』
シルビアは普段は肩に乗るくらいの小さいサイズだけど、今では『巨大化』できるようになったのだ。そして、大きくなったら何ができるか考えた。
①魔物と戦う!
②背中に乗って遠い街へ買い出し!
③村の役に立つ!
この③番目を日課にしているのです!
泥遊びと言いながら畑を耕しているのです♪これで例年より多くの実りが期待できるでしょう!
村の役に立つことで村人達からも瞬く間に人気者になったシルビアでした♪
龍には母親からの知識がある程度引き継がれるみたいで、私が本当の母親でないと1から説明はいらなかったのでした。
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