中途半端な俺が異世界で全部覚えました

黒田さん信者

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145,シーナ

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 ピピピ、ピピピ。
「あ、もう時間ですか」
 気がつくともう、一時間経っていた。
 
 布志名さんとの修行の話から3日が経った。
「んー、少しずつですが、内包魔力量も増えてきました」
 ソア様の空間、魔書館の一室で瞑想を毎日することにしました。そのおかげか、『妖精』の私でも、パワーアップを感じました。人とは違い、妖精は、もとから『完成』されているので、修練などで、能力値を上げるのは一苦労なんです。あ、でも、全く伸びないわけじゃありませんよ? 人が百伸びるところが、妖精だと一伸びるって感じです。だから、お姉ちゃんたちのあの強さは、地道な修練の賜物なのです!

 コンコン。私の部屋の扉を叩く音が聞こえた。
「誰でしょうか……?」
 魔書館には当然のこと人はいない。いるのはソア様か、お姉さま、後は他の本の方のみ――
「お久しぶりですナナカ。私です、シーナです」
 扉の前に立っていたのは、サラサラの銀髪が眩しいシーナ姉さまだった。
「し、シーナ姉さま!?」
 な、なんで!?
「と、とにかく中にどうぞ!」
 私は慌てて扉を開ける。
「ありがとう。いきなり来てごめんなさい」
 申し訳なさそうに頭を下げるシーナ姉さま。
「い、いえいえいえ! 全然! そんなこと無いですっ!」
 むしろご足労すいません!
「そうですか、それならよかった」
 座っても? と地面を指差すシーナ姉さま。
「いえいえ、普通にベッドにどうぞ!」
 お姉さまを地面に座らせるわけにはいきませんからね。
「何か飲みますか?」
「いえ、お構いなく。それよりも、ナナカに伝えなければいけないことがあったので、伝えに来ました」
 シーナ姉さまは、一枚の書類を、ローブの裾から取り出した。
「ガーディアンズプロトコルが発令されたようですね」
「ど、どうしてそれを?」
 私が驚きの声を漏らすと、少し得意気にシーナ姉さまは――
「ふふん、ガーディアンズプロトコルの原案を作ったのは私ですよ? もちろん、連絡システムも私が構築しました」
と、魔導書を開いた。
 そう、シーナ姉さまことシーナ・グレゴリは、『賢者の書写本』。賢者の書をそのままコピーした魔導書なのです。イチカお姉ちゃんは力、ニホ姉は魔、ミツカお姉さまは技だとすると、シーナお姉さまは『知』。え? 何故写本なのかって? それはまあ……後に明かされるかもしれませんね!
「ガーディアンズプロトコルは、魔法の存在が浸透してしていない世界であるアーティメディア(梨沙のいる世界)を守るためのシステムなので、発動したということは、かなりの緊急事態です。ナナカ、覚悟は出来ていますか?」
 
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