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第10歩目 眩暈
山頂に導かれて
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山頂へと続く道は、規制が緩和されている状況下でも、許可証なしには入れないようになっている。
ルーウェルの手続きが終わるのを待ち、人一人が入れる程度の門をくぐり抜けると、辺りの風景の様子が少し変わった。
人気がぐっと減り、獣道同然のような足場の悪い道が奥へと伸びている。
それだけ、ここに入ることができる人も、ここに入れる機会も少ないのだろう。
「シュルク、どう?」
ルーウェルの後ろを歩きながら、フィオリアはこっそりとシュルクに訊ねる。
しかし、シュルクはフィオリアの問いに一切答えない。
「シュルク?」
「黙ってろ。」
短く告げるシュルク。
「今は、霊子を弾くのに集中させてくれ。」
「あ……分かった。」
すぐに状況を察したフィオリアは、真面目な顔で頷いた。
シュルクは目元に力を込める。
ルーウェルがいる手前、今は一瞬たりとも気を抜けない。
それほどまでに、周囲に霊子が集まってきていた。
ちょっとでも油断したら、周囲はすぐに光の海になるだろう。
そういえば、最初の運命石があった湖も、こちらが弾くように意識しても集まってくるくらいに霊子で満ちていたか。
(やっぱり、ここに……)
一歩進めば進むほどに、確信が強くなる。
道を進んでいくにつれ木々の数が減っていき、その隙間から見えていた赤い景色がどんどん近付いてくる。
「わあ…っ」
その光景を前にして、フィオリアは深く感嘆の息を吐いた。
そこでは、山の斜面をびっしりと埋めるライトマイトが太陽光を反射してキラキラと赤く輝く、幻想的な風景を作り出していた。
「いる?」
美しい風景に見惚れていたフィオリアに、ルーウェルがライトマイトの欠片を渡す。
「いいの?」
「いいんじゃないかな? 今のところ、採っちゃだめってお触れも出てないし。まあそれも、今後はどうなるか分からないけど。もし採取に制限をかけられたら価値がうんと上がるから、持ってて損はないと思うぜ。」
悪戯っぽく笑い、ルーウェルは持ってきた工具でどんどんライトマイトを採取していった。
彼は数十メートル進むごとに立ち止まり、斜面と地面にあるライトマイトを採取しては手持ちの布袋に入れ、ラベルに様々な情報を書き込んでは布袋にくくりつけていく。
「たくさん採るんだね。」
「まあ、数ヵ月に一度しか入れないから。今のうちに数を確保しとかないと、研究に差し障るんだ。」
「研究かぁ……確かこれって、ガスの成分が結晶化してるって言われてるんだっけ?」
「そう。もし本当にそうなら、どうにかこうにかガスが結晶化する仕組みをはっきりさせたいんだよね。ガスの発生源はいくつか分かってるし、もしオレらの操作でガスを結晶化できるなら、ここは危ない山じゃなくて、宝の山に変わると思わないか?」
「なるほど。確かにそう考えたら、これも大事な研究材料だね。」
「だろ? あくまでも貴重なサンプルだって何度も言ってるんだけどさ、採ってくる度に売ってくれって奴らが結構来るもんだから、採れるだけ採っとかないと研究分がなくなるんだよ。」
「そんなに高く売れるの? これ。」
「んー…。よく分からないけど、採取できる奴が極端に少ないから、高値で取引されてるみたい。」
「そっかぁ。ルーウェルさんも大変なんだね。」
「そうなんだよー。これがいかに貴重かっていうとな?」
「うん。」
難しい話になってきても嫌な顔をせずに相づちを打ってくれるフィオリアに気分をよくして、ルーウェルの舌がどんどん回る。
よくもまあ、あんな眠くなりそうな話を長々と聞いていられるものだ。
ルーウェルの相手は、このままフィオリアに任せておくとしよう。
山に詳しい彼の傍にいるなら、フィオリアも安全なはずだ。
(今は俺も……あいつを傍に置いときたくないしな……)
シュルクは目を伏せ、すぐに思考を切り替えて頭上を見上げた。
晴れた青い空に、うっすらと白っぽい帯が見える。
それは大河のように、とある一か所へと流れていた。
目指す場所は、はっきりとしている。
シュルクは話に夢中になっている二人の隣を通り過ぎ、一人で山頂へ続く道を上り始めた。
(ああ……やっぱり、そういうことなんだ。)
ぼんやりと、そう思う。
―――こっち、こっち……と。
そんな風に、呼ばれているような気がする。
一歩、また一歩と。
歩を進めるほどに、胸が引き絞られるように切なくなる。
まるで、長年会いたくてたまらなかった人にようやく会える寸前かのような。
そんな逸る気持ちが、足を問答無用で突き動かしていた。
今なら大丈夫。
なんとなく、そう思えた。
今なら、どんなに深い水の底へも、どんなに熱い炎の中へでも飛び込んでいける。
そしてその中から、自分は無事に帰ってこられる。
根拠はないが、そんな自信があった。
「………」
そこに立ったシュルクは、無言で眼下を見下ろす。
ヨルが以前に言っていたように、山頂には大きな穴が開いていた。
簡素な柵の向こうに広がるのは、深紅色にきらめく湖のような光景だ。
こうして自分の目で見ると、呼吸を忘れてしまいそうになるほどに壮観な景色だ。
人の手が入らない分ライトマイトの結晶が大きく育ち、その様はまるで地面から赤い木々がたくさん生えているよう。
そんなライトマイトの巨木が、穴の中をぎっしりと埋め尽くすように立ち並んでいる。
ここまで大きくなってしまったライトマイトは、逆に採取が難しいだろう。
穴の中のガス濃度が他に比べてより濃いならなおさらだ。
「………」
シュルクは思案げに眉を寄せる。
ライトマイトの林の中に一ヶ所、妙に霊子が溜まっている所がある。
結晶の木々の向こうに何かがあるのか、もしくはこの大きな結晶の中に運命石が埋まっているのか。
どちらにせよ、とりあえずあそこに行ってみればどうにかなるだろう。
「ちゃんと行くから、今はまだ待っててくれよ。」
耳元でざわめく霊子たちに向けて呟き、シュルクは苦しげに唇を噛んだ。
まずい。
あの霊子の溜まり場に引きずり込まれそうだ。
今はルーウェルも一緒なのだ。
ここで穴の中へ飛び込めば、大きな騒ぎになってしまう。
正確な場所が分かったことだし、今日の夜にもう一度ここを訪れて回収した方が穏便だ。
そうは思うのだが……
こっち、こっち……
早く、早く……
胸が苦しい。
あの湖での時のように、世界が切り替わっていきそうな感覚がする。
それに触発されてなのか、周囲で風が渦巻き始めた。
だけど、その異変を危険だとは感じない。
自分をなぶる風の強さも、この胸の苦しさも、全部夢の中で起こっているような鈍いものに思えてきて……
「危ねえ!」
この時に後ろから羽交い絞めにされなければ、霊子の呼びかけに負けていたことだろう。
ルーウェルの手続きが終わるのを待ち、人一人が入れる程度の門をくぐり抜けると、辺りの風景の様子が少し変わった。
人気がぐっと減り、獣道同然のような足場の悪い道が奥へと伸びている。
それだけ、ここに入ることができる人も、ここに入れる機会も少ないのだろう。
「シュルク、どう?」
ルーウェルの後ろを歩きながら、フィオリアはこっそりとシュルクに訊ねる。
しかし、シュルクはフィオリアの問いに一切答えない。
「シュルク?」
「黙ってろ。」
短く告げるシュルク。
「今は、霊子を弾くのに集中させてくれ。」
「あ……分かった。」
すぐに状況を察したフィオリアは、真面目な顔で頷いた。
シュルクは目元に力を込める。
ルーウェルがいる手前、今は一瞬たりとも気を抜けない。
それほどまでに、周囲に霊子が集まってきていた。
ちょっとでも油断したら、周囲はすぐに光の海になるだろう。
そういえば、最初の運命石があった湖も、こちらが弾くように意識しても集まってくるくらいに霊子で満ちていたか。
(やっぱり、ここに……)
一歩進めば進むほどに、確信が強くなる。
道を進んでいくにつれ木々の数が減っていき、その隙間から見えていた赤い景色がどんどん近付いてくる。
「わあ…っ」
その光景を前にして、フィオリアは深く感嘆の息を吐いた。
そこでは、山の斜面をびっしりと埋めるライトマイトが太陽光を反射してキラキラと赤く輝く、幻想的な風景を作り出していた。
「いる?」
美しい風景に見惚れていたフィオリアに、ルーウェルがライトマイトの欠片を渡す。
「いいの?」
「いいんじゃないかな? 今のところ、採っちゃだめってお触れも出てないし。まあそれも、今後はどうなるか分からないけど。もし採取に制限をかけられたら価値がうんと上がるから、持ってて損はないと思うぜ。」
悪戯っぽく笑い、ルーウェルは持ってきた工具でどんどんライトマイトを採取していった。
彼は数十メートル進むごとに立ち止まり、斜面と地面にあるライトマイトを採取しては手持ちの布袋に入れ、ラベルに様々な情報を書き込んでは布袋にくくりつけていく。
「たくさん採るんだね。」
「まあ、数ヵ月に一度しか入れないから。今のうちに数を確保しとかないと、研究に差し障るんだ。」
「研究かぁ……確かこれって、ガスの成分が結晶化してるって言われてるんだっけ?」
「そう。もし本当にそうなら、どうにかこうにかガスが結晶化する仕組みをはっきりさせたいんだよね。ガスの発生源はいくつか分かってるし、もしオレらの操作でガスを結晶化できるなら、ここは危ない山じゃなくて、宝の山に変わると思わないか?」
「なるほど。確かにそう考えたら、これも大事な研究材料だね。」
「だろ? あくまでも貴重なサンプルだって何度も言ってるんだけどさ、採ってくる度に売ってくれって奴らが結構来るもんだから、採れるだけ採っとかないと研究分がなくなるんだよ。」
「そんなに高く売れるの? これ。」
「んー…。よく分からないけど、採取できる奴が極端に少ないから、高値で取引されてるみたい。」
「そっかぁ。ルーウェルさんも大変なんだね。」
「そうなんだよー。これがいかに貴重かっていうとな?」
「うん。」
難しい話になってきても嫌な顔をせずに相づちを打ってくれるフィオリアに気分をよくして、ルーウェルの舌がどんどん回る。
よくもまあ、あんな眠くなりそうな話を長々と聞いていられるものだ。
ルーウェルの相手は、このままフィオリアに任せておくとしよう。
山に詳しい彼の傍にいるなら、フィオリアも安全なはずだ。
(今は俺も……あいつを傍に置いときたくないしな……)
シュルクは目を伏せ、すぐに思考を切り替えて頭上を見上げた。
晴れた青い空に、うっすらと白っぽい帯が見える。
それは大河のように、とある一か所へと流れていた。
目指す場所は、はっきりとしている。
シュルクは話に夢中になっている二人の隣を通り過ぎ、一人で山頂へ続く道を上り始めた。
(ああ……やっぱり、そういうことなんだ。)
ぼんやりと、そう思う。
―――こっち、こっち……と。
そんな風に、呼ばれているような気がする。
一歩、また一歩と。
歩を進めるほどに、胸が引き絞られるように切なくなる。
まるで、長年会いたくてたまらなかった人にようやく会える寸前かのような。
そんな逸る気持ちが、足を問答無用で突き動かしていた。
今なら大丈夫。
なんとなく、そう思えた。
今なら、どんなに深い水の底へも、どんなに熱い炎の中へでも飛び込んでいける。
そしてその中から、自分は無事に帰ってこられる。
根拠はないが、そんな自信があった。
「………」
そこに立ったシュルクは、無言で眼下を見下ろす。
ヨルが以前に言っていたように、山頂には大きな穴が開いていた。
簡素な柵の向こうに広がるのは、深紅色にきらめく湖のような光景だ。
こうして自分の目で見ると、呼吸を忘れてしまいそうになるほどに壮観な景色だ。
人の手が入らない分ライトマイトの結晶が大きく育ち、その様はまるで地面から赤い木々がたくさん生えているよう。
そんなライトマイトの巨木が、穴の中をぎっしりと埋め尽くすように立ち並んでいる。
ここまで大きくなってしまったライトマイトは、逆に採取が難しいだろう。
穴の中のガス濃度が他に比べてより濃いならなおさらだ。
「………」
シュルクは思案げに眉を寄せる。
ライトマイトの林の中に一ヶ所、妙に霊子が溜まっている所がある。
結晶の木々の向こうに何かがあるのか、もしくはこの大きな結晶の中に運命石が埋まっているのか。
どちらにせよ、とりあえずあそこに行ってみればどうにかなるだろう。
「ちゃんと行くから、今はまだ待っててくれよ。」
耳元でざわめく霊子たちに向けて呟き、シュルクは苦しげに唇を噛んだ。
まずい。
あの霊子の溜まり場に引きずり込まれそうだ。
今はルーウェルも一緒なのだ。
ここで穴の中へ飛び込めば、大きな騒ぎになってしまう。
正確な場所が分かったことだし、今日の夜にもう一度ここを訪れて回収した方が穏便だ。
そうは思うのだが……
こっち、こっち……
早く、早く……
胸が苦しい。
あの湖での時のように、世界が切り替わっていきそうな感覚がする。
それに触発されてなのか、周囲で風が渦巻き始めた。
だけど、その異変を危険だとは感じない。
自分をなぶる風の強さも、この胸の苦しさも、全部夢の中で起こっているような鈍いものに思えてきて……
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