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宝の泉だった。
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水の精霊は愛おしいように、子供の精霊を抱くと深く頭を下げた。
『何度言っても足りませんが、本当にありがとうございました』
水の精霊は姉妹の様なものと言ったが見掛けは母と子のようであった。
「ううん、諦めないで良かったよ♪」
子供の精霊は気持ち良さそうに眠っていた。
『この子は心と魔力を癒す為に数年は眠り続けるでしょう。エルフの泉に連れ帰り、目覚めるまで見守ろうと思います』
頭を優しく撫でながら言った。
「すみません、1つだけよろしいでしょうか?この美しい泉は大丈夫なのでしょうか?」
エレンは、さっきまで毒の泉だった『死の泉』を心配していた。
『シオンのお陰で光の魔力がこの泉と、周辺の森を癒しましたので、大丈夫ではありますが…………飲み水には適さないでしょう』
水の精霊の言葉に引っ掛かりを覚えた。
「えっ、どうしてですか?」
『この泉は後ろにある山から水が流れ落ちてきています』
水の精霊の指差す方を見ると、泉の向こう側は断崖絶壁の岩山があり、その中腹から水が滝となって流れ落ちていた。
『あの山から流れる水には濃い塩分が混じっており、そのせいで周辺の草木を枯らしてしまうのです』
!?
えっ、それって…………!?
「宝の山だーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ヾ(´∀`*)ノやっほい♪
いや、宝の泉と言った方がしっくりくるかな♪
シオンは叫んだ!
それはもう遠くまで響き渡るくらいに叫び、こだました。
「ちょっと、シオン?どうしたの?」
「お母さん、お父さん、これで私達大金持ちだよ!!!」
シオンは興奮して聞いちゃいなかった。
「この泉は塩湖だったんだよ!多分、あの山には岩塩が多く含んでいて、雨水がそれを溶かしてこの泉に流れ込んでいたんだよ!」
お父さん達は首を傾げていた。意味がわかっていないようである。
「だ・か・ら・!ここから塩が無料で取り放題なんだって!!!」
!?
「それは本当か!確かに凄い発見だぞ!?」
うちの領地は内陸部であり海がない。塩は行商人から買うしかない。しかも、それなりに高いのだ。しかも、クソ貴族達のせいで購入できないから、隣の国に行って買い付けてくる。
それが近場で無料で取り放題となれば、売る事もできるだろう。
「この泉の水を沸騰させて塩を作るのも良いし、このまま水を料理に入れれば塩味になるし、岩塩よりも使い道が良いよ♪」
「それは助かるわね~~」
おっとりお母さんも喜んだ。
「エルフの交易品になるな!」
今後は森に道を通して交易もできるだろう。
これからの生活が変わりそうだ。
「今後は、ここに小さな作業場を作れば小さな村として、常に人が来るだろう。子供の精霊も寂しくなくなるな♪」
こうして一気に問題が解決して、シオン達はエルフの村へと帰るのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
ようやくこの話が掛けた。
プロットの構成の時にこの話を決めていたのですが、なかなか話が進まず、やっと書けました。感無量!
『何度言っても足りませんが、本当にありがとうございました』
水の精霊は姉妹の様なものと言ったが見掛けは母と子のようであった。
「ううん、諦めないで良かったよ♪」
子供の精霊は気持ち良さそうに眠っていた。
『この子は心と魔力を癒す為に数年は眠り続けるでしょう。エルフの泉に連れ帰り、目覚めるまで見守ろうと思います』
頭を優しく撫でながら言った。
「すみません、1つだけよろしいでしょうか?この美しい泉は大丈夫なのでしょうか?」
エレンは、さっきまで毒の泉だった『死の泉』を心配していた。
『シオンのお陰で光の魔力がこの泉と、周辺の森を癒しましたので、大丈夫ではありますが…………飲み水には適さないでしょう』
水の精霊の言葉に引っ掛かりを覚えた。
「えっ、どうしてですか?」
『この泉は後ろにある山から水が流れ落ちてきています』
水の精霊の指差す方を見ると、泉の向こう側は断崖絶壁の岩山があり、その中腹から水が滝となって流れ落ちていた。
『あの山から流れる水には濃い塩分が混じっており、そのせいで周辺の草木を枯らしてしまうのです』
!?
えっ、それって…………!?
「宝の山だーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ヾ(´∀`*)ノやっほい♪
いや、宝の泉と言った方がしっくりくるかな♪
シオンは叫んだ!
それはもう遠くまで響き渡るくらいに叫び、こだました。
「ちょっと、シオン?どうしたの?」
「お母さん、お父さん、これで私達大金持ちだよ!!!」
シオンは興奮して聞いちゃいなかった。
「この泉は塩湖だったんだよ!多分、あの山には岩塩が多く含んでいて、雨水がそれを溶かしてこの泉に流れ込んでいたんだよ!」
お父さん達は首を傾げていた。意味がわかっていないようである。
「だ・か・ら・!ここから塩が無料で取り放題なんだって!!!」
!?
「それは本当か!確かに凄い発見だぞ!?」
うちの領地は内陸部であり海がない。塩は行商人から買うしかない。しかも、それなりに高いのだ。しかも、クソ貴族達のせいで購入できないから、隣の国に行って買い付けてくる。
それが近場で無料で取り放題となれば、売る事もできるだろう。
「この泉の水を沸騰させて塩を作るのも良いし、このまま水を料理に入れれば塩味になるし、岩塩よりも使い道が良いよ♪」
「それは助かるわね~~」
おっとりお母さんも喜んだ。
「エルフの交易品になるな!」
今後は森に道を通して交易もできるだろう。
これからの生活が変わりそうだ。
「今後は、ここに小さな作業場を作れば小さな村として、常に人が来るだろう。子供の精霊も寂しくなくなるな♪」
こうして一気に問題が解決して、シオン達はエルフの村へと帰るのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
ようやくこの話が掛けた。
プロットの構成の時にこの話を決めていたのですが、なかなか話が進まず、やっと書けました。感無量!
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