【連載版】異世界に転生した少女は異世界を満喫する

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悪役令嬢?

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十数人いた令嬢達は急遽、土魔法で作ったレンガの家に毛皮の絨毯を引いて寝かせました。

「う~む、急遽作ったから長方形の倉庫みたいになってしまった。もう少しオシャレな感じにしたかったね」

外壁が出来てからは、村の家も増築中なのであった。精霊さん達にお願いして、あばら家っぽい家を順次、丸太で作ったログハウスのように建て直しているのである。レンガ系の家が良いのか要望を聞きながら建てている最中だ。

村人達からは大変感謝された。

「隙間風が冷たかったから助かるよ」
「まさか、ここにきてこんな素敵な家に住めるなんて思ってなかったわ♪」

ワイノw
ワイノw

井戸端会議はシオンの事で持ちきりであった。

「こ、ここは………?」

令嬢達が目を覚ました。

「あら?目が覚めた?ここは還らずの森の開拓村よ」

シオンは忙しいので、村の女性が数人で面倒を見ていた。村人から目が覚めた報告を聞いて、シオンは急いで令嬢達の元へ行った。

「目が覚めました?」
「あら?あなたは確かジークフリード様の娘さんでしたね?」

リーダーっぽい女性が声を上げた。

「いったい女性達ばかりでどうしたんですか?」

女性達はうつむき、何人かは泣き出してしまった。

「私達は全員、貴族の令嬢『でした』」

むむむっ!
これは、この小説が始まって以来のシリアスな話かも知れない。真面目に聞こう。

いや、そういう事を考える事自体が、コメディでは………いや、話が続かないのでいいです。

「私はエリザ・スカーレット公爵令嬢でした。この国の第一王子の婚約者でしたが、学園で王子が別の令嬢を好きになり、冤罪を仕組まれて婚約を破棄されました。家からは家名に泥を塗ったと言うことで、勘当され辺境へと追放されたのです」

エリザさんも悔しそうに唇を噛んだ。

「酷いね。でも、どうして辺境に追放?国外追放じゃないんだね?」

「多分、私が王妃教育を受けており、多少なりとも王家の内情を知っているからだと思います。国の内情を知っているものを国外に出すよりは、危険な還らずの森の開拓村に追放する方が安心だと思ったのでしょう。多分、魔物に殺される事を期待して」

「うわぁ~最悪ですね!お父さんの事といい、この国は腐っているよ!」

プンスカとシオンは憤った!

「フフフッ、そうですわね。なんとかしようと頑張っていたのですが、煩わしいと思われていたので、呈のいい厄介払いができたと思っているでしょうね」

自虐的に笑った。

「他の令嬢達は?」
「私と同じようなものです。パーティーで私の他に何人も同時に婚約破棄されたのと、私の派閥だと言うことで家を勘当された者などですね。あ、そこにいる女性達で何人かは幼い頃から仕えてくれている侍女もいますが。私の無実を信じて着いてきてくれたんです」

うわぁーマジか!?
巷の悪役令嬢みたいだよ!
まぁ、最近は悪役令嬢の成り上がりが人気あるけどね。

シオンはこれからの事について話し合った。







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